会報436号1 -...
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護 王 神 社 の 絵 馬 札幌西 堂 守 敏 和
新年あいさつ 会 長 先本 建夫 /2新年のごあいさつ 北海道税理士協同組合理事長 小柳 岩男 /3新年のごあいさつ 札幌国税局長 寉田 明雄 /5新年のごあいさつ 札幌国税不服審判所長 佐藤 孝一 /6還暦アンケート「夢と思い出」 /7支部コーナー /9
発 行 所 発行責任者
編集責任者
印 刷 所北 海 道 税 理 士 会札幌市中央区北3条西16丁目TEL011(621)7101
先 本 建 夫
早 津 善 行
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三塚印刷株式会社札幌市東区北51条東4丁目TEL011(752)0118
北海道税理士会ホームページ
北 海 道 税 理 士 会 報 2007年(平成19年)1月1日発行(2) 第436号
新年明けましておめでとうございます。 会員の皆様には、新しい年をご家族そろって、健やかに迎えられましたことと、心よりお喜びを申し上げます。 日本経済の景気拡大は、いざなぎ景気を越えたと言われておりますが、大企業と中小企業、好況業種と不況業種、都市と地方といった様に、格差の拡大はますます深刻な状況にあります。自助努力ではどうにもならない格差に関しては政治的誘導をもって解決を図る事も、ひとつの施策と考えます。北海道経済は、正にその時に至ったとの感がいたします。 さて いよいよ1月末には、長年の念願でありました税理士会館が完成する運びとなりました。ここに至るまでに歴代特別委員会委員長をお勤め頂きました、春野守夫顧問・五十嵐勝義先生・小城公明副会長を始めとして、各委員の先生方のご苦労は図り知れないものがあったものと、心から敬意と感謝を申し上げます。 又、多くの会員からの激励・ご協力と共に、多額のご芳志・ご寄付を頂きました。この事からも偏
ひとえ
に、この会館は全会員の協力による力作であるとの誇りを新たにし、たまたま巡り合わせで旗振り役を仰せつかりました私といたしましても、感慨も一
ひと
入しお
であります。来る2月23日には、各方面からご来賓をお招きし、ささやかな落成披露と合わせて、税理士制度65周年記念事業を予定しておりますので、会員の皆様におかれましても多数ご参加頂ければ幸いであります。 今年は、引き続きの規制改革・民間開放が叫ばれております中、我々税理士にとりましては、更に多難の年になるものと予想しております。 税理士の、人材派遣開放の次は、「強制加入制度」の廃止が論議の俎
そ
上じょう
に上げられておりますし、「専門性の高い士業の垣根を低くする」ことへの論議もあります。 先の内閣府経済政策公共サービス改革推進
室が求めたパブリックコメントには、地元企業であるキャリアバンク㈱が、「e-Taxの手続きの代行の開放」「年末調整・税務相談の開放」等々を求める意見を提出しております。 税理士が自らの使命・役割を果たせなければ、それを狙
ねら
う狼が身近に虎こ
視し
眈たん
々たん
としているという事の実証でもあります。 政府はITを中心とした産業競争力の実現と小さくて効率的な行政としての規制緩和と電子政府の実現を目指した戦略を決定しており、これを受けて国税庁では電子申告を最重点項目として推進しております。 我々も、国民の利便性と税理士制度を守る意味から、真剣にこの問題を捉
とら
え、電子申告を進めるべきと考えます。 その他、税務支援・税務相談・会計参与制度・書面添付制度・研修制度など、さまざまな新たな制度が、税理士の専門性と独占性を問うている訳であります。 今こそ、社会との関りの中で、税理士の地位向上と税理士制度を守る為に、税理士一人ひとりの、自覚と努力が求められております。 また本年も、綱紀粛正のお願いをしなければなりません。事務所職員任せによる関与先との契約義務の不履行や職員監督義務違反、名義貸し行為等の税理士としての綱紀事案は減少しておりません。何度も申し上げますが、これらの問題解決には、税理士自らが襟を正し、資質向上の為のたゆまぬ専門知識修得と自己研
けん
鑽さん
努力を以
も
って臨む外に、その解決の道はあり得ないことの自覚と覚悟をお願いいたします。 終わりに、本年も会員皆様にとりまして良い年であります様、ご多幸とご健勝、また益々のご発展・ご活躍を、心からご祈念申し上げ、年頭のあいさつとさせていただきます。
新 年 あ い さ つ会 長 先 本 建 夫
北 海 道 税 理 士 会 報 第436号 (3)2007年(平成19年)1月1日発行
組合員・賛助会員の皆様あけましておめでとうございます。ご家族ともども健やかに新年を迎えられたこと心からお喜び申し上げます。 私ども税理士協同組合にとりましては、昨年は特別の年でした。全税共のキャンペーン期間中の10月、全国税理士共栄会の全国大会が札幌市で行われ、大勢の関係者が札幌に集まりキャンペーンを盛り上げていただきました。 全税共事業は、一昨年から前年対比プラスに転じていましたが漸
ようや
くそれが本物になってきたとの思いです。長い低迷が続き、景気回復の声が聞かれながらも上昇に転じませんでしたが、その間の皆様方の組合事業に対するご協力に感謝いたします。とはいえ、往時の成績には程遠くさらに努力を続けなければなりません。 組合では、いま業務の見直しを行っています。提携保険会社の関係、事業の採算、事務体制の効率化等広範にわたって検討しています。 全税共は、創業時から営業職員を対象に活動を行ってきましたが、平成12年から税理士代理店方式を取り入れより幅広く活動を行っています。最近の傾向では代理店扱い分が増加しており税理士代理店の効果が顕著に現れていると思います。今年度、二つの代理店会を結成しました。日本生命(北税協ニッセイ税理士VIP登録代理店業務推進協議会)と大同生命(北海道税理士協同組合大同生命代理店会)です。皆様方に今後は代理店として組合事業に協力をお願いするところです。 また、一部生保会社では一般代理店が営業活動をしており、組合では平成15年より優秀挙績の代理店を表彰しております。一般代理店の挙績は大きく、組合の財政に寄与しております。 今後、営業職員取り扱いと一般代理店取り扱いの関係の調整を図り、双方が機能する様改善していきたいと思います。 業務の執行体制については、組合員の利用の少ない業務等の廃止、事務の負担の多い業務の
見直し等を行っています。 事務局の一番の事務負担は、図書の販売業務です。図書部門は、実用書では、どこの書店にも負けない内容と自負しています。しかし、事務局の最大の負担となっています。昨年12月から、日本税理士協同組合連合会では、図書のネット販売を始めました。組合員の皆様は、ネット購入に切り替えていただき書籍の在庫を減らしていきたいと願っています。ネット販売につきましては、すでにご案内していますので、この点についての皆様のご協力を期待いたしています。 執行部体制では、常務理事は、札幌地区以外では、道南、道北からそれぞれ1名選出させていただいていますが、今後は道東地区からもお願いしたいと思っています。 見直しは、2月の理事会を目途に行っています。なお今後も継続して見直しは進めたいと思っています。 長らく懸案であった、北海道税理士会館がまもなく完成、1月26日竣工式、2月23日落成記念式典を予定しています。誠におめでとうございます。長年にわたる建設への皆様のご協力に心から感謝申し上げます。仮事務所でご不便をおかけいたしましたが、協同組合も道会と同じ1月27、28両日引越予定です。新会館での執務、新たな気持でより発展を目指しての執務をと思うところです。 自宅の窓から手稲の山々を見ながら、歳とともにゲレンデから遠ざかっているのが残念です。少し前までは寸暇を惜しんでスキーに励んだものですが昔のことになりそうです。スキーはカービングで滑りやすいのですが、ブーツが足に厳しくなりました。今年はぜひ再挑戦したいと思っています。緩やかなところで。 今年も2月に、全税共の成績優秀者の表彰式と一般代理店の表彰式が控えています。 組合員の皆様は多忙の確定申告期を迎えることとなります。 おわりに、組合員の皆様のご多幸を祈念いたしまして新年のあいさつとさせていただきます。
新年のごあいさつ北海道税理士協同組合 理事長 小 柳 岩 男
北 海 道 税 理 士 会 報 2007年(平成19年)1月1日発行(4) 第436号
北海道税理士会では、本年度の対外広報として、税理士のイメージアップをはかるべく、地下鉄に札幌市交通局との協賛広告を掲出しております。 掲出期間は、地下鉄東西線が平成18年12月1日から平成19年2月28日、南北線が平成19年1月1日から3月31日となっております。 地下鉄にご乗車の際には、乗車口横のステッカーにご注目いただければ幸いです。
札幌市営地下鉄にステッカーを掲出
● 広 報 部 か ら の お 知 ら せ ●
札幌市営地下鉄掲出ステッカー(イメージキャラクターは酒井法子さん)
乗車口横にご注目ください
札幌西 堂守 敏和
護王神社の絵馬
表紙のことば
護王神社は京都御所蛤御門のすぐ向いにある。神殿を覆うような大きな猪の絵馬に驚いて入ってみた。昔、和気清麻呂公が災難に遭ったとき、三百頭ものいのししがお護りしたとあることから、公を祀るこのお社では狛犬ではなく「狛いのしし」をシンボルにして親しまれているということである。
北 海 道 税 理 士 会 報 第436号 (5)2007年(平成19年)1月1日発行
明けましておめでとうございます。 平成19年の年頭に当たり、北海道税理士会の皆様方に謹んで新年のごあいさつを申し上げます。 北海道税理士会並びに会員の皆様方には、平素から税務行政全般にわたりまして、深い御理解と多大な御協力を賜り厚くお礼申し上げます。 北海道税理士会におかれましては、税理士の公共的使命の達成と社会的地位の向上に向けて、会員の倫理の高揚や税務支援等に積極的に取り組まれるなど、充実した施策を展開され、税の専門家として各方面から厚い信頼と高い評価を得られているところであります。 これもひとえに歴代の会長をはじめ役員各位の優れた会務運営と、会員の皆様による積極的な会活動への取り組みが積み重ねられた成果であり、深く敬意を表する次第であります。 当局におきましては、e-Taxの普及・拡大を平成18事務年度の最重要課題と位置付け、組織を挙げて各種の施策を強力に推し進めておりますが、e-Taxの一層の利用促進のためには、税理士の皆様方の役割が極めて重要と考えております。 北海道税理士会におかれては、会報誌に「シリーズ電子申告」を掲載していただくほか、税理士会と国税局においてe-Tax推進協議会を設置するなど、利用促進に努めていただいておりますことに厚くお礼申し上げます。 国税庁におきましてもe-Taxのより一層の利用促進のために、本年1月からは、セキュリティの確保に万全を期しつつ、税理士関与の場合の納税者本人の電子署名の省略化、電子化された源泉徴収票等の添付書類のオンライン送信、国税庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」からe-Taxへの直接送信を開始することとしました。 また、確定申告期においては、e-Taxの24時間受付、ヘルプデスクの受付時間の延長に向け
た準備を進めるなど一層の利便性の向上に努めることとしております。 北海道税理士会の皆様には、今後とも、e-Taxの積極的な利用をお願いするとともに、関与先への利用拡大に取り組んでいただくようお願いいたします。 間もなく、平成18年分の所得税等の確定申告時期を迎えますが、この時期は広く国民の皆様に税を認識していただく貴重な機会でもあります。 平成18年分の確定申告につきましても平成17
年分同様に多数の申告者が見込まれるところでありますが、私どもは申告納税制度の本旨ともいえる「自書申告」の更なる定着に向けて取り組むとともに、円滑かつ効率的な事務処理に配意し、納税者の視点に立った納税者サービスの一層の充実が図られるよう局署を挙げて万全の体制で臨むこととしております。 北海道税理士会の皆様におかれましては、税理士の公共的使命を果たすため、これまでも様々な事業に取り組んでおられますが、従来にも増して税務支援等の積極的な取り組みをお願いしたいと思っております。 会員の皆様には、今後とも、申告納税制度の健全な発展と税務行政の円滑な執行に対しまして、独立した公正な立場の税の専門家として、より一層の御理解と御支援を賜りますよう、改めてお願い申し上げます。 最後に、この平成19年が、北海道税理士会のますますの御発展と会員の皆様方の御繁栄の年となりますよう心から祈念いたしまして、新年のごあいさつといたします。
新年のごあいさつ札幌国税局長 寉 田 明 雄
北 海 道 税 理 士 会 報 2007年(平成19年)1月1日発行(6) 第436号
北海道税理士会の会員の皆様、新年あけましておめでとうございます。 平成19年の年頭に当たり、謹んで新年のごあいさつを申し上げます。 皆様におかれましては、ご家族共々、健やかに新年を迎えられたことと心からお喜び申し上げます。この新年には、皆様の長年の念願でありました新会館が竣工の運びとお聞きしております。重ねて、心からお喜び申し上げます。 また、皆様には、当審判所の事務運営に深いご理解と格別のご協力を賜っております。この誌面をお借りし、厚く御礼を申し上げます。 さて、就任のご挨拶でも申し上げましたように、国税不服審判所は、税務行政部内における公正な第三者的機関として、適正かつ迅速な裁決を通じて審査請求人の正当な権利利益の救済を図るとともに、税務行政の適正な運営の確保に資することを使命としております。 皆様にもご承知のように、昨今の経済取引の
国際化や高度情報化の進展等、社会経済の変革には著しいものがあり、これに伴い、審査請求事件についても複雑化・困難化の傾向が見られるところです。 このような諸情勢の変化は益々加速されるものと予測されますが、本年においても、審判所の使命を達成するため、「充実した調査・審理による裁決」、「原則1年以内の処理」及び「簡潔・明瞭な裁決書」の3点を具体的な目標として、引き続き、適正・迅速な裁決の実現に努める所存であります。 これらを達成するためには、税務に関する専門家である皆様のご理解とご支援が不可欠であり、ここに、重ねてお願いを申し上げる次第であります。 結びとして、新会館が活動の拠点となり、北海道税理士会がますますご発展されるように、併せて会員の皆様のご事業のご繁栄とご健勝を心から祈念いたしまして、新年のあいさつとさせていただきます。
新年のごあいさつ札幌国税不服審判所長 佐 藤 孝 一
会
長先 本 建 夫
副会長小 城 公 明
副会長
(公益的業務対策特別委員長)
杉 下 清 次
副会長小 柳 岩 男
副会長斎 藤 雅 昭
副会長池 戸 俊 幸
副会長中 原 章 博
副会長弘 中 正 利
専務理事
宮 路 良 穂
常務理事(総務部長)
石 川 信 之
常務理事(経理部長)
井 川 祐 市
常務理事(綱紀監察部長)
前 田 憙 秀
常務理事(制度部長)
金 坂 和 正
常務理事(調査研究部長)
岩 本 敏 美
常務理事(指導研修部長)
寺 田 勉
常務理事(広報部長)
早 津 善 行
常務理事(税務支援対策部長)
米 重 武 志
常務理事(登録調査委員長)
(職員登録審議委員長)
尾 田 利 雄
監
事加 藤 良 己
監
事向 瀬 清 彦
監
事中野渡 誠 幸
常務理事(業務対策部長)
佐 藤 伸 泰
(会社法制対策委員長)
常務理事(情報化対策部長)
加 藤 惠一郎
(紛議調停委員長)
北 海 道 税 理 士 会 報 第436号 (7)2007年(平成19年)1月1日発行
杉村 弘幸(札幌中)
① 九死一生の体験 70キロで走行中の直線道路で突如、対向車線から飛び出してきた車と正面衝突! 意識が戻ったのは救急車の中。後日、警察官に「生きていたのは奇跡的なことだよ」と大事故であったことを聞かされたとき。
② 足腰を鍛え肥満を解消し、12年後にまた年男を迎えたら日本一の富士山に登り山頂より昇る御来光を拝んでみたい。
③ 忘却は美徳なり(明日になればまた陽が昇り新しい一日がはじまるさ)。
大中 英敬(札幌北)
① 元号が昭和から平成に変わった年に、初めて経験した釧路での単身赴任生活。
② 妻の願望でもある海外旅行。③ 人事を尽くして天命を待つ。
西田 孝雄(札幌東)
① 札幌国税局消費税課勤務時に、消費税導入準備プロジェクト、また、その前の売上税導入準備プロジェクトチームの一員として、仕事に没頭したこと。その記録は棺桶に入れるよう整理済みです。
② とにかく、私の大好きなスキー界で、生涯を生き生きと過ごしたい。
③ 「人の一生は、重き荷を背負い、遠き道を行くがごとし」(徳川家康)
杉村 弘幸(札幌中) 吉松 貴俊(釧 路)
① 30歳の時、世界青少年交流スイス班の一員として海外派遣研修を受け、物も人も大切にする質素なヨーロッパと何物でも使い捨てにする派手な日本との違いを感じたこと。② 茶道の誠心修養を重ね、いつかは伝承する立場としての指導者になりたい。③ 和を以
も
って貴しと為す。
太島 聰(帯 広)
① 仕事のかたわら、3人の子供と育児から成長までの過程を過ごせたこと。立派ではないけれど素直なやさしい子達に今では成長してくれたこと。② 創造すること、創作をすること(具体的なことはこれから絞り込んでいきたい)。③ 誠心誠意。夢だけでは生きられない、夢なくしては生きられない。
綱木 保利(苫小牧)
① 種々あるのですが、その一つに税理士事務所に入り初めて外に出されたとき、開業一年目の正月にお金が底をついて慌てたときです。今でこそ驚きませんが、懐かしい思い出の一つです。② これまで多くのご縁に感謝しつつ、これからは焦らず、力まず、弛
たゆ
まずで妻との共通の趣味に楽しみながら残された生を精進に励みたい。③ 足るを知りつつ“明日あると思う心のあだ桜、夜半に嵐の吹かぬものかは”今を一生懸命に。
大中 英敬(札幌北)
西田 孝雄(札幌東)
吉松 貴俊(釧 路)
太島 聰(帯 広)
綱木 保利(苫小牧)
昭和22年誕生の会員は、今年“還暦”を迎えることになります。広報部では、還暦を迎える会員に、次の
アンケートをお願いしました。
① 還暦を迎え、今までで最も印象深かった思い出を一つ。
② これから一番やってみたいこと。③ あなたの好きな言葉。
北 海 道 税 理 士 会 報 2007年(平成19年)1月1日発行(8) 第436号
会員諸先生におかれましては、輝かしい平成19年をお健やかにお迎えになられたことと存じ、謹んでお慶
よろこ
び申し上げます。 日本税理士厚生年金基金の業績は平成3年の設立以来、順調に推移し、加入事業所数2千強、加入員数1万3千人を擁し、年金資産額も360億円の規模にまで拡大しました。とりわけ加入事業所数・加入員数は、今年度に入ってから増加傾向に転じ始めており、これもひとえに各税理士会先生方のご支援ご協力の賜
たま
物もの
であり、深く感謝申し上げます。 年金資産につきましては、リスクに目配りしつつ安定した収益が得られるよう長期的スタンスに立って運用しているところですが、繰越剰余金が平成18年度始めには77億円に上るなど、当基金の財政状態は高い健全性を誇っております。 今後も収益源泉の拡大とリスクの分散を追
求し、更なる運用のスキルアップを図っていく所存であります。 さて、ご高承のとおり、少子高齢化のテンポが一段と加速し、公的年金のスリム化・自助努力の必要性が昨今、声高に叫ばれております。こうしたなか、平成16年の公的年金制度改正を受けて、厚生年金基金制度の将来展望が開け、厚生年金基金の役割はますます強まる一方にあります。 本年も、税理士事務所で働く職員の老後生活の安定という負託に応
こた
えるべく、更なる飛躍に向けて努力を続けてまいりますので、引き続きご指導賜りますようお願い申し上げます。
日本税理士厚生年金基金
理事長 宮 部 和 清
謹んで新年のお喜びを申し上げます
短
歌
巣林一枝
札幌南
工藤
枯邑
おおつごもり月が木立に宿る夜は
他た
我が
ために延ひ
くいのち打つ鐘
凡愚に見えぬ前世の聖女たち
ラテンの歌声ファンタジアの花
大自然そして宇宙とたれも言う講義
聞くたび我は消えゆく
一日を硝子の塔にとじこめて死角の
中の我に迫れり
片想ひ三み
十そ
一ひと
文も
字じ
をメールにし待てば
手て
酷きび
しい川柳句来る
木香匂ふ茶房の隅に腰かけて書物売り
たる苦き茶を飲む
田でん
田でん
に客か
く
土ど
つみ上げおばこたちおちょぼ
な口紅小意気な色気
――
同人選・詩風歌
北 海 道 税 理 士 会 報 第436号 (9)2007年(平成19年)1月1日発行
支支支 部コココ ナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナナーコーナー
支 部コーナー
札 幌 東
「罪ある女」という映画「罪ある女」という映画
過日ベルリンを訪れたとき、ぜひ行ってみたいと思っていた映画博物館へ行った。このような機会に探したい映画があったからである。館内はミュージアムより工場の内部見
復活してほしい名作は未だある。 このクネフはキリマンジャロの雪に出演しているが、ドイツではこのようにディートリッヒやリーフェンシュタールについで遇されていた。 (中田 定輔 記)
学のようであった。 マレーネ・ディートリッヒに最も多くのスペースがあり、最後にモニターテレビに映っていたのがこの映画であった。そこには台本もあったし、全編主演女優のヒルデガルト・クネフの淡々としたナレーションが聞こえてきた。 高校三年の時、往年の数多くの名作を出したが大戦で壊滅的打撃を受けたドイツ映画の復活、未完成交響楽の名匠ウィリー・フォルスト監督と宣伝されていたが、当時としては旧制中学以来の、映画を見る奴は「不良」と言われた名残がまだあり、やっと見られたのは旭川税務署時代セカンド館であった。娼婦が売れない画家に一身を捧げやっと世に出たのも束の間、画家は失明し絶望して心中するという筋であった。その後再三上映されたという記憶はないが不思議と印象に残る映画だったので、それがこの博物館にはあった。売店で探したところDVDもクネフの自伝などもあった。この国では相当の評価をされているのだろう。 何も考えないで求めたDVDはPAL方式で日本のNTSC方式ではないので見られないとがっかりしていたところ、当方のノートパソコンで見ることができた。シナリオなし、字幕なしであっても若き日の記憶は鮮明によみがえった。これでよかったのだ。 「是非観ておきたい名作」という本が数種あるが、どれにもとりあげられていない。もっと
小 樽
直膓ポリープとの別れ直膓ポリープとの別れ
北海道税理士会広報部御中。 8月15日付会報上で、ネタ切れでもう書けない。と掲載したのに読んでくれなかったの? 10月24日付で、またもや「貴殿より本誌に掲載のため、ご寄稿賜りたく、ご多忙中まことに恐縮ですが……」との文書が届いた。 しかも、締切りは11月24日までよ! と脅迫? してきた。 貧乏事務所は毎月資金繰りだけが忙しいのであって暇はある。だがネタが切れたのですよ。 従って、苦し紛れの表題となった訳です。 今後も「貴殿より」の文書がくると、脳みそ、食道、胃、肝臓、腎臓、膵臓、等行くところまで行くことになってしまう。 総合病院じゃあるまいし。 口説きはこの辺でやめ、締切りが迫ってくるので、ぼちぼち書くしかないか。
8月頃ごろ
から、腹がやたらと張り空ガス(匂わない)が所かまわずブー、ブーと出るようになった。匂わないのでパチンコ屋の騒音の中でブー、道路を歩きながらブー、このように別に他人様に迷惑をかけるわけではないので放っておいたら、益々腹の張りが酷
ひど
くなり苦しくなってきて、9月末の調査立会い3日目我慢も限界、病院へ行く羽目となってしまった。 自己診断では、呼吸中に一部の空気を飲みこんでいるためでは、とは思ったが苦しくなってきては嫌いな病院でも行かずばなるまい。 問診書の質問事項に答えを書き終えたら「検
北 海 道 税 理 士 会 報 2007年(平成19年)1月1日発行(10) 第436号
尿」とのこと、腎臓はなんともないのにね。 次に「血圧測定」血圧は正常なのになぜ? 次に「採血」これはしかたがないか、365日晩酌しているのだからと納得。 先生の診察に呼ばれるまでしばらくお待ち下さいとのこと。1時間近く待たされて担当医師の診察となった。 問診書に書いた内容と同じことを答えたが腹の張りについては何とも質問も答えもなし。 腹部CT、腹部レントゲン、胸部レントゲンを撮るときた。腹部CTは判
わか
るが他はなんだ点数稼ぎかな? 言われたとおり三検査を終えて診察室待合にて待機、その後、また、診察室に呼ばれ、「整腸用の薬剤」を出しておきますとのこと。 これで終わりかと思いきや、看護婦さんに処置室へ呼ばれて直腸内視鏡検査をしますが何日都合が良いですか? とのこと。 おいおい、そんなこと勝手に決めるなよなと思いつつも、腹が苦しいので、つい来週でも良いですよと答えてしまった。 それから、検査の注意事項をあれもこれも。 そんなこと判
わか
っているって。自慢ではないが小生は10年から15年の間に三回も直膓内視鏡検査を受けたベテランで、しかも、程よく育ったポリープを二個も病院側に提供した実績の持ち主なのですよ。 10月4日、入院の用意をして余裕しゃくしゃくで受付、すぐ心電図検査へと回された。 美人の看護婦さんなのでドキドキしたが特に異常数値は出なかったようだ。 しかし、ここで安心しては駄目なのだ。ここからが大変なのだ。経験者はあれかとお判りでしょう。そうです、約1.5リットルの下剤を腸がきれいになるまで、約2時間かけてコップで飲み続ける。 この間、下剤が効いてきて頻繁にトイレに駆け込むこととなる。そこでベテランとしてはトイレが何箇所、何
ど
処こ
にあって、何ど
処こ
が一番空いているかを把握しておかないことにはエライ目に合うことを身をもって経験しているから、入念に調べ挙げておく。これが最重要なのだ。 内緒で教えるけれど、小樽エキサイ会病院は検尿室横のトイレが意外と空いている。 ひたすら空きトイレに駆け込み、シャー、シ
ャーと小便のような大便? をし続ける。 透き通った水のみ出るようになったら、看護婦さんに見せてOKとなる。 いよいよ本番となるが、当日の受検者はオジチャン、オバチャン、ジイチャン、バアチャン合計5名。また、順番待ちで2時間待ち。 検査用の着衣に着替え寝台の上に仰向けになる。先生が「では始めます」と言ったら、緊張して肛門を締めたら駄目ですぞ。と言うより痛い目に合う。 痛い目に合わないためには、内視鏡が肛門に触れたと感じたら、チョット息むと入りやすい。 これは胃カメラも同じで喉にぐっと差し込まれたら、ごっくんと飲み込むとスルリと入る。(ネタが無くなったからといって小生は何を書こうとしているのかな?) さて、直陽内視鏡に戻るが、10数年前と異なり検査を容易かつ見やすくするためか、やたらと空気を送り込む、これは本当に苦しい。ただでさえ腹が異常に張るため検査を受けているのに。余りの苦しさに痛いと言ったら、何が痛い??とさ。 ついに、十数年もかけて程よく育てたポリープが見つけられ2個も取られる羽目となった。 術後の出血に対応のため一泊入院とのこと。小生はいたって血の止まりは良いのだが、これも点数稼ぎのせいかな。 晩と翌朝にお粥
かゆ
を、昼にうどんを食わされた。 昼食後、退院OKとのこと。早速診療費の請求書をもらったら、なんと43,550円也。 たまげたのなんの、これなら松茸に松坂牛の霜降り肉に松葉蟹と、ついでに食ったことのないフグまで付いた温泉旅館に泊まれた。 ちなみに、腹の張るのはその後も同じ、現在もブー、ブーと空気を放出している。 いったい43,550円は何のための支出? (佐藤 拓治 記)
北 海 道 税 理 士 会 報 第436号 (11)2007年(平成19年)1月1日発行
平成19年の新春を迎えるにあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。 平素は、日本税理士国民年金基金の事業運営に格別のご高配を賜り厚く御礼申しあげます。 当基金は、平成3年7月1日設立以来順調に発展し、現在加入員数一万一千人、資産総額約四百十六億円の規模となっております。これも偏に母体である日本税理士会連合会並びに各税理士会のご支援とご協力、加入者の皆様方のご理解の賜物と深く感謝申し上げます。 ご高承のとおり、この年金制度は世代間扶養に頼らない自助努力の年金制度であり、今後より一層重要な役割を果たしていくものと
存じます。 当基金では、会員先生並びに税理士事務所職員の魅力ある老後の生活の実現に向けて、より一層年金資産運用の効率化を図ると共に各地の税理士会を訪問して年金法研修会を開催し、新規加入員の拡大を積極的に行い年金財政の安定化に努力してまいりたいと考えております。本年も相変わらぬご支援とご協力を賜りますよう心からお願い申しあげます。
日本税理士国民年金基金
理事長 川 松 保 夫
新年あけましておめでとうございます。
旭 川
15万人の熱気15万人の熱気
去る11月18日土曜日、日本一に輝いた日本ハムファイターズの優勝パレードが行なわれました。 1962年以来44年ぶりの優勝だそうで、今度はいつ見られるか分からないということで生来の祭り好きが疼うず
き出し、旭川よりJRで遠征となりました。 当日朝8時の電車に乗るも、すでにほぼ満席で、各駅で乗り込んでくる乗客は札幌まで立ったままという、盆暮れかと見紛う混雑ぶり。札幌に到着し改札を出て南口に向かったのですが、異様な人の多さに更に嫌な予感。案の定、駅前の広場は見たことのないような人だかりが……。 札幌在住の友人の到着を待って見やすい場所を探すことに……といっても歩くスペースも無いような人だかりをかき分けて前進する気合いは既に失せており、結局駅前の通り沿いでパレードを待つことに。 パレードの時間に近づくにつれて見物人は
雲うん
霞か
のごとく湧き出し、人の壁に阻まれてか、僅か100メートル先で行われているイベントも「なんかやってるみたいだね」程度にしか分からないという具合。 ビルの中から某社の社員達が窓にへばりついて見ている姿に苦笑しつつ、上空を見上げれば5、6機の報道機関のヘリが飛び回っているのが見え、「接触して落ちてきたら確実にあの世行きだなぁ」などとぼんやりと考えていると、ようやくパレードが始まりました。 しかし、我々の視界に入ったのは選手達の勇姿ではなく、人の手、手、頭、手、頭といった風景。 我々の前にいた年配の方の禿頭(失礼!)の横から、なんとか森本選手のスキンヘッドを垣間見ることができたのは土産話としてはまずまずでしょうか(笑)。 それにしても、かつて北海道でこのような熱気に包まれたイベントがあったでしょうか。安易に「この熱気を北海道活性化の力に!」などと力みかえるつもりはありませんが、きっかけさえあれば「道民に力あり」を全国に示すことはできるのだな、と納得しつつ帰路につきました。 (天谷 和彦 記)
北 海 道 税 理 士 会 報 2007年(平成19年)1月1日発行(12) 第436号
時事川柳
札幌北
下野
竹風
復党は
しょせん選挙の
目あてから
変節に選挙民の判断は?
天の声
権限多い
許認可ゆえ
そのさいたるものは談合
聴きなれぬ
タウンミーテング
日本語は?
公聴会?
あのやらせか
金を積む
巨人体質
まだ抜けぬ
四番打者去ったが
また四番打者に
警官も
制服ぬげば
強盗に
考えられぬ時代となった
紙 あけましておめでとうございます。 昨年の広報部は会報とホームページの充実、租税教育活動に取り組み、早津部長を始め各委
員の奮闘、それにもまして会員の皆様から寄せられた原稿に支えられてきました。(事務局の高橋さんにも感謝)
今年も原稿やホットな情報の提供など、どうぞよろしくお願いいたします。 (村上)
紙 新年あけましておめでとうございます。広報部に所属して何年目になるのでしょう。進歩のない日々ですが、今年は進歩を感じられる年にしたいです。 (北澤)
紙 初春のお喜びを申し上げます……なんて気取ってはみたものの、一年の早さに唖然とするばかり。「またひとつ無駄に年を取っちまったぜ」と愛猫にボヤいている私です。
(前田)
紙 12月7日、本号の編集初校を行った。外はきびしい寒さが続いたのもやっと雪がとけ始めた。が、これも束の間、本格的な冬がやってくる。これからまた、1年間の会報発行に向けて努力します。 (下野)
紙 あけましておめでとうございます。 時の流れは、早いものでもう新年なんですね。会員皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
(近藤)