はじめにことばありき

2014/4/19 読書するエンジニアの会 #69テーマ : 「はじまり」

白石俊平

今日読んできた本

空と無我 仏教の言語観 ( 講談社現代新書 )

ことばって不思議だなあ、とこの数年。

3 年前

「○○とはなんだ？」に囚われた1年間。

善とは？社会とは？

一歩も動けなかった。

→ 「考えるな、行動せよ。」を学んだ。

行動してみた

いろんなものを０から生み出した経験から学んだこと

→ 「言葉を作る」と、「存在が生まれる」

• HTML5 Japan Cup• <htmlday>• 「 ( 白石俊平と ) カッコいいやつら」• その他キャッチコピーいろいろ

人間は、言葉で存在を認識する。

言葉が与えられるまで、人間は存在を認識できない。

人は、名前の無いものを記憶できない

逆に面白いことに、「言葉がある」と、

「存在するかも」と思えてくる。

例えば、神話上の動物を指す名前。ユニコーン、ペガサス、ドラゴン ...

ほんとはいないけれど、「もしかすると…」というワクワク感。

例えば、 " 国境 " という言葉。地球に線など引かれていないのはみんな知ってる

けど、やはり、れっきとして存在する。

例えば、 " リア充 "," ノマド "... という新語。言葉が発明されたことで、

存在が認識されるようになった。でも別に、言葉の登場前後で

世界は何も変わってない。

例えば、 "STAP 細胞 " 。「存在するかもしれない」という可能性が

まだ開かれている（現時点では）

「実在」と「存在」は違う。

存在は人間的な概念であり、言語による認識とは切っても切り離せない。

しかし、人間にとって存在しようとしまいと、世界はありのままにある（実在する）

「神話上の動物」は実在するか？「国境」は実在するか？

「リア充」は実在するか？「 STAP 細胞」は実在するか？

あるけど、ない。ないけど、ある。

→ 色即是空、空即是色

「自我」だって、おなじ。

→ 「無我」。

実在しないものに、囚われるな。

執着するな。富、名声、幸福、愛、自我 ...

言葉はある。存在もしている。しかし実在はしない。囚われるな。執着するな。

これが、ブッダの言いたかったことだと解釈している。