平成30年度 新潟県 魅力ある私立高校づくり支援事...
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新潟県魅力ある私立高校づくり支援事業事例集
平成 30 年度
新潟県
魅力ある私立高校づくり支援事業
取組事例集
(平成 30 年 12 月)
新潟県魅力ある私立高校づくり支援事業事例集
目 次 【進路の実現】
新潟第一高校 ···························································· 1
多面的総合的入試への対応と主体性を引き出す探求学習の実践
【国際人材の育成】
新潟明訓高校 ···························································· 3
グローバル人材育成推進対策を通じた魅力と活力、競争力のある学校づくり
北越高校 ································································ 5
世界に向かって個性輝く学校づくり推進事業
新潟青陵高校 ···························································· 8
英語が「好き」から「得意」へ、国際人養成プログラム
新潟清心女子高校 ······················································· 10
新潟清心国際人材育成プロジェクト(Stage3)
加茂暁星高校 ··························································· 12
グローバル化の世界で地域に根差し、国際的な有為な人材の育成
上越高校 ······························································· 13
ICTを活用した国際コミュニケーション能力の向上
新発田中央高校 ························································· 15
国内英語研修プログラム
東京学館新潟高校 ······················································· 17
短歌を通じた国際文化の理解とコミュニケーション能力の育成
【スポーツ・芸術分野の才能発現】
日本文理高校 ··························································· 19
全国制覇プロジェクト
中越高校 ······························································· 20
グラウンドの躍動を全校の飛躍に!
新潟産業大学附属高校 ··················································· 21
産附スーパースポーツハイスクール
関根学園高校 ··························································· 23
スキー部の全国優勝、陸上競技部(駅伝)及び硬式野球部の全国大会出場
開志学園高校 ··························································· 24
新たなスポーツ文化の創造、並びにスポーツ選手育成事業
開志国際高校 ··························································· 26
国内トップレベルのアスリート育成事業
帝京長岡高校 ··························································· 28
目指せ!トリプル日本一
敬和学園高校 ··························································· 30
音楽による魅力ある学園づくり
新潟県魅力ある私立高校づくり支援事業事例集
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高校名 新潟第一高等学校
事業名 進路実現 多面的総合的入試への対応と主体性を引き出す探求学習の
実践
事業目的
医難コース、一貫コース、進学コースのそれぞれの特性に合わせて、生
徒の主体的・対話的で深い学びを促し、「知識・技能」の習得に加え、「思
考力・判断力・表現力」を伸ばし、「主体性・多様性・協働性」を身につ
けさせる。大学入試改革を見すえた学力の養成により、医学部含む大学進
学率の向上を目指す。
事業概要
○主体的・対話的で深い学びを促す授業の実践
タブレットを活用し、学力の3要素をバランス良く伸ばす。
○VOD講座等の活用
VOD講座や Web ドリルを活用、反転授業の実施
○学びの履歴の蓄積
タブレットを活用し、生徒の活動実績をクラウド上で一元的に管理
○進路意識の啓培と意欲の継続
医師や専門家による講演会の実施、病院や研究施設見学の実施
○教員の指導力向上
校外の受験指導研修会への参加、校内での研究会による指導体制の構築
特徴的な
取組、
工夫して
いること
○ 進路意識の啓培と意欲の継続のために、医師や専門家による講演会を
校内で実施している。また、最先端の施設設備に触れさせる機会を設け
るために筑波研究学園都市周辺の研究施設への見学ツアーを実施して
いる。
○ 生徒一人一人の進路目標を達成させるため、学力、志望校に応じたV
OD講座を受講させるとともに、各教科の教員がチームを組み個別指導
を行っている。
主な成果
○H30 年度入試 医学科+難関大進学者
現役、過年度計 16 名(H29 年度入試対比 9 人増)
○H30 年度入試 国公立大学進学者
現役、過年度計 99 名(H29 年度入試対比 4 人増)
VOD講座 外部講師による講演
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学校全体
への波及
学校外へ
の PR
○研修や講演会の様子などをHP、保護者向け学年通信などに掲載
○合格実績などを校内資料、HP、懸垂幕などに掲載
評価体制
○ 年度途中は、教科部会・学年会で生徒の校外模試等の成績を分析する
ことにより、指導の改善を図る。
○ 運営委員会では大学別の合格者数と進学者数などの入試結果をもと
に、指導状況について評価し、その後の指導に反映させる。
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高校名 新潟明訓高等学校
事業名 国際人材 グローバル人材育成推進対策を通じた魅力と活力、競争力の
ある学校づくり
事業目的
世界の現実に対して目と心を開かせながら、将来の生活の豊かさや安定
を求める「自分のための学び」から、ふるさと新潟、日本、さらには世界
のために何ができるのかいう「他者や社会に貢献する学び」へと、生徒の
学ぶ姿勢の変容を促し、志を持って学ぶ生徒の育成を目指す。
事業概要
1 海外研修(アメリカ東海岸・西海岸、カナダ、オーストラリア、東南アジア)
世界的な視野で進路を考える姿勢、将来の生き方を主体的に考える姿
勢を育て、仲間と協力して課題に立ち向かう意思や力を高めることを目
的としたプログラム。6つのコースから生徒自ら選択し参加する。
2 キャリア教育講座
高校生を対象に我が国の政策立案に携わる現役のキャリア官僚を講
師として招き、世界と日本の動向を理解するとともに、学ぶモチベーシ
ョンを高めることを目的としたキャリア教育のための講座。
3 エンパワーメントプログラム,エンパワーメントプログラム PRO
日本にいながら、海外での語学研修と同様の効果を期待して、実施す
るプログラム。
エンパワーメントプログラム PRO は、高校2年生を対象に、より高度
な内容に取り組むプログラム。
4 全日本高校模擬国連大会への出場
ニューヨークで開催される高校模擬国連国際大会への出場を目指す
もの。参加者一人一人が各国を代表する国連大使の役割を担い、国際会
議をシミュレーションすることを通じ、様々な国際問題を学ぶ活動。
特徴的な
取組、
工夫して
いること
1 海外研修
アメリカ東海岸コースでは、語学研修をはじめ、MIT、ハーバード大
学、国連本部への訪問研修などを実施。他のコースもその地域毎に独自
の研修を行っている。
2 キャリア教育講座
例年、我が国の財政・外交政策の実際や、仕事に対する熱い思いがこ
もった話に、多くの生徒が大きな刺激を受けていた。
3 エンパワーメントプログラム,エンパワーメントプログラム PRO
(1) エンパワーメントプログラム
日本にいながら、海外での語学研修と同様の効果を期待して、7月2
4日から5日間、本校において取り組んだ。今年は参加人数が 150 名を
越え、生徒のプログラムへの理解が深まっていることがうかがえた。
ハーバード大学やカリフォルニア大学バークレー校などから、32名
の外国人学生を招聘し、5日間の英語漬けのプログラムを実施。参加生
徒は「リーダーシップ」や「高齢化社会」などの社会問題をテーマに留
学生とディスカッションを行い、グローバルな視点で物事を考えること
や自らの意見を積極的に発信することの大切さを改めて認識すること
ができた。このプログラムに参加した生徒は、国境を越えたかけがえの
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ない友人との貴重な経験をし、米国での研修で再会することを楽しみに
している。
(2) エンパワーメントプログラム PRO
エンパワーメントプログラム PRO は県内の他校の生徒も交え実施し
ている。今年度はハーバード大生らを招き、リーダーシップの養成をテ
ーマに7月31日から5日間実施した。
4 全日本高校模擬国連大会への出場
今年度も国内一次選考を通過した本校生徒が、第11回全日本高校模
擬国連大会に出場した。
今回のテーマは「人権とジェンダー平等」であったが、本校チームは
「ノルウェー大使」を担当した。同国の実情や社会構造などを基に考え
をまとめ、参加各国の人権・ジェンダーに対するスタンスや文化的・歴
史的背景なども調査した上で会議に出席し、リーダーシップや英語力を
生かし、議論や交渉に臨んだ。
主な成果
○ 留学生や海外の大学生と触れあい、コミュニケーションをとることで
自己表現に前向きな生徒が増えていると考えられる。また、高校からの
入学生の参加も年々増えてきており、外に目を向ける姿勢を持つ生徒も
増えてきていると考えられる。
○ 大学に進学し何を学ぶのかということを積極的に考えるようになる
など、進路意識の確立が見られる生徒や大学入学後に長期留学を希望す
る生徒も増えてきている。
学校全体
への波及
学校外へ
の PR
○ 高1でのエンパワーメントプログラム、高2でのエンパワーメントプ
ログラムの参加者が増えていることから、実施する意義が伝わってきて
いると考えられる。
○ 学校外へは、オープンスクールや私学フェアを通じて実施の目的や状
況を発信している。
評価体制
○ 海外研修の事後学習や、下級生への海外研修のプレゼンテーションな
どを通して、海外研修の意義や振り返りを行うことでプログラムの評価
を行っている。
エンパワーメント プログラムの様子
模擬国連会場内での プレゼンテーション
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高校名 北越高等学校
事業名 国際人材 世界に向かって個性輝く学校づくり推進事業
事業目的
豊かなコミュニケーション能力を備え、グローバルな視野を持ち異文化
に対して寛容な姿勢で、今後の複雑化する世界・日本・地域の中で十分な
自己実現が図れるよう指導や支援を行い、選ばれる学校づくりを目指す。
事業概要
1 海外研修を通じた生徒の語学力とコミュニケーション能力の向上
(1) 海外研修および留学生派遣
① Int.特進コース(80 名)と総合進学コース進学選抜クラス(80 名)
海外での語学研修を軸に研修旅行を行う。
② 総合進学コース進学クラス(160 名)
海外での異文化交流を軸に研修旅行を行う。
③ アスリートクラス(80 名)
海外での異文化交流・スポーツ交流を軸に研修旅行を行う。
④ コース・クラスの枠を超えた短期・長期のホームステイと語学研修
希望者から選抜して経費支給で派遣する年間留学(米国ポートラン
ドへの1年間留学生派遣)を行う。また、希望者を1週間程度派遣す
る短期語学研修を行う。
(2) 海外研修の事前・事後学習
(3) 外部検定の活用
2 全教科における授業改善研修を通じた英語教員の総合的な四技能指導
力の向上
(1) 習得・応用・探求の段階的な指導計画策定
(2) 全体の研修と英語科の研修
(3) 英語教員個々の教科指導力向上とALTの役割
3 事業成果の検証と改善のマネジメントサイクル
特徴的な
取組、
工夫して
いること
1-(1) ② 平成 30 年度 Int.特進クラスのセブ島語学研修(写真A)
ネイティブスピーカーとのマンツーマンの語学研修で実践的なコ
ミュニケーション能力を身に付け、見違えるほど語学力が向上した。
また、現地の孤児院を訪問し新潟を紹介するとともに心の通う交
流、異文化交流をすることができた。
1-(1) ④ ポートランド留学派遣(写真B)
平成 29 年度に派遣した2学年の生徒2名が6月に帰国した。
今年度も2年生1名が派遣留学生として8月に出発した。
(写真A)セブ島語学研修 (写真B)留学派遣
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特徴的な
取組、
工夫して
いること
1-(2) ①「新潟クエスト(探究)」の実施(写真C)
海外研修の訪問先で新潟を紹介するための事前研修として、2学年の
生徒全員が4~5名のグループに分かれ、新潟の街を歩きながら市民ガ
イドから地域の歴史や文化、風土を学んだ。
1-(2) ② 国際理解教育講演会の実施(写真D)
神田外語大学 柴原智幸先生をお招きし、1学年全 12 クラスの生徒
に対し英語の学び方を教えていただいた。
2-(2) 授業改善研修の実施
・授業改善のための県外先進校視察を2回実施
・授業改善研修「経験学習による主体的・対話的深い学び」の実施
・共感的コミニュケーションを用いた場の質を変えていく力を身につけるワークショップの実施
主な成果
○平成 29 年度海外研修旅行
○平成 30 年度海外研修旅行
○平成 29 年度実用英語検定
合格者数:2級45名 準2級184名 3級277名
英語検定受験者数は延べ1,268名となり全校生徒の91.2%が受験し
た。また、合格者数は506名となり、合格率は40%(平成27年26%、
平成28年34%)と年々増加している。2級合格者についても45名(平成
27年17名、平成28年49名)と多くの生徒が合格し、合格者は出なかっ
たが8名が準1級に挑戦した。
コース・クラス 研修先 参加人数 日 程 内 容
Int 特進コース フィリピン、セブ島 83 名 15 日間 語学研修(語学学校)・国際交流
進学選抜クラス マレーシア、クアラルンプール 106 名 7 日間 ホームステイ・国際交流・大学企業訪問
進学クラス マレーシア、クアラルンプール 137 名 7 日間 ホームステイ・国際交流
アスリートクラス フィリピン、セブ島 75 名 6 日間 スキューバダイビングライセンス取得・国際交流
コース・クラス 研修先 参加人数 日 程 内 容
Int 特進コース フィリピン、セブ島 76 名 14 日間 語学研修(語学学校)・国際交流
進学選抜クラス オーストラリア、ケアンズ 137 名 9 日間 ホームステイ・国際交流・語学学校研修
進学クラス オーストラリア、ケアンズ 227 名 7 日間 ホームステイ・ファームステイ・国際交流
アスリートクラス フィリピン、セブ島 83 名 6 日間 スキューバダイビングライセンス取得・国際交流
(写真C)地域探求 (写真D)大学講師による授業
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学校全体
への波及
学校外へ
の PR
《学校全体への波及》
○授業改善の実践を「研究推進だより」として発行
○職員会議で、県外先進校視察報告会を実施
○全校集会で、派遣留学生の帰国報告会を実施
○希望者対象「ボストン短期研修プログラム」の実施
《学校外への PR》
○留学派遣事業のメディア発信
・BSNテレビから報道特別番組を放送(10 月 13 日(土))
「世界に羽ばたく新潟の若い力」~北越高校の留学体験記~
○上記番組のDVDを新潟市内全中学校へ配布
評価体制
○ 管理職・分掌部長・学年部長で構成される委員会による事業成果の検
証と改善のマネジメントサイクル
(1) 評価及び検証
・生徒・教職員対象「事業評価アンケート」による評価・検証
・生徒「授業評価アンケート」による評価・検証
・保護者「満足度調査」による評価・検証
(2) 外部検定試験を活用した評価及び検証
・四技能 実用英語検定
・三技能 GTEC
・スピーキング技能 GTEC Speaking Test など
(3) 検証を反映した改善
・事業計画上の取組ごとに実務担当者による振り返りを行う。
・学期ごとに、事業の取組全体の振り返りを行う。
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高校名 新潟青陵高等学校
事業名 国際人材 英語が「好き」から「得意」へ、国際人養成プログラム
事業目的
これからの国際社会で必要とされる語学力、コミュニケーション能力、
多文化理解力、ICT力を養い、国際理解を深めて、将来において国際分
野で活躍できる人材になるための基礎能力を身に付ける取組である。
事業概要
○ICTを活用した英語学習(オンライン英語学習)
○国際チャレンジコースでの英語に特化したカリキュラム
○長期休業中を利用した集中英語研修
・ネイティブ講師による英語のみの講座を受講
○海外修学旅行(シンガポール)
・現地の学生との交流行事、現地高校への訪問および交流
○高大連携授業
・新潟国際情報大学と連携した授業の受講)
○海外で活躍する著名人、語学を生かした職業人による講演会
・国際理解講演会として、全校生徒対象の学校行事
○国際系、語学系大学への大学訪問
・1泊2日で行い、2~3大学への訪問
○英語スピーチコンテストへの参加
・県内大学開催のスピーチコンテストへの参加
特徴的な
取組、
工夫して
いること
○ICTを活用した英語学習(オンライン英語学習)
英語力向上のために生徒一人ひとりの英語力に対応できるようにI
CTを活用した自学自習プログラム(オンライン英語学習:
GlobalEnglish)を取り入れてきた。また、集中英語研修を実施し、英
語力向上だけでなく多文化理解の機会を設けて、国際感覚を養うプログ
ラムを実施している。
○国際チャレンジコースでの英語に特化したカリキュラム
英語に特化したカリキュラムについては、ネイティブ教員の英語だけ
による「プラクティカルイングリッシュ」や、日本と海外の文化につい
て知る「国際文化」を学校設定科目として特色ある授業を展開している。
○高大連携授業
現在、新潟国際情報大学と「高大連携授業」を年間3回実施し、国際
社会や多文化を理解する上で、生徒にとっては非常に有効な内容となっ
ている。
○国際系、語学系大学への大学訪問
国際系・語学系学部や学科を有する大学への訪問は生徒にとって非常
に満足度の高い行事である。生徒自身が大学の様子や進学後のイメージ
を具体的に感じることのできる機会となっている。今後とも、生徒の要
望と教員側の意図をうまく結び付けながら大学選択を行い、更に充実し
た行事にしていきたいと考えている。
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主な成果 ○英検2級合格者の増加(H28 年度2名 → H29 年度6名)
○国際系、語学系大学への進学率増(H28 年度 57.9%→H29 年度 76.0%)
学校全体
への波及
学校外へ
の PR
○ 本校のホームページ(facebook, twitter)や校内外(生徒・保護者、
中学生、学習塾、近隣地域など)への配布資料「SEIRYO NEWS(青陵ニュ
ース)で、研修の様子や生徒の姿などを中心に紹介し、PR活動を行っ
ている。
評価体制
○ 校内評価委員会(国際チャレンジコース推進委員会)は概ね2~3月
に1回程度、学校法人評議員会には年に1、2回程度報告することで、
評価を踏まえた本取組の最適化を図る PDCA サイクルを校内評価委員会
が中心となって確立させる。
集中英語研修 大学訪問
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高校名 新潟清心女子高等学校
事業名 国際人材 新潟清心国際人材育成プロジェクト(Stage3)
事業目的
ESD(持続可能な開発のための教育)を理論的な枠組みとすることによ
り、また、ホールスクールアプローチを採用することにより、グローバル
な課題に取り組み、持続可能な開発を担える人材の育成を目的とする。
事業概要
○ ネイティブスピーキングの教員の採用と研修プログラムの充実によ
る英語教育の高度化
○ 英語を使って ESD を学ぶ体制を構築する。
○ ユネスコ、JICA など日本国内外の ESD 拠点との連携を構築する。
○ 英語以外の教科や生徒会活動など、学校のあらゆる教育活動を、ESD
を理論的な枠組みとすることにより、連携させる。
○ これまでのカトリックの宗教倫理教育(隣人愛の教え)とキャリア教
育(女子の自立)を、ESD の同一のプラットフォーム上で接続し、本学
園の教育活動の魅力をより広く理解してもらえるようにする。
特徴的な
取組、
工夫して
いること
○研修プログラムの充実
上智大学指導によるカンボジア国際人材研修に参加し、発展途上国における
持続可能な支援について考えました。生徒たちは、帰国後、ESD 授業など様々
な機会においてその体験を発表する。
○生徒の自発性を促す取組
生徒会が、ESD を活動方針に取り入れ、海岸清掃を呼びかけ、60 名を
超えるボランティアの生徒が清掃に参加。
○生徒の自発性を促す取組
文化祭では ESD をテーマとして、2年生たちが SDGS を考える国際カ
フェやフェアトレード商品の紹介ブースの運営。地域と連携して持続可
能な社会をつくる取組として、農産物フェアとフリーマケットを開催。
○ESD に基づき批判的思考力を身につける授業実践
JICA の指導を受けながら、高校2年生全員に対して英語授業をベー
スとした ESD 授業を実施。2月の英語スピーチコンテスにおいて、それ
ぞれが ESD に関わるスピーチを行う。
自発性を促す取組
(生徒会主催による海岸清掃)
カンボジア国際人材研修
(上智大学との連携事業)
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主な成果
○ 生徒たちの学びの動機づけとなっているだけではなく、ESD は、生徒
の企画によるボランティア活動や、文化祭企画など、生徒たちの自発性
を促すエンジンとなっている。
学校全体
への波及
学校外へ
の PR
○ 体育祭、文化祭など ESD をテーマとしている。また、そうした ESD 活
動は、随時英語でも情報発信している。
評価体制
○ ESD 委員会を立ち上げる予定であり、また各教科でも ESD の研究授業
の合評会を行うことで PDCA サイクルを確保している。
○ また、ユネスコスクール申請を通して、ESD の取組が外部から審査及
び指導を受ける体制をとっている。加えて、本学園教員の海外研修参加
をとおして、JICA からも随時指導を受けられる体制となっている。
JICA 指導による ESD 授業
(批判的思考力を身に付ける)
自発性を促す取組
(ESD をテーマとした文化祭)
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高校名 加茂暁星高等学校
事業名 国際人材 グローバル化の世界で地域に根差し、国際的に有為な人材の
育成
事業目的
県央地域では、製造業をはじめとするに産業の現場においても、医療現
場においてもグローバル化が進んできている。そのような変化にも柔軟な
対応ができる視野と行動力、語学力、論理的な思考力などの育成を目指す。
事業概要
○語学力の育成
オンライン英会話、英語検定対策の特別講習、GTEC の実施
○表現できる行動力の育成
英語によるプレゼンテーション、小中学校への出前授業、
ブリティッシュヒルズへの英語合宿、スピーチコンテストの出場
○論理的な思考
英語ディベート大会の指導者研修、新潟県大会の実施、選手の育成
○広い視野の育成
企業連携事業、修学旅行(シンガポール・マレーシア)、国際看護講演
特徴的な
取組、
工夫して
いること
○ 土曜講習を級別で実施して、きめ細かい指導を行っている。また、高
めた語学力をアウトプットする場として、オンライン英会話、スピーチ
コンテスト出場などの場面を設けている。特に、年2回行われている英
語セミナーでは、RESAS(地域経済分析システム)で地域研究のもとに発
表を行った。その内容について、小中学生の前やシンガポールでの学校
交流の場でも堂々と発表し、自信を深めている。
○ 英語ディベート大会の開催を行っている。校内はもちろん、新潟県内
の他の学校の生徒にとっても語学力と論理的な思考力の育成の場として
大きく貢献できている。
主な成果 ○英語ディベート大会の出場校、チーム数の増加(現在 7 校 16 チーム)
○普通科、看護科の英語検定の合格率の増加
学校全体
への波及
学校外へ
の PR
○HP などで国際人材の育成事業の活動を掲載
○地域の小中学校へ出前授業などの活動を通して PR を推進している。
○マスコミの掲載件数が8件であった。
評価体制
○ 系列の大学や病院、中学校から評価委員を招き学校評価委員会を年2
回、夏には地域の商工会や青年会議所からも参加を招き、地域の声を聞
く会を開催し、教育活動の評価を行っている。
英語スピーチコンテスト 英語セミナー 国際看護講演会
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高校名 上越高等学校
事業名 国際人材 ICTを活用した国際コミュニケーション能力の向上
事業目的
語学力とコミュニケーション能力向上の指導を充実させるとともに、日
本の文化と異文化を理解するための教育に積極的に取り組み、豊かな感受
性と柔軟な価値観を育てる。
事業概要
○ ALTとのチームティーチングやオンライン学習の充実を図り、英語
の学習意欲を高めるとともに、自らの意見を積極的に発信しようとする
姿勢やコミュニケーション能力を育てる。
○ 国際交流授業や外国の学校との交流を計画的に実施し、自他の文化に
理解を深め、互いを尊重する態度を養う。
○ 英検指導を充実させ、3年までに準2級以上の合格者数を倍増させ
る。また、TOEFL受検をとおし、生徒にチャレンジ精神を育てる。
○ 広い視野を持ってグローバル化した社会で活躍する有為な人材を育
成するため、交換留学等を推進し、海外の大学等への進学者を育てる。
特徴的な
取組、
工夫して
いること
○ALTとのチームティーチング
英語の授業の他、ALTはスピーキングテストや作文添削、英語クラ
ブの指導なども行っている。
○電子黒板とオンライン学習
タブレット端末を使って、Reading 、Writing、Speaking、 Listening
4技能習得のためにオンライン学習を授業に組み入れている。全教室に
設置されている電子黒板の授業は生徒に分かりやすいと評判が良い。
○GTEC・英検対策講座、TOEFL ITP対策講座
ALTの協力も得て検定前の対策講座で計画的に指導している。
○国際交流授業
大学の留学生や外国出身の講師による異文化理解講座を開き、交流を
している。H30 年度は自文化理解の講演を行い、生徒の主体的取組につ
ながった。
○年間留学、短期留学推進
これまでも年間の交換留学は続いているが、ここ1、2年は学期留学
や3週間ほどの海外ホームステイを経験する生徒が増加している。学校
も独自基金で生徒を支援している。
○ENGLISH CAMP開催
英語だけの宿泊研修を8月に行う。視野を広げ学習意欲を高める貴重
な経験になっている。
○「国際理解の日」の全校発表
数名のグループで調査したことや自分の意見を学級や全校を前に発
表する。自主的で積極的な学習姿勢とプレゼンテーション力を育てる良
い機会として定着している。
○情報発信
生徒の様々な取り組みをHPや学校だよりで精力的に発信している。
地域の新聞の記事になることも多い。
新潟県魅力ある私立高校づくり支援事業事例集
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主な成果
○H30 年度交換留学 1名留学、1名受入、短期留学9名
○国際理解教育の在校生の認知度 H29 年度 73%(前年より 16%増)
○新聞等に取組が紹介された件数 H29 年度 130 件(前年より 7 件増)
○入試志願倍率(推薦+専願) H29 年度 0.68(前年より 0.08 ポイント増)
学校全体
への波及
学校外へ
の PR
○ 多様な取組が生徒に「できる」という自信を与えている。新聞等が取
り上げることが多く、生徒に自ら考え行動する積極的な姿勢が目立つよ
うになっている。
○ 中学校に配布する「学校だより」でも国際理解教育の取組を紹介する
ため、最近は中学生や地域の人々から本校の「魅力ある教育」と理解さ
れるようになっている。
評価体制
○ 年度当初に、職員による評価委員会、学校法人理事会、学校法人評議
員会及び学校関係者の評価委員会(前PTA会長、上越教育大学関係者、
上越国際交流協会関係者ほか)に事業計画や到達目標を説明し、意見聴
取した後、事業を実施している。
○ 年に1回中間報告を行い、到達目標や成果、取組内容を評価し、次年
度の取組に対する提言をまとめ、事業計画の見直しにつなげている。
イングリッシュキャンプ カナダ留学
新潟県魅力ある私立高校づくり支援事業事例集
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高校名 新発田中央高等学校
事業名 国際人材 国内英語研修プログラムを利用した国際人材の育成
事業目的
阿賀北地区は英語の成績が徐々に上がりつつあるが、その地域の中学校
から来る生徒達に英語を学ぶ楽しさを実感してもらい、英語学習への意欲
を更に高め、グローバルな視野に立って考えることができるようになるこ
とを望む。そうして阿賀北地区のみならず、県内で英語学習の中心校とな
ることを目指す。
事業概要
○コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力の育成
国内英語研修プログラムの導入
○ALTによる授業
3年生の英語会話の授業はクラスを2つに分け、少人数で実施
各学期末には全クラスでALTによる授業を実施
○英語で表現する機会の設定
GTEC、基礎力診断テスト、長期休業課題、定期テスト等
特徴的な
取組、
工夫して
いること
【国内研修プログラム】
○ 1年生全員と2年生の総合コースでは、各クラスを2つに分け、外国
人講師が指導する形のプログラムを導入。基本的なスピーキング・リス
ニング・発音トレーニングの技術を学ぶ。テーマは「新潟の自慢」。グ
ループで相談し、英語でプレゼンテーションを行なう。
○ 2年生進学コースでは全体を指導する外国人講師に加え、外国人留学
生が各グループを指導。少人数で発音トレーニング・スピーキング・リ
スニング・プレゼンの仕方などを細かく指導していただく。ディスカッ
ションを重ねながら、自己の将来について考え、プレゼンテーションを
完成させる。
併せてキャリア教育の側面も待たせ、将来英語を使う職業、またはグ
ローバルな視点を持って活躍する人材を育成する基礎固めとする。
1年生プレゼン
(国内英語研修)
2年生授業風景
(国内英語研修)
新潟県魅力ある私立高校づくり支援事業事例集
- 16 -
主な成果
○授業中の音読の向上
○英検受験者数の増加(昨年と比較し約 10%増)
○英検から奨励賞受賞
○留学に興味を持つ生徒の増加
学校全体
への波及
学校外へ
の PR
○ 国内研修プログラムの様子をHP、学園通信、中学生向けの広報誌に
掲載
○ 中学校での高校説明会、オープンスクールの際に、国内英語研修にお
けるプレゼンテーションの様子を画像で紹介
評価体制
○生徒のアンケートによる自己評価
○英語科教員(9名)による評価
○校務委員会(10 名)による評価
○学年末の学校評価アンケート(生徒と保護者による評価)
以上をもとに事業の見直しを実施。今年度は事業開始2年目となり、昨
年度の反省を活かしながら取り組んでいる。
新潟県魅力ある私立高校づくり支援事業事例集
- 17 -
高校名 東京学館新潟高等学校
事業名 国際人材 短歌を通じた国際文化の理解とコミュニケーション能力の育成
事業目的
生徒の英語力・コミュニケーション能力の向上のため、単に海外語学研
修や外部講師による講演会にとどまらず、本校が継続して取り組んできた
短歌教育の成果を海外の大学生・高校生との交流の中で紹介し、実際に短
歌の創作を実践しながら、互いの異文化理解を進めていく。
受動的な交流から一歩前進した形で日本の文化を紹介し、感受性豊かな
コミュニケーション能力を培う取組を目指す。
事業概要
○語学力の養成
・英検対策
全学年を対象として 7 限終了後の 40 分間(本校では TGN タイムと
呼ぶ)で、英検受験希望者に対して指導を行う。
・GTEC 対策
2、3年 AⅠ・AⅡコース(国公立大学、難関私立大学進学コース、
8クラス)の生徒を対象として実施
○コミュニケーション能力の育成
・海外語学研修:隔年でカナダ語学研修・グアム語学研修を実施
H30 年度は、カナダでの2週間の語学研修を実施
H31 年度は、フィリピンセブ島での8日間の語学研修を実施予定
・2年生修学旅行時の語学研修:シンガポールでの語学研修を実施予定
・国内語学研修
1年生特進クラス(3クラス)の生徒を対象に、3泊4日でブリティ
ッシュヒルズ(福島県)での語学研修を実施
全学年を対象として、希望者による2泊3日のブリティシュヒルズ
での語学研修を実施
○講演会の実施
「ベトナムの文化と経済発展」をテーマに、新潟県国際交流員による
講演会を実施
○短歌創作
2、3年AⅡ文系コース(難関私立大学進学コース)の生徒を対象に、
短歌創作についての講演並びに指導を実施
○ 宮内庁「歌会始」に短歌を出品(今年度 520 首)
特徴的な
取組、
工夫して
いること
○海外語学研修
修学旅行時に、研修先の大学生・高校生が詠んだ英詩を本校生徒が日
本語に訳した後に、短歌として 31 文字に表現し、半紙に墨で書いて書
作品とし、互いの異文化理解を進める。研修終了後、代表生徒による短
歌(書作品含む)の紹介や、研修先での経験を英語で発表する機会を設
ける。
○国内語学研修
1 年生特進クラスのブリティシュヒルズ(福島県)での研修を通じて、
英語でのプレゼンテーションの基礎を身に付け、実際に発表する。
新潟県魅力ある私立高校づくり支援事業事例集
- 18 -
主な成果
○短歌創作では、3年連続4人目の宮内庁「歌会始」の預選者を輩出
○英検2級合格者が倍増
○プレゼンテーションや発表の機会が増え、積極的なコミュニケーション
能力の向上に努めようとする生徒が増加
学校全体
への波及
学校外へ
の PR
○ 語学研修・海外での異文化交流の様子を HP、保護者・中学校向け配
布資料として掲載・配付しており、本校の PR 活動の一環としている。
○ 中学生・保護者を招いた学校説明会やイベントで海外研修時の動画・
写真を紹介するなど外部への PR 活動に活用している。
○ 中学校からの依頼による「短歌教室」を実施している。
評価体制
○ 学校評価委員(6名)と校内委員 10 名で委員会を構成し、年2~3
回の割合で本事業の活動内容を精査・分析し、担当者への提言を行って
いる。
中学校での 短歌教室
←グアムでの短歌創作
新潟県魅力ある私立高校づくり支援事業事例集
- 19 -
高校名 日本文理高等学校
事業名 スポーツ・芸術 全国制覇プロジェクト
事業目的
学校全体をリードしている野球部の成果を更に高めることで全校生徒
の意識改革を進め、「TEAM文理」として一体感のある魅力的な学校づ
くりを目指す。
事業概要
○実践的な試合
関東・東北・九州などの強豪校との試合を行い、チーム力の一層のア
ップを図る。(日大三高、横浜隼人高、作新学院高、東北高、聖光学院
高、花巻東高、鹿児島実業高、樟南高など)
○コーチ招聘
メンタルトレーニングコーチ、栄養士、投手コーチ、トレーナーの専
門家から直接指導を受け、心・技・体のバランスの良い選手づくりを行
う。
○環境整備
野球場整備・ピッチングマシン活用を通して練習環境の改善・効率化
を図る。
特徴的な
取組、
工夫して
いること
○実践的な試合においては、次の観点で取り組んでいる。
・選手全員が参加できるよう複数チームで対戦プログラムを組む。
・強豪校との対戦でメンタル面を強化し、野球に向き合う姿勢を学ぶ。
・課題を意識しながら前向きに取り組む。
○コーチ4人による指導直後に記録を残し、それぞれをリンクさせながら
実践に移す。
主な成果
○H29 年度全国高校野球選手権大会2回戦に進出
○H28 年秋~H30 年夏にかけて県内公式戦 32 連勝を達成
○H30 年度入試での推薦・専願等志願者は定員の 73%を確保
(10%向上(H28 年度は 63%))
学校全体
への波及
学校外へ
の PR
○ 広報紙「The NB times」に掲載し県内全中学校に配布。ホームページ
でも配信。
○ 中学校での学校説明会や本校のオープンスクール・学校説明会時でも
PRをする。
評価体制
○学園の理事会・評議員会による外部評価(年1回)を実施
○野球部員・顧問・部活動検討委員・後援会役員による評価(年1回)を
実施
○取組結果と併せて検証を行い、事業計画の見直しを行う。
投手コーチによる指導 メンタルトレーニングコーチによる指導
新潟県魅力ある私立高校づくり支援事業事例集
- 20 -
高校名 中越高等学校
事業名 スポーツ・芸術 グラウンドの躍動を全校の飛躍に!
事業目的 全国レベルでの活躍ができる部活動(野球部、陸上競技部)の実力を伸ばし、
学校全体のさらなる飛躍を図る。
事業概要
【野球部】甲子園出場、勝利を目指しコーチ招聘と強豪校との練習試合を実施
【陸上部】全国高校駅伝に連続出場し、新潟県の記録を塗り替えることを目標
とし、各種専門的力量のある指導者を招聘するほか、遠征・合宿を実施
特徴的な
取組、
工夫して
いること
【野球部】
○ チーム全体の技術力向上と全国を尺度においた意識改革。
○ 外部コーチ(矢野典佳氏)を招聘し、確かな技術指導を受けることと、
甲子園常連校を紹介していただき、練習試合を行うことで全国レベルの尺
度を見て、感じて、選手が日々の練習に生かすことが出来るようにした。
【陸上部】
○ 県高校駅伝での優勝と全国高校駅伝で成果を上げることに照準を合わ
せ、数ヶ月にわたるメンタルトレーニングを継続的に実施するとともに、
単独・合同併せて数次にわたる強化合宿を行って、パフォーマンス向上に
努めてきた。また、年間を通じて、外部トレーナー(足立信雄氏)による
トレーニング指導を受け、トレーナー不在であってもしっかりとケアでき
る技術を身につけるよう指導を重ねた。
主な成果
【野球部】第 100 回全国高等学校野球選手権記念新潟大会優勝(H30)
第 100 回全国高等学校野球選手権記念大会出場(H30)
【陸上部】トラックレースでも駅伝を意識した走りができるようになり、本番
が近づくにつれて士気も高まり、パフォーマンスが向上している。
全国高校駅伝に平成 27 年度から 3 年連続出場、最高 29 位
学校全体
への波及
学校外へ
の PR
○ 両部の活躍が学校全体を牽引している。他の部活動もより活発に活動しそ
れぞれ成果を上げている。また、野球応援や駅伝応援を通して学校全体が一
体感を持ち、帰属意識も高まっている。さらに、挨拶に始まる生活規律も向
上し、学校全体が活気と良い緊張感を持って活動できている。
評価体制
○部活動による自己評価
○学校関係者評価(PTA役員、中越学園理事会・評議員会)
○外部者評価(長岡市野球協会・長岡市陸上競技協会)
外部コーチによる指導(左:野球部 右:陸上部)
新潟県魅力ある私立高校づくり支援事業事例集
- 21 -
高校名 新潟産業大学附属高等学校
事業名 スポーツ・芸術 産附スーパースポーツハイスクール
事業目的
個を伸ばし、トップを鍛える。有為な人材を育成していく当事業の取組
は、魅力ある学校づくりを進めている当校には、目的にかなった意義のあ
る事業である。事業の成果は当校の一層の魅力の向上、活性化、生徒の意
識改革に繋がり、特色ある学校づくりが更に推進されるものと考える。
事業概要
【卓球部】
県外遠征 中国交流
【陸上競技部】
競技力の向上、合宿の充実、講習会の実施、整体院との連携
【ゴルフ部】
県内強化練習・県外遠征・アスリートクリニックで生徒の心身の向上に
努める。
特徴的な
取組、
工夫して
いること
【卓球部】
○ 年に 10 回程度県外遠征を行い、技術力の向上、課題発見を図る。
また、年に1回程度、日本在住の中国人選手・コーチを招聘し生徒に
指導を行っていただく。世界最先端の技術を学び、レベルアップに努
める。
【陸上競技部】
○ 年に3回の合宿を行い、スキルアップと意欲等メンタル面の強化を
図っている。整体院との連携により、生徒のコンディショニングの一
助となっている。
○ 柏崎市陸協と連携し、地元実業団(アルビレックスRC)から講師を招
き、小中学校の陸上に対する意識を高め、レベルアップを図っている。
【ゴルフ部】
○ 県内強化練習では中学生の参加を促すほか、県外高校を招聘し強化
を図る。県外遠征では強豪校との合同練習を行い、技術の向上を図る。
アスリートクリニックではツアープロの指導やメンタルトレーニン
グ等に取り組んでいる。
【その他】
○ 中学校訪問に積極的に取り組んでおり、年 350 件(教員8名で担当、
各校4回訪問)訪問することが生徒確保につながっている。
卓球部:県外遠征 陸上部:インターハイ出場 ゴルフ部:強化練習
新潟県魅力ある私立高校づくり支援事業事例集
- 22 -
主な成果
【卓球部】
○H29 年度全国高等学校総合体育大会 男子学校対抗 ベスト 16
○H30 年度全国高等学校総合体育大会 男子学校対抗 ベスト 16
○その他、全国大会出場多数。2年連続で全国のベスト 16 進出。
【陸上競技部】
○全国高校駅伝2年連続出場
○H30 年度新潟県高校総体 男子総合優勝(初) 女子総合3位
男子:優勝3種目 入賞 13 種目
女子:優勝3種目 入賞 16 種目 北信越出場 31 名
○H30 年度全国総体(インターハイ)
男子:7種目 女子:3種目 出場
女子 3000m 4位入賞、女子円盤投 8位入賞
【ゴルフ部】
○全国大会出場
学校全体
への波及
学校外へ
の PR
【卓球部】
○ 県の小・中学生の練習会などに招聘されることもあり、県内の強化
を図っている。今後はブログ等での情報発信も検討している。
【陸上競技部】
○ 部員数が学校で1番となった。フェイスブックを利用し、大会結果
や合宿の様子などを発信。
【ゴルフ部】
○ ブログを作成し各種大会、行事などを外部に発信している。また、
地域の方たちとゴルフをする機会を設けることで取組を PR してお
り、地域の方々からの応援も増えている。
評価体制
○ 学校教職員3名、同窓会1名、PTA1名、後援会1名、外部有識
者1名の構成により評価委員会を組織する。H30 年度は4月に計画立
案、5月から翌年3月に事業実施、2月に評価を行い、3月に公開す
る。
新潟県魅力ある私立高校づくり支援事業事例集
- 23 -
高校名 関根学園高等学校
事業名 スポーツ・芸術 スキー部の全国優勝、陸上競技(駅伝)部及び硬式野球
部の全国大会出場
事業目的
強化指定3部(スキー、陸上、野球)の活躍で部活動全体の活性化を目指
し、それらを通じて学校全体の活性化につなげる。そして、上越地域全体
の活性化にも貢献する。
事業概要
【スキー部】
○専門トレーナーによる本校生徒及び中学生などへの技術指導
○海外遠征及び国内合宿
【陸上競技部(駅伝)】
○日本体育大学長距離記録会等への参加及び冬季県外合宿の実施
○大学及び陸上自衛隊との合同合宿等
【野球部】
○春、夏、秋季県外遠征の実施
○専門トレーナーの導入
特徴的な
取組、
工夫して
いること
【スキー部フィジカルトレーニングセミナーの実施】
○対 象 小・中学生及び高校生
○期日場所 8月17日(金) 妙高市赤倉体育センター
○講 師 元全日本 J アルペンスキートレーナー 飯島庸一氏
○内 容 スキー競技の動きを基本的な運動に分解した内容を講義
してもらい実技へと展開する。
主な成果
○ スキー部フィジカルトレーニングセミナーには総勢 37 名が参加。
群馬、長野県などの県外からも参加があり、引率したコーチや保護者
から好評を頂いた。
学校全体
への波及
学校外へ
の PR
○ スキー部フィジカルトレーニングセミナーが地元新聞「上越タイム
ス」の妙高市版で一面に、上越市版でも紹介される。また、8月に行わ
れたオープンスクールではスキー部の体験を希望する中学生が8名、そ
の内5名が上越地域以外の中学生で今までにない参加数となった。
評価体制 ○ 教職員、PTA 役員、各部活動の保護者会、理事会及び評議員への報告
と意見交換
スキー部:フィジカルトレーニングセミナーの様子
新潟県魅力ある私立高校づくり支援事業事例集
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高校名 開志学園高等学校
事業名 スポーツ・芸術 新たなスポーツ文化の創造、並びにスポーツ選手育成
事業目的
元プロ野球選手、プロトレーナー及び現役女子プロ野球選手などからの
指導を通して、技術面、精神面ともに、野球部の更なる強化を図るととも
に、県外の強豪校との練習試合や合宿を通じて、学校全体及び野球界を牽
引できる人材の育成を図る。
事業概要
【男子野球部】
○元プロ野球選手からのピッチング指導
元東北楽天イーグルス 現バイタルネット相沢晋選手からのピッチ
ング指導
○プロトレーナーからのトレーニング指導
メジャーの球団でトレーナー、大学日本代表トレーナー経験のある
小山啓太氏からのトレーニング指導
○県外強豪校との練習試合(強化合宿)
学法石川、松商学園、小諸商業、光南高校など
【女子野球部】
○元プロ野球選手からの指導、講話
本間忠氏(元ヤクルトスワローズ)による指導、講話
○現役女子プロ野球選手との合同練習、指導
埼玉アストライア、愛知ディオーネとの合同練習及び女子プロ野球
選手からの指導、講話
○強豪チームとの練習試合、合同練習
関東、東北を中心とした各高校との練習試合、合同練習の実施
○県内、県外を含めた大会、交流会の開催
各女子硬式野球チームとの交流戦の場を設ける。
特徴的な
取組、
工夫して
いること
【男子野球部】
○ プロのトレーナーとして、日本のみならず米国での公認資格を持つ
小山啓太氏からのトレーニング指導により、技術レベルの向上に繋が
っていることはもちろん、野球をする上での基礎的な身体能力が格段
に向上している。
【女子野球部】
○ 本間忠氏については、練習時の指導だけではなく、練習試合等の実
戦の様子も見てもらい、その場で指導、講話をしていただいている。
○ 全選手が現役女子プロ野球選手と試合、練習できるような組合せや
オーダーにしている。
【共通】
○ 雪の影響でグラウンドが使用できない冬季に、関東各地において練
習試合や合同練習、交流戦を多く実施することで、雪国の弱みを克服
し、より実践的な練習ができるように工夫している。
新潟県魅力ある私立高校づくり支援事業事例集
- 25 -
主な成果
【男子野球部】
○北信越地区高校野球春季新潟大会 ベスト 16(H29 年ベスト8)
○全国高校校選手権新潟大会(夏季大会)ベスト8(H29 年ベスト 16)
○北信越地区高校野球秋季大会 ベスト 16(H29 年二回戦敗退)
【女子野球部】
○第 21 回全国高等学校女子硬式野球選手権大会 3位
○第7回全国女子硬式野球ユース選手権大会 3位
○報知新聞社杯争奪 U-16 チャレンジマッチトーナメント 3位
○第8回全国女子硬式野球ユース選手権大会 ベスト8
○第5回ジャパンカップ出場
○全日本女子硬式野球大会出場
学校全体
への波及
学校外へ
の PR
○ 特別指導の様子、練習試合、合同練習等の様子を学校のパンフレッ
ト、HP、部活のSNS等に掲載し、好評を博している。
○ 学校説明会、オープンスクール、部活動体験会において、各活動の
様子を紹介し、学校への理解を促進している。
評価体制
○ 各種取組の結果と併せて検証を行い、事業計画の見直しを行う。
○ 選手との面談を通して、選手の意見等も参考に、検証を行い、事業
計画の見直しを行う。
女子野球部: 外部コーチによる指導
新潟県魅力ある私立高校づくり支援事業事例集
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高校名 開志国際高等学校
事業名 スポーツ・芸術 国内トップレベルのアスリート育成事業
事業目的 国内での実績はもちろんのこと、よりレベルの高い海外へ挑戦できる人
材の育成を目指す。
事業概要
【ゴルフ部】
「国内トップレベルのゴルファー育成」を目標とし、冬期期間中の沖
縄遠征・関東遠征等による強豪校との合同練習及び交流戦等、通年での
技術向上を図る。
【バスケ部】
「全国大会上位入賞」を目標とし、実績のあるトレーニングコーチの
直接指導や複数の県外遠征・合宿による強豪校との合同練習及び交流戦
等、通年での技術向上を図る。
特徴的な
取組、
工夫して
いること
【ゴルフ部】
○ 冬期間は、地元でコース練習ができないため、沖縄へ遠征。プロや
ナショナルチーム選手を輩出し、多くのトッププロの練習先となって
いるアカデミーと難易度の高いゴルフ場に出向いている。恵まれた環
境で意識の向上とレベルアップを図るために強化遠征を行っている。
○ プレシーズンでは、関東に遠征し、強豪校や伝統校との交流試合を
実施し、シーズンに向けて技術確認と意識向上を図っている。
【バスケ部】
○ 「青山学院大学 吉本トレーナー」を招聘し、レベルの高いトレー
ニング指導を行っている。
また、全国大会時には「新潟医療福祉大学 菊元トレーナー」に帯
同いただき、コンデショニングメインの指導をしていただいている。
○ 県外遠征時に、他県の強豪校又は強豪大学と試合を行い、チーム強
化を図っている。
主な成果
【ゴルフ部】
○日本女子アマチュアゴルフ選手権競技 優勝
○国民体育大会ゴルフ競技 女子個人 優勝
○全国高等学校ゴルフ選手権春季大会 女子 優勝
○全日本大学・高等学校対抗戦(日本高校選抜) 女子個人 優勝
【バスケ部】
○全国高等学校総合体育大会 男子:優勝 女子:出場
○第 57 回北信越大会 男子:優勝 女子:準優勝
○第 71 回新潟県高等学校総合体育大会 男女 優勝
ゴルフ部:県外遠征 バスケ部:H30 インターハイ優勝
新潟県魅力ある私立高校づくり支援事業事例集
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学校全体
への波及
学校外へ
の PR
○全校生徒へ支援事業の趣旨と実施内容を説明
○遠征の様子などをHPに掲載
評価体制
○職員会議で意見聴取
○アンケート調査の実施
○外部有識者による客観的評価、意見聴取
新潟県魅力ある私立高校づくり支援事業事例集
- 28 -
高校名 帝京長岡高等学校
事業名 スポーツ・芸術 帝京長岡プロジェクト「目指せ!トリプル日本一」
事業目的 男子バスケットボール部・女子サッカー部・男子サッカー部の活躍を通
して、他の部活動、生徒に自信を与え、学校の魅力を高める。
事業概要
【男子バスケ部】
○ アメリカ遠征、全国遠征、寮における食事環境の整備を通して競技
力を向上させ、全国制覇を目指す。
【女子サッカー部】
○ フィジカルトレーナーの指導を導入することによって、けがを予防
し、栄養に関する知識を深め、競技力向上を図り、全国制覇を目指す。
【男子サッカー部】
○ トレーナーを招聘し、筋力トレーニングを充実させ、けがの予防・
リハビリトレーニング・栄養の指導を通して競技力向上を図り、全国
制覇を目指す。
特徴的な
取組、
工夫して
いること
【男子バスケ部】
○ アメリカ遠征は、本事業を活用し1年生全員が参加。チームの団結
を深めるとともに技術を身に付け、また、見聞を広めることができ、
到達すべき目標が明確になっている。
【女子サッカー部】
○ 日本代表やプロ選手にも指導をしているトレーナーを月1回招聘
し、けがをしない体づくりなどを指導してもらい、身体能力の向上等、
着実な成果につながっている。
【男子サッカー部】
○ 月1回、外部トレーナーを招聘し、けが人のケア・リハビリトレー
ニング等を指導してもらった結果、けが人が減少
主な成果
【男子バスケ部】
インターハイ県予選第2位
【女子サッカー部】
インターハイ県予選第1位、北信越大会第2位、選手権県予選第1位、
選手権北信越予選第1位で全国選手権大会に初出場が決定
【男子サッカー部】
インターハイ県予選第2位、北信越大会第1位(初)、北信越プリンスリ
ーグ第3位
バスケ部:アメリカ遠征 女子サッカー部: 北信越大会後 男子サッカー部:
トレーナーによる指導
新潟県魅力ある私立高校づくり支援事業事例集
- 29 -
学校全体
への波及
学校外へ
の PR
○ 3つの部活動における活躍は学校全体の雰囲気を明るく、礼儀正しい
ものにしていて、一般生徒も良い影響を受けている。
○ オープンスクールでも学校の雰囲気が良いことが伝わり、入学したい
という生徒が増えている。また、県外からも本校を目指して入学する生
徒が増えてきており、部活動の活躍を契機に、学校の魅力も高まってい
る。
評価体制
○部活動顧問、生徒による学校内評価を年1回実施
○保護者による学校関係者評価を年1回実施
○学校理事会による評価を年1回実施
新潟県魅力ある私立高校づくり支援事業事例集
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高校名 敬和学園高等学校
事業名 スポーツ・芸術 音楽による魅力ある学園づくり
事業目的
○音楽分野(合唱・声楽)で新潟県の音楽活動の向上に繋げる。
○音楽を愛好する生徒の育成により、新潟県の文化の向上に寄与する。
○敬和学園高校の生徒募集に繋げる。
○本校の行事などでリーダーシップを発揮する生徒を育て、学校行事の活
性化に繋げ、学校の魅力を強化する。
事業概要
【声楽部、器楽部】
○県内・県外講師の招聘
個人のスキルアップ及びチーム力を向上させ、専門性を高める。
○新潟県内のコンクール・県外の上位大会への参加
○合宿練習の実施
特徴的な
取組、
工夫して
いること
【声楽部】
○ 講師による個人レッスンを生徒の到達度に応じて行い、生徒が積極
的に取り組めるようにしている。
○ 舞台(ホール)練習を行い、より本番で力が発揮できるようなプロセ
スを踏む。
【器楽部】
○ 外部指導者(トッププロ)の高度な指導を受けることにより、音楽
の才能を伸ばす。
○ 年 20 回の演奏活動を通して、社会貢献と感謝の心をはぐくむ。
主な成果
【声楽部】
○新潟県音楽コンクール 2名参加 奨励賞
○全日本合唱コンクール新潟県大会 金賞・県代表、理事長賞受賞(グ
ランプリ)
○全日本合唱コンクール関東支部大会 銀賞
○公立中学校3校から招待演奏(うち2校へ訪問演奏)
【器楽部】
○国際ジュニアジャズオーケストラフェスティバルにおいて、自由曲部
門優勝
学校全体
への波及
学校外へ
の PR
【声楽部】
○学校HPへ活動状況、大会活動の様子を掲載
○新潟県合唱連盟のHPに掲載
○朝日新聞に全日本合唱コンクールの記事掲載
○中学校での訪問演奏に加え、大会や活動を紹介
全日本合唱コンクール新潟県大会 金賞受賞
国際ジュニアジャズオーケストラ フェスティバル自由曲部門優勝
新潟県魅力ある私立高校づくり支援事業事例集
- 31 -
○部活顧問が中学校で開催される合唱コンクールへ審査員として参加
し、高校の PR に繋げる。
【器楽部】
○学校HPへ活動状況、大会活動の様子を掲載
○アルビレックス新潟の応援演奏をケーブルテレビで生放送
評価体制
○校内で事業内容に関わる評価を確認し、見直しが必要な場合は検討
○学校経営者、広報関係者による評価
○演奏依頼先による評価
○保護者による評価をアンケートで実施