2年生 - osaka city university...−82− 講義 回数 月/日 曜日 時限 担当者 所属...

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目 次 2年生 基盤コース 1. 生体物質代謝・生化学コース (生化) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2. 医学史コース (医学史) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3. 医学英語論文の読み方コース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4. 細胞生物学コース (細胞) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 81 84 86 88 臓器別コース 5. 運動器系コース (運動器) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6. 血液・造血器系コース (血液) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 7. 循環器系コース (循環) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8. 神経解剖コース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9. 脳機能系コース(脳機能系) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 10. 分子系実習 遺伝子コース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 11. 分子系実習 蛋白質・酵素コース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12. 呼吸器系コース (呼吸) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13. 免疫系コース (免疫) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14. 消化器系コース (消化器) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15. 感覚器・皮膚コース (感覚皮膚) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 16. 内分泌・代謝コース (内分泌・代謝) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17. 腎・泌尿器系コース (腎泌尿器) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18. 生殖器系コース (生殖) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19. 肉眼解剖学(マクロ)実習 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20. 機能系実習 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 91 94 97 100 103 108 110 112 115 118 121 123 127 130 132 139 実習 21. コミュニケーション ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 22. 早期臨床実習Ⅱ(Second Exposure) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 142 144 M3科目・コース 23. 生体と薬物コース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 24. 原因と病態1コース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25. 原因と病態2コース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26. 細菌・真菌感染症コース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 146 149 152 155

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  • 目 次

    2年生

    ◆ 基盤コース

    1. 生体物質代謝・生化学コース (生化) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    2. 医学史コース (医学史) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    3. 医学英語論文の読み方コース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    4. 細胞生物学コース (細胞) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    81

    84

    86

    88

    ◆ 臓器別コース

    5. 運動器系コース (運動器) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    6. 血液・造血器系コース (血液) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    7. 循環器系コース (循環) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    8. 神経解剖コース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    9. 脳機能系コース(脳機能系) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    10. 分子系実習 遺伝子コース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    11. 分子系実習 蛋白質・酵素コース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    12. 呼吸器系コース (呼吸) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    13. 免疫系コース (免疫) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    14. 消化器系コース (消化器) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    15. 感覚器・皮膚コース (感覚皮膚) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    16. 内分泌・代謝コース (内分泌・代謝) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    17. 腎・泌尿器系コース (腎泌尿器) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    18. 生殖器系コース (生殖) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    19. 肉眼解剖学(マクロ)実習 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    20. 機能系実習 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    91

    94

    97

    100

    103

    108

    110

    112

    115

    118

    121

    123

    127

    130

    132

    139

    ◆ 実習

    21. コミュニケーション ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    22. 早期臨床実習Ⅱ(Second Exposure) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    142

    144

    ◆ M3科目・コース

    23. 生体と薬物コース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    24. 原因と病態1コース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    25. 原因と病態2コース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    26. 細菌・真菌感染症コース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    146

    149

    152

    155

  • 27. ウイルス感染症コース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    28. メディカル・データ・サイエンス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    29. 医学英語 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    158

    162

    164

  • − 81−

    開講年度 2020 年

    ● 担当教員

    広常 真治(細胞機能制御学)他

    ● 科目の主題

    [正常な細胞や組織での基本的な物質代謝について学ぶ]

    本コースは、基礎教育科目で学んだ生物学・化学的基礎知識を土台に、正常な細胞や組織での基本的な物

    質代謝について学ぶ。また、物質代謝の多様性と相互関係を理解する。さらに、分子機構の破綻に伴う疾

    患のメカニズムについての理解を深める。

    ● 授業の到達目標

    主要な到達目標は以下の通りである。個別の到達目標については、別途記載する。

    生命機構を分子レベルで理解する

    生命現象を支える代謝の全体像を理解する

    医学における生化学の役割を説明できる

    蛋白質・酵素の構造と機能について理解する

    ビタミンの構造と生理機能またその欠乏症・過剰症を理解する

    アミノ酸代謝について理解する

    糖質の代謝について理解する

    脂質の代謝について理解する

    ● 授業内容・授業計画

    講義の日時、講義場所等は作成時点における状況であり、変更となる場合があり、掲示板等で通知するの

    で情報に留意すること。

    講義

    回数 月/日 曜日 時限 担当者 所属 講義場所 講義主題

    1

    5/13

    水 4 広常 真治 細胞機能制御学 学舎 6 階

    中講義室 2 エネルギー代謝総論

    2 水

    5 金 明月 細胞機能制御学

    学舎 6 階

    中講義室 2 タンパク質の構造と機能 1,2

    3 6

    4 5/18 月

    2 金 明月 細胞機能制御学

    学舎 6 階

    中講義室 2 酵素反応の機構 1,2

    5 3

    6 5/20 水

    4 金 明月 細胞機能制御学

    学舎 6 階

    中講義室 2 エネルギー代謝 1,2

    7 5

    8 5/26 火

    2 松本 早紀子 細胞機能制御学

    学舎 6 階

    中講義室 2 ビタミンの構造と機能 1,2

    9 3

    10 5/27 水

    2 松本 早紀子 細胞機能制御学

    学舎 6 階

    中講義室 2 アミノ酸代謝 1,2

    11 3

    科目名 生体物質代謝・生化学コース

    (生化) 単位数 -

    授業

    形態 講義

    科目

    ナンバー MABAS1103

    英語表記 Biochemistry

  • − 82−

    講義

    回数 月/日 曜日 時限 担当者 所属 講義場所 講義主題

    12 5/29 金

    2 松本 早紀子 細胞機能制御学

    学舎 6 階

    中講義室 2 アミノ酸代謝 3,4

    13 3

    14 6/1 月

    2 広常 真治 細胞機能制御学

    学舎 6 階

    中講義室 2 糖質の代謝 1,2

    15 3

    16 6/2 火

    1 広常 真治 細胞機能制御学

    学舎 6 階

    中講義室 2 糖質の代謝 3,4

    17 2

    18 6/3 水

    1 千葉 秀平 細胞機能制御学

    学舎 6 階

    中講義室 2 核酸の合成、異化、再利用代謝 1,2

    19 2

    20 6/5 金

    2 千葉 秀平 細胞機能制御学

    学舎 6 階

    中講義室 2 脂質の代謝 1,2

    21 3

    22 6/8 月

    4 千葉 秀平 細胞機能制御学

    学舎 6 階

    中講義室 2 脂質の代謝 3,4

    23 5

    24 6/22 月

    1 広常 真治 細胞機能制御学

    学舎4階

    大講義室 生化学試験

    25 2

    ● 事前・事後学習の内容

    授業の細胞生物学の中における位置づけを理解するため生化学の教科書を通読すること。個別の事前学

    習・事後学習については講義毎に指示する。

    ● 評価方法

    出席、レポート提出および試験

    講義は 2/3 以上、実習は 4/5 以上出席しなければ、受験資格はない。

    ● 受講者へのコメント

    興味ある分野を深く掘り下げると同時に、生化学の教科書を通読することで全体を見渡せるように勉強す

    ること。

    ● 教材

    必携テキスト

    ハーパー・生化学(丸善)講義. 第一版.

    参考書

    ヴォート 生化学(東京化学同人)

    ヒトの分子遺伝学(MEDSi)

    Essential 細胞生物学(南江堂)

    ● 対象学年

    2年生

    ● コアカリキュラムへの対応

    全体を通じた対応は以下の通り。

    C 医学一般

  • − 83−

    C-2 個体の構成と機能

    C-2-3) 個体の調節機構とホメオスタシス

    C-2-3-(1) 情報伝達の基本

    C-2-5) 生体物質の代謝

    C-4 病因と病態

    C-4-1)遺伝的多様性と疾患、C-4-2) 細胞障害・変性と細胞死、C-4-3)代謝障害

    ● 該当するコンピテンス

    Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

    Ⅴ 科学的探究心 (智)

    ● その他

  • − 84−

    開講年度 2020 年

    ● 担当教員

    中島裕司(第二解剖)、坂井建雄(順天堂大学)、田中祐尾(田中医院)、仲谷和記(四天王寺大学)

    ● 科目の主題

    医学が生み出され発展してきた背景と過程を学び、これから学ぶ現代医学の歴史的背景を知る。

    ● 授業の到達目標

    西洋の医学が発展した過程や背景を概説できる。

    本邦や東洋の医学が発展した過程や背景を概説できる。

    感染症とその対策に関する歴史を概説できる。

    ● 授業内容・授業計画

    講義の日時、講義場所等は作成時点における状況であり、変更となる場合があり、掲示板等で通知するの

    で情報に留意すること。

    講義

    回数 月/日 曜日 時限 担当者 所属 講義場所 講義主題

    1

    4/14 火

    4

    坂井 建雄 順天堂大学 学舎 6 階

    中講義室 2

    西洋の医学史1

    西洋の医学史2 2 5

    3 6

    4

    5/11 月

    4

    田中 祐尾 田中医院 学舎 6 階

    中講義室 2

    東洋の医学史

    日本の医学史 5 5

    6 6

    4

    5/12 火

    5

    仲谷 和記 四天王寺大学 学舎 6 階

    中講義室 2 感染症とその対策の歴史

    5 6

    ● 事前・事後学習の内容

    事前学習: 医学の歴史に関する一般啓蒙書籍、たとえば小川鼎三著、医学の歴史(中公新書)、梶田昭著、

    医学の歴史(講談社学術文庫)を一読しておく。

    事後学習: 医学の歴史に関る書籍を再読する。また医学史に関る史跡の訪問、シラバスで紹介してある

    専門的な教科書で興味ある事項をさらに調査し造詣を深める。

    ● 評価方法

    出席とレポートで評価する。

    科目名 医学史 単位数 -

    授業

    形態 講義

    科目

    ナンバー MABAS1202

    英語表記 Medical History

  • − 85−

    ● 受講生へのコメント

    事前学習をし、すべての講義に出席すること。

    ● 教材

    医学の歴史(坂井建雄、医学書院) 中国医学古典と日本(小曽戸洋、塙書房)

    医学史探訪(二宮陸雄、日経 BP社) 感染症の近代史(内海孝、山川出版)

    ● 対象学年

    2 年生

    ● コアカリキュラムへの対応

    A-1-1)

    ● 該当するコンピテンス

    Ⅰ プロフェッショナリズム (智、仁、勇)

    Ⅶ グローバルシンキング (智、仁)

    ● その他

  • − 86−

    開講年度 2020 年

    ● 担当教員

    林 朝茂(産業医学)他

    ● 科目の主題

    大学入学までの英語教育は、English for general purposes としての教育である。本講座では English for

    specific purposes あるいは English for academic purposes として医師として習得すべき医学英語に触れ

    端緒とする。医学英語論文を正確に読み解くには、①英語を読み解く力、②疫学の知識の習得、③医療統計

    学の知識の習得は必須である。本講座では、どのようなスキルを卒業までに習得する必要があるかを医学部

    の 2 年生で体験することで、今後の学習の指針とする。

    本講座では、1)疾患のリスク要因を評価するための観察研究論文、2)症例報告に関して実習形式で扱

    う。

    ● 授業の到達目標

    疾患のリスク要因を評価するための観察研究論文(コホート研究)を通読し、必要性を理解できる。

    症例報告を通読し、必要性を理解できる。

    ● 授業内容・授業計画

    実習の日時、実習場所等は作成時点における状況であり、変更となる場合があり、掲示板等で通知するの

    で情報に留意すること。

    講義

    回数 月/日 曜日 時限 担当者 所属 講義場所 講義主題

    1

    10/20 木

    1

    林 朝茂

    佐藤 恭子

    上原 新一郎

    柴田 幹子

    産 業 医 学 学舎 4 階

    大講義室

    医学英語論文を読む:

    コホート研究(1)~(3) 2 2

    3 3

    4

    11/4 水

    2

    首藤 太一

    林 朝茂

    佐藤 恭子

    上原 新一郎

    柴田 幹子

    並川 浩己、他

    総合医学教育学

    産 業 医 学

    学舎 4 階

    大講義室

    医学英語論文を読む:

    症例報告(1)~(2)

    5 3

    科目名 医学英語論文の読み方 単位数 -

    授業

    形態 実習

    科目

    ナンバー MABAS1219

    英語表記 How to read medical papers

  • − 87−

    ● 事前・事後学習の内容

    個別の事前学習・事後学習については講義毎に指示する。

    ● 評価方法

    提出物(出席カードなど)およびレポート

    実習のため 3/4 以上出席しなければ、評価資格はない。なお、30 分以上の遅刻は出席とは認めない。

    実習中に配布する出席カードに、与えられた問題や課題などについて回答し、提出したものを出席とす

    る。なお、出席を口頭で確認することもある。

    成績評価は、提出物の内容(5%)、レポートの内容(95%)をもとに総合的に評価する。

    ● 受講生へのコメント

    実習中の態度も評価対象であり、必要に応じて加点・減点する。

    電子辞書や英和辞典を持参すること。

    ● 教材

    教科書:使用しない。

    参考書:授業で適宜紹介する。

    プリント:授業で適宜配布する。

    参考教科書

    1)中村好一著:基礎から学ぶ楽しい疫学 第 3 版、2012.12

    ● 対象学年

    2 年生

    ● コアカリキュラムへの対応

    A 医師として求められる基本的な資質・能力

    2 医学知識と問題対応能力 - 2)学修の在り方-①

    8 科学的探究 – 1)医学研究への志向の涵養–①

    B 社会と医学・医療

    1 集団に対する医療 - 3)根拠に基づいた医療<EBM>-③

    ● 該当するコンピテンス

    Ⅰ プロフェッショナリズム (智、仁、勇)

    Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

    Ⅴ 科学的探究心 (智)

    Ⅶ グローバルシンキング (智、仁)

    ● その他

    特記事項なし。

  • − 88−

    開講年度 2020 年

    ● 担当教員

    広常 真治(細胞機能制御学)他

    ● 科目の主題

    [生命の最小単位である細胞の構造、機能について学ぶ]

    本 コ ー ス は 遺 伝 と 遺 伝 子 コ ー ス と 一 連 の も の で あ り 、 両 コ ー ス を 学 ぶ ことで急速な進

    展を見せている生命科学の現状を理解し、将来の分子医学の発展・臨床への応用に十分対応できる基礎知識

    の確立を目指すコースである。

    ● 授業の到達目標

    主要な到達目標は以下の通りである。個別の到達目標については、別途記載する。

    生命機構を分子レベルで理解する

    細 胞 外 か ら の 情 報 伝 達 機 構 に つ い て 理 解 す る

    細 胞 膜 の 機 能 分 子 の 多 様 性( チ ャ ネ ル 、ト ラ ン ス ポ ー タ ー 、ポ ン プ 、レ セ プ タ ー )

    と 、 そ の 働 き 方 について理解する

    イ オ ン チ ャ ン ネ ル 、 神 経 ・ 筋 で 発 生 す る 活 動 電 位 の 発 生 ・ 伝 播 機 序 に ついて理解する

    細 胞 接 着 因 子 の 構 造 ・ 機 能 が 理 解 す る

    細胞骨格、モータータンパンク質、細胞内物質輸送とその制御について理解する

    蛋白質分解とその制御について理解する

    ア ポ ト ー シ ス と ネ ク ロ ー シ ス の 形 態 学 的 特 徴 を 理 解 す る

    細 胞 周 期 の 制 御 機 構 を 理 解 す る

    ● 授業内容・授業計画

    講義の日時、講義場所等は作成時点における状況であり、変更となる場合があり、掲示板等で通知するの

    で情報に留意すること。

    講義

    回数 月/日 曜日 時限 担当者 所属 講義場所 講義主題

    1 4/6 月

    2 広常 真治 細胞機能制御学

    学舎 6階

    中講義室 2 コースの概略および情報伝達総論(1・2)

    2 3

    3 4/7 火

    2 広常 真治 細胞機能制御学

    学舎 6階

    中講義室 2

    情報伝達総論(3・4)膜・細胞内受容体・細胞

    内情報伝達系 4 3

    5 4/8 水

    2 水関 健司 神経生理学

    学舎 6階

    中講義室 2 細胞膜、膜電位と電気信号

    6 3

    7 4/9 木

    2 水関 健司 神経生理学

    学舎 6階

    中講義室 2 イオンチャネルとイオンシグナリング

    8 3

    科目名 細胞生物学コース(細胞)

    単位数 - 授業

    形態 講義

    科目

    ナンバー MABAS1203

    英語表記 Cell Biology

  • − 89−

    講義

    回数 月/日 曜日 時限 担当者 所属 講義場所 講義主題

    9 4/14 火

    2 広常 真治 細胞機能制御学

    学舎 6階

    中講義室 2 膜輸送と細胞内メンブレントラフィック

    10 3

    11 4/15 水

    2 広常 真治 細胞機能制御学

    学舎 6階

    中講義室 2

    細胞内コンパートメントへの蛋白質輸送と蛋白

    質分解 12 3

    13 4/16 木

    2 小島 裕正 免疫制御学

    学舎 6階

    中講義室 2 免疫系における情報伝達

    14 3

    15 4/23 木

    1 加藤 隆幸 免疫制御学

    学舎 6階

    中講義室 2 細胞接着と情報伝達

    16 2

    17 4/28 火

    2 小島 裕正 免疫制御学

    学舎 6階

    中講義室 2 細胞骨格と運動

    18 3

    19 4/28 火

    4 高杉 征樹 病態生理学

    学舎 6階

    中講義室 2 細胞死

    20 5

    21 5/13 水

    2 小島 裕正 免疫制御学

    学舎 6階

    中講義室 2 細胞周期と細胞分裂

    22 3

    23 5/14 木

    2 水関 健司 神経生理学

    学舎 6階

    中講義室 2 神経系の情報伝達

    24 3

    25 5/25 月

    1

    広常 真治 細胞機能制御学 学舎4階

    大講義室 細胞生物学試験 2

    3

    ● 事前・事後学習の内容

    授業の細胞生物学の中における位置づけを理解するため細胞生物学の教科書を通読すること。個別の事

    前学習・事後学習については講義毎に指示する。

    ● 評価方法

    出席、レポート提出および試験

    講義は 2/3 以上、実習は 4/5 以上出席しなければ、受験資格はない。

    ● 受講者へのコメント

    興味ある分野を深く掘り下げると同時に、細胞生物学の教科書を通読することで全体を見渡せるように勉強

    すること。

    ● 教材

    必携テキスト

    ハーパー・生化学(丸善)講義. 第一版.

    参考書

    ヴォート 生化学(東京化学同人)

    ヒトの分子遺伝学(MEDSi)

    Essential 細胞生物学(南江堂)

  • − 90−

    ● 対象学年

    2 年生

    ● コアカリキュラムへの対応

    全体を通じた対応は以下の通り。

    C 医学一般

    C-1 生命現象の科学

    C-1-1) 生命の最小単位-細胞

    C-1-1)-(1)細胞の構造と機能、

    C-2 固体の構成と機能

    C-2-1)細胞の構成と機能

    C-2-1)-(1) 細胞膜、C-2-1)-(2) 細胞骨格と細胞運動

    C-2-3)個体の調節機構とホメオスタシス

    C-2-3-(1)情報伝達の基本、C-2-3-(2) 神経による情報伝達の基礎

    C-4 病因と病態

    C-4-1)遺伝的多様性と疾患、C-4-2) 細胞障害・変性と細胞死、C-4-3)代謝障害

    ● 該当するコンピテンス

    Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

    Ⅴ 科学的探究心 (智)

    ●.その他

  • − 91−

    開講年度 2020 年

    ● 担当教員

    中島 裕司、甲斐 理武、東島 沙弥佳、安部 みき子(器官構築形態学[解剖2] 内線 3706)

    整形外科学教員

    ● 科目の主題

    本コースは、運動器としての骨、関節、靭帯と筋の基本的な形態を学ぶ。骨学は実習で標本をスケッチす

    ることにより、個々の骨の特徴を理解する。関節・靱帯学は各関節の基本構造と靭帯の構成を理解する。

    筋学は骨格・関節・神経と関連付け機能(運動)について理解する。

    ● 授業の到達目標

    (第 1-3回)

    □ 位置関係を方向用語(上下、前後、内・外側、浅深、頭・尾側、背・腹側)で説明できる。

    □ 骨・軟骨・関節・靭帯の構造と機能を説明できる。

    □ 骨の成長と骨形成・吸収の機序を説明できる。

    (第 4-6回)

    □ 脊柱の構成と機能を説明できる。

    (第 7-9, 16-19回)

    □ 上肢の骨・関節を列挙し,主な骨の配置を図示できる。

    □ 上肢の骨格、主要筋群の運動と神経支配を説明できる。

    (第 10-12, 16-19 回)

    □ 姿勢と体幹の運動にかかわる筋群を概説できる。

    □ 抗重力筋を説明できる。

    (第 13-15, 20-23, 25-27 回)

    □ 下肢の骨・関節を列挙し,主な骨の配置を図示できる。

    □ 下肢の骨格、主要筋群の運動と神経支配を説明できる。

    □ 骨盤の構成と性差を説明できる。

    □ 抗重力筋を説明できる。

    (第 24, 28-33 回)

    □ 頭頚部の構成を説明できる。

    ● 授業内容・授業計画

    講義の日時、講義場所等は作成時点における状況であり、変更となる場合があり、掲示板等で通知するの

    で情報に留意すること。

    科目名 運動器系コース(運動器) 単位数 -

    授業

    形態

    講義

    実習

    科目

    ナンバー MABAS1204

    英語表記 Skeletal and Muscular System

  • − 92−

    講義

    回数 月/日 曜日 時限 担当者 所属 講義場所 講義主題

    1

    4/3 金

    1

    甲斐 器官構築形態学 学舎 6 階

    中講義室 2

    総論(解剖学・運動器全般)

    総論(骨学、関節・靭帯学) 2 2

    3 3

    4 4

    解剖 2 器官構築形態学 学舎 5 階

    組織実習室 骨学実習1(体幹) 5 5

    6 6

    7

    4/7 火

    4

    解剖 2 器官構築形態学 学舎 5 階

    組織実習室 骨学実習2(上肢) 8 5

    9 6

    10

    4/10 金

    1

    甲斐 器官構築形態学 学舎 6 階

    中講義室 2

    総論(筋学)と脳・脊髄神経

    体幹の連結 11 2

    12 3

    13

    4/10 金

    4

    解剖 2 器官構築形態学 学舎 5 階

    組織実習室 骨学実習 3(下肢 1) 14 5

    15 6

    16

    4/13 月

    1

    甲斐

    器官構築形態学 学舎 6 階

    中講義室 2

    体幹の筋

    上肢帯、上腕の筋、肩・肘関節

    前腕と手の筋、手の連結

    17 2

    18 3

    19 4

    20 5 安部 骨盤、股関節、膝関節、足の連結

    21 6

    22

    4/15 水

    4 安部

    器官構築形態学 学舎 6 階

    中講義室 2

    下肢帯、大腿の筋、下腿と足の筋 23 5

    24 6 甲斐 頭部と頚部の筋、頭部の連結

    25

    4/17 金

    4

    解剖2 器官構築形態学 学舎 5 階

    組織実習室 骨学実習4(下肢2) 26 5

    27 6

    28

    4/22 水

    1

    解剖 2 器官構築形態学 学舎 5 階

    組織実習室

    骨学実習 5(頭蓋を構成する骨) 29 2

    30 3

    31 4

    骨学実習 6(頭蓋底と顔面頭蓋) 32 5

    33 6

    34 4/27 月 1 整形外科 整形外科学 学舎 4 階 大講義室

    機能形態学

    5/1 金

    1

    解剖 2 器官構築形態学 学舎 4 階

    大講義室 運動器試験 1 2

    3

    11/2 月

    1

    解剖 2 器官構築形態学 学舎 4 階

    大講義室 運動器試験 2 2

    3

  • − 93−

    ● 事前・事後学習の内容

    各講義終了時に、講義内容に関する出題を行う場合がある。指定教材や配布資料などを活用して、予習・

    復習を行うこと。特に実習に際しては、内容を事前によく理解した上で臨むこと。標本を用いた事後学習を

    希望する場合は、申出により適宜支援する。

    ● 評価方法

    成績評価は、コース中間および終了時に行われる筆記試験の結果に、実習の出席及び提出レポートの評点

    を加味して行う。合格には総合して 60%以上の成績が必要である

    ● 受講生へのコメント

    骨学実習に使用する標本は全て本物の人骨であるので、人骨に対し尊厳を欠くような行為は厳に禁止する。

    ● 教材

    必携テキスト

    □ 寺田・藤田 骨学実習の手引き(南山堂)

    (教科書;選択して必携)

    □ Drake グレイ解剖学(エルゼビア・ジャパン)

    □ 高野 解剖学講義(南山堂)

    □ 坂井 標準解剖学(医学書院)

    (アトラス;選択して必携)

    □ Netter ネッター解剖学アトラス(南江堂)

    □ 坂井 プロメテウス解剖学 コアアトラス(医学書院)

    参考書

    □ 小川・森ほか 解剖学-分担(1)(金原出版)

    □ 金子 日本人体解剖学(上)(南山堂)

    □ Rohen 解剖学カラーアトラス(医学書院)

    ● 対象学年

    2 年生

    ● コアカリキュラムへの対応

    D-4-1)

    ● 該当するコンピテンス

    Ⅰ プロフェッショナリズム (智、仁、勇)

    Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

    Ⅳ 基本的総合診療能力 (智、仁、勇)

    Ⅴ 科学的探究心 (智)

    ● その他

  • − 94−

    開講年度 2020 年

    ● 担当教員

    コース主任:大谷 直子(病態生理学)

    担当:大谷 直子(病態生理学)

    ● 科目の主題

    血液は全身を循環して酸素や物質の運搬と熱の配分を行っている。そのため、血液の組成と機能は恒常的に維

    持されなければならない。血液の機能はその構成成分の複雑さを反映して多岐にわたっている。細胞成分である赤

    血球、白血球、血小板はすべて血液幹細胞から分化したものであるが、その機能はそれぞれ酸素運搬、生体防御と

    免疫、止血と分化している。液体成分にいたっては、各臓器機能の影響を受けて成分濃度が臓器機能検査のため

    の重要な情報となる。これらの理解のため、本コースでは、造血器・リンパ網内系の構造を理解し、造血機構、造血

    因子、血球(赤血球、白血球、血小板)機能、血漿タンパク質および止血・凝固・線溶機構を学ぶ。

    ● 授業の到達目標

    第1回

    1.循環血液量と末梢血液成分の組成を説明できる。

    2.血漿タンパク質の種類と機能を説明できる。 3.末梢血血球成分の種類、形態、数を説明できる。

    4.骨髄の構造を説明できる。

    第 2 回

    1.造血幹細胞の性質と機能を理解し、造血幹細胞から各血球への分化と成熟の過程を説明できる。

    2.造血細胞の増殖・分化機構を説明できる。

    3.主な造血因子(エリスロポエチン、顆粒球コロニー刺激因子(granulocyte-colony stimulating

    factor )、 トロンボポエチン)を説明できる。

    第 3 回

    1.赤血球の産生と機能を説明できる。

    2.ヘモグロビンの構造と機能を説明できる。

    3.血漿タンパク質の種類と機能を説明できる。

    第 4 回

    1.白血球(好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球)の種類と機能を説明できる。

    2.血小板の機能を説明できる。

    第 5 回

    1.脾臓、胸腺、リンパ節、扁桃と Peyer 板の構造と機能を説明できる。 2.胸腺の機能を説明できる。

    3.リンパ網内系の機能を説明できる。

    科目名 血液・造血器系コース(血液) 単位数 -

    授業

    形態

    講義

    実習

    科目

    ナンバー MABAS1205

    英語表記 Hematopoietic System

  • − 95−

    第 6 回

    1.止血機構を説明できる。

    2.凝固機構を説明できる。

    3.線溶機構を説明できる。

    ● 授業内容・授業計画

    講義の日時、講義場所等は作成時点における状況であり、変更となる場合があり、掲示板等で通知するの

    で情報に留意すること。

    講義

    回数 月/日

    限 担当者 所属 講義場所 講義主題

    1

    5/7 木

    2

    大谷 直子 病態生理学 学舎 6 階 中講義室 2

    血液量と血液成分の組成、末梢血血球成分

    の種類、形態、数

    2 3 造血幹細胞、造血細胞の増殖・分化、造血因子

    3 5/8 金

    2 大谷 直子 病態生理学

    学舎 6 階 中講義室 2

    赤血球、ヘモグロビン、血漿タンパク質

    4 3 白血球の種類と機能、血小板の機能

    5 5/12 火

    2

    大谷 直子 病態生理学 学舎 6 階 中講義室 2

    脾臓、胸腺、リンパ網内系の機能

    6 3 止血、凝固、線溶

    7 6/1 月 1 大谷 直子 病態生理学

    学舎4階 大講義室

    試験 8

    ● 事前・事後学習の内容

    毎回の講義内容を「講義主題」にて把握し、教材の目次を用いて該当する内容を検索し、講義内容に関す

    る項目を事前に学習しておくこと。既習の内容については、関連科目の授業内容を振り返り確認をしておく

    こと。各自講義の要点をまとめるなど、事前・事後学習を欠かさないようにすること。

    ● 評価方法

    コース終了時に筆記試験を行い、60 点以上(100点満点)を合格とする。

    ● 受講生へのコメント

    事前学習を行うことで次の講義の予習をし、毎回の講義後、復習を行うこと。

    ● 教材

    必携テキスト

    標準生理学 第 8 版(医学書院)

    参考書

    オックスフォード生理学第 4 版(丸善)

    ガイトン生理学(Elsevier)、

    ギャノング生理学(丸善)、

    学習方法:講義資料をプリントで配布、スライドで講義

    ● 対象学年

    2 年生

  • − 96−

    ● コアカリキュラムへの対応

    C 医学一般

    C-2 個体の構成と機能

    C-2-2) 組織・各臓器の構成、機能と位置関係

    ねらい:細胞集団としての組織・臓器の構成、機能分化と方向用語を理解する。

    C-2-2)-(1) 組織・各臓器の構造と機能

    ● 学修目標:

    ②支持組織を構成する細胞と細胞間質(線維成分と基質)を説明できる。

    ③血管とリンパ管の微細構造と機能を説明できる。

    ⑥組織の再生の機序を説明できる。

    D 人体各器官の正常構造と機能、病態、診断、治療

    D-1 血液・造血器・リンパ系

    D-1-1) 構造と機能

    学修目標:

    ①骨髄の構造を説明できる。

    ②造血幹細胞から各血球への分化と成熟の過程を説明できる。

    ③主な造血因子(エリスロポエチン、顆粒球コロニー刺激因子(granulocyte-colony stimulating factor

    )、

    トロンボポエチン)を説明できる。

    ④脾臓、胸腺、リンパ節、扁桃と Peyer 板の構造と機能を説明できる。

    ⑤血漿タンパク質の種類と機能を説明できる。

    ⑥赤血球とヘモグロビンの構造と機能を説明できる。

    ⑦白血球の種類と機能を説明できる。

    ⑧血小板の機能と止血や凝固・線溶の機序を説明できる。

    D-1-2) 診断と検査の基本

    学修目標:

    ①末梢血の血球数の基準値とその変化の意義を説明できる。

    ②骨髄検査(骨髄穿刺、骨髄生検)を説明できる。

    ③血漿タンパク質の基準値とその変化の意義を説明できる。

    ● 該当するコンピテンス

    Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

    Ⅴ 科学的探究心 (智)

    Ⅶ グローバルシンキング (智、仁)

    ● その他

  • − 97−

    開講年度 2020 年

    ● 担当教員

    水関 健司(神経生理学)他

    ● 科目の主題

    循環器系は、血液を全身に循環させることで、身体の基盤となる細胞が必要とする酸素や栄養分を供給し、

    また、代謝の結果生じた二酸化炭素や老廃物を除去するためのシステムである。

    本コースでは循環器系の構造を理解し、心臓の機能、血液循環および血圧調節機構を学ぶ。

    ● 授業の到達目標

    o ヒトの循環器系(心臓、血管、リンパ管)の肉眼的な正常構造とミクロの構造を理解する。

    o 心臓の微細構造、刺激伝導系、冠状血管を理解する

    o 胎児循環と生後循環、大動脈弓と頭頚部の動脈を理解する。

    o 上肢、胸部、腹部、骨盤、下肢の動脈を理解する。

    o 静脈とリンパ系について理解する。

    o 心筋細胞の電気現象と刺激伝導について理解する。

    o 心電図の原理を理解する。

    o 体循環、肺循環、胎児循環、リンパ管とリンパ節の機能を理解する。

    o 心周期にともなう血行動態について理解する。

    o 心拍出量の調節と主要臓器の循環調節、血流の局所調節を理解する。

    o 運動時の循環反応とその機序、体液の全身的調節について理解する。

    o 血圧調節のメカニズムを理解する。

    o 心筋細胞の機能と特性を理解する。

    ● 授業内容・授業計画

    講義の日時、講義場所等は作成時点における状況であり、変更となる場合があり、掲示板等で通知するの

    で情報に留意すること。

    講義

    回数 月/日

    限 担当者 所属

    講義

    場所 講義主題

    1

    5/19 火

    1

    中島 器官構築形態学 学舎 6 階 中講義室 2

    心臓の位置と構造

    心臓の微細構造、刺激伝導系、冠状血管 2 2

    3 3

    4

    5/20 水

    1

    中島 器官構築形態学 学舎 6 階 中講義室 2

    胎児循環と生後循環

    大動脈弓と頭頚部の動脈

    上肢、胸部、腹部の動脈

    5 2

    6 3

    7

    5/21 木

    1

    中島 器官構築形態学 学舎 6 階 中講義室 2

    骨盤と下肢の動脈

    動脈に伴行しない静脈、リンパ系 8 2

    9 3

    科目名 循環器系コース(循環) 単位数 -

    授業

    形態

    講義

    実習

    科目

    ナンバー MABAS1206

    英語表記 Cardiovascular System

  • − 98−

    講義

    回数 月/日

    限 担当者 所属

    講義

    場所 講義主題

    10

    5/26 火

    4

    解剖2 器官構築形態学 学舎 5 階 組織実習室

    組織学実習 1・2(心筋、刺激伝導系、動脈) 11 5

    12 6

    13

    5/27 水

    4

    藤田 看護学科

    看護基礎科学

    学舎 6 階 中講義室 2

    心筋細胞の電気現象と刺激伝導

    心筋細胞の機能と特性 14 5

    15 6

    16 5/28 木

    2 藤田

    看護学科

    看護基礎科学

    学舎 6 階 中講義室 2

    心電図の原理、体循環、肺循環

    心周期にともなう血行動態 17 3

    18

    6/2 火

    3 柴田 心臓血管外科学 学舎4階 大講義室

    機能形態学

    19 4

    藤田 看護学科

    看護基礎科学

    学舎 6 階 中講義室 2

    心拍出量の調節と主要臓器の循環調節

    血流の局所調節、リンパ管とリンパ節の機能 20 5

    21 6

    22 6/4 木

    2 藤田

    看護学科

    看護基礎科学

    学舎 6 階 中講義室 2

    運動時の循環反応とその機序

    体液の全身的調節 23 3

    24 6/5 金

    4 藤田

    看護学科

    看護基礎科学

    学舎 6 階 中講義室 2

    血圧調節のメカニズム、胎児循環 25 5

    26

    6/15 月

    1 解剖2

    生理2

    器官構築形態学

    神経生理学

    学舎4階 大講義室

    試験

    AM 9:00〜10:30 解剖学

    AM 10:40〜12:10 生理学

    27 2

    28 3

    ● 事前・事後学習の内容

    毎回の講義・実習の内容を「講義主題」にて把握し、講義・実習の内容に関する項目を事前に学習してお

    くこと。既習の内容については、関連科目の講義・実習内容を振り返り確認をしておくこと。事前・事後学

    習を欠かさないようにすること。

    ● 評価方法

    出席、レポートおよび試験で評価する。尚、評価方法の詳細については、学習開始時に提示する。

    (配点:解剖学 50点、生理学 50 点の合計 100点満点で、60 点以上が合格)

    追再試験を一度だけ行う。本試験と追再試験の合否判定基準は同等とする。すなわち追再試験の合否判定

    が本試験と比べて甘くなることは決してないので注意すること。

    ● 受講生へのコメント

    M2 に進級するまでに高校の生物の内容を十分に理解しておくことを求める。事前学習を行うことで次の講

    義・実習の予習をし、毎回の講義・実習後、復習を行うこと。

    ● 教材

    必携テキスト

    (教科書:選択して必携)

    Ross 組織学 第 7 版(南江堂)、標準組織学(総論・各論)第 5版(医学書院)、

    (教科書;選択して必携)

  • − 99−

    □ Drake グレイ解剖学(エルゼビア・ジャパン)

    □ 高野 解剖学講義(南山堂)

    □ 坂井 標準解剖学(医学書院)

    (アトラス;選択して必携)

    □ Netter ネッター解剖学アトラス(南江堂)

    □ 坂井 プロメテウス解剖学 コアアトラス(医学書院)

    参考書

    日本人体解剖学(上・下巻)第 19 版(南山堂)、分担解剖学(第 1・2・3 巻)第 11 版(金原出版)、標準

    生理学、第 9版、(医学書院)、Review of Medical Physiology (Ganong, 25th ed., McGraw-Hill)、ギャノ

    ング生理学 第 24版(丸善)、Textbook of Medical Physiology (Guyton & Hall, 13th ed., W.B. Saunders)、

    ガイトン生理学 第 11版(エルゼビア・ジャパン)

    ● 対象学年

    2 年生

    ● コアカリキュラムへの対応

    D. 人体各器官の正常構造と機能、病態、診断、治療

    D-5 循環器系

    D-5-1)構造と機能

    に対応している。

    ● 該当するコンピテンス

    Ⅰ プロフェッショナリズム (智、仁、勇)

    Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

    Ⅴ 科学的探究心 (智)

    Ⅶ グローバルシンキング (智、仁)

    ● その他

    特記事項なし

  • − 100 −

    開講年度 2020 年

    ● 担当教員

    池田 一雄(機能細胞形態学)他 内線 3701

    ● 科目の主題

    本コースは、脳神経系の特に神経解剖学の領域について学習する。脳のマクロ解剖学を理解し、それらの線

    維連絡・通過経路を説明できるようにする。脳実習はマクロ解剖実習直後に行う。

    ● 授業の到達目標

    1.中枢神経系と末梢神経系が区別できる。

    2.主要な動脈の名称および支配領域を説明できる。

    3.脳室と脳脊髄液の循環について説明できる。

    4.脊髄、脳幹の構造と伝導路を説明できる。

    5.脳神経の名称、核の局在、走行・分布と機能を概説できる。

    6.大脳の構造を説明できる。

    7.大脳皮質の機能局在を説明できる。

    8.小脳の構造と機能を説明できる。

    9.大脳辺縁系、大脳基底核の機能を説明できる。

    10.主要伝導路について説明できる。

    ● 授業内容・授業計画

    講義の日時、講義場所等は作成時点における状況であり、変更となる場合があり、掲示板等で通知するの

    で情報に留意すること。

    講義

    回数 月/日 曜日 時限 担当者 所属 講義場所 講義主題

    1

    6/9 火

    4

    島田 昌一 大阪大学 学舎 6 階 中講義室 2

    間脳

    大脳基底核、辺縁系 2 5

    3 6

    4

    6/15 月

    4

    池田 一雄 機能細胞形態学 学舎 6 階 中講義室 2

    橋、中脳

    小脳 5 5

    6 6

    7

    6/19 金

    1

    池田 一雄 機能細胞形態学 学舎 6 階 中講義室 2

    脳の外観、脳血管、髄膜、脳室

    脊髄、延髄 8 2

    9 3

    10 4

    仲谷 和記 四天王寺大学 学舎 6 階 中講義室 2

    末梢神経(脳神経)

    末梢神経(脊髄神経・自律神経) 11 5

    12 6

    科目名 神経解剖コース 単位数 -

    授業

    形態

    講義

    実習

    科目

    ナンバー MABAS1207

    英語表記 Neuroanatomy

  • − 101 −

    講義

    回数 月/日 曜日 時限 担当者 所属 講義場所 講義主題

    13

    6/22 月

    4

    鵜川 眞也 名古屋市立大学 学舎 6 階 中講義室 2

    大脳皮質

    主要伝導路 14 5

    15 6

    16 6/26 金 4 三木 幸雄 放射線医学

    学舎 6 階 中講義室 2

    臨床機能形態学(画像で視る脳) 17

    18 7/14 火 1

    池田 一雄 機能細胞形態学 学舎 4 階 大講義室

    小テスト 2

    19

    11/24 火

    4 池田 一雄

    松原 勤

    宇留島 隼人

    湯浅 秀人

    機能細胞形態学

    5 階 組織実習室 または

    B2 解剖実習室

    脳実習 1・2 20 5

    21 6

    22

    11/25 水

    4 池田 一雄

    松原 勤

    宇留島 隼人

    湯浅 秀人

    機能細胞形態学

    5 階 組織実習室 または

    B2 解剖実習室

    脳実習 3・4 23 5

    24 6

    25

    11/26 木

    4 池田 一雄

    松原 勤

    宇留島 隼人

    湯浅 秀人

    機能細胞形態学

    5 階 組織実習室 または

    B2 解剖実習室

    脳実習 5・6 26 5

    27 6

    28

    12/1 火

    2 池田 一雄

    松原 勤

    宇留島 隼人

    湯浅 秀人

    機能細胞形態学 学舎 4 階 大講義室

    試験

    29 3

    ● 事前・事後学習の内容

    講義に関しては、しっかりと復習を、そして脳実習に関しては、充分に予習を行ってください。

    ● 評価方法

    成績評価はコース終了時(または中間)に行われる筆記試験の成績による。

    合格には、総合して 60%以上の成績が必要である。本コースには臨床機能形態学と実習が含まれるの

    で、これらについては出席やレポートが重視される。

    ● 受講生へのコメント

    脳実習はマクロ解剖実習直後に行うため、講義日程とは、時期が離れています。実習の直前には、充分な予

    習が必要となります。

    ● 教材

    必携テキスト:神経解剖学講義ノート (金芳堂)、人体解剖実習 要点と指針 (南江堂)

    参考書:臨床のための神経機能解剖学、後藤文男他編、(中外医学社)、エッセンシャル神経科学(丸善)

  • − 102 −

    ● 対象学年

    2 年生

    ● コアカリキュラムへの対応

    D-2-1)

    ● 該当するコンピテンス

    Ⅰ プロフェッショナリズム (智、仁、勇)

    Ⅱ コミュニケーション力 (智、仁、勇)

    Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

    Ⅳ 基本的総合診療能力 (智、仁、勇)

    Ⅴ 科学的探究心 (智)

    Ⅵ 教育マインド (仁)

    Ⅶ グローバルシンキング (智、仁)

    ●その他

  • − 103 −

    開講年度 2020 年

    ● 担当教員

    水関 健司(神経生理学)他

    ● 科目の主題

    脳は人類に残された最後のフロンティアである。発生・免疫・癌などの研究分野と比較しても神経科

    学は未知の部分が大きく、今後の発展が期待される。実際、近年さまざまな研究手法が開発され、脳の

    構造と機能に関して以前とは比べものにならないほど膨大な知見が急速に蓄積されつつある。

    脳を理解することは究極的には「こころ」を知ることであり、自分自身を理解することに他ならない。

    脳が働く仕組みを理解することは、その破綻に伴う疾患を扱う精神医学・神経内科学・脳神経外科学な

    どに必要であることはもちろんのこと、「こころ」を持つ人間と向き合うすべての医師に必須である。

    高齢化社会を迎え、脳を健康に保ち続けることが益々重要になっている。さらに精神・神経疾患は一般

    的に難治である。神経科学の基礎研究を基盤として、優れた治療法や予防法を開発することが期待され

    ている。

    本コースは神経解剖学・組織学・生化学・遺伝学・細胞生物学・発生学などの基盤コースの知識を土

    台にして、感覚・運動・記憶・情動・睡眠・本能行動・自律機能などの基盤となる神経回路とその動作

    原理について学ぶ。

    ● 授業の到達目標

    主要な到達目標は以下の通りである。個別の到達目標については、別途記載する。

    • 感覚系の神経回路とその機能について説明できる。

    • 運動系の神経回路とその機能について説明できる。

    • 記憶の神経回路とその機能について説明できる。

    • 情動の神経回路とその機能について説明できる。

    • 報酬系の神経回路とその機能について説明できる。

    • 自律神経系の神経回路とその機能について説明できる。

    • 本能行動の神経回路とその機能について説明できる。

    • 睡眠・覚醒の神経回路とその機能について説明できる。

    • 脳のリズムとその破綻について説明できる。

    科目名 脳機能系コース 単位数 -

    授業

    形態 講義

    科目

    ナンバー MABAS1208

    英語表記 Brain Function

  • − 104 −

    ● 授業内容・授業計画

    講義の日時・講義場所等は作成時点における予定である。変更の場合は掲示板等で通知する。

    講義

    回数 月/日 曜日 時限 担当者 所属 講義場所 講義主題

    1

    6/10 水

    1

    水関 健司 神経生理学 学舎 6 階 中講義室 2

    神経科学総論

    海馬と記憶 2 2

    3 3

    4

    6/12 金

    1

    水関 健司 神経生理学 学舎 6 階

    中講義室 2

    海馬と扁桃体

    情動と記憶 5 2

    6 3

    7 6/16 火

    2 松本 英之 神経生理学

    学舎 6 階

    中講義室 2 報酬系

    8 3

    9

    6/17 水

    1

    水関 健司 神経生理学 学舎 6 階

    中講義室 2 視覚系 10 2

    11 3

    12

    6/23 火

    1

    水関 健司 神経生理学 学舎 6 階

    中講義室 2 体性感覚系・視覚系 13 2

    14 3

    15

    6/24 水

    1

    水関 健司 神経生理学 学舎 6 階

    中講義室 2 自律神経系・視覚系 16 2

    17 3

    18

    9/1 火

    1

    篠原 良章

    自治医科大学 医学部

    解剖学講座

    組織学部門

    学舎 6 階

    中講義室 2

    聴覚

    19 2 平衡感覚

    20 3 本能的欲求に基づく動機付け行動

    (節食・飲水・性行動)

    21

    9/4 金

    1

    水関 健司 神経生理学 学舎 6 階

    中講義室 2 小脳・運動系・運動の調節 22 2

    23 3

    24

    9/8 火

    1

    篠原 良章

    自治医科大学 医学部

    解剖学講座

    組織学部門

    学舎 6 階

    中講義室 2

    大脳皮質運動野と大脳基底核

    25 2 脳幹(運動)

    26 3 グリア細胞

    27

    9/11 金

    1

    水関 健司 神経生理学 学舎 6 階

    中講義室 2 神経系の発達と可塑性 28 2

    29 3

    30

    9/15 火

    1

    水関 健司 神経生理学 学舎 6 階

    中講義室 2 睡眠・覚醒・概日リズム 31 2

    32 3

    33 9/16 水

    2 松本 英之 神経生理学

    学舎 6 階

    中講義室 2 嗅覚と味覚

    34 3

  • − 105 −

    講義

    回数 月/日 曜日 時限 担当者 所属 講義場所 講義主題

    35

    9/18 金

    1

    水関 健司 神経生理学 学舎 6 階

    中講義室 2 脳のリズムと同期活動 36 2

    37 3

    38

    9/28 月

    1 神経生理学

    教員 神経生理学

    学舎 4 階

    大講義室

    試験(150分間)

    集合 午前9時20分

    開始 午前9時30分

    終了 正午

    39 2

    40 3

    ● 事前・事後学習の内容

    毎回の講義内容を「講義主題」にて把握し、教科書を使って講義内容に関する項目を事前に必ず学習して

    おくこと。事後学習は必ず講義資料と教科書の両方を使って行うこと。講義の内容は昨年度までと大きくは

    変わらない。公開可能な昨年度の講義資料や過去の試験問題を Moodleで閲覧できるようにしておくので、講

    義の予習や試験対策に役立てること。

    ● 評価方法

    英語又は日本語で行う筆記試験で評価する。専門用語は英語名も覚えること。出席点はない。追再試験は

    一度だけ行う。本試験と追再試験の合否判定基準は同等とする。すなわち追再試験の合否判定が本試験と比

    べて甘くなることは決してないので注意すること。

    ● 受講生へのコメント

    M2 に進級するまでに高校の生物の内容を十分に理解しておくことを求める。講義が始まるまでに、下記に

    推薦する神経科学の教科書の中から1〜2冊を選んで一通り読んでおくことを勧める。

    細胞生物学コースのうち、脳機能系コース主任の水関が担当する講義内容は脳機能系コースを理解するた

    めの基盤であるため、脳機能系コースの試験でも出題する。既に細胞生物学コースを合格して今年度は履修

    する必要がない学生も、細胞生物学コースのうち水関が担当する講義に関しては出席することを勧める。

    神経科学は、生物学・物理学・化学・数学・情報科学・心理学・社会科学など、あらゆる学問を総動員して

    推し進められている研究分野である。「医師になってから役に立つ」医療知識は、医師国家試験に合格して

    から勉強したのでも間に合う。「医師になるためには必ずしも必要ない」学問こそ、時間に余裕のある学生

    の間にしっかり取り組むこと。

    ● 教材

    推薦する教科書をいくつか挙げておく。教科書は必ずしも最新版である必要はなく古本で十分であるから、

    1〜2冊は必ず手元において熟読すること。講義だけで神経科学を網羅することはできないため、必ず自分

    で教科書を読んで体系的に学習することを求める。

    (1) Principles of Neurobiology, Liqun Luo, Garland Science, 2015.

    (2) Principles of Neural Science, 5th edition. ER Kandel, JH Schwartz, TM Jessell SA

    Siegelbaum, AJ Hudspeth Eds., Mc Graw HillCompanies, 2013.

  • − 106 −

    (3) Neuroscience, Exploring the Brain, 4th edition. MF Bear, BW Connors, MA Paradiso Eds.,

    Wolters Kluwer, 2012.

    (4) Fundamental Neuroscience, Fourth Edition. Larry Squire, Darwin Berg, Floyd E. Bloom, Sascha

    du Lac, Anirvan Ghosh, Nicholas C. Spitzer. Academic Press. 2012.

    (5) Neuroscience, 6th edition. Purves, Augustine, Fitzpatrick, Hall, LaMantia, Mooney, Platt,

    White. Sinauer Associates Inc. 2018.

    (6) Neurobiology, A functional approach, Georg F. Striedte, Oxford Univ Pr, 2015.

    (7) 標準生理学、第9版、医学書院、2019.

    (8) 標準組織学(総論・各論)第5版(医学書院)

    (9) Netter ネッター解剖学アトラス(南江堂)

    ● 対象学年

    2 年生

    ● コアカリキュラムへの対応

    C 医学一般

    C-2 個体の構成と機能

    C-2-3) 個体の調節機構とホメオスタシス

    C-2-3)-(1) 情報伝達の基本

    C-2-3)-(2) 神経による情報伝達の基礎

    C-2-3)-(4) ホメオスタシス

    C-5 人の行動と心理

    C-5-1) 人の行動

    C-5-2) 行動の成り立ち

    C-5-3) 動機付け

    C-5-4) ストレス

    C-5-5) 生涯発達

    D 人体各器官の正常構造と機能、病態、診断、治療

    D-2 神経系

    D-2-1)構造と機能

    D-2-1)-(1)神経系の一般特性

    D-2-1)-(2)脊髄と脊髄神経

    D-2-1)-(3)脳幹と脳神経

    D-2-1)-(4)大脳と高次機能

    D-2-1)-(5)運動系

    D-2-1)-(6)感覚系

    D-2-1)-(7)自律神経と本能行動

    D-13 眼・視覚系

    D-13-1) 構造と機能

    D-14 耳鼻・咽頭・口腔系

    D-14-1) 構造と機能

  • − 107 −

    ● 該当するコンピテンス

    Ⅰ プロフェッショナリズム (智、仁、勇)

    Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

    Ⅴ 科学的探究心 (智)

    Ⅶ グローバルシンキング (智、仁)

    ● その他

    講義中に携帯電話を使用する者や態度の悪い者には退席を命ずる。試験の後試験の結果をコース主任に直

    接問い合わせる行為や、試験問題をもらいにくる行為は、減点の対象とする。

  • − 108 −

    開講年度 2020 年

    ● 担当教員

    徳永 文稔、及川 大輔、寺脇 正剛、清水 康平(分子病態学)

    小島 裕正、國本 浩之(免疫制御学)

    吉田 佳世(実験動物学)

    塩田 正之(分子制御生物学)

    ● 科目の主題

    現在の医学研究には分子生物学的な研究手法は不可欠なものとなっている。本実習では 4 日間の限られた

    時間ではあるが、細胞からのゲノム DNAの抽出、PCRによる遺伝子の増幅、簡単な遺伝子組換え、プラスミド

    調整及び制限酵素消化などの実験を行い、分子生物学的な実験手技に触れさせる。また、実験計画を立てる

    には、実験系の利点・限界などを知ることが必要であるので、実験の原理などを修得し、簡単な実験の計画

    の立案が出来るレベルまで到達できることを目標とする。

    ● 授業の到達目標

    ゲノム DNA の抽出法を理解し、実際に抽出できる

    PCR法の原理を理解し、遺伝子断片を増幅できる

    遺伝子組換え法の基本を理解し、簡単な遺伝子組換えができる

    制限酵素の塩基認識原理を理解し、遺伝子上の配置を決定できる

    ● 授業内容・授業計画

    第 1 週と第 2週はローテーションで行う

    (第 1 週)遺伝子コース あるいは蛋白質・酵素コース

    (第 2 週)蛋白質・酵素コース あるいは遺伝子コース

    ● 授業内容・授業計画

    講義

    回数 月/日 曜日 時限 担当者 所属

    講義

    場所 講義主題

    1 6/29 7/6 月

    予備日

    2 6/30 7/7 火 1-6

    徳永、及川、 寺脇、清水、塩田

    分子病態学 分子制御生物学

    学舎5階

    生化学実習室

    培養細胞からゲノム DNA 抽出・

    濃度測定及び PCR 反応

    3 7/1 7/8 水 1-6

    小島、國本、 及川、清水

    免疫制御学 分子病態学

    学舎5階

    生化学実習室 PCR産物のクローニング

    4 7/2 7/9 木 1-3

    徳永、及川、 寺脇、清水

    分子病態学 学舎5階

    生化学実習室 形質転換大腸菌の培養

    5 7/3 7/10 金 1-6

    徳永、及川、 寺脇、清水、吉田

    分子病態学 実験動物学

    学舎5階

    生化学実習室

    DNA抽出及び制限酵素消化、電気

    泳動

    科目名 分 子 系 実 習

    遺伝子コース 単位数 - 授業

    形態 講義

    科目

    ナンバー MABAS1209

    英語表記 Lab practice: molecular biology

  • − 109 −

    ● 評価方法

    出席、レポート提出

    実習は 4/5 以上出席しなければ、レポート提出資格はない。

    ● 教材

    必携テキスト

    ハーパー・生化学(丸善)講義. 第一版.

    参考書

    ヴォート 生化学(東京化学同人)

    ヒトの分子遺伝学(MEDSi)

    Essential細胞生物学(南江堂)

    ● 対象学年

    2 年生

    ● コアカリキュラムへの対応

    全体を通じた対応は以下の通り。

    C 医学一般

    C-2 個体の構成と機能

    C-2-3) 個体の調節機構とホメオスタシス

    C-2-3-(1) 情報伝達の基本

    C-2-5) 生体物質の代謝

    C-4 病因と病態

    C-4-1)遺伝的多様性と疾患、C-4-2) 細胞障害・変性と細胞死、C-4-3)代謝障害

    ● 該当するコンピテンス

    Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

    Ⅴ 科学的探究心 (智)

    ● その他

  • − 110 −

    開講年度 2020 年

    ● 担当教員

    広常 真治(細胞機能制御学)他

    ● 科目の主題

    酵素の物性と触媒機能を生化学的に解析することにより、生体代謝の原理を理解する。疑問を解決する科学

    的方法を学習し、身につけることを目標とする。また、これらの解析法を面白く理解させ、将来の研究に意

    欲をもたせる。

    ラット組織を用いて酵素の精製、タンパク質の定量、ウェスタンブロッティング法によるタンパク質の特異

    的検出、酵素反応特性の解析の 3 つの項目について乳酸脱水素酵素に着眼し、3日間通しの実習で取得する。

    ● 授業の到達目標

    主要な到達目標は以下の通りである。個別の到達目標については、別途記載する。

    アフィニティークロマトグラフィーによる乳酸脱水素酵素の精製と定量解析

    乳酸脱水素酵素(LDH)およびアルカリフォスファターゼの酵素反応速度論

    ウェスタンブロッティング法による乳酸脱水素酵素の検出同定

    ● 授業内容・授業計画

    講義

    回数 月/日 曜日 時限 担当者 所属

    講義

    場所 講義主題

    1 6/29 月 1~6 広常 真治他

    細胞機能制御学 学舎5階 生化学実習室

    酵素タンパクの精製

    2 6/30 火 1~6 広常 真治他

    細胞機能制御学 学舎5階 生化学実習室

    酵素反応速度論

    3 7/1 水 1~6 広常 真治他

    細胞機能制御学 学舎5階 生化学実習室

    ウェスタンブロッティング法

    1 7/6 月 1~6 広常 真治他

    細胞機能制御学 学舎5階 生化学実習室

    酵素タンパクの精製

    2 7/7 火 1~6 広常 真治他

    細胞機能制御学 学舎5階 生化学実習室

    酵素反応速度論

    3 7/8 水 1~6 広常 真治他

    細胞機能制御学 学舎5階 生化学実習室

    ウェスタンブロッティング法

    7/2・7/3

    7/9・7/10

    金 予備日

    ● 事前・事後学習の内容

    個別の事前学習・事後学習については講義毎に指示する。

    科目名 分子系実習

    蛋白質・酵素コース 単位数 -

    授業

    形態

    講義

    実習

    科目

    ナンバー MABAS1209

    英語表記 Lab practice:molecular biology

  • − 111 −

    ● 評価方法

    出席、レポート提出

    実習は 4/5 以上出席しなければ、レポート提出資格はない。

    ● 教材

    必携テキスト

    ハーパー・生化学(丸善)講義. 第一版.

    参考書

    ヴォート 生化学(東京化学同人)

    ヒトの分子遺伝学(MEDSi)

    Essential細胞生物学(南江堂)

    ● 対象学年

    2 年生

    ● コアカリキュラムへの対応

    全体を通じた対応は以下の通り。

    C 医学一般

    C-2 個体の構成と機能

    C-2-3) 個体の調節機構とホメオスタシス

    C-2-3-(1) 情報伝達の基本

    C-2-5) 生体物質の代謝

    C-4 病因と病態

    C-4-1)遺伝的多様性と疾患、C-4-2) 細胞障害・変性と細胞死、C-4-3)代謝障害

    ● 該当するコンピテンス

    Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

    Ⅴ 科学的探究心 (智)

    ● その他

  • − 112 −

    開講年度 2020 年

    ● 担当教員

    吉川 貴仁(運動生体医学)他

    ● 科目の主題

    我々は炭水化物や脂肪などの栄養素を酸化分解することによって必要なエネルギーを獲得する。この代謝

    過程に必要とされる酸素は外呼吸により大気中から体内に取り入れられ、体内で産生された二酸化炭素は外

    呼吸により大気中に放出される。本コースでは呼吸器系の構造を理解し、呼吸運動、肺の機能、ガス交換、

    酸塩基平衡、呼吸調節を学ぶ。

    ● 授業の到達目標

    呼吸器系(鼻腔・喉頭・気管・肺)の構造を説明できる。

    呼吸運動と気流発生、咳や痰が生じるメカニズムを説明できる。

    酸素・二酸化炭素分圧と肺胞気動脈血分圧較差を理解し、具体的な症例の呼吸状態、酸素吸入の必要性を

    説明できる。

    肺気量と死腔について理解し、呼吸機能検査の結果から呼吸状態を説明できる。

    肺・胸郭の構造・機能から、弾性とコンプライアンスを説明できる。

    肺の血流の構造・機能から、シャント効果、肺の換気血流比を説明できる。

    血液による酸素・二酸化炭素の運搬、ヘモグロビンとの関係、酸素飽和度について理解し、具体的な症例の

    呼吸状態を説明できる。

    呼吸と代謝による酸塩基平衡について理解し、具体的症例の酸・塩基平衡の状態を説明できる。

    呼吸中枢を介する呼吸調節のメカニズムを説明できる。

    呼吸器系・胸腹部の解剖の知識が臨床現場でどのように応用されているかを理解する。

    ● 授業内容・授業計画

    講義の日時、講義場所等は作成時点における状況であり、変更となる場合があり、掲示板等で通知するの

    で情報に留意すること。

    講義

    回数 月/日 曜日 時限 担当者 所属 講義場所 講義主題

    1

    4/20

    1

    中島 器官構築形態学 学舎6階

    中講義室 2

    呼吸器構造 1(鼻腔・喉頭)

    呼吸器構造 2(気管・肺) 2 2

    3 3

    4

    4/20 月

    4

    解剖2 器官構築形態学 学舎5階

    組織実習室 組織実習 1(喉頭・気管) 5 5

    6 6

    科目名 呼吸器系コース(呼吸)

    単位数 - 授業

    形態

    講義

    演習

    科目

    ナンバー MABAS1210

    英語表記 Respiratory System

  • − 113 −

    講義

    回数 月/日 曜日 時限 担当者 所属 講義場所 講義主題

    7

    4/21 火

    4

    解剖2 器官構築形態学 学舎5階

    組織実習室 組織実習 2(肺) 8 5

    9 6

    10

    4/27 月

    2

    吉川 運動生体医学 学舎6階 中講義室 2

    気道・肺胞の構造、呼吸運動と気流発生の

    メカニズム 11 3

    12 4

    酸素・二酸化炭素分圧と肺胞でのガス交換

    肺気量、死腔 13 5

    14 6

    15 5/12 火 1 西山 呼吸器外科 学舎6階

    中講義室 2 機能形態学(臨床解剖学)

    16

    5/15 金

    2

    吉川 運動生体医学 学舎6階 中講義室 2

    肺・胸郭の弾性とコンプライアンス 17 3

    18 4

    肺の血流とシャント効果、肺の換気血流比

    酸素・二酸化炭素の運搬 19 5

    20 6

    21

    5/18 月

    4

    吉川 運動生体医学 学舎6階 中講義室 2

    呼吸と酸塩基平衡

    呼吸中枢を介する呼吸調節のメカニズム 22 5

    23 6

    24

    6/8 月

    1

    学舎4階 大講義室

    試験 25 2

    26 3

    27 10/8 木

    2 調整中 放射線診断学

    IVR学 学舎4階 小講義室 1

    機能形態学(臨床解剖学)

    28 3 調整中 放射線診断学

    IVR学 学舎4階 小講義室 1

    機能形態学(臨床解剖学)

    ● 事前・事後学習の内容

    毎回の講義・実習の内容を「講義主題」にて把握し、講義・実習の内容に関する項目を事前に学習しておく

    こと。既習の内容については、関連科目の講義・実習内容を振り返り確認をしておくこと。特に、吉川の担

    当分は、事前・事後にポータルサイトのレジュメを読み、問題を解くこと。事前・事後学習を欠かさないよ

    うにすること。

    ● 評価方法

    授業中の実習などの参加態度、レポートおよび試験

    尚、評価方法の詳細については、学習開始時に提示する。

  • − 114 −

    (配点:解剖学 50点、生理学 50 点の合計 100点満点で、60 点以上が合格)

    ● 受講生へのコメント

    講義・実習中に携帯電話を使用する者や態度の悪い者には退席を命ずる。

    事前学習を行うことで次の講義・実習の予習をし、毎回の講義・実習後、復習を行うこと。

    ● 教材

    必携テキスト

    Ross 組織学 第 7 版(南江堂)、標準組織学(総論・各論)第 5版(医学書院)、

    (教科書;選択して必携)

    □ Drake グレイ解剖学(エルゼビア・ジャパン)

    □ 高野 解剖学講義(南山堂)

    □ 坂井 標準解剖学(医学書院)

    (アトラス;選択して必携)

    □ Netter ネッター解剖学アトラス(南江堂)

    □ 坂井 プロメテウス解剖学 コアアトラス(医学書院)

    参考書

    日本人体解剖学(上・下巻)第 19 版(南山堂)、分担解剖学(第 1・2・3 巻)第 11 版(金原出版)、標準

    生理学 第 9版(医学書院)

    ● 対象学年

    2 年生

    ●.コアカリキュラムへの対応

    D. 人体各器官の正常構造と機能、病態、診断、治療

    6 呼吸器系

    (1)構造と機能

    に対応している。

    ● 該当するコンピテンス

    Ⅰ プロフェッショナリズム (智、仁、勇)

    Ⅲ 医学および関連領域の知識 (智)

    Ⅴ 科学的探究心 (智)

    Ⅶ グローバルシンキング (智、仁)

    Ⅷ 大阪住民の幸福と発展への貢献力 (智、仁、勇)

    ● その他

  • − 115 −

    開講年度 2020 年

    ● 担当教員

    植松 智(ゲノム免疫学)他、山岸 敏之(埼玉医科大学)

    ● 科目の主題

    本コースでは、病原体やがん細胞などへの生体防御システムとして重要な免疫系について、その成り立

    ち、仕組みを学び、さらに免疫系の関わる疾患の発症機序について学ぶ。

    ● 授業の到達目標

    免疫系のしくみを分子レベルで理解し、感染病原体などに対する自然免疫と獲得免疫を理解する。

    過敏症や主な自己免疫疾患、免疫不全症候群の成り立ち、がん細胞に対する免疫応答を理解する。

    ● 授業内容・授業計画

    講義

    回数 月/日

    限 担当者 所属

    講義

    場所 講義主題

    1

    6/16 火

    4

    植松智 ゲノム免疫学 学舎 6 階

    中講義室 2

    免疫機構概論

    2 5 補体、NK 細胞、貪食細胞

    3 6 自然免疫受容体と認識機構

    4

    6/23 金

    4

    植松他 ゲノム免疫学 学舎 6 階

    中講義室 2

    遺伝子再構成、BCR/抗体の認識

    5 5 MHCの構造と機能、樹状細胞、抗原提示

    6 6 TCRの認識

    7

    6/24 水

    4

    山岸敏之

    他 器官構築形態学

    学舎 6 階

    中講義室 2

    構造講義1 粘膜関連リンパ組織、リンパ節

    構造講義 2 骨髄、脾臓、胸腺 8 5

    9 6

    10

    6/25 木

    1

    第 2 解剖 器官構築形態学 学舎5階

    組織実習室

    組織学実習1

    (扁桃、リンパ節、脾臓、胸腺) 11 2

    12 3

    13

    6/26 金

    1

    第 2 解剖 器官構築形態学 学舎5階

    組織実習室

    組織学実習 2

    (扁桃、リンパ節、脾臓、胸腺) 14 2

    15 3

    16 9/2 水

    1 植松他 ゲノム免疫学

    学舎 6 階

    中講義室 2

    造血系

    17 2 T 細胞の発生と選択、NKT細胞

    科目名 免疫系コース 単位数 -

    授業

    形態

    講義

    実習

    科目

    ナンバー MABAS1209

    英語表記 Immunology

  • − 116 −

    講義

    回数 月/日

    限 担当者 所属

    講義

    場所 講義主題

    18 9/2 水 3 植松他 ゲノム免疫学 学舎 6 階

    中講義室 2 B 細胞分化

    19

    9/7 月

    1

    植松他 ゲノム免疫学 学舎 6 階

    中講義室 2

    ヘルパーT細胞、自然リンパ球

    20 2 細胞傷害性 T細胞

    21 3 B 細胞と抗体

    22

    9/10 木

    1

    植松他 ゲノム免疫学 学舎 6 階

    中講義室 2

    免疫細胞の動態

    23 2 免疫制御と制御性 T 細胞

    24 3 免疫記憶とワクチン

    25

    9/29 木

    1 植松他

    ゲノム免疫学 学舎 6 階

    中講義室 2

    粘膜免疫 1(粘膜免疫機構)

    26 2 植松未帆 粘膜免疫 2(常在菌叢)

    27 3 植松他 生殖免疫と移植免疫

    28

    9/30 水

    1

    植松他 ゲノム免疫学 学舎 6 階

    中講義室 2

    急性炎症と慢性炎症

    29 2 アレルギー1(メカニズム、喘息、鼻炎)

    30 3 アレルギー2

    (アトピー性皮膚炎、食物アレルギー)

    31 10/2 金

    1 藤本康介 ゲノム免疫学

    学舎 6 階

    中講義室 2

    自己免疫疾患1

    (自己免疫と破綻、遺伝因子など)

    32 2 自己免疫疾患2(自己免疫疾患と治療)

    33

    10/5 月

    1

    植松他 ゲノム免疫学 学舎 6 階

    中講義室 2

    腫瘍免疫と癌免疫療法

    34 2 原発性免疫不全と後天性免疫不全

    35 3 免疫機構まとめ

    36 10/26 月

    2 植松他 ゲノム免疫学

    学舎 4 階

    大講義室 試験

    37 3

    ● 事前・事後学習の内容

    日本語の教科書としては医学書院の標準免疫学を推薦します。より発展的な内容を英語で学習したい人に

    は、南江堂の Janeway’s Immunobiology 9th ed を薦めます。

    ● 評価方法

    成績評価はコース終了後に行われる筆記試験の成績、講義各会のレポートの提出、構造講義の実習レポー

    トの評価を総合して行います。

    ● 受講生へのコメント

    免疫系は、非常に複雑精緻な機構です。推薦教材を参考にプリントなどの資料を使って、全体像を捉えつ

    つ、細部も理解してください。27回までで、必要な免疫の事項を網羅します。28回以降の講義では実際の

    疾患を扱い、個々の免疫細胞、機構がどの様に働くかを総合的に学習してください。

  • − 117 −

    ● 教材

    医学書院の標準免疫学を教科書と指定する。

    ● 対象学年

    2年生

    ● コアカリキュラムへの対応

    C-3-2 免疫と生体防御

    ● 該当するコンピテンス

    Ⅴ 科学的探究心 (智)

    Ⅷ 大阪住民の幸福と発展への貢献力 (智、仁、勇)

    ● その他

  • − 118 −

    開講年度 2020 年

    ● 担当教員

    コース主任:大谷 直子(病態生理学)

    担当:大谷 直子、神谷 知憲(病態生理学)、中島 裕司、甲斐 理武、東島 沙弥佳、

    安部みき子(器官構築形態学[解剖2])、石川 哲郎(市立柏原病院)

    ● 科目の主題

    食物には、私たちの身体を構築するための材料や活動のためのエネルギー源などが含まれている。食物に含

    まれるこれらの栄養素を体細胞で利用可能な大きさまで分解する過程を消化といい、消化器系で行われる。

    消化器系は消化管とその付属器官から構成される。消化管は口から肛門までの 1本の管であり、消化・吸収

    が行われる。付属消化器官には唾液腺、肝臓、胆嚢、膵臓があり、消化液を産生・貯蔵し消化管内に分泌す

    る。消化された栄養素は吸収後、合成・分解・解毒され、細胞が利用できる形にかえられる。吸収されなか

    ったものは便として排出される。消化器系コースでは消化器系の正常構造や機能、栄養の消化・吸収の仕組

    みについて学ぶ。

    ● 授業の到達目標

    ① 各消化器官の位置、形態と関係する血管を図示できる。

    ② 腹膜と臓器の関係を説明できる。

    ③ 食道・胃・小腸・大腸の基本構造と部位による違いを説明できる。

    ④ 消化管運動の仕組みを説明できる。

    ⑤ 消化器官に対する自律神経の作用を説明できる。

    ⑥ 肝の構造と機能を説明できる。

    ⑦ 胃液の作用と分泌機序を説明できる。

    ⑧ 胆汁の作用と胆嚢収縮の調節機序を説明できる。

    ⑨ 膵外分泌系の構造と膵液の作用を説明できる。

    ⑩ 小腸における消化・吸収の仕組みを説明できる。

    ⑪ 大腸における糞便形成と排便の仕組みを説明できる。

    ⑫ 主な消化管ホルモンの作用を説明できる。

    ⑬ 歯、舌、唾液腺の構造と機能を説明できる。

    ⑭ 咀しゃくと嚥下の機構を説明できる。

    ⑮ 消化管の正常細菌叢(腸内細菌叢)の役割を説明できる。

    ● 授業内容・授業計画

    講義の日時、講義場所等は変更となる場合がある。その場合は掲示板等で通知するので情報に留意すること。

    科目名 消化器系コース 単位数 -

    授業

    形態

    講義

    実習

    科目

    ナンバー MABAS1210

    英語表記 Digestive System

  • − 119 −

    講義

    回数 月/日 曜日 時限 担当者 所属 講義場所 講義主題

    1

    5/29 金

    4

    中島裕司 器官構築形態学 学舎 6階

    中講義室 2

    消化器構造 1(消化器系の概要、口腔)

    2 5 消化器構造 2(咽頭・食道)

    3 6 消化器構造 3(胃)

    4

    6/1 月

    4

    第 2解剖 器官構築形態学 学舎5階

    組織実習室 組織学実習1(舌、唾液腺) 5 5

    6 6

    7

    6/3 水

    3 大谷 直子 病 態 生 理 学 学舎 6階

    中講義室 2 消化器系の一般的性質

    8 4

    中島裕司 器官構築形態学 学舎 6階

    中講義室 2

    消化器構造 4(小腸、大腸)

    9 5 消化器構造 5(肝臓、胆嚢)

    10 6 消化器構造 6(膵臓、腹膜)

    11 6/4 木 1 大谷 直子 病 態 生 理 学 学舎 6階

    中講義室 2 口腔、食道の生理

    12 6/5 金 1 大谷 直子 病 態 生 理 学 学舎 6階

    中講義室 2 胃の生理

    13 6/9 火

    2 大谷 直子 病 態 生 理 学

    学舎 6階

    中講義室 2

    小腸・大腸の生理、栄養素の消化と吸収

    14 3 神谷 知憲 消化管免疫と腸内細菌叢

    15

    6/10 水

    4

    第 2解剖 器官構築形態学 学舎5階

    組織実習室 組織学実習 2(食道、胃) 16 5

    17 6

    18

    6/11 木

    1

    大谷 直子 病 態 生 理 学 学舎 6階

    中講義室 2

    肝臓の生理

    胆嚢・膵臓の生理

    消化管ホルモン、腸脳相関

    19 2

    20 3

    21

    6/12 金

    4

    第 2解剖 器官構築形態学 学舎5階

    組織実習室 組織学実習 3(小腸、大腸) 22 5

    23 6

    24

    6/17 水

    4

    第 2解剖 器官構築形態学

    学舎5階

    組織実習室 組織学実習 4(肝臓、膵臓) 25 5

    26 6

    27 6/26 金 5 石川 哲郎 市立柏原病院 学舎 6階

    中講義室 2 機能形態学

    28

    7/15 水

    1

    大谷 直子 病 態 生 理 学 学舎4階

    大講義室 試験 29 2

    30 3

    ● 事前・事後学習の内容

    事前学習:「細胞と組織の基本構造と機能コース」で学んだ組織の成り立ち、「生体物質代謝・生化学コー

    ス」で学んだ糖質・脂質・タンパク質・酵素に関して復習しておくこと。

    事後学習:配布された資料と推奨テキストをもとに講義内容の復習をすること。また、消化器系は腹部の循

    環器系と関係しているので「循環器系コース」との統合的な理解をすること。

  • − 120 −

    ● 評価方法

    コース終了時の試験、組織学実習レポート点を総合し、60 点(100点満点)以上を合格とする。

    (出席点、小テストの成績も加味し、解剖学分野と生理学分野の割合は 50%:50%とする)

    ● 受講生へのコメント

    講義の内容確認のため講義終了時にクイズ(小テスト)を行う場合がある。

    組織学実習では学習効率を上げるためにバーチャルスライドシステム(組織画像のデジタルデータ)

    を使用するため、ノート PC を持参することをすすめる。

    ● 教材

    必携テキスト

    Ross 組織学 第 7 版(南江堂)

    (教科書;選択して必携)

    Drake グレイ解剖学(エルゼビア・ジャパン)

    高野 解剖学講義(南山堂)

    坂井 標準解剖学(医学書院)

    (アトラス;選択して必携)

    Netter ネッター解剖学アトラス(南江堂)

    坂井 プロメテウス解剖学 コアアトラス(医学書院)