第4回twitter研究会発表資料

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ツイッターとかフェイスブックは なにが新しかったのか?(仮) 毛利勝久(モーリ・タロー) @mohri / id:mohri

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ツイッターとかフェイスブックはなにが新しかったのか?(仮)

毛利勝久(モーリ・タロー)

@mohri / id:mohri

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mohritaroh.hateblo.jp

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@mohri

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Hatenaから来ました

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IT系 編集者 ライター

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今日の発表に関するご注意

● 技術的な内容はありません

● タイトルあまり関係なさそうな内容になりました

● ポエミー × ポエミー

● 発表の内容は発表者の個人的な見解であり所属する組織・会社の見解を代表するものでは(ry

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話すこと

● ソーシャルが一般化してきて、Webそのものがソーシャルを中心にした第三期に突入しているのではないかと思えるのだけれど、それに見合った身のこなし方をわれわれは身につけているだろうか?

● 第三期=モバイル+ソーシャル● 身のこなし=プライバシーコントロール

(去年もそういう話しをしたひといた!)

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2012年 Twitter界の大ニュース!

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2007年4月9日 - 19:22

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2009年6月:886ツイート

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3つの “Twitterブーム”

● 2007年3月 SXSW

● 2009年7月 ヒウィッヒヒー    12月 「やりましょう!」

● 2011年3月11日アメリカのブログの2001.9.11に相当情報発信プラットフォームと広く認知

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2011年3月11日 – 13:51

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そのほかのサービスとの比較

● 2000年1月モナー誕生(2ちゃんねる)

● 2001年6月侍魂が先行者ネタを掲載

● 2003年1月はてなダイアリー (ブログ10周年)

● 2004年2月mixi 開始 (GREEも同時期)

● 2007年3月TwitterがSXSWでブレイク(6年前)

● 2010年10月 Facebookが日本で流行りかけるd.hatena.ne.jp/amachang/20101011/1286805813

● 2012年3月LINE 2,000万ダウンロード

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余談:2013年は?

● ブログ10周年 → ブログ再評価

● 電子出版 … KDP、セルフパブリッシング

● ハフィントン・ポスト上陸● はてなブックマークのリニューアル

● STORYS.JP

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2つのdecade

● 1990年 CERNでWebが開発される

● 1993年 CERNがWebをOpenにNCSA httpdおよびMosaic

最初の10年

● 2002年 “CGM”● 2004年 “Web 2.0 Conference”

次の10年

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最初の10年=OpenなWebの始まりinfo.cern.ch

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次の10年:Web 2.0

● ティム・オライリーの初期の定義

旧来は情報の送り手と受け手が固定され送り手から受け手への一方的な流れであった状態が、送り手と受け手が流動化し誰でもがウェブを通して情報を発信できるように変化したwebを「Web 2.0 」とする

ソース:Wikipedia

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CGM

● Sometime in late 2002, during a glorious early morning shower, the term "consumer-generated media" (CGM) jumped off my tongue like a sudden, gripping epiphany. The emotion was so strong I yelped to my wife, "Erika, I've found it!"

“The Pocket Guide to Consumer-Generated Media” Pete Blackshaw (Nielsen BuzzMetrics)

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Web 2.0を10年続けてどうなった?

● WebにはWebのやり方がある

● 壁新聞的ではないWeb● 利用者に合わせて変化するWeb

(ターゲティング広告)● 集合知からビックデータへ● CGMからソーシャルメディアへ

ソーシャルなWebが普通に/最初からソーシャル

→ ネットとリアルの壁の崩壊

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ネットとリアルの壁?

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ネットとリアルの壁?

● これまではWebは、匿名がデフォルト - リアル社会の自分のアイデンティティや社会的な関係とは無関係の、Web上でのみ成り立っている人格/あるいは名無しさん同士の会話

=2ちゃんねる、大手小町(人生相談系)

● ソーシャルWebでは、実存在がデフォルト

- 人が実生活で生活していくことをサポートするためのWebサービス(Facebookの実名制)

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いつ?

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ソーシャルはなぜリアルか?

● タイムライン

= ライフログ(生活の記録)

● フォロー

=実存在を追いかける(公認ストーカー)

→ この2つともが Twitter による発明!

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Twitterは何が新しかったのか?

● タイムライン– 情報のフローをひたすら見ていれば、コンテンツが流

れこんでくる。コンテンツの濁流

– トップページしかないWebサイト「サイトマップ」の意味が無い「板とスレッド」みたいな簡単な構造すらない→ Facebookがさらに推し進める

– リアルタイム性 → 手近なことをつぶやく=実生活→ ライフログ

– モバイルによる相乗効果

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Twitterは何が新しかったのか?

● フォロー

– そもそもTwitterはフューチャーフォン(当時 iPhoneはまだ出てなかったことに注意)にSMSを同報する仕組みとして作られたにも関わらず、送信者が情報の受け取り手を指定するのではなく、情報の受け取り手が、誰の情報を読みたいかを指定するという逆転

– メルマガの購読や、ブログRSS購読などと類似

– → インタレスト・グラフ=興味の対象とつながる

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Twitterがもたらしたもの

● 自分の興味があるけれど、直接の知り合い、パスがないひととでもつながれて、意外なコラボレーションが生まれる可能性がある

● セレンディピティ● 情報配信プラットフォームとして強力(速い!)

● 誰もが読める環境にプライベートなライフログを公開する危険性 → 炎上 …… ん?

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去年そういう話してた (;´Д`)

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ということでここからは去年の続き

● FacebookのほうがプライバシーコントロールちゃんとしてるからFacebook使おうよって話をしたとおもうけど、Facebookはそうなってない

→ なんで?

● よりプライベートなLINEが流行るんじゃないかって話がQ&Aであったけど、それは当たったよね

● ひとが直感で理解できるプライバシーコントロールの考え方って実はかなり限られてるのでは?

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ひとが直感的に理解できるプライバシーコントロールは4つある(4つしかない) 仮説

● 1. 匿名またはハンドルで登録する

● 2. ブロックする

● 3. カギをかける

● 4. アカウントを削除する

→ これをTwitter、Line、Facebookに当てはめる

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Twitter

● ハンドルで登録可能● ブロックし放題!● 鍵付きにできる● アカウント削除簡単

→ すげー使いやすい!

スゲ━━━━━━ヽ(゚Д゚)ノ━━━━━━!!!!

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LINE

● 実電話番号と紐付いた登録● ブロックしかない!● 鍵のかかった会話しかない!

● 削除→再登録 (゚д゚)ウマー

→ やり直しできてケータイの電話よりヨサゲ

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Facebook

● 実名● ブロックもできるけど超強力すぎるので使いどころ難しいし、非表示とかフィード購読しないとか制限リストとか、類似の機能がたくさんあって、どれを使っていいのかわからない

● タグ付けとかアクティビティの例外とか複雑● すげー止めにくいし、止めないこと前提

→ 当たりさわりのないことしか言えない!

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Facebookの辛さ

● プライバシーに配慮されてない配慮されてないと利用者がうるさく言うので、とにかく全部の項目を設定できるようにしてやるぜって、考えられるであろうプライバシーコントロール手法をあるったけ詰め込んで、どんな人間関係でも対応できるみたいにしたら、今度は複雑で使えないとか言われる

● → リア充ツールとか言われる

● [TIPS] Facebookは「むかつくリア充」をまとめて非表示にしたところからすべて始まります

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なぜすれ違うのか?

● Facebookが想定してる「つきあいたくない人」の扱い方と、実際に人がどう行動してるかにズレがあるのでは?(仮説)

● Facebook … 接触量を減らす(常時、少量)

● 実生活 … 接触時間を短く(100%を短時間)?

=ラウンドロビン型? シングルタスク?

帽子をかぶり分ける? クラスタは重複しない?

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どうすればいいのか?の2つのシナリオ

● Facebookのやり方でも大丈夫じゃない?

ひともまだ慣れてないだけで、十分に理解されてくれば、Facebookのようなコントロールの方法であっても、だれもが使いこなせるようになる

今はまだ、人類にFacebookは早すぎる……

● Facebookのやり方ではダメだ!

今はまだない手法を考えついて実装したサービスがこれからまだ勝てるというチャンス?

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まとめ

● リアルタイムで、リアルライフな、ソーシャルのWebサービスがこれからどんどん進んでいくなか簡単かつ十分にプライバシーをコントロールする手法をわれわれはまだ獲得していないのかもしれない

● そんな状況にふさわしい身のこなしとは?

● ポエミーなまとめですみません

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おまけ

● Facebookは何が新しかったのか?

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● コンテンツはトップにある。ページを開いたらすぐにコンテンツ。ずっとトップだけ見てればいい。メニューや見出しから開いていってコンテンツに到達するとか古い。常にトップだけ見続けてて勝手にコンテンツ取ってきてスクロールしtえ増えていくのでページビューとかそういう概念なくなってくる。PVの時代は終った

● サイトマップとか動線とか無意味。基本的にトップだけ見てればなんとかする(設定とかもできるだけポップアップで処理したい)わけで、サイトマップとか無意味。動線もこっちのほうがよさそうとおもったらすぐ変えるのでおぼえてても無駄。だいたいこのあたりかなーみたいな感じで良い感じに出てくるのがたぶん理想。あとヘルプもどんどんリンク変わるので、上からたどるより検索したほうが使いやすいし、検索して探せみたいなUIになってる

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● ニュースフィードは掲示板的なUIだけど時系列ではない。むしろ一種の検索結果。いいね!しただけでスルーした記事が、あとでコメントたくさんついて盛り上がってくると上がってくるの便利

● コンテンツを見るかどうかは受けてが決める。見たくない情報は自由に非表示にできる。ガンガン非表示にできる。わからないように非表示にできる。リストとか使って便利に非表示にできる → だからコンテンツを共有する側は「これは迷惑かな?」とか考えない。迷惑だったら受け取り手のほうでフィルタリングするんだから、情報を出す側はどんどん出せばいいし、どんどんシェアすればいい。気を使いあうようなコミュニケーションはもうやめよう

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● インターフェイスや機能はどんどん変える。ユーザーが慣れていようがいまいが、よりよくなるとおもったら躊躇なく変える。どんどん変える。毎週変える。そのうちユーザーのほうが諦めて「だいたいこのあたりにあったなー」とかおもうくらいになる

● 設定項目は、設定されるものに近いところにコンテキストメニュー的に出す。例えば、プロフィール写真は、アルバムを開いてプロフィールにしたい写真を見つけて、写真のメニューからそのままプロフィールにする

● 実名晒すのコワイとか馬鹿げてるとか言われるけど、実名で不特定多数の相手をする必要はなくて「そもそも自分の実名を知ってるひとと交流する」というSNSの本分をまっとうするために機能している