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R1前-032A01-表紙 令和元年度 前期 ビジネス・キャリア検定試験 営業・マーケティング分野 2級 マーケティング 試 験 問 題 (19ページ) 1.試験時間 110分 2.注意事項 (1) 試験問題は、係員の指示があるまで開かないでください。 (2) 試験問題は、40題あります。 (3) 試験問題の配点及び合格基準は、次のとおりです。 (配 点)問題1~問題40 各2.5点 合計100点 (合格基準)試験全体として概ね60%以上の正答。 (4) マークシート(解答用紙)には、①試験区分名、②氏名、③座席番号、④受験番号、 ⑤生年月日を正確に記入してください。 なお、受験番号の最後の桁は、アルファベットですので、数字と間違えないように 注意してください。 (5) マークシートにマークする際には、HB又はBの黒鉛筆又はシャープペンシルのい ずれかで、はっきりとマークしてください。それ以外は使用しないでください。 なお、訂正する場合は、採点の際にマークシートの誤読の原因となることがあり ますので、きれいに消してください。 (6) マークシートには、所定の事項以外は絶対に書き込まないでください。 なお、計算等が必要な場合は、問題用紙の余白又は裏面を使用してください。 (7) マークシートにはア~オまでマークする欄があります。問題番号及び問題文に従っ て正解と思われるものを1つだけ選んで間違えないようにマークしてください。 (8) 試験問題の内容に関する質問には、一切お答えできません。 (9) 試験中にトイレへ行きたくなった場合は、黙って手を挙げて係員の指示に従ってく ださい。 (10) 試験終了時刻前に解答が済み、退出する場合は、黙って手を挙げて係員の指示に 従ってください。ただし、試験開始後30分間及び終了前10分間は、退出できません。 なお、退出する場合は、周りの受験者に配慮して、静かに退出してください。 (11) 試験終了の合図があったら速やかに筆記用具を置き、係員の指示に従ってください。 (12) 試験終了後、マークシートを必ず提出してください。ただし、試験問題は、持ち帰 ることができます。 なお、マークシートが提出されていない場合は、失格となります。 (13) 試験問題の転載、複製などを固く禁じます。 禁転載複製 「中央職業能力開発協会編」

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R1前-032A01-表紙

令和元年度 前期 ビジネス・キャリア検定試験

営業・マーケティング分野

2級 マーケティング

試 験 問 題 (19ページ)

1.試験時間 110分

2.注意事項

(1) 試験問題は、係員の指示があるまで開かないでください。

(2) 試験問題は、40題あります。

(3) 試験問題の配点及び合格基準は、次のとおりです。

(配 点)問題1~問題40 各2.5点 合計100点

(合格基準)試験全体として概ね60%以上の正答。

(4) マークシート(解答用紙)には、①試験区分名、②氏名、③座席番号、④受験番号、

⑤生年月日を正確に記入してください。

なお、受験番号の最後の桁は、アルファベットですので、数字と間違えないように

注意してください。

(5) マークシートにマークする際には、HB又はBの黒鉛筆又はシャープペンシルのい

ずれかで、はっきりとマークしてください。それ以外は使用しないでください。

なお、訂正する場合は、採点の際にマークシートの誤読の原因となることがあり

ますので、きれいに消してください。

(6) マークシートには、所定の事項以外は絶対に書き込まないでください。

なお、計算等が必要な場合は、問題用紙の余白又は裏面を使用してください。

(7) マークシートにはア~オまでマークする欄があります。問題番号及び問題文に従っ

て正解と思われるものを1つだけ選んで間違えないようにマークしてください。

(8) 試験問題の内容に関する質問には、一切お答えできません。

(9) 試験中にトイレへ行きたくなった場合は、黙って手を挙げて係員の指示に従ってく

ださい。

(10) 試験終了時刻前に解答が済み、退出する場合は、黙って手を挙げて係員の指示に

従ってください。ただし、試験開始後30分間及び終了前10分間は、退出できません。

なお、退出する場合は、周りの受験者に配慮して、静かに退出してください。

(11) 試験終了の合図があったら速やかに筆記用具を置き、係員の指示に従ってください。

(12) 試験終了後、マークシートを必ず提出してください。ただし、試験問題は、持ち帰

ることができます。

なお、マークシートが提出されていない場合は、失格となります。

(13) 試験問題の転載、複製などを固く禁じます。

禁転載複製 「中央職業能力開発協会編」

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R1前-032A01-1

問題文中、次の法令名は略称で記載されています。

・私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律 → 独占禁止法

・容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律

→容器包装リサイクル法

・不当景品類及び不当表示防止法 → 景品表示法

問題1 以下の事例において、S社の成長戦略として最も適切なものは、次のうちどれか。

<事例>

S社は生活用品分野(生活雑貨、衣料品、家具 etc.)の製造小売企業として優位

性を発揮し、多くの顧客層に支持され成長を続けている。

〇S社はインターネットで「生活用品研究所」というサイトを開設し、登録した顧

客から生活雑貨事業に関するアイデア、デザインを投稿してもらい、企業側の案

も加えて商品化するシステムでスタートした。

〇顧客と同社の共創による生活雑貨事業は、多くのヒット商品を継続的に生み出し

ている。

〇S社は、顧客との共創によるシステムを衣料品事業、家具事業などにも応用し複

数の分野で顧客から支持される企業として成長しつつある。

ア.市場浸透戦略

イ.非関連多角化戦略

ウ.新製品開発戦略

エ.関連多角化戦略

オ.市場開発戦略

問題2 技術の変化が激しい最先端の領域において、専門家への質問をもとにして、マク

ロ環境の変化を予測する場合に用いられる分析手法として最も適切なものは、次

のうちどれか。

ア.デルファイ法

イ.シナリオ分析

ウ.データマイニング

エ.ブレーン・ストーミング

オ.多属性態度モデル

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問題3 以下の事例において、C社の開発した中古書籍販売のビジネスモデルに関する記

述として最も適切なものは、次のうちどれか。

<事例>

C社は、中古書籍販売においては不可能と考えられていたフランチャイズ方式によ

る多店舗展開を可能にし、業務の大部分を、パートタイム社員でこなせるビジネスモ

デルに革新し、トップ企業に成長した。

従来、中古書籍販売の対象とする書籍は専門書であり、その希少性や専門性の高さ

で価値評価が行われていた。したがって、商品価値を判断できる「目利き」になるには、

10年近くの経験を必要とし、標準化・マニュアル化はできないと考えられていた。

それを可能にしたC社の革新は、次のとおりである。

○従来、中古書籍としては軽視されていた文庫本、コミックスの売買ニーズが、最も

多いことに着目し、これを主力商品とした。

○文庫本、コミックスは1回読むだけでよく、売買の価値評価は新しさのみでできる。

○本の買い取り価格は、定価の10%を基準とし、新しさ、傷み具合で4段階に評価す

る。売価は、定価の50%を基準にし、3カ月売れないと100円で処分した。

○この単純な仕組みのため、パートタイム社員でも1カ月で売買ができるようになっ

た。また、顧客にとっても、わかりやすい評価システムとなっている。

ア.C社の展開している中古書籍の売買方法は、書籍を売りたい顧客にとっての不満が

大きいビジネスモデルである。

イ.文庫本やコミックスを買い取ってもらえるC社の存在価値は高く、従来型のビジネ

スモデルの必要性はなくなりつつある。

ウ.C社は、3カ月売れない場合には、価値の低い書籍と判断し、100円で処分してい

るが、これは、より高い価格で販売できるビジネスモデルにするべきである。

エ.C社の開発した中古書籍販売のビジネスモデルは、書籍には、再販売価格維持制度

(定価)があるために、簡素化、標準化がしやすかったといえる。

オ.C社の開発した中古書籍販売のビジネスモデルは、中古の衣料品、アクセサリー、

スポーツ用品市場でもそのまま使え、標準化、マニュアル化ができる。

問題4 ポジショニングの有効性を高める条件に関する記述として不適切なものは、次

のうちどれか。

ア.ポジショニングを行う際の属性軸は、ターゲット顧客にとって重要なものでなけれ

ばならない。

イ.主要なターゲット市場に関するポジショニングをできる限り多面的に理解しておく

必要がある。

ウ.市場・顧客ニーズの観点からポジショニングによって各市場を正確に定義すること

が可能である。

エ.ポジショニングに織り込まれるベネフィットは、ターゲット顧客に魅力あるもので

なければならない。

オ.選定された市場ポジションは、ターゲット顧客にとって理解しやすく、容易に伝達

できることが必要である。

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問題5 以下の事例において、技術的に差別化が困難な携帯ゲーム機Xの開発を経営陣が

意思決定した際に、最も重視したと考えられるマーケティング目標に関する記述

は、次のうちどれか。

<事例>

ゲーム機メーカーD社が発売したXは、1,600万台を超えるヒット商品になった。

Xの開発は、年々減少するゲーム人口に危機感を持ったD社幹部の提案から始

まった。

Xは、先進的な技術を必要としなかったため、差別化が困難との見方から、社内に

は反対の声もあったが、経営陣は長期的な視点から開発を決定した。Xの特徴は、

タッチペンにより、さまざまな使い方ができる点にある。Xのソフトには、各種

ゲームソフトのほかに、「脳力」、「眼力」、「数学」、「語学」に関するトレーニング等、

以前にはなかったゲーム以外の多種のソフトが用意されている。

その結果、Xは、従来の顧客とは異なる高齢者、小中高の学校教育等に利用され、

大ヒット商品になった。

ア.競合企業と異なるゲームソフトを提供し、市場シェアを拡大したい。

イ.より多くの顧客のニーズを探索し、新市場を創造したい。

ウ.多くの入門者・初心者にも楽しさを提供し、ゲーム人口を拡大したい。

エ.小中高の生徒たちが、日頃親しんでいるゲーム機を利用することにより、教育効果

を上げ、教育市場に参入したい。

オ.高齢者が楽しめるゲームソフトを提供し、市場を活性化したい。

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問題6 以下の事例において、M社の競争戦略として最も適切なものは、次のうちどれか。

<事例>

一般に、大手ホームセンターは、人口3万人以上の商圏に出店し、豊富な品ぞろえ、

販売価格の安さ、広い店舗面積などをベースに運営されている。

これに対し、ホームセンターM社は人口1万人前後の農業エリアを商圏として、園

芸用品、農業資材を中心に豊富な品ぞろえをしている。

商圏の中心部に大型店を設置し、周辺に複数の農業資材中心の小型店を出店し、商

圏を面でおさえるシステムをとっている。

さらに、農家のニーズに合わせた新商品開発を生産企業とタイアップして行ってい

る他、顧客対応についても、いくつかの特長がある。

〇店頭在庫が難しい商品(大型で重い商品、特殊で販売量が限定されている商品な

ど)でも顧客ニーズがある商品は一定量を仕入れてあり、物流センターから直送す

るシステムで対応する。

〇支払い方法でも通常支払い(購入時支払い、月締め翌月支払いなど)に加え、年一

回顧客が指定する月に一括払いできる「収穫期払い」を用意するなど、顧客から支

持され継続成長の要因となっている。

ア.複数のセグメント市場で、競合企業より生産コスト面で優位となる戦略

イ.対象とするセグメント市場のニーズに対し、競合企業と異なる価値創造を目指す戦

ウ.複数のセグメント市場で競合企業に対し、製品・サービス面で優位性を獲得する戦

エ.ターゲットとするセグメント市場においてコスト優位を追求する戦略

オ.複数の顧客セグメントに向けて物流・販売コスト等で優位を目指す戦略

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問題7 以下の事例において、国際的な電子部品市場におけるH社の競争ポジションに関

する記述として最も適切なものは、次のうちどれか。

<事例>

H社は、売上規模6,500億円の電子部品メーカーである。H社は、ハイテク製品を

支える独創的な部品を次々に開発し、高成長(過去3年で売上げが 1.5倍、利益は

1.7倍)していることで知られている。

H社の強さを支えるビジネス・コンセプト及び具体的な活動の主なものを挙げる

と、次のようになる。

○H社のビジネス・コンセプトは、他社がマネすることのできない独自性の追求で

ある(社是の中にも「独自製品を提供し、社会・文化の発展に貢献する」という一

文がある)。

○H社は部品メーカーにもかかわらず、取引先であるアセンブリング(完成品)・

メーカーより先に最終製品を想定し、提案することができる。それは、取引先から

「こんな部品はないの」と言われてから開発したのでは遅いため、社内の各機能部

門が5年~10年先の技術動向・商品動向・顧客ニーズの動向を予測する活動を続け

た結果、可能となったものである。

○こうした提案力から、H社の主力部品は各種ハイテク商品を小型化、高品質化す

るのに欠かせない部品で、H社の高収益の源泉となっている。

○H社独自の機能部品をもとに、完成品メーカーが次々にヒット商品を生み出した

ため、H社の存在価値は世界的にも認められつつある。

○H社の経営者は、「我が社の事業は、目指すドメインと技術分野以外に拡大する考

えはない」と語っている。

ア.H社は上位企業と同質の競争をせず、特定分野で優位性を構築しているマーケッ

ト・ニッチャーである。

イ.H社は電子部品市場において、複数のセグメントで世界シェアトップを維持してい

るため、マーケット・リーダーである。

ウ.H社は上位企業が魅力を感じていない市場で、高いシェアを維持しているマーケッ

ト・フォロワーである。

エ.H社は上位企業に対して、徹底した差別化政策により、リーダーを目指すマーケッ

ト・チャレンジャーである。

オ.H社は複数の世界シェアトップの部品を持つと同時に、独自の機能部品を開発し、

周辺需要を拡大していくマーケット・リーダーである。

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問題8 食品卸売業大手C社は、これまで豊富な商品ラインナップや小売業へのサポート

体制で成長してきた。この度、大手食品スーパーマーケットY社との取引拡大に

当たり、一層のコスト削減を行うために、個々の商品の売上金額に基づき取扱商

品の見直しを行うことになった。C社が取扱商品の見直しの際に行う分析手法と

して正しいものは、次のうちどれか。

ア.クラスター分析

イ.競争地位分析

ウ.分散分析

エ.ABC分析

オ.SWOT分析

問題9 マーケティング・リサーチに関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.インターネット・リサーチの長所は、大量のサンプルを早く、安くリサーチできる

だけでなく、出現率の低いサンプルや、画像評価などのクリエイティブ・テストに

も向いている点である。

イ.マーケティング・リサーチにおける5W1Hについて、アンケート調査、郵送調査、

電話調査、観察調査、インターネット調査などから最適な手法を選択することは、

H(How)にあたる。

ウ.マーケティング・リサーチは、マネジメント・サイクルとも呼ばれるPDCAに

則って展開する。

エ.パネル調査は、調査の対象としてあらかじめ固定された同一の調査対象者に対して、

同一の調査を一定期間繰り返し行うことにより、市場での時系列的な変化や動きを

把握することができる調査方法である。

オ.5~6人くらいに行うグループ・インタビューに対し、デプス・インタビューは2

~3人くらいに人数を絞ってより深層心理に迫る定性調査手法である。

問題10 マーケティング分析手法の中で、商品やサービスの「どこ」を「どの程度」変更

すれば、消費者に気に入ってもらえるのかを明らかにする新製品開発戦略支援の

ための手法として適切なものは、次のうちどれか。

ア.クラスター分析

イ.因子分析

ウ.コンジョイント分析

エ.共分散分析

オ.コレスポンデンス分析

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問題11 以下の事例において、ターゲット・グループ抽出に用いた多変量解析の分析手法

として適切なものは、次のうちどれか。

<事例>

【調査の背景と目的】

携帯端末市場への新規参入を目指すA社は、携帯端末開発の基本方針を決めるにあ

たり、市場実態・ニーズを把握することが必要と考え、消費者調査を行うことにした。

現在、携帯端末は多機能化し、かつ市場は成熟の頂点に達して飽和状態に近いと考

えられる。したがって、今後の携帯端末の需要は買い替え・買い増し中心である。そ

こで、携帯端末使用者のニーズを把握し、そのニーズに合わせて現存品の改良、場合

によっては各種機能の絞り込みを行うことも、調査目的に含めて考えた。でき得る限

り少ない機種で、多くの消費者のニーズをカバーすることを目指す効率化のためであ

る。具体的には、本調査の結果から消費者ニーズのパターンとそれに対応した層を抽

出することを試みた。

【調査結果】

携帯端末使用者が望む「次期携帯端末に不可欠な機能」の各項目に対する要望から、

下記の三軸構造を明らかにした。

(+) (-)

Ⅰ軸 情報整理機能 情報再生機能

Ⅱ軸 付加価値機能 本体維持機能

Ⅲ軸 パソコン的機能 メディア的機能

Ⅰ~Ⅲ軸のカテゴリースコアを用いて項目側の多変量解析を実施した結果、3つの

ターゲット・グループが抽出され、それを解釈すると、次のようになった。

(a)日常使用機能重視グループ

(b)娯楽機能重視グループ

(c)情報取得機能重視グループ

ア.回帰分析

イ.主成分分析

ウ.分散分析

エ.判別分析

オ.クラスター分析

問題12 消費者の購買行動と比べた産業(組織)購買行動の特徴に関する記述として最

も不適切なものは、次のうちどれか。

ア.分析単位は、個人ではなく、集団である。

イ.商品・サービスには、技術的複雑性がある。

ウ.購入者と販売者との相互依存関係が大きい。

エ.売り手の企業イメージが重要である。

オ.購買後のプロセスが重要である。

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問題13 飲料メーカーX社では、創業から20余年、炭酸系清涼飲料水を提供し、子供を中

心に受け入れられ、業績を伸ばしてきた。研究開発を積み重ねた結果、新分野で

ある「大豆を使った健康飲料」という製品アイデアが生み出された。製品化を進

めていく過程でX社が最初に取り組むべきことの記述として適切なものは、次の

うちどれか。

ア.既存製品のポジションを確認し、コンセプトを検討する。

イ.販売体制を強化するために、セールス・パーソンの増員を検討する。

ウ.他社の健康飲料製品と比較し、発売する際の導入価格を検討する。

エ.パブリシティを行い、消費者への認知活動を検討する。

オ.健康飲料分野の販売チャネルと物流体制を検討する。

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問題14 以下の事例において、F社の製品に関する記述として最も適切なものは、次のう

ちどれか。

<事例>

生活用品メーカーF社は、収納用品、インテリア用品、ペット用品、園芸用品、

家電品、日用品等、14,000種余りの製品を市場に提供している。

主要取引先は大手ホームセンター各社であり、F社なしには、ホームセンターは

成り立たないとまでいわれている。

F社が多様な製品を開発し、常に市場をリードしている理由として、次のような

点が考えられる。

○F社の製品企画・開発の主な視点は、「生活者には常に不満があり、今日の満足は

明日の不満につながる」「この不満解消は、永遠になくならないビジネスチャンス

である」の2点である。

○F社は、全国で500人の売場支援スタッフが巡回し、大手ホームセンターの売場活

性化のバックアップをすると同時に、来店客に接して読み取った不満情報を、製

品開発部門にスピーディーに伝え、製品化するシステムがある。

○メーカーの価格設定は、一般に「原料費+製作費+人件費+その他経費+利益=

売価」といった足し算方式であるが、F社は「価値を決めるのは、その製品を購

入する顧客であり、メーカーでも流通業でもない」との考え方から、顧客が望む

「手ごろ価格-利益-原料費-製作費-人件費-その他経費」という引き算方式

で成り立つ製品を開発し、市場に導入している。

○こうしたシステムにより、F社は毎年約1,000種の新製品を市場に導入し、その

65%が計画値またはそれ以上の売上を達成し、主要取引先の売場活性化と品ぞろ

えをバックアップしている。

ア.製品の価格は、まず、売価が決定され、その金額の範囲内で製品の開発・生産をす

るため、市場導入後に製品価値と価格とのミスマッチにより、売価修正する製品が

多い。

イ.製品には、まず、売価が設定されているため、引き算するコスト(原料費、製作費、

人件費、その他)が売価金額に収まらないという理由で、開発が中断する場合も多

い。

ウ.市場導入する製品は、市場ニーズの変化に対応して、既存製品を改良・改善した製

品が主体である。

エ.提供する多様な製品のうち、売上の主力となっているものは、顧客の気付いていな

い潜在ニーズをもとに開発された製品である。

オ.開発する製品は、過去の延長線上にはない革新的な製品の構成比が圧倒的に高い。

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問題15 事業レベルの成長戦略に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.需要が縮小傾向にある現セグメントにおける、現製品の購買頻度の増加、買い増し、

買い替えにより成長するために、「セグメント浸透」を実施する。

イ.新用途開発などにより、現製品を新セグメントでも販売可能にするために「新セ

グメント開拓」を行う。

ウ.さらなる事業成長のために、新セグメントを対象とする「製品ライン拡張」を行う。

エ.現セグメントを対象とする既存の製品ライン内に、新しい製品アイテムを追加する

ことにより「製品ライン補充」を行う。

オ.製品ライン拡張と製品ライン補充は、「新製品カテゴリー開発」を伴う場合がある。

問題16 製品ライフサイクルの段階におけるマーケティング目的に関する記述として不適

切なものは、次のうちどれか。

ア. 市場導入期・・・拡大(市場浸透)

イ.市場導入期・・・維持(新用途開発)

ウ.成長期 ・・・・拡大(市場浸透)

エ.成長期 ・・・・拡大(市場開拓)

オ.成熟期 ・・・・維持(製品改良)

問題17 ブランディング戦略に関する記述と戦略名の組合せとして適切なものは、次のう

ちどれか。

ア.ハイブリッド・ブランド戦略:

企業ブランドや統一ブランドといった上位ブランドと、個別ブランドの間に距離感

を保つ戦略である。

イ.ハイブリッド・ブランド戦略:

経営に関する理念などをシンボル化したマークや、共通の接頭語・接尾語を使用

する戦略である。

ウ.ブランド・エンドースメント戦略:

サブ・ブランディング戦略ともいい、複数階層のブランドを結合し、強調するブ

ランド以外はサブ・ブランドとして使用する戦略である。

エ.ブランド・エンドースメント戦略:

「企業ブランド」、「統一ブランド」、「製品ブランド」を3階層または2階層に結

合し、市場に合ったものを強調ブランドとし、それ以外をサブ・ブランドとして利

用する戦略である。

オ.個別ブランド内回遊戦略:

製品ライン拡張に対応し、同一ブランド内の製品を入門~上級、ロー・エンド~

ハイ・エンドなどの数段階に設定し、顧客が選択できるようにする戦略である。

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問題18 小売業のFSP戦略(フリークエント・ショッパーズ・プログラム)として適切

なものは、次のうちどれか。

ア.商品グレード別に価格を設定し、幅広い顧客グループに向けて商品ラインナップし

て提供する。

イ.一定の期間、意図的に特定の商品を大幅な値引き価格で提供する。

ウ.上位の優良顧客を会員と認定して囲い込むために、会員だけの特別価格などを提供

する。

エ.特定の商品に対して、変動のない安い価格を設定し、提供し続ける。

オ.ライバルの他店のチラシ持参により、他店よりも安い価格で同一商品を提供する。

問題19 企業が新製品を発売する際、浸透価格政策(ペネトレーション・プライシング)

を採用する前提に関する記述として誤っているものは、次のうちどれか。

ア.生産する従業員の習熟などにより、生産プロセスは効率化されてくるという前提

イ.原材料や部品を大量に購入することにより、変動費が低減されてくるという前提

ウ.高感度顧客を獲得し、市場では高いブランド・イメージが確立できるという前提

エ.市場に潜在的なターゲットが広く存在しているという前提

オ.生産量が次第に増加し、それに伴う固定費が分散され、低減されていくという前提

問題20 フレーミング効果に関する記述として最も不適切なものは、次のうちどれか。

ア.フレーミング効果は、行動経済学の研究成果をベースにしているものであり、心理

的な価格設定を検討する際のヒントとなる。

イ.フレーミング効果は、絶対的基準を前提にしたものであり、消費者ごとに価格に対

する受け止め方が異なるということを示す考え方となる。

ウ.フレーミング効果を用いる1つのアプローチとして、消費者にはっきり示すことが

必要となる。

エ.顧客に買いやすさを訴えるために「1日300円で、高級腕時計が手に入る」などと

支払いやすい金額を強調する。

オ.5,000円の宴会コースを拡販するために、3,500円コースと6,500円コースを設定す

ることは、比較対象を設けることで顧客に訴求するフレーミング効果の1つである。

問題21 スーパーマーケットをはじめとして、多くの小売業で導入されている目玉商品政

策(ロス・リーダーシップ政策)の条件として最も不適切なものは、次のうちど

れか。

ア.所得に関係なく、多くの人が購入する必要のある商品

イ.売価が比較的低く、大量販売しやすい商品

ウ.価格弾力性が高い商品

エ.仕入れ単価が低く、大幅値引きをしても利益が確実に確保できる商品

オ.消費者に広く認知されている有名ブランド商品

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問題22 価格設定にかかわる法律の記載として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.独占禁止法は、公正かつ自由な競争を促進することによって、消費者の利益を守る

ことを目的にしている。

イ.カルテルとは、企業同士がお互いの利益を守るために競争を制限し、協議して協定

を結ぶことであり、価格カルテル、数量カルテル、販路制限カルテルなどがある。

ウ.正当な理由がないのに、商品を著しく安い価格で継続的に販売することを不当廉売

と言い、不公正な取引方法に指定されている。

エ.競争制限的な企業結合とは、入札価格法において、入札前に受注者や受注金額を決

めることであり、不当競争禁止法で禁止されている。

オ.景品表示法の中で、不当表示は、価格の不当な表示を規制するだけでなく、サービ

ス品質に関する不当な表示にも及ぶ。

問題23 消費財メーカーがチャネルを設計する際に考慮すべき項目として最も関連がない

ものは、次のうちどれか。

ア.ターゲットである顧客が製品を注文してから受け取るまでの時間

イ.ターゲットである顧客が購入する頻度と1回当たりの購入量

ウ.ターゲットである顧客のニーズに対応する製品の開発頻度

エ.マーケティング・チャネルが提供する品ぞろえの幅や製品の多様性

オ.クレジット、製品の設置、修理などチャネルから提供されるバックアップ

問題24 チャネル政策に関する記述として正しいものは、次のうちどれか。

ア.開放的チャネル政策は、食品や日用雑貨等の最寄品の流通に多く見られるものであ

る。

イ.開放的チャネル政策は、購買頻度の高さに適合するようにできるだけ多くの小売店

に配荷し、卸売業者も多く用いるものであり、コントロール力は最も強い。

ウ.専属的チャネル政策は、自動車部品や電子部品等の産業財の流通に多く見られるも

のである。

エ.専属的チャネル政策は、購入頻度の高さには関係なく、販売店を限定するため、そ

のコントロール力は弱い。

オ.選択的チャネル政策は、開放的チャネル政策と専属的チャネル政策の中間的なチャ

ネル政策であり、中間業者を限定するため、コントロール力は専属的チャネルより

も強くなる。

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問題25 以下の事例におけるチャネル選択に関する記述として最も不適切なものは、次の

うちどれか。

<事例>

醤油醸造会社A社は、広島県にある従業員50名程度の古くからある醤油醸造所で

ある。手作りの本醸造醤油は、秋と春に仕込みを行い、1年間熟成させるため、ま

とまった量を作ることはできない。そのため、近隣のスーパーマーケットで販売し

ている他、近隣の飲食店に卸しているのみである。

最近、A社はこれまでの醤油醸造技術を活かし、無添加の万能調味料「だし一

番」を開発した。

これは500mlペットボトルに1本1本手作業で焼きあご(トビウオ)や宗田節をま

るごと入れ、熟成させるなど、製法へも工夫を凝らすことで独特な旨味と風味が広

がる万能調味料であり、要冷蔵管理で、使っている間も熟成されていくものである。

そこでA社では、この「だし一番」をあまりコストをかけずに拡販するための

チャネルを検討することになった。

なお、A社は、直営店として、自社の醤油やだしを使ったうどん店を2店舗経営

している。

ア.醤油の販売を委託している近隣の店舗で、「だし一番」も販売してもらう。

イ.大手スーパーマーケット、コンビニエンスストアチェーンに売り込み、店舗での棚

を確保する。

ウ.広島市内に複数の自動販売機を設置し、「だし一番」の販売を行う。

エ.大手通信販売サイトにて贈答用の通信販売を行う。

オ.自社直営店(うどん店)に販売コーナーを設置し、「だし一番」を販売する。

問題26 以下の事例を説明する用語として最も適切なものは、次のうちどれか。

<事例>

小売業A社では、これまで、店舗、テレビショッピング、ダイレクトメール、カ

タログ等の販売チャネルを採用していた。

近年、パソコン、スマートフォン等を介した、電子商取引が急成長し、ターゲッ

トの高齢化、生活スタイルの多様化も進んできた。

そこで、全ての流通チャネルをシームレスにつなげ、店舗やオンラインストア等

を統合し、どの販売チャネルからも同じ商品を同じ価格で購入でき、その時々に応

じて最適な購入・受取り方法を選択できるような仕組みを採用した。

それにより、顧客情報が一元管理されるとともに、在庫管理も一元化できるよう

にし、顧客満足度の向上を目指している。

ア.マーケティング・オートメーション

イ.マルチ・チャネル

ウ.クロス・チャネル

エ.オムニ・チャネル

オ.O2O

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問題27 確立されたEDIシステムの問題点として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.外部からの参入障壁が高くなり、契約関係の硬直化のおそれがある。

イ.供給者と小売業者のコンピュータ・システムの初期導入及びバージョン管理に費用

がかかる。

ウ.ITの専門知識を持ったシステム管理者とオペレーターの設置により人件費が増え

る。

エ.EDIシステムを採用していない業者のために、伝統的システムとの併用が必要と

なる。

オ.EDIシステムからの離脱が容易ではない。

問題28 物流の歴史とその発展に関する記述として適切なものは、次のうちどれか。

ア.物流では、これまでコストを下げることが最優先の課題として認識されていた。現

在においても、コスト効率性を高めるために、企業活動の全体的視点よりも、個別

の具体的活動の効率化が優先されている。

イ.グローバル化の進展に伴い、複数の生産拠点の増加や製品数の増加からミクロの視

点での物流が重視されているが、経済や雇用といったマクロ的な視点からも物流が検

討されている。

ウ.物流は、それまで生産や販売の中に埋没していた活動を、明確にするために導入さ

れたものであり、Phylogenetic Distributionが物流(物的流通)と翻訳されたもの

である。

エ.経済の安定成長期では、コスト効率性を高めるために、欧米からの最新の機器を導

入する物流におけるハードの時代となっていた。

オ.日本において物流の用語が使われるようになったのは、流通技術専門視察団の報告

書での記載からであるが、この視察団は日本生産性本部が派遣した各視察団の中で

も一番早くアメリカに派遣された。

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問題29 パッケージデザインの市場導入のプロセスで発生する問題に関する記述として適

切なものは、次のうちどれか。

ア.輸送量が大きく増えている中で、パッケージの耐久性を確認する必要が出てきてい

る。その際に用いられる輸送・濫用テストとは、パッケージの安全性の限界を判断す

るものである。

イ.スピード化が求められる昨今、製品の市場導入プロセスは早くなっている。そのた

め、優れたパッケージを導入するためのコスト計算は、パッケージ開発の初期段階で

明確となる。

ウ.グローバル化が進む中で、様々な宗教への配慮を意識したパッケージ開発が求めら

れる。例えば、ユダヤ教におけるハラル認証においては、醸造酢にアルコールが含ま

れていないマヨネーズがあり、パッケージに認証されたマークが記載されている。

エ.近年では、多くの部門が製品・パッケージ開発プロセスに関わるようになってきて

いる。しかし、業績を部門別に評価するためにも、パッケージを市場テストするとき

には開発部門単独で行うべきである。

オ.パッケージの開発では、民族といったデモグラフィック要因は関係ない。特に色の

要素は民族間の差が無いといわれている。

問題30 ユニバーサル・デザインとして誤っているものは、次のうちどれか。

ア.「障害者用」に設置した視覚障害者誘導用ブロック

イ.絵文字(ピクトグラム)を使った公衆トイレの表示

ウ.リンスその他のボトルと区別する印を入れたシャンプーのボトル

エ.洗濯物が取りやすいようにドラムを斜めに傾けたドラム式洗濯機

オ.触ってわかるように切欠きをいれたプリペイドカード

問題31 ラベルに関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.誤認させるラベルを取り締まる法律の1つとして、不正競争防止法がある。

イ.等級ラベルは、文字、数字、言葉等によって、品質を識別するために設定されるも

のである。

ウ.ブランド・ラベルは、一部のアパレルや農作物で見られるように、ブランドによっ

て、品質情報を伝えようとするラベルである。

エ.マーケティングにおいて、ラベルは製品を区別するために設定されるものである。

オ.記述的ラベルとは、ある一定の基準によって分類されたラベルのことである。

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問題32 パッケージとマーケティングの関係に関する記述として適切なものは、次のうち

どれか。

ア.パッケージはマーケティング戦略において重要となっている。特に購買される店頭

において顧客に強く訴求することが必要となっているので、マーケティングプロセ

スのうち、パッケージはSTPのPとして位置づけられている。

イ.製品の多様性が進む中で、マーケティング・ミックスの1つをチャネルから物流に

変更し、効率性の高い物流を実現するパッケージが求められている。そこでは外装よ

りも内装のデザインを検討することが必要になる。

ウ.いわゆる「インスタ映え」と呼ばれるSNSによる拡散があるので、消費者の印象

に残るパッケージ・デザインが重要である。そのためには個装のパッケージをター

ゲットとなる顧客の感性に合うようにデザインすることが求められる。

エ.パッケージには、その基本的な機能として商品の保護があるが、それ以外に店頭で

の商品選択時や商品使用時の情報提供を行う情報伝達ツールにもなっている。一方

でブランディングは別に実施されるので、ブランドとの関係はあまり見られない。

オ.輸送手段のスピードアップ化が図られているので、商品の種類に関わらず輸送手段

別にパッケージを考える必要はない。さらに、CO2削減などの対応が必要となって

いるので、全体的な輸送計画の中でパッケージを検討しなければならない。

問題33 容器包装リサイクル法において、再商品化の対象となる容器包装として不適切な

ものは、次のうちどれか。

ア.PETボトルのキャップ

イ.ダンボール

ウ.刺身用の発泡スチロール製トレイ

エ.CDのケース

オ.ガラス瓶

問題34 一般的に採用されているプロモーション予算の決定方法として最も適切なものは、

次のうちどれか。

ア.売上高比率法

イ.利益比率法

ウ.目標課業達成法

エ.支出可能額法

オ.競合対抗法

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問題35 2018年「日本の広告費」の媒体別広告費上位ベスト3に関する記述として正しい

ものは、次のうちどれか。

媒体 広告費

広告費1位媒体:① 2兆 685 億円

広告費2位媒体:② 1兆 9123 億円

広告費3位媒体:③ 1兆 7589 億円

(出所:電通「日本の広告費 2018」)

<広告費の定義>

・インターネット広告費:

インターネット媒体費、インターネット広告制作費

・テレビメディア広告費:

地上波テレビ、衛星メディア関連

・プロモーションメディア広告費:

屋外、交通、折込、DM、POP、展示・博覧会、PR館等制作費他

ア.①テレビメディア広告費 ②プロモーションメディア広告費

③インターネット広告費

イ.①プロモーションメディア広告費 ②テレビメディア広告費

③インターネット広告費

ウ.①インターネット広告費 ②プロモーションメディア広告費

③テレビメディア広告費

エ.①テレビメディア広告費 ②インターネット広告費

③プロモーションメディア広告費

オ.①インターネット広告費 ②テレビメディア広告費

③プロモーションメディア広告費

問題36 消費者庁が所管していない法律は、次のうちどれか。

ア.製造物責任法

イ.食品衛生法

ウ.景品表示法

エ.古物営業法

オ.家庭用品品質表示法

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問題37 インターネット時代のプロモーション効果モデルの1つである「AISAS」に

関する記述で3番目の「S」に当てはまる単語として正しいものは、次のうちど

れか。

•「Attention」(注意が喚起され)

•「Interest」(興味が生まれ)

•「S~」

•「Action」(購買し)

•「Share」(情報を共有する)

ア.Sympathy

イ.Search

ウ.Screening

エ.Synergy

オ.Spread

問題38 独占禁止法において、カルテルや入札談合等の違反行為防止という行政目的を達

成するため、行政庁が違反事業者等に対して課徴金を課す制度がある。この制度

に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。

ア.不当な取引制限(カルテル、談合)以外で課徴金納付命令の対象となる違反行為は、

私的独占(支配型私的独占、排除型私的独占)及び不公正な取引方法(共同の取引拒

絶、差別対価、不当廉売、再販売価格の拘束、優越的地位の濫用)である。

イ.課徴金減免申請を行う際、申請書は公正取引委員会に出向いて担当者に直接手渡す。

ウ.これまでに納付が命じられた課徴金のうち、1社に対する最高額は131億円である。

エ.課徴金減免制度を利用し、公正取引委員会の調査開始日前に、違反事業者のうち、

自らの違反行為に係る事実を最初に申告を行った者は、課徴金が免除される。

オ.課徴金の算定期間は、独占禁止法に違反する行為が行われていた期間であるが、違

反行為が長期にわたっている場合は、その算定期間は3年間が上限となる。

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問題39 プッシュ戦略の代表的な方策である人的販売の特徴に関する記述として最も不適

切なものは、次のうちどれか。

ア.人的販売によって、単なる売り手・買い手の関係から個人的な深い友情等の親交が

できるなど、多様な人間関係が生じる可能性がある販売方法である。

イ.顧客は販売員の話を聞いたことで多少義務感が生じ、購買に繋がる可能性の高い販

売方法である。

ウ.顧客と直接接して、対面での双方向コミュニケーションが行われるので、顧客の反

応が分かり、柔軟な対応が可能な販売方法である。

エ.大量で複雑な製品の特徴やブランドの特徴を、顧客に正確に伝達できる販売方法で

ある。

オ.大量の情報を効果的に直接伝達できるので、顧客1人当たりのメッセージ伝達コス

トは非人的メディアより低額な販売方法である。

問題40 新製品の発売前で広告宣伝等を一切していないにもかかわらず、発売日や商品内

容・広告内容等が広く知れ渡っていることがある。こうしたことが起こり得る

マーケティング活動を示す用語として最も適切なものは、次のうちどれか。

ア.インフォマーシャル

イ.パブリシティ

ウ.アドバトリアル

エ.コンシューマー・インサイト

オ.アセッサー