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I 減速時 アイ ドリング ・ス トップ ステム 車両型式 エンジン型式 適用時期 ゴン R DBA― MH34S R06A型 ービス・マニュアル ゴンR新 型車解説書 40-72M00 ゴンR整 備編 42-72M10 2012.8- 1概 (図 I-1,2) 減速時アイ ドリ ング ・ ス トップ ・システムは,従 来のアイ ドリング ・ ス トップ 0シ ステ ムに加え車両停止前 減速時に エンジンを自動で停止させるシステムである。 減速時アイ ドリング 0ス トップ 0シ ステムの主な特徴は,次 の とお りであ る。 ブ レー キを踏み込み,減 速時 (13km/h以 )に 実行条件が成立すると ,ENGOA一 STOPコ ント ロー ラは ンジンを自動停止 (アイ ドリ ング 0ス トップ)す る。 なお,ア イ ドリング ・ス トップ中 の電源ポジシヨンはイ シ ョンONと なるが,通 のイグ シ ヨンON時 とは各警告灯の作動などが異なる。 アイ ドリング ・ス トップ中にENGOA一 STOP00FFス イッチを操作することで エ ンジンが始動する機能を 設けた。 減速時アイ ドリング 0ス トップ中 (エ ンジ ンが完全 に停止 してい 状態)か らで もクラ ンキ ングを可能 とし た専用 スタ テイング 0モ ー タを採用 した。 ・コンビネ ーシヨン 0メ ー タ内にアイ ドリング ・ス トップ制御が準備完了であることを示す ENG・ A― STOP 表示灯 (緑 )及 びアイ ドリング 0ス トップ制御 作動停止 していることを示す ENG・ A一 STOP警 告灯 (橙)を 採用 した。 また シス テ ムの異常 を検 出 した場合 にENG・ A一 STOP警 告灯 (橙 )が 点減するウォ ーニング機能 を設けている。 ENG A― STOP表 示灯 (緑 )〉 消灯 自動停止可能 自動停止中 自動停止禁止中 走行中 ENG A― STOP警 告灯 (橙 )〉 システム作動中 I-1 走行中 点灯 FS藝 ノ『` システム停止中 アイ ドリング・ス トップ 車両停止 点滅 □□ 認ど システム異常時 システム概要① - 18 - 7x+ffifr :

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I 減速時アイドリング・ストップ・システム

通 称 名 車 両 型 式 エンジン型式 適 用 時 期 出 典 資 料

ワゴ ンR DBA― MH34S R06A型サービス・マニュアル

ヮゴンR新型車解説書 40-72M00ワゴンR整備編 42-72M10

2012.8-

1概 要 (図 I-1,2)

減速時アイ ドリング・ス トップ・システムは,従来のアイ ドリング・ス トップ 0シ ステムに加え車両停止前

の減速時にエンジンを自動で停止させるシステムである。

減速時アイドリング 0ス トップ 0システムの主な特徴は,次のとお りである。

・ブレーキを踏み込み,減速時(13km/h以下)に実行条件が成立すると,ENGOA一 STOPコ ントローラはエ

ンジンを自動停止 (ア イドリング 0ス トップ)す る。なお,ア イドリング・ス トップ中の電源ポジシヨンはイ

グニションONと なるが,通常のイグニシヨンON時 とは各警告灯の作動などが異なる。

・アイ ドリング・ス トップ中にENGOA一 STOP00FFス イッチを操作することでエンジンが始動する機能を

設けた。

・減速時アイドリング 0ス トップ中(エ ンジンが完全に停止していない状態)か らでもクランキングを可能とし

た専用スターテイング 0モ ータを採用した。

・コンビネーシヨン 0メ ータ内にアイドリング・ス トップ制御が準備完了であることを示す ENG・ A― STOP

表示灯 (緑)及びアイドリング 0ス トップ制御の作動停止していることを示す ENG・ A一 STOP警告灯 (橙)を

採用した。またシステムの異常を検出した場合にENG・ A一 STOP警告灯 (橙)が点減するウォーニング機能

を設けている。

〈ENG A― STOP表示灯 (緑 )〉

消灯

自動停止可能 自動停止中自動停止禁止中

走行中

くENG A― STOP警告灯 (橙 )〉

システム作動中

図 I-1

走行中

点灯

FS藝ノ『`システム停止中

アイドリング・ストップ・

車両停止

点滅

静ぶ□□認ど聰システム異常時

システム概要①

糊 ⑪

- 18 -

7x+ffifr ム〓 社

:

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減速中(13km/h以下)

減速時アイドリング・ストップ

停止時アイドリング・ストップ

図 I-2 アイドリング・ストップ・システム概要②

・アイ ドリング・ス トップ中の補助電源として補助電源モジュール(リ チウム・イオン・バッテリ)を 採用 した。

・ENGoA― STOPコ ントローラと補助電源モジュール (リ チウム・イオン・バッテリ)間 の通信にLIN(Local・

Interconnect・ Network)通 信を採用 した。

・登坂路でアイドリング・ス トップ・システムが作動 した場合に車両が後退するのを防止するヒル・ホール ド・

コントロールに対応した。

・減速時アイドリング 0ス トップ中に高出カジェネレータによる発電を行い,鉛バッテリ及び併用した補助電

源モジュール (リ チウム・イオン・バッテリ)に電力を充電することでジェネレータによる発電を最小限に抑

え,発電時のエンジン負荷による燃料消費を軽減し,燃費の向上を図った。

- 19 -

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1)

構造・機能

構成部品の配置 (図 I-3,4,5)

ブレーキ・ブースタ・センサ

図 I-3 構成部品の配置

ノ`ックル

(シ ートベル ト・スイッチ内蔵)

(リ チウム・イオン・バッテリ)

- 20 -

、//`lL~オートA/Cコ ント

一チミ

筆わ.一

運転席 ドア・

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制御/機能

図 I-4 アイドリング・ストップ 0シ ステム・ブロック

メイン・リレー

電流センサ&パッテリ温度センサ

補助電源モジュール(リ チウム・イオン・パッテリ)

lGlリ レー

ENG・ A― SttOPコ ントローラ

アイドリング・ストップ制御

セルフ・ダイアグノーシス機能

ファイルセーフ機能

電流センサ&バ ッテリ温度センサ

“S丁 4"リ レー

補助電源モジュール

(リ チウム・イオン・パッテリ)

補助電源モジュール

(リ チウム・イオン・バッテリ)

LIN通信機能

BCM&」 Bo ENG・ A― STOP・ OFFス イッチ・運転席 ドア・スイッチ・運転席シート・ベル ト・スイッチ

CV丁 コントローラ

ABS/ESPコ ントローラ

P/Sコ ントローラECM・水温センサ。アクセル・センサ

コンピネーションメータ・ENG・ A―STOP表示灯

・ENG・ A―STOP警告灯CVTコ ントローラ・スロープ・センサ・シフト・スイッチ

ABS/ESPコ ントローラ・ブレーキ・ブースタ・センサ

P/Sコ ントローラ

オートA/Cコ ントローラ‐ :CAN通信

■>:LiN通信

ENG・ A― SttOPコントローラ

バッテリ温度センサ

|キーレス・プッシュ・スタート仕様

補助電源モジュール(リ チウム・イオン・パッテリ)

シフト・

スイッチ

CANド ライノヽ

CANド ライノ`

スターティング・モータ

図 I-5 システム回路図

- 21 -

|キーレス・プッシュ・スタート非装備

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2)構 成部品の構造・機能

部品名称 構造又は機能

ENG・ A― STOPコ ントローラ

各コントローラ,各センサ及び各スイッチの入力信号をもとにアイドリング・ストップ

制御 (エ ンジン自動停止 /自 動再始動)を 行う。エンジン自動再始動時,各 STリ レーを

作動させスターテイング 。モータを駆動する。

ENG・ A― STOP。 OFFス イッチ

アイドリング・ス トップ制御を禁止するモーメンタリ・スイッチ。

ENGoA― STOPコ ントローラはBCM&J/Bか らこの情報を受信するとアイ ドリング・

ス トップ制御を禁止 し,エ ンジン自動停止中の場合はエンジンを再始動する。なお, こ

のスイッチによって制御を禁止 している場合は, コンビネーション・メータ内の ENG。

A― STOP警告灯が点灯する。

フー ド・ラッチ・スイッチ

フー ド・ラッチに内蔵 し, フー ドの開閉状態を検出する。

内部接点が二つあ リフー ド・ラッチ・スイッチ 1及びフー ド・ラッチ・スイッチ 2で構

成されBCM&」 /Bに 出力する。

電流センサ&バ ッテリ温度センサ 電気負荷に応じて変化する電流及びバッテリ周囲温度を検出する。

補助電源モジュール

(リ チウム・イオン・バッテリ)

エンジン自動停止中は内蔵 したリチウム・イオン・バッテリから下記の装置に電源を供

給する。・ENGoA― STOPコ ントローラ,ECM,CVTコ ントローラ, コンビネーション・メー

タなどのコントローラ・イグニション・コイル, フューエル・インジェクタ,電動オイル・ポンプ(CVT)な

どのエンジン電装・ス トップ・ランプ,オ ーディオなどのボデー電装

“ST2"リ レーENG・ A― STOPコ ントローラが制御 しエンジン自動再始動時に作動するスターテイン

グ 。モータのビニオン・ソレノイド駆動 リレー

“ST3"リ レーENG・ A― STOPコ ントローラが制御 しエンジン始動時に作動するスターテイング・モー

タのモータ駆動 リレー

“ST4"リ レーENG・ A― STOPコ ントローラが制御 しエンジン自動再始動時に作動するスターテイン

グ・モータのモータ層区動リレー

ECh/1

。ENG・ A― STOPコ ントローラからCAN通信で受信 した情報により燃料カットを行い,

エンジンを停止する。また,ア クセル開度情報,水温情報,ス トップ 。ランプ・スイッ

チ情報などをCAN通信で ENG・ A― STOPコ ントローラに送信する。・ENGoA― STOPコ ントローラからCAN通信で受信 した情報により充電警告灯を消

灯させる。

CVTコ ントローラ

ENG・ A― STOPコ ントローラからCAN通信で受信 した情報により電動オイル・ポン

プを駆動 してCVTへ油圧を供給 し,ス ムーズな再発進を可能にする。

シフ ト・ポジション情報,ス ロープ 。センサ情報などをCAN通信でENGoA― STOPコントローラに送信する。

ABS/ESP① コントローラENG・ A― STOPコ ントローラからCAN通信で受信 した情報によリアイ ドリング・ス

トップ中の液圧回路内の負圧を開放及びヒル・ホール ド・コントロールを行う。

BCM&J/B

。ENG・ A― STOPコ ントローラからCAN通信で受信 した情報によリエ ンジン油圧警

告灯を消灯させ,エ ンジン・スイッチによる電源ポジションの切 り替えを禁止する。

・ENG・ A― STOPoOFFス イッチ,フ ー ド・ラッチ・スイッチ,ス トップ・ランプ・

スイッチ,運転席 ドア・スイッチ,チ ャージング・システム及び警告灯などの情報を

CAN通信で ENG・ A― STOPコ ントローラに送信する。

P/Sコ ントローラ

ENGoA― STOPコ ントローラからCAN通信で受信 した情報によリアイ ドリング・ス

トップ中のアシス トをOFFし,P/S警告灯を消灯させる。また,ス テアリング・ホイー

ルの操舵情報をCAN通信でENGoA― STOPコ ントローラに送信する。

オー トA/Cコ ントローラ

オー トA/C情報 (設定温度の変化,車室内温度変化量,吹出口設定など)を CAN通信で

ENG・ A― STOPコ ントローラに送信 し,ア イドリング・ス トップの許可,禁止及び解

除要求を行う。

コンビネーション・メータENGoA― STOPコ ントローラからCAN通信で受信 した情報によりENG・ A― STOP表示灯 (緑),ENGoA― STOP警告灯 (橙)を 点灯 /点滅 /7肖灯する。

ス トップ・ランプ・スイッチ ブレーキ 。ペダルの操作状態を検出し,ECMに出力する。

アクセル・ペダル Asゞy

(ア クセル・センサ)

アクセル・ペダルの踏み込み量を検出しECMに 出力する。

水温センサ 冷去「水温を検出しECMに 出力する。

スロープ 。セ ンサ 車両の前後方向の傾斜度を検出し,CVTコ ントローラヘ出力する。

シフト・スイッチ セレクト・レバーの位置を検出し,CVTコ ントローラヘ出力する。

ブレーキ・ブースタ 。センサ ブレーキ 。ブースタ内の負圧の状態をABS/ESP° コントローラに出力する。

シー ト・ベル ト・スイッチ シート・ベルトの装着/非装着を検出し,BCM&」 /Bに 出力する。

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3)制御一覧

(1)アイドリング 0ス トップ制御

m エンジン自動停止実行及び禁止

ENG・ A― STOPコ ントローラは,エ ンジン回転中に自動停止実行条件がすべて成立した場合エンジンの停

止を実行する。また, 自動停止禁止条件のいずれかが成立した場合はエンジンの停止を禁止する。

参考 ・※1:停車時アイドリング・ス トップ

・※2:減速時アイドリング・ス トップ

0※ 3:フ ロント0フ ー ドが開いた状態でエンジンを始動した場合 (バ ッテリ上がりによるブースタ◆ケーブ

ルを使用した始動など)は ,イ グニションOFFま でアイドリング・ス トップ制御が禁止される。

参考 。次の状況下ではバッテリ満充電を判定するまで,ア イドリング・ス トップ・システムは作動しない。

一車両を長期間使用せず,バ ッテリの放電が疑われる場合

―バッテリ状態が良好でないと,ENG・ A― STOPコ ントローラが判定した場合

・バッテリ充電はバッテリ。マイナス・ケーブルを外し,バ ッテリを充電する。

・上記,車両状態はSuzuki SDTのデータ。リス ト表示で確認できる。

自動停止実行 /禁止条件車両状態

実行 禁止

走行履歴エンジン始動後 5km/h以上で走行

※l

エンジン始動後 25km/h以 上で走行※2 左記条件以外

車速Okm/h※ 1

13km/h以 下※2 左記条件以外

ブレーキ・ペダル 踏み込み 解放

アクセル・ペ ダル 解放 踏み込み

・D,Nレ ンジ※1

・Dレ ンジ※2 左記条件以外

運転席シー ト・ベル ト 装着 非装着

運転席 ドア 閉 開

フロント・フー ド 閉 開

ENGoA― STOPoOFFス イッチ OFF(ENGoA― STOP警告灯消灯 ) ON(ENG・ A― STOP警告灯点灯 )

路面の傾斜角 (率 )

-14~ 14%※ 1

-3~ 3%※ 2 左記以外

チヤージ・ランプ 消灯 点灯

バ ッテリ充電状態 良好 不 良

ブレーキ 。マスタ 。シリンダ圧 規定値以上 規定値以下

水温NA仕様 :38~ 105℃

ターボ仕様 :53~ 105℃左記範囲以外

バ ッテリ温度 5-70℃ 左記範囲以外

ブレーキ 。ブースタ・スイッチ ブレーキ 。ブースタ負圧が規定値以上 左記条件以外

ステアリング・ホイール 規定操舵 トルク範囲内 左記条件以外

車室内温度 (オ ー トA/C作動時 ) 車室内温度が規定値以内車室内温度が規定値以外,

又はDEFモードのとき

エンジン・コントロール・システム/ABS/ESP°/CVTコ ントロール・システム/ア イ

ドリング・ス トップ・システム/P/Sコ ント

ロール・システム/オ ー トA/Cシ ステム

正常 左記条件以外

- 23 -

シフト・ポジション

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再始動実行条件 車両状態

ENGoA― STOPoOFFス イッチ ON(ENG・ A― STOP警告灯点灯)

車速増分※2 停止時 :Okm/h以上

減速時 :2km/h以上

ブレーキ・ペダル 解放

アクセル・ペダル 踏み込み

シフ ト・ポジション D及びNレ ンジ以外ヘシフ ト※3

アイ ドリング・ス トップ時間※2 規定時間経過 (最長 2分 )

バッテリ電圧※2 11.6V以下

補助電源モジュール (リ チウム・イオン・バッテリ)電圧 規定値以下

ブレーキ 。マス タ 。シリンダ圧 規定値以下

ブレーキ・ブースタ・センサ※2 ブレーキ 。ブースタ負圧が規定値以下

ステアリング・ホイール 規定操舵 トルク

傾斜角 急 変

フロン ト・フー ド 開 (減速時アイ ドリング・ス トップ中)

アイ ドリング・ス トップ 。システム※2

ECMか らエンジン始動要求を受信

CVTコ ントローラからエンジン始動要求を受信

オー トA/Cコ ントローラからエンジン始動要求を受信

異常を検出※1(故 障発生 )

口)エンジン自動再始動実行

ENG・ A一 STOPコ ントローラは,ア イ ドリング・ス トップ中に下記条件のいずれかが成立した場合,エ ン

ジンの再始動を実行する。

参考 ・※1:詳細については「3.5)フ ェイルセーフー覧表」を参照する。

・※2:エ ンジン再始動時,ENG・ A― STOP表示灯 (緑)を 点滅させる。

・※3:例外としてNレ ンジであっても,次の条件下では再始動を実行する。

一停車後1秒未満でDレ ンジからNレ ンジにシフトした場合。

一車速 13km/h未満でDレ ンジからNレ ンジにシフトした場合。

・上記の車両状態はSuzuki SDTのデータ・リス ト表示で確認できる。

ケヽ エンジン自動再始動禁止

ENG・ A― STOPコ ントローラは,ア イドリング・ストップ中に下記条件のいずれかが成立した場合,エ ン

ジン自動再始動を禁上し,イ グニションON状態に移行する。この際,コ ンビネーション0メ ータ内のウォー

ニング・ブザーを連続吹鳴させる。この場合,エ ンジンの始動はシフト・ポジションP又はNでエンジン・

スイッチ操作にて行う。

参考 ・※ :詳細については「3。 5)フ ェイルセーフー覧表」を参照する。

。上記の車両状態はSuzuki SDTの データ・リスト表示で確認できる。

国 警報ブザー

ENG・ A一 STOPコ ントローラはアイドリング・ス トップ中に運転席シー ト・ベル ト非装着又は運転席 ドア

を開けた場合,ブザーを連続吹鳴する。

困 ヒル・ホール ド要求

ENGOA― STOPコ ントローラは,CVTコ ントローラからのスロープ・センサ情報によリアイ ドリング・

- 24 -

車両状態 エンジン再始動禁止条件

フロント・フー ド 開 (停止時アイ ドリング・ス トップ中)

アイ ドリング・ス トップ 。システム 異常を検出※(故障発生 )

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ストップ時にABS/ESP① コントローラヘヒル・ホールド要求信号を送信する。

3 点検・整備のポイン ト

1)整備時の注意事項

(1)ス ターティング 0モ ータ交換時の注意事項

・スターティング・モータを交換した場合は,次の手順でENG・ A一 STOPコ ントローラが記憶している“スター

タ駆動回数"を リセットする。

① Suzuki SDTを 使用し,ユーテイリテイ・メニュー「スタータ駆動回数リセット」を選択する。

②Suzuki SDTに 表示される指示に従ってスタータ駆動回数をリセットする。

③リセット後,データ・リスト0パ ラメータの“スタータ駆動回数"が「0」 になっていることを確認する。

(2)ENG・ A― SttOPコ ントローラ交換時の注意事項

・ENGOA― STOPコ ントローラを交換する場合は,次の手順でスタータ駆動回数の保存及び書き込みを行う。

参考 ―保存 :交換するコントローラから“スタータ駆動回数"を Suzuki SDTに 保存することである。

一書き込み :Suzuki SDTに保存 した“スタータ駆動回数"を交換 したコントローラヘ書 き込むことである。

0 保 存

①Suzuki SDTを 使用し,ユーテイリテイ 0メ ニュー「スタータデータコピー」を選択する。

②機能選択「スタータデータ保存」を選択し,Suzuki SDTの 表示に従いデータを保存する。

lnl 書き込み

① Suzuki SDTを 使用し,ユーテイリテイ・メニュー「スタータデータコピー」を選択する。

②「スタータデータ書き込み」を選択し,Suzuki SDTの 表示に従いデータを保存する。

③書き込み完了後,データ・リスト0パラメータの“スタータ駆動回数"が入力した数値になっていることを確

認する。

・ENG・ A― STOPコ ントローラを交換した場合は, “アイドリングストップシステムのセンサ校正"を行う。

(3)パ ッテリ交換時の注意事項

・アイドリング 0ス トップ 0シ ステム仕様車は専用のバッテリを採用しているため,バ ッテリを交換する際は,

アイドリング・ストップ 0シ ステム仕様車専用の純正バッテリ「M-42R(33Ah/5HR)12V」 を使用する。

・バッテリが劣化した状態で,ブースタ 0ケ ーブルによる始動を行った場合,ENGOA一 STOPコ ントローラ

はバッテリの充電判定ができず,アイドリング・ストップを実行する場合がある。このときアイドリング・

ストップからの再始動に失敗する可能性があるため,バ ッテリが劣化した場合は,必ずバッテリを新品に交

換する。

(4)補助電源モジュール (リ チウム・イオン・パッテリ)取り扱い時の注意 (図 I-6)0補助電源モジュール(リ チウム・イオン・バッテリ)は精密部品である。整備の際は次の点に注意すること。

一非分解部品であるため,分解,改造などをしないこと。

一落下などの強い衝撃を与えないこと。

・指定されたコネクタ,端子以外は接続しないこと。(用品などの電源として使用しないこと。)

・交換などにより不要となった補助電源モジュール(リ チウム・イオン・バッテリ)は ,必ず指定の回収ルート

により処理すること。

・取り外した補助電源モジュール(リ チウム・イオン0バ ッテリ)は以下の処理を行い,適切な場所に保管する

こと。

一補助電源モジュールのコネクタ,“ B"端子,排煙ダクトをビニール・テープで保護すること。

- 25 -

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一補助電源モジュールの上に物を置かないこと。

一直射日光,高温,高湿の場所を避け,風通しのよい場所に保管すること。

一水,雨水,海水のかからない場所に保管すること。

補助電源モジュール・コネクタ

図 I-6 補助電源モジュール (リ チウム・イオン・バッテリ)取 り扱い時の注意

(5)故障診断時の注意事項

・問題及び症状が解決した後,DTCを消去 し,再度DTCが検出されないことを確認する。

・バ ッテリ端子から直接電装品の電源をとると,ENGOA― STOPコ ントローラの制御が正常に作動しない可

能性がある。診断前にバッテリ端子への接続を確認する。

・フロント・フー ドが開いた状態でエンジンを始動 した場合 (バ ッテリ上が りによるブースタ 0ケ ーブルを使

用した始動など)は ,イ グニションOFFま でアイドリング・ス トップ制御が禁止される。

2)セ ルフ・ダイアグノーシスによる故障診断

ENG・ A一 STOPコ ントローラは,各入出力信号をモニタしてお り,異常を検出すると次の制御を行う。

(1)セルフ・ダイアグノーシス (自 己診断)機能

異常を検出すると,異常内容 (DTC)を記憶する。なお,記憶された異常内容は消去作業を行うまで保存さ

れる。

(2)ウ ォーニング機能 (図 I-7)

ENGOA― STOPコ ントローラは,異常を検出するとENGOA― STOP警告灯 (橙)を点滅させ, ドライバに

異常を知らせる。

ENG・ A―STOP警告灯 (橙 )

図 I-7 ENG・ A一 SttOP表示灯

(3)フ ェイルセーフ制御

ENG・ A― STOPコ ントローラは,異常を検出するとフェイルセーフ制御を行い,システムを保護するため

に各制御を停止する。

なお,ア イ ドリング・ス トップ中に異常を検出した場合のフェイルセーフの内容は,検出したDTCに よ

リチウム・イオン・バッテリ

ション・ラベル

- 26 -

排煙ダクト

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異なる。

参考 エンジン回転中に異常を検出した場合は,ア イドリング・ストップ制御を停止する。

3)ダ イアグ・ コー ド表示,識別及び,消去方法

ダイアグ 0コ ー ドの表示,識別及び,消去は故障診断機 Suzuki SDTに より行う。

4)ダ イアグ・コードー覧表

ダイアグコー ド

診断項目 診断内容

ENG・A― STOP警告灯

C1372ESP① 検出ISロ ーリング・カ

ウント異常

ABS/ESP① コントローラがENGoA― STOPコ ントローラの送信す

るCAN通信データの異常を検出した。点・

Fin

C1373ESP⑪ 検出ISチ ェック・サム

異常

ABS/ESP① コントローラがENG・ A― STOPコ ントローラの送信す

るCAN通信データの異常を検出した。点滅

P0602ECU内部異常 (プ ログラム

エラー)

ECU内部異常 (プ ログラム・エラー) 点滅

P1302ENG・ A― STOPコ ントロー

ラ電源系統地絡

ENG・ A― STOPコ ントローラ電源回路電圧が一定時間診断下限電

圧以下になった。点滅

P1303ENG・ A― STOPコ ントロー

ラ電源系統天絡

ENG・ A― STOPコ ントローラ電源回路電圧が一定時間診断上限電

圧以上になった。点滅

P1305ECU内 部異常 (メ モ リ・エ

ラー)

ENG・ A― STOPコ ントローラ内部異常。 (メ モリ・エラー) 点滅

P130A BMU内部異常補助電源モジュール (リ チウム・イオン・バ ッテリ)内部回路異常 (プ

ログラム・エラー,メ モリ 。エラー)

点滅

P130B BMU内部異常 補助電源モジュール (リ チウム・イオン・バッテリ)内部回路異常 点滅

P130C BMU内部異常補助電源モジュール (リ チウム・イオン・バ ッテリ)の リレー状態が

ENGoA― STOPコ ントローラの制御状態と一致 しない。点滅

P1313 スタータ寿命判定エンジン始動回数 (ス ターテイング 。モータ駆動回数)が規定回数回

を超えた。点滅

P1314 スタータ作動回数未入力ENG・ A― STOPコ ントローラ交換時にスタータ駆動回数を書き込

んでいない。点滅

P1320 電流センサ系統特性異常電流センサの最大電流値と最小電流値の差が一定時間診断下限値以

下となった。点滅

P1321 電流センサ系統断線 。地絡 電流センサ電圧が一定時間0.2V以 下になった。 点・Ft

P1322 電流センサ系統天絡 電流センサ電圧が一定時間4.8V以上になった。 点滅

P1323 電圧センサ系統特性異常

ENGoA― STOPコ ントローラ測定のバ ッテリ電圧 と補助電源モ

ジュール (リ チウム・イオン・バ ッテリ)測定のバ ッテリ電圧の差が

診断上限値以上又は診断下限値以下となった。

点減

P1324 電圧センサ系統 Low異常

補助電源モジュール(リ チウム・イオン・バッテリ)測定のバッテリ

電圧が正常にもかかわらず,ENG・ A― STOPコ ントローラ測定の

バッテリ電圧が診断下限値以下となった。

点滅

P1326 電池温度センサ系統地絡 バッテリ温度センサ電圧が一定時間0.2V以下になった。 点滅

P1327 電池温度センサ系統断線 バ ッテリ温度センサ電圧が一定時間4.8V以上になった。 点滅

P1329 電流センサ系統故障補助電源モジュール (リ チウム・イオン・バ ッテリ)内部回路の電流

差が診断上限値以上となった。点・in

P132F 電流センサ断線故障電流センサ信号電圧及びバッテリ温度センサ信号電圧が同時に一定

時間診断上限電圧以上となった。点滅

P1340ECM検出 A― STOPロ ーリ

ング・カウント異常

ECMが ENG・ A― STOPコ ントローラの送信するCAN通信データ

の異常を検出した。点滅

P1341ECM検出A― STOPチ ェッ

ク・サム異常

ECMが ENGoA― STOPコ ントローラの送信するCAN通信データ

の異常を検出した。点滅

P1342ECMロ ーリング・カウント

異常

ENGoA― STOPコ ントローラがECMの送信するCAN通信データ

の異常を検出した。点滅

P1344ABS/ESP① ロー リング・カ

ウント異常

ENGoA― STOPコ ントローラがABS/ESP① コントローラの送信す

るCAN通信データの異常を検出した。点滅

- 27 -

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ダイアグコー ド

診断項目 診断内容

ENG・A― STOP警告灯

P1345ABS/ESP① チェ ック・サム

異常

ENGoA― STOPコ ントローラが ABS/ESP° コントローラの送信す

るCAN通信データの異常を検出した。点滅

P1346AT/CVTロ ーリング・カウ

ント異常

ENG・ A― STOPコ ントローラがCVTコ ントローラの送信するCAN通信データの異常を検出した。

点滅

P1347AT/CVTチ ェック・サム異

ENG・ A― STOPコ ン トローラが CVTコ ン トローラの送信する

CAN通信データの異常を検出した。点滅

P1348P/Sロ ーリング・カウント異

ENGoA― STOPコ ントローラがCVTコ ントローラの送信するCAN通信データの異常を検出した。

点滅

P1349 P/Sチ ェック・サム異常ENGoA― STOPコ ントローラがP/Sコ ントローラの送信するCAN通信データの異常を検出した。

点滅

P134ABMUロ ーリング・カウント

異常

ENG・ A― STOPコ ントローラが補助電源モジュール (リ チウム

イオン・バッテリ)の送信するLIN通信データの異常を検出した。点滅

P1360 バ ッテリ性能低下 エンジン始動時のバ ッテリ電圧が 2回連続 して7Vを 下回った。 点滅

P1361 補助電源モジュール性能低下

次のいずれかの条件を満たすとき,DTCを検出する。・補助電源モジュール(リ チウム・イォン・バッテリ)が起動時に各

セルの電圧差が診断上限値以上となった。・充電抵抗の異常又は端子電圧低下が2回発生した。

点滅

P1370補助電源モジュール・リレー

2/リ レー3系統異常補助電源モジュール (リ チウム・イオン・バッテリ)内部リレー異常。 点滅

P1371補助電源モジュール・リレー

1系統断線補助電源モジュール (リ チウム・イオン。バッテリ)内部リレー異常。 点滅

P1372補助電源モジュール・リレー

1系統短絡補助電源モジュール (リ チウム・イォン・バッテリ)内部リレー異常。 点滅

P1373補助電源モジュール・リレー

2/リ レー3過電流補助電源モジュール (リ チウム・イオン・バッテリ)内部リレー異常。 点滅

P1374補助電源モジュール・リレー

3系統短絡バッテリ電源供給回路の電流が診断上限値以上となった。 点滅

P1375補助電源モジュール外部回路

故障

次のいずれかの条件を満たすとき,DTCは検出される。・補助電源モジュールの端子電圧が診断下限値以下となった。・補助電源モジュールの端子電圧が診断上限値以上となった。・イグニションOFF時,LIN信号を受信 した。・イグニションON時,ACCが OFFと なった。

点滅

P137A 補助電源モ ジュール系統Low異常

補助電源モジュール内蔵リチウム・イォン・バッテリが一定時間診断下限電圧以下となった。

点滅

P137B 補助電源モ ジュール系統High異常

補助電源モジュール内蔵リチウム・イオン・バッテリが一定時間診断上限電圧以上となった。

点滅

P137C 補助電源モジュール過熱異常補助電源モジュール内蔵リチウム・イォン・バ ッテリが一定時間診断上限温度以上となった。

点滅

P137D 補助電源モジュール・セル電

圧バランス回路異常補助電源モジュール(リ チウム・イォン・バッテリ)の内部回路異常。 点滅

P137F 補助電源モジュール系統異常補助電源モジュール(リ チウム・イオン・バッテリ)内水没センサの電極間の抵抗が低下した。

点滅

P1382

スタータ・コントローラ・シス

テム異常 (ENG・ A― STOPコントローラ内)

スターティング・モータ駆動回路異常又はENGoA― STOPコ ントローラ内部異常を検出した。

点滅

P1383

スタータ・コントローラ・シス

テム異常 (ENG・ A― STOPコントローラ内)

ENGoA― STOPコ ントローラ内スタータ・コントローラ制御でスタータ駆動が規定時間を超えた。

点滅

P1385

スタータ 。コントローラ検出

クランク・パルス異常(ENG・A― STOPコ ントローラ内)

クランク角センサ信号の異常を検出した。 点滅

P13A0 ア イ ドリ ング・ ス トップ

OFFス イッチ系統異常

ENG・ A― STOPoOFFス イッチのON状態が規定時間以上継続した。 点滅

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ダイアグ・

コー ド診断項 目 診断内容

ENG。A― STOP警告灯

P13Al 車速センサ系統異常ホイール・スピード・センサから算出した車速と車速センサから算

出した車速の差が一定時間規定値以上となった。点滅

P13A2スロープ・センサ初期学習未

設定スロープ 。センサの初期学習が未完了である。 点滅

P254F フ ー ド スイッチ異常フー ド・ラッチ・スイッチ信号 1及びフー ド・ラッチ・スイッチ信

号 2の両方がON又 はOFFの状態が一定時間連続 した。点滅

U0073 CAN通信バスオフ異常 CAN通信情報を送受信できない。 点滅

U0100 CAN通信受信異常 (ECM) ECMからのCAN通信情報が受信できない。 点滅

U0101CAN通 信 受信 異 常 (AT/CVT)

CVTコ ントローラからのCAN通信情報が受信できない。 点滅

U0121CAN通信受信異常 (ABS/ESP° )

ESP° コントローラからのCAN通信情報が受信できない 点滅

U0131 CAN通信受信異常(P/S) P/Sコ ントローラからのCAN通信情報が受信できない。 点滅

U0140 CAN通信受信異常 (BCM) BCMか らのCAN通信情報が受信できない 点滅

U0164 CAN通信受信異常 (A/C) オー トA/Cコ ントローラからのCAN通信情報が受信できない。 点滅

U2022 BMU検出LIN通信異常補助電源モジュール(リ チウム・イオン・バッテリ)が ENGoA―STOPコ ントローラの送信するLIN通信データの異常を検出した。

点滅

U2111ENG・ A― STOP検出LIN通

信異常

ENGoA― STOPコ ントローラが補助電源モジュール(リ チウム

イオン。バッテリ)の LIN通信データに異常を検出した。点滅

5)フ ェイルセーフ制御一覧

参考 ※ :ァ ィドリング・ス トップ制御中(エ ンジン停止中)に異常を検出した場合のフェイルセーフ制御を示す。

イグニションON状態に移行した場合,エ ンジンの始動は通常の始動条件となる。 (シ フト・ポジション

P又はNでブレーキを踏みエンジン・スイッチを押す)

ダイアグコー ド

DTC名 称 フェイルセーフ制御※

C1372 ESP° 検出ISロ ーリング・カウント異常 エンジンを始動させる

C1373 ESP° 検出ISチ ェック・サム異常 エンジンを始動させる

P0602 ECU内部異常 (プ ログラム 。エラー)

P1302 ENG・ A― STOPコ ントローラ電源系統地絡 エンジンを始動させる

P1303 ENG・ A― STOPコ ントローラ電源系統天絡 エンジンを始動させる

P1305 ECU内部異常 (メ モリ 。エラー)

P130A BMU内部異常 エンジンを始動させる

P130B BMU内部異常 エンジンを始動させる

P130C BMU内部異常 エンジンを始動させる

P1313 スタータ寿命判定

P1314 スタータ作動回数未入力

P1320 電流センサ系統特性異常 エンジンを始動させる

P1321 電流センサ系統断線・地絡 エンジンを始動させる

P1322 電流センサ系統天絡 エンジンを始動させる

P1323 電圧センサ系統特性異常 エンジンを始動させる

P1324 電圧センサ系統Low異常 エンジンを始動させる

P1326 電池温度センサ系統地絡

P1327 電池温度センサ系統断線

P1329 電流センサ系統故障 エンジンを始動させる

P132F 電流センサ断線故障 エンジンを始動させる

P1340 ECM検出A― STOPロ ーリング・カウント異常 エンジンを始動させる

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ダイアグコー ド

DTC名 称 フエイルセーフ制御※

P1341 ECM検出A― STOPチ ェック・サム異常 エンジンを始動させる

P1342 ECMロ ーリング・カウント異常 エンジンを始動させる

P1344 ABS/ESP⑪ ローリング・カウント異常 エンジンを始動させる

P1345 ABS/ESP° チェック・サム異常 エンジンを始動させる

P1346 AT/CVTロ ーリング・カウント異常 エンジンを始動させる

P1347 AT/CVTチ ェック・サム異常 エンジンを始動させる

P1348 P/Sロ ーリング・カウント異常 エンジンを始動させる

P1349 P/Sチ ェック・サム異常 エンジンを始動させる

P134A BMUロ ーリング・カウント異常 エンジンを始動させる

P1360 バッテリ性能低下`

P1361 補助電源モジュール性能低下 エンジンを始動させる

P1370 補助電源モジュール・リレー2/リ レー3系統異常 エンジンを始動させる

P1371 補助電源モジュール・リレー1系統断線 エンジンを始動させる

P1372 補助電源モジュール・リレー1系統短絡 エンジンを始動させる

P1373 補助電源モジュール・リレー2/リ レー3過電流 エンジンを始動させる

P1374 補助電源モジュール・リレー3系統短絡 エンジンを始動させる

P1375 補助電源モジュール外部回路故障 エンジンを始動させる

P137A 補助電源モジュール系統 Low異常 エンジンを始動させる

P137B 補助電源モジュール系統 High異常 エンジンを始動させる

P137C 補助電源モジュール過熱異常 エンジンを始動させる

P137D 補助電源モジュール・セル電圧バランス回路異常 エンジンを始動させる

P137F 補助電源モジュール系統異常 エンジンを始動させる

P1382スタータ・コントローラ 。システム異常 (ENGoA― STOPコ ン

トローラ内)

イグニションON状態に移行する

P1383スタータ・コントローラ 。システム異常 (ENG・ A― STOPコ ン

トローラ内)イグニションON状態に移行する

P1385スタータ・コントローラ検出クランク・パルス異常 (ENGoA―STOPコ ントローラ内)

P13A0 アイ ドリング・ス トップOFFス イッチ系統異常

P13Al 車速センサ系統異常 エンジンを始動させる

P13A2 スロープ 。センサ初期学習未設定

P254F フー ド・スイッチ異常減速時 :エ ンジンを始動させる

停車時 :イ グニションON状態に移行する

U0073 CAN通信バスオフ異常

U0100 CAN通信受信異常 (ECM) エンジンを始動させる

U0101 CAN通信受信異常 (AT/CVT) エンジンを始動させる

U0121 CAN通信受信異常 (ABS/ESP° ) エンジンを始動させる

U0131 CAN通信受信異常(P/S) エンジンを始動させる

U0140 CAN通信受信異常 (BCM) エンジンを始動させる

U0164 CAN通信受信異常 (A/C) エンジンを始動させる

U2022 BMU検出LIN通信異常 エンジンを始動させる

U2111 ENGoA― STOP検出LIN通信異常 エンジンを始動させる

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通 称 名 車 両 型 式 エンジン型式 適 用 時 期 出 典 資 料

ワゴ ンR DBA一 MH34S R06A型 2012.8-サービス・マニュアル

ワゴンR新型車解説書 40-72M00ワゴンR整備編 42-72M10

I ENE― CHARGE(エネ・チャージ)シ ステム

1概 要 (図 I-1)

ENE― CHARGEシステム(減速エネルギ回生機能)は ,主 に減速時の燃料カット時にジェネレータによる発

電を行い,鉛バッテリ及び併用 した補助電源モジュール (リ チウム・イオン・バッテリ)に電力を充電するこ

とでアクセルON時のジェネレータによる発電を最小限に抑え,発電時のエンジン負荷による燃料消費を軽

減し,燃費の向上を図るシステムである。

ENE― CHARGEシ ステムの主な特徴は,次のとおりである。

・ENE― CHARGEシ ステムに対応するため,高効率大出カジェネレータ及び補助電源モジュール(リ チウム 。

イオン。バッテリ)を採用した。

・補助電源モジュール (リ チウム・イォン・バッテリ)を アイ ドリング・ス トップ時の電源として併用すること

で,鉛バッテリの電力消費を抑え,エ ンジン自動再始動時はスターティング・モータと電源を別にすること

によリスターティング 。モータ(及 びそのほか高付加電装品)以外の電装品電源電圧がスターティング 。モー

タ駆動によって低下するのを防止した。

【エンジン・ア

図I-1 エネ 0チ ャージシステム概要

F・ :鼈六橙 曹

ENE― CHARGEシステム非装備

ENE― CHARGEシステム装備

-31-

減速

【エンジン回転 (燃料カット)】【エンジン回転(燃料噴射)】

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構造・機能

構成部品の配置 (図 Ⅱ-2)

エネ 。チャージ・インジケータ

ENG・ A― SttOPコ ントローラ補助電源モジュール

(リ チウム・イオン・バッテリ)

 

図Ⅱ-2 構成部品の配置

構成部品の構造・機能

ENE― CHARGEシ ステム構成部品機能

部品名称 機能又は構造

助手席下に装備され,主にリチウム・イオン

回路及び電源供給回路で構成されている。

バ ッテリ,BMU(バ ッテリ 。マネージャ),充電

リチウム・イオン・バッテリは,鉛バッテリと比較すると,小型,軽量化を図 り,

く大容量のエネルギ (電気)を 短時間 (減速時)で充電することが可能である。また,

充電効率が高

低温時 (周 辺

温度 :約 0℃ )での充電効率が良く低温走行時の燃費向上を図れる。

BMuは , リチウム・イオン・バ ッテリの状態を監視 してお り,充電量不足を検出した場合は

ENG・ A― STOPコ ントローラにバッテリ充電要求信号を送信する。

なお,ENG・ A― STOPコ ントローラとの通信にはLIN通信を採用 した。

充電状態が良好なときにリチウム・イオン・バッテリから各装置へ電力を供給 し,ア イ ドリング・

ス トップ・システムの構成部品として機能する。

減速時の発電量を大きくするため大出力 (出 力 :120A)の ものとした。

ECMと ジエネレータ間の通信にLIN通信を採用 し,発電制御における通信を 1本の通信線で行

うものとした。

補助電源モジュール

(リ チウム・イオン・バッ

テリ)

ジェネレータ

鉛バッテリジェネレータが無発電中又ll ENGo A― STOPシ ステムによるエンジン自動停止/自 動再始動時は

主に高負荷電装装置に電力を供給する。IIITII~三 T~T可 .__=二

・ENG・ A― STOPコ ントローラからCAN通信にて入力する情報により,減速時に集中的に発電

するようジエネレータを制御する。

・ジェネレータが発電する際,急激に負荷がエンジンに掛かるのを抑えるため,徐々に発電量を上

昇させる制御を行うことでドライバビリテイ向上を図った。

ECN/1

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部品名称 機能又は構造

ENGoA― STOPコ ント

ローラ

補助電源モジュール(リ チウム・イオン・バッテリ)か らのバッテリ充電要求信号を受信すると,その情報をCAN通信にてECMに送信する。

ri.+r-r. 4 >,r-, コンビネーション・メータ内に装備されてお り,ENE― CHARGE中 に点灯する。

電源バッテリ 電源供給先

補助電源モジュール

(リ チウム・イオン・バッテリ)

コントローラ。ENG・ A― STOPコ ントローラ。ECM・CVTコ ントローラ。オー トA/Cコ ントローラ

エンジン電装・イグニション・コイル

・フューエル・インジェクタ。エア・フロー・メータ。クランク角センサ・カム角センサ°02セ ンサ。A/Fセ ンサ・インテーク/エ キゾース トOCV・スロットル・ボデー (ス ロットル・モー夕)

ボデー電装・電動オイル・ポンプ(CVT)・ス トップ・ランプ。オーディオ・コンビネーション・メータ

鉛バッテリ

コントローラ・BCⅣI

・ABS/ESP° コントローラ。P/Sコ ントローラ・エアバッグ・コントローラ。オー ト・レベリング・コントローラ

エ ンジン電装

・スターティング 。モータ

・ラジエータ 。ファン・モータ

ボデー電装。A/Cコ ンプレッサ。プロア・ファン 。モータ。ヘッドライ ト

・フオグ・ランプ。ワイパ・モータ。P/Wモータ。リヤ 。デフォッガ。シー ト・ヒータ。ドア・ ミラー

・ルーム・ランプ

(2)バ ッテリ電源供給装置一覧

リチウム・イオン・バッテリの充電状態が良好なときに補助電源モジュール(リ チウム・イオン・バッテリ)

及び鉛バ ッテリが電源供給する主な装置を示す。

- 33 -

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3)制 御一覧

(1)ENE― CHARGEシ ステム制御概要

m 無発電走行時 (発進/走行/加速)

補助電源モジュール及び鉛バッテリの充電状態が良好な場合,ECMはジェネレータの発電を停止し,補助

電源モジュールは内蔵されているリチウム 0イ オン・バッテリからエンジン電装品,ボデー電装品の各装置

に電力を供給し,鉛バッテリはヘッドランプなどの高負荷電装品に電力を供給する。補助電源モジュールを

電源として併用することにより鉛バッテリの電力消費が抑えられジェネレータが無発電の状態での走行を可

能とした。

lEI ENG◆ A― SttOPシ ステムによるエンジン自動停止時/エ ンジン自動再始動時 (図 Ⅱ-3)

補助電源モジュールは内蔵されているリチウム・イオン・バッテリからエンジン電装品,ボデー電装品の各

装置に電力を供給,鉛バッテリはスターテイング 0モ ータ,ヘ ッドランプなどの高負荷電装品に電力を供給

する。エンジン自動停止時は補助電源モジュールを電源として併用することにより鉛バッテリの電力消費を

抑え,エ ンジン自動再始動時はスターティング。モータと電源を別にすることによリスターテイング・モー

タ(及 びそのほか高負荷電装品)以外の電装品電源電圧がスターテイング・モータ駆動によって低下するのを

防止する。

ENG・ A― STOPコ ントローラ補助電源モジュール(リ チウム・イオン・バッテリ)

コ回は卜 CAN通信線

:L!N通信線

※1:無発電走行時(発進/走行/加速)

※2:ENG・ A―SttOPシステムによるエンジン自動停止時/エンジン自動再始動時

図I-3 ENG・ A― STOPシステムによるエンジン自動停止時/エ ンジン自動再始動時

い 減速 (回生)時

ECMはジェネレータに発電制御信号を送信 し,ジ ェネレータを発電させる。ジェネレータの発電は減速時

(フ ューエル・カット時)に行われるため,燃料消費することなく補助電源モジュールヘの充電が行われる。

なお,ENGOA一 STOPコ ントローラ内部では,リ チウム・イオン・バッテリの充電状態が規定値以上になっ

た場合に充電回路をOFFすることで,リ チウム・イオン・バッテリヘの充電を停止する制御を実行する。

- 34 -

叶=裏

1

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国 充電量不足時 (図 I-4)

補助電源モジュールは内蔵されているリチウム・イオン・バッテリに充電量不足を検出した場合にENGOA―STOPコ ントローラヘバッテリ充電要求信号を送信する。ENGeA― STOPコ ントローラはバッテリ充電

要求信号を受信又は鉛バ ッテリに充電不足 を検出すると,そ の情報をCAN通信にてECMに送信する。

ECMは ジェネレータに発電制御信号を送信 し,ジェネレータを発電させる。なお,リ チウム・イオン0バ ッ

テリの充電状態が規定値以上になった場合に充電回路をOFFす ることで, リチウム・イオン・バッテリヘ

の充電を停止する制御を実行する。

ENG・ A― STOPコ ントローラ

補助電源モジュール(リ チウム・イオン・パッテリ)

CAN通信線LIN通信線

※1:減速時(回 生)時

※2:充電量不足時

※3:リ チウム・イオン・パッテリ充電状態規定値以上

図 Ⅱ-4 充電量不足時

- 35 -

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(2)補助電源モジュール作動概要

(イ)駐車時 (イ グニションOFF→ イグニションON)(図 Ⅱ-5)

(a)イ グニションOFF

イグニションOFF中 はリレー1経由のバイパス回路で常時電源を必要とするエンジン電装品,ボデー電装

品の各装置に鉛バッテリから電力を供給する。

(b)イ グニションON

①イグニションONに なるとリレー2を イニシャル・チェックする。

②リレー2が ONす る。イグニションONし た直後は,回路の電力供給が安定するまでリレー1が ON状態を

保持し,リ レー1及 びリレー2経由でエンジン電装,ボデー電装に鉛バッテリから電力を供給する。

③リレー1は数秒間ON状態を保持した後OFFに なる。

参考 補助電源モジュールに異常が発生した場合は,リ レー1(通常閉)が接続状態となり図①の状態となる。リレー

1(通常閉)は鉛バッテリからエンジン電装品,ボデー電装品の各装置への電力供給を行うバイパス回路を確保

するフェイルセーフとして機能する。

図 I-5 駐車時 (イ グニションOFF→ イグニションON)

スターティング

・モータ

リチウム・

イオン・

ェネレータ

・ボデー電装品

・エンジン電装品

スターティング

・モータ

リチウム・

イオン・

ェネレータ

・ボデー電装品

・エンジン電装品

補助電源モジュール

スターティング

。モータ

リチウム・

イオン・

パッテリ

ェネレータ

・ボデー電装品

・エンジン電装品

- 36 -

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lnl 無発電走行時,ENG・ A― SttOPシ ステムによるエンジン自動停止時/エ ンジン自動再始動時 (図 I-6)。リレー2が OFF, リレー3が ONさ れ, リレー3経由でエンジン電装品,ボデー電装品の各装置に補助電源

モジュールに内蔵されているリチウム・イオン・バッテリから電力が供給される。

・スターティング 0モ ータなどの高負荷電装品へは鉛バッテリから電力が供給される。

図 I-6 無発電走行時,ENG・ A― STOPシ ステムによるエンジン自動停止時 /エ ンジン自動再始動時

クリ 減速 (回生)時,充電量不足時 (図 I-7)

①リレー2が ON, リレー3が ONさ れ, リレー3経由でジェネレータにて発電された電力が補助電源モジュー

ルに内蔵されているリチウム・イオン・バッテリが充電される。

②減速(回生)時,補助電源モジュールは内蔵されているリチウム 0イ オン・バッテリが満充電になるとリレー

2を OFFし ,ジ ェネレータで発電された電力は鉛バッテリヘのみ充電される。充電量不足時,補助電源モ

ジュールは内蔵されているリチウム 0イ オン・バッテリが規定値まで充電されたことを検出するとリレー3

をOFFし ,ジェネレータで発電された電力は鉛バッテリヘのみ充電される。

図Ⅱ-7 減速 (回生)時,充電量不足時

点検・整備のポイン ト

※ :「 I 減速時アイドリング ストップ 0システム」の点検

高負荷電装品

リレー

リチウム・

イオン・パッテリ

ン̈平不レータ

・ボデー電装品

・エンジン電装品

スターティング

・モータ

リチウム・

イオン・パッテリ

・ボデー電装品

・エンジン電装品

補助電源モジュール

スターティング

・モータ

高負荷電装品

リチウム・

イオン・バッテリ

ェネレータ

。ボデー電装品

・エンジン電装品

:電力供給経路

- 37 -

整備と共通である。