海外オフショアやグローバルスクラムチームにおけるプロダクト開発のススメ方...
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海外オフショアやグローバルスクラムチームにおけるプロダクト開発の進め方
株式会社シマンテックプリンシパルプロダクトマネージャー
柳川 純二2015年11月28日
プロダクトオーナー祭り2015
自己紹介
柳川 純二(やながわ じゅんじ)
• 前職はNTTコミュニケーションズ社で買収した海外企業に7出向→プロダクトマネージャー(以下PM)orそれっぽい仕事じってきた
• 2年前にシマンテック社にPMとして入社.PMとしてはアジフィックジャパン(APJ)地域に一名(日本~インドまでを上司,他のチームメンバーは全てUS本社にいる
現在の主な仕事内容
ノートン製品のパートナーチャネル向けPM:
PCのプリインストール版やISPで販売す額版などパートナー経由で販売するプロトの仕様固め,パートナーからの要求仕管理,バックエンドのインテグレーショ
新製品への移行プラン策定
フリーウェアツールのPM兼PO:
製品のライフサイクル管理,ロードマッ営業・マーケティングとGTMプラン策定,ラムバックログの管理・優先順位付け,アップグレードプランの策定と要件・仕「何をいつまでにリリースして(あるいいつまでにやめて),そこから得られるンは?」を常に意識してうまくいっても
くても責任を負う
多国籍企業における開発チームは?
多国籍・多拠点スクラムチーム
• 開発エンジニア - インド
• QA - インド
• リードエンジニア - カリフォルニア
• スクラムマスター - インド
• プロダクトオーナー - 東京
• ローカリゼーションチーム - アイルランド
メリット:常に仕事が進んでいる(自分が寝てる間も).全てUSで人を揃えるよ
を揃えるより人件費も抑えられる
デメリット:時差,F2Fのミーティングがなかなかできない,油断すると認識のず
と認識のずれが拡がったり推進力を失う → でも慣れるとなんとかなってくる
どうやって開発を進めているか?
開発体制はアジャイル
スプリント会議等は全て電話会議+Webex
開発ストーリー,タスクやドキュメントはJIRA,Confluence, Etrack,Perforce,Boxなどで管理
特にConfluenceは議事録,プロジェクト・進捗管理,ロードマップやリリースノートなど多岐にわたる情報を整理して保存 → 普段顔を合わせにくいので効率的な情報共有が重要
必要なスキルセットなど
PMとして製品ロードマップを管理,関連部門(マーケティングやリーガルなど)を積極的に巻き込み,無事リリースできる
までチームを牽引,プッシュする.
逆説的だが製品のEnd of Lifeの時にそうした能力が強く求められたりする
POとして開発バックログを管理,ストーリー作成,優先順位付け
→チームの時間の管理をする
常に”Why?”を意識.”How”は開発チームに任せる
普段からの“気づき”の能力.何がベストなUXかはすぐに変化する
(例:スマホの感圧タッチなど)
自分が間に入って両サイドを地道に啓蒙していくことが重要
多国籍環境でよく苦労する点
言葉の壁はあるにはあるが,一番苦労するのは文化的な差であったり
基本的な仕事の進め方の差
例えば:
ローカルのニーズとグローバル(主にUS)のプロダクト戦略とのズレ
クッキーカッターソリューション vs. カスタマイズ志向
トラブル時の対応姿勢の差
(”直せばいいんだよね?”vs. “障害報告+再発防止策は!?”)
スピード感の差
心がけていること
しつこく!いい人過ぎない!
阿吽の呼吸は多国籍な環境では一切通用しない
自分が違いを生み出すことを強く意識
アンテナは高く!ネタは社外に多く落ちている
全ては良いモノを作るため!
ありがとうございました