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20 th DNA-QC (総合解析) 九州ブロック血液センター 黒田 ゆかり

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20th DNA-QC (総合解析)

九州ブロック血液センター

黒田 ゆかり

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DNA-QC

参加施設

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参加施設

部門 14th (2010)

15th (2011)

16th (2012)

17th (2013)

18th (2014)

19th (2015)

20th (2016)

輸 血 27

46.6%

27

52.9%

24

45.3%

28

42.4%

29

42.6%

37

53.6%

39

54.9%

臓 器 36

62.1%

32

62.7%

37

69.8%

41

62.1%

43

63.2%

44

63.8%

42

59.1%

造 血 20

34.5%

17

33.3%

19

35.8%

26

39.4%

26

38.2%

30

43.5%

27

38.0%

その他 4

6.9%

5

9.8%

7

13.2%

9

13.6%

7

10.3%

8

11.6%

8*

11.3%

参加 総数

58 51 53 66 68 69 71

(部門重複あり)

*部門無記入施設を含む

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参加施設

輸 血

臓 器 造 血

その他 6 施設

14 施設

22 施設 0 施設

1 8

3

16

輸 血

臓 器

造 血

その他

39 施設(54.9%)

42 施設(59.1%)

27 施設(38.0%)

8 施設(11.3%)

3部門

輸血のみ

臓器のみ

造血のみ

輸血+臓器

輸血+造血

臓器+造血

その他

3部門+その他

無記入

15 施設(21.1%)

14 施設(19.7%)

22 施設(31.0%)

0 施設( 0.0%)

1 施設( 1.4%)

8 施設(11.3%)

3 施設( 4.2%)

5 施設( 7.0%)

1 施設( 1.4%)

2 施設( 1.4%)

*部門参加との重複1施設

無記入2 施設

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検査対象ローカス 部門 A B C DRB1

DRB 3/4/5

DQB1 DPB1 DQA1 DPA1

輸 血 (N=39) 39 39 38 37 9 19 5 2 2

臓 器 (N=42) 42 42 32 42 14 23 5 4 1

造 血 (N=27) 27 27 26 27 4 13 6 3 2

その他* (N=8) 8 8 6 8 3 5 3 1 0

総 合 (N=71) 71 71 59 69 22 38 12 6 2

(部門重複あり)

*無記入施設含む

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参加部門とタイピング方法

参加 部門

部門別施設数 SSP

SSO SBT

INNO-LiPA Luminex Sanger NGS

輸 血 39 8

(20.5%)

0

(0.0%)

31

(79.5%)

2

(5.1%)

2

(5.1%)

臓 器 42 13

(31.0%)

1

(2.4%)

29

(69.0%)

2

(4.8%)

1

(2.4%)

造 血 27 2

(7.4%)

0

(0.0%)

25

(92.6%)

4

(14.8%)

2

(7.4%)

その他 8 3

(37.5%)

0

(0.0%)

6

(75.0%)

1

(12.5%)

1

(12.5%)

総 合 71 20

(28.2%)

1

(1.4%)

51

(71.8%)

5

(7.0%)

3

(4.2%)

(部門,方法 重複あり)

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参加部門とタイピング方法

総合

臓器 造血

輸血

RFLP

Luminex法

SSP法

SBT法

参加施設数

MPH-2

RELI

INNO-LiPA

(部門,方法 重複あり)

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参加施設が1施設であったINNO-LiPAを解析対象外

とした。

SSO(Luminex)法の参加施設が増加したため、

「LABType」と「WAKFlow,GenoSearch」の

2つに分けた。

SSO(Luminex)法の参加施設において、任意で陰

性コントロールデータを提出していただいた。

(評価対象外)

DNA-QC方法別解析について

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SSO 陰性コントロール(任意)参加状況

試薬 総合

SS

O

Tota

l

SSO 参加施設数 51

陰性コントロール 参加施設数 30(58.8%)

LA

BT

yp

e

SSO 参加施設数 11

陰性コントロール 参加施設数 2(18.2%)

WA

KFlo

w

SSO 参加施設数 37

陰性コントロール 参加施設数 25(67.6%)

Gen

o

Searc

h

SSO 参加施設数 5

陰性コントロール 参加施設数 3(60.0%)

*未記入含む

輸血 臓器 造血 その他

31 29 25 6*

20(64.5%) 14(48.3%) 16(64.0%) 4(66.7%)

7 7 6 1

1(14.3%) 1(16.7%) 1(16.7%) 0(0.0%)

24 21 17 3

17(70.8%) 11(52.4%) 12(70.6%) 3(100%)

2 3 4 0

2(100%) 2(66.7%) 3(75.0%) 0(-)

部門別

(部門,試薬 重複あり)

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DNA-QCデータ入力の注意点 データ記入方法および提出方法

日本組織適合性学会 認定制度委員会 20th. QCワークショップ DNAタイピング

記入方法

最初にメニューシートのDNA-QC Lab. No. を入力してください。

メニューシートのLab. No.とサンプルIDは他のシートにリンクしています。

どのシートもA4印刷で納まるように印刷設定してあります。プリンターによっては再設定してください。

入力はすべて「半角文字」を使用し、「全角文字」入力はしないでください。

測定結果 (各入力シート)

実施した方法別に、I.基本データ、II.アリル判定、III.コメントを記入してください。

SSP,SSO,SBT以外の検査法を実施された場合は「その他」シートをご使用ください。

各方法の結果を本学会HLA標準化委員会の表記法に従って記入してください。

2010年度版 改定1.1版「タイピング結果のアリル表記法と結果報告の原則」参照。

http://square.umin.ac.jp/JSHI/standarization/JSHI-hyouki-2010_1.1.pdf

総合判定結果 (総合判定シート)

必ず総合判定を行い、ラボとしての総合的な判定結果を示してください。

総合判定では、DNA型に対応するHLA型(抗原型)をWHO assignに従って決定してください。

'The HLA dictionary 2008' などを参照した場合はコメント欄に参照した文献を記載してください。

方法別シートに入力

総合判定シートに入力

28D31, 28D39, 28D48, 28D50, 28D62, 28D65で方法別シートへの入力なし

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表記法

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学会の表記法

データ記入方法および提出方法

日本組織適合性学会 認定制度委員会 20th. QCワークショップ DNAタイピング

記入方法

最初にメニューシートのDNA-QC Lab. No. を入力してください。

メニューシートのLab. No.とサンプルIDは他のシートにリンクしています。

どのシートもA4印刷で納まるように印刷設定してあります。プリンターによっては再設定してください。

入力はすべて「半角文字」を使用し、「全角文字」入力はしないでください。

測定結果 (各入力シート)

実施した方法別に、I.基本データ、II.アリル判定、III.コメントを記入してください。

SSP,SSO,SBT以外の検査法を実施された場合は「その他」シートをご使用ください。

各方法の結果を本学会HLA標準化委員会の表記法に従って記入してください。

2010年度版 改定1.1版「タイピング結果のアリル表記法と結果報告の原則」参照。

http://square.umin.ac.jp/JSHI/standarization/JSHI-hyouki-2010_1.1.pdf

総合判定結果 (総合判定シート)

必ず総合判定を行い、ラボとしての総合的な判定結果を示してください。

総合判定では、DNA型に対応するHLA型(抗原型)をWHO assignに従って決定してください。

'The HLA dictionary 2008' などを参照した場合はコメント欄に参照した文献を記載してください。

入力シートの【説明】 に記載されています。

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学会の表記法

HLAタイピング結果のアリル表記法と 結果報告の原則 (2010年度版)

日本組織適合性学会 HLA標準化委員会 (2011年4月8日改訂 1.1版)

http://jshi.umin.ac.jp/standarization/JSHI-hyouki-2010_1.1.pdf

http://jshi.umin.ac.jp/standarization/JSHI-hyouki-2010_1.1s.pdf

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学会の表記法の基本

□ 全て半角

・ローカス名(A, B, C, DRB, Cw, DR)

・数字(アラビア数字 0,1,2,3,4,5,6,7,8,9)

・記号(アスタリスク(*), コロン(:),

スラッシュ(/), プラス(+), ハイフン(-))

□ Cローカス ✔ アリル表記は「C」

抗原型(HLA型)表記は「Cw」

□ DRローカス アリル表記は「DRB1」

抗原型(HLA型)表記は「DR」 ✔

□ アスタリスク ✔ アリル表記ではローカス名の後ろに「*」

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□ DRローカス アリル表記は「DRB1」

抗原型(HLA型)表記は「DR」 ✔

□ アスタリスク ✔ アリル表記ではローカス名の後ろに「*」

Lab.No. 施設回答 不備内容 解答例

28D08 DBR1*08:03/33/38/+ ローカス名ちがい(1か所) DRB1*08:03/33/38/+

Lab.No. 施設回答 不備内容 解答例

28D17 A24:02/09/11/+ アスタリスクなし A*24:02/09/11/+

28D49 A33:01/03/04/+ アスタリスクなし A*33:01/03/04/+

□ コロン ✔ 区域の間には「:」

Lab.No. 施設回答 不備内容 解答例

28D65 B*51:01/52/06/+ 「:」がスラッシュになっている B*51:01/52:06/+

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数字を ⇒ Nなどの記号は不要

Ⅱ.アンビギュイティ(ambiguity)の結果表記について

HLA DNAタイピング結果で判別出来ないアリルが2種類以上存在する場合

(ambiguity)の表記は、以下のとおりとする。

2. 第2~4区域で判別できないアリルが複数存在する場合

1) 第2区域で判別出来ないアリルが複数存在する場合、最も数字の小さいアリルを

最初に記し、その後に「/(スラッシュ)」を入れ、判別できない他のアリルの第2

区域の数字を小さい順に記す。 「/(スラッシュ)」で表記するアリルは、最大3種

類までとし、4種類以上の場合は、最後に「/+(スラッシュ、プラス)」を付記す

る。

数字を小さい順に記す。 ⇒ Nなどの記号は不要

4種類以上の場合は、最後に「/+(スラッシュ、プラス)」を付記する。

Lab.No. 施設回答 不備内容 解答例

28D27 A*02:03/13/22+ スラッシュなし(全ローカス) A*02:03/13/22/+

28D50 A*02:03/:13/:22/+ コロン不要(全ローカス) A*02:03/13/22/+

28D51 A*01:01/04N/09/+ N不要(3か所) A*01:01/04/09/+

28D67 B*51:01/142/184N N不要(1か所) B*51:01/142/184

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Ⅱ.アンビギュイティ(ambiguity)の結果表記について

HLA DNAタイピング結果で判別出来ないアリルが2種類以上存在する場合

(ambiguity)の表記は、以下のとおりとする。

1. 第1区域に異なるアリルが複数存在する場合

1) 第1区域で判別出来ないアリルが複数存在する場合、最も数字の小さい第1区域の

アリルを記し、その後に「/(スラッシュ)」を入れ表記する。但し、第1区域で判

別出来ないアリルが複数存在する場合の表記法は、原則として用いない。

例:第1区域で判別出来ないアリルが2種類の場合「HLA-DRB1*15/16、3種類

の場合「HLA-DRB1*08/11/12 と表記する。

2) 第2区域で判別が出来ないアリルが複数存在する場合、アリルを第2区域まで記し

「/(スラッシュ)」でつなぐ。

例:アリルが2種類の場合「HLA-DRB1*15:01/16:01」と表記する。

3種類以上の場合、「HLA-DRB1*15:01/16:01/+」と表記する。

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Ⅱ.アンビギュイティ(ambiguity)の結果表記について

1. 第1区域に異なるアリルが複数存在する場合

1)第1区域で判別出来ないアリル

⇒第2区域が全く区別できない = DNAタイピングで低解像度の場合

*低解像度のSSPなどを使用した場合

2) 第2区域で判別が出来ないアリルが複数存在する場合

⇒第2区域に複数のambiguityがある = DNAタイピングで中~高解像度の場合

*中~高解像度のSSP、Luminex法やSBT法 などを使用した場合

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Lab.No. 施設回答 不備内容 解答例

28D01 B*54:01/B*55:02/+ ローカス名・アスタリスク不要 B*54:01/55:02/+

28D46 B*54:01/B*55:02/+ ローカス名・アスタリスク不要 B*54:01/55:02/+

28D55 A*23:14/24:02/31:08/+ 3つ目のアリル不要 A*23:14/24:02/+

Lab.No. 施設回答 不備内容 解答例

28D37 B*54/55 第2区域の表記無し(4か所) B*54:01/55:02/+

28D59 B*51/52 第2区域の表記無し(3か所) B*51:01/52:06/+

28D70 B*51/52 第2区域の表記無し(3か所) B*51:01/52:06/+

28D18 C*05//+ 第2区域の表記無し(1か所) C*05:01/08:02/+

28D20 C*05/08 第2区域の表記無し(1か所) C*05:01/08:02/+

Ⅱ-1.2)

Luminex法

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Ⅱ.アンビギュイティ(ambiguity)の結果表記について

HLA DNAタイピング結果で判別出来ないアリルが2種類以上存在する場合

(ambiguity)の表記は、以下のとおりとする。

3. 第1区域での組み合わせが複数存在し、それらが判別できない場合は、代表的なア

リルに「//+(スラッシュ、スラッシュ、プラス)」をつけて表記する

例:HLA-B*35:01,B*51:01, HLA-B*35:11,B*51:09, HLA-B*53:01,B*78:02

という3種類の組み合わせで第1区域が判別できない場合は「HLA-B*35:01//+,

HLA-B*51:01//+」と表記する。

□ アリル/アリル/+ ✔

一方のカラムのみ第1区域が決まらない

⇒ A*XX:XX/YY:YY/+

A*ZZ:ZZ/BB/CC/+

□ アリル//+ ✔

両カラムの第1区域が決まらない

⇒ A*XX:XX//+

A*YY:YY//+

両カラムが//+ HLA型も両カラム複数

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□ アリル/アリル/+ ✔

一方のカラムのみ第1区域が決まらない

⇒ A*XX:XX/YY:YY/+

A*ZZ:ZZ/BB/CC/+

□ アリル//+ ✔

両カラムの第1区域が決まらない

⇒ A*XX:XX//+

A*YY:YY//+

B*38:02

B*38:08

B*38:15

B*54:01

B*54:04

B*55:02

B*38:02/18/15 B*54:01/55:02/+

B38 B54/55

DNA型

HLA型

一方のHLA型が複数 (nullの場合を除く)

B*35:01

B*35:11

B*51:01

B*51:09

B*78:02 B*53:01

B*35:01//+ B*51:01//+

B35/53 B51/78

DNA型

HLA型

両カラムが//+になる

両カラムのHLA型が複数 (nullの場合を除く)

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Lab.No. 施設回答 解答例

28D18 28D29 28D43

B*38:02/08/15/+ B*54:01//+ B*38:02/08/15/+ B*54:01/55:02/+

28D64 A*02:01//+ A*24:02//+ A*02:01/02/03/+ A*24:02/03/04/+

28D64 DRB1*04:01//+ DRB1*08:01//+ DRB1*04:01/02/03/+ DRB1*08:01/02/03/+

28D64 A*01:01/02/03/+ A*02:01//+ A*01:01/02/03/+ A*02:01/02/03/+

28D64 B*37:01//+ B*48:01/06/07/+ B*37:01/02/03/+ B*48:01/06/07/+

28D64 A*03:01//+ A*11:01/+ A*03:01/02/03/+ A*11:01/02/03/+

28D18 B*44:02/19/20/+ B*51:01//+ B*44:02/19/20/+ B*51:01/52:06/+

28D64 B*44:02//+ B*51:01/03/07/+ B*44:02/03/05/+ B*51:01/03/07/+

28D18 C*03:04/05/06/+ C*05//+ C*03:04/05/06/+ C*05:01/08:02/+

28D01 28D02 28D43 28D46 28D56 28D62

A*23:14//+ A*33:03/06/10/+ A*23:14/24:02/+ A*33:03/06/10/+

28D11 28D18 28D29 28D38 28D48 28D53

A*24:02//+ A*33:03/06/10/+ A*23:14/24:02/+ A*33:03/06/10/+

28D64 A*24:02//+ A*33:01/03/04/+ A*24:02/03/04/+ A*33:01/03/04/+

28D64 DRB1*04:01//+ DRB1*14:01//+ DRB1*04:01/02/03/+ DRB1*14:01/02/05/+

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Ⅲ.HLAタイピング結果のアリル表記について

5. HLA遺伝子座名を記入したカラム(セル)にタイピング結果を表記する場合

結果の表記に”HLA-”を省略することが出来る。

⇒ ローカス名は省略できない

Lab.No. 施設回答 解答例

28D71 *02:01/02/03/+ *24:02/03/04/+ A*02:01/02/03/+ A*24:02/03/04/+

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Ⅳ.血清学的 HLA型の結果表記 について

2.DNAタイピング結果から複数のHLA型の可能性がある場合、最も数字の小さいHLA

型から順番に記し、各HLA型は「/(スラッシュ)」区切る。

例:HLA-A*02:06/10/21/+と判定された場合は、「HLA-A2/210」と表記する。

Lab.No. 施設回答 解答例

28D04 28D22 28D43

A2/A203 A2/203

28D44 28D60

A2/A203/A210 A2/203/210

28D44 28D60

A24/A2403 A24/2403

28D38 A203/2 A2/203

28D63 A203/A2 A2/203

28D60 B16/B38 B16/38

28D44 28D60

A24/A2403 A24/2403

28D46 A/23/24/31 A23/24/31

28D44 28D60

B70/B71 B70/71

Lab.No. 施設回答 解答例

28D07, 28D14, 28D16, 28D23, 28D25, 28D51, 28D52, 28D58, 28D59,

28D66, 28D71

A2 A2/203

28D07, 28D23, 28D25, 28D51, 28D52, 28D58, 28D65, 28D66, 28D71,

A24 A24/2403

28D07, 28D23, 28D25, 28D44, 28D51, 28D52, 28D58, 28D60, 28D66,

28D71

B51 B51/5103

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Ⅳ.血清学的 HLA型の結果表記 について

DNAタイピング結果から推測される血清学的なHLA型を「HLA型」とし、血清学検

査で判定したHLAを「HLA抗原型」と表記することとする。

1.HLA型の推定は、WHO命名委員会報告に従う。ただし、WHO命名委員会でHLA

型が不明な場合でも、日本組織適合性学会HLA標準化委員会において「HLA型」が

確認されている場合(別表)には、そのHLA型で表記する。

Lab. No.

施設回答 解答例

28D67 A*02:07 A24 A2

28D43 B*51:01/52:06 B51 B51/52

28D05 A*23:14/24:02/+ A24/2403/31 A23/24/31/2403

28D43 A*23:14//+ A24 A23/24/31

Lab.No. 施設回答(H2803) 解答例

28D03, 28D23, 28D25, 28D60,

28D71 C*03:02/04/05/+ Cw10 Cw3/10

28D07, 28D30, 28D44, 28D52, 28D54, 28D66,

C*03:02/03/04/+ Cw10 Cw9/10

28D20 C*03:04/05/07/+ Cw10 Cw3/10

28D21, 28D22 C*03:04/100/101/+ Cw10 Cw3/10

28D32 C*03:04/64 Cw10 Cw3/10

28D48 C*03:04/05/06/+ Cw10 Cw3/10

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Lab.No. 施設回答(H2804) 解答例

28D03, 28D07, 28D23, 28D25, 28D52, 28D54, 28D58, 28D61, 28D64, 28D66,

28D71

B*15:10/18/37/+ B71 B70/71

28D05, 28D06, 28D39, 28D43, 28D47, 28D48 28D53, 28D65,

B*15:18/134/153/+ B71 B15/71

28D20, 28D34, 28D57

B*15:18/72 B71 B15/71

28D21, 28D22 B*15:18/134/198/+ B71 B15/71

28D31, 28D67 B*15:18/134/307 B71 B15/71

28D51 B*15:18/108/133/+ B71 B15/71

Lab.No. 施設回答(H2804) 解答例

28D03, 28D07, 28D23, 28D25 28D26, 28D30, 28D44, 28D49, 28D52, 28D54, 28D58, 28D60, 28D61, 28D64, 28D66, 28D71,

B*40:02/03/08/+ B61 B40/61

28D05, 28D06, 28D39, 28D43, 28D47, 28D48,

28D53

B40:03/89/267 B61 B40/61

28D19 B*40:03/20/267/+ B61 B40/61

28D21, 28D22 B*40:03/267 B61 B40/61

28D51 B*40:09/89 B61 B40/61

28D65 B*40:03/20/89/+ B61 B40/61

Lab.No. 施設回答(H2804) 解答例

28D03, 28D07, 28D23, 28D25, 28D30, 28D44, 28D49, 28D52, 28D54, 28D58, 28D60, 28D61, 28D66, 28D71

C*03:02/04/05/+ Cw10 Cw3/10

28D20 C*03:04/05/09/+ Cw10 Cw3/10

28D21, 28D22 C*03:04/100/101/+ Cw10 Cw3/10

28D29, 28D48 C*03:04/06/09/+ Cw10 Cw3/10

28D32 C*03:04/294 Cw10 Cw3/10

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DNA-QC

総合評価

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評価内容 評価項目 評価 段階

判定 採点 持ち点

① 判定結果

1. 各タイピング法での判定が正しいこと

2段階

○:正、×:誤 (検体毎、HLA座毎)

各検体での結果が評価項目1と2の何れかが

「誤」の場合、配点数を減点

(正:マイナス0点、誤マイナス(60÷検体数)

点)

60

2. 各タイピング法の結果が、総合判定と祖語がないこと

2段階

② 結果表記

1. アンビギュイティ(ambiguity)の表記

3段階

A:正 C:誤(減点) B:一部不備

(減点なし)

アンビギュイティ(ambiguity)表記の不正

確:-15(-8)

HLA型(抗原型)読替えの正確性と表記の正確

性:-10(-5)

ローカス名表記の有無:-5(-3)

アスタリスク表記の有無:-5(-3)

その他表記の不備:-5(-3)

40 2. HLA型への読替え 3段階

3. その他DNAタイピング結果表記

3段階

方法別 評価

評価項目 評価 段階

判定・採点

試験結果 1. 使用試薬での結果の妥当性 3段階

A:反応データが全て妥当である

B:反応データの一部に不備がある(相対的)

C:反応データのほとんどが不備である(相対的)

DNAタイピング結果評価

評価対象:A,B,C,DR

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①判定結果の評価

17thQCWS 18thQCWS 19thQCWS 20thQCWS

=<30 0 0.0% 0 0.0% 1 1.4% 0 0.0%

31-35 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%

36-40 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%

41-45 2 3.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%

46-50 7 10.6% 0 0.0% 1 1.4% 0 0.0%

51-55 3 4.5% 6 8.8% 4 5.8% 2 2.8%

56-59 6 9.1% 13 19.1% 9 13.0% 5 7.0%

60= 48 72.7% 49 72.1% 54 78.3% 64 90.1%

検査法 17thQCWS 18thQCWS 19thQCWS 20thQCWS

Luminex 58.6 59.4 59.4 60.0

INNO-LiPA 56.6 60.0 42.5 55.0

SSP 57.8 58.1 58.1 58.8

SBT 59.5 58.1 60.0 60.0

平均 59.59 点(60点満点)

減点なし:64施設(71施設中)

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②結果表記の評価点分布

平均 39.36 点(40点満点)

減点なし:52施設(71施設中)

17thQCWS 18thQCWS 19thQCWS 20thQCWS

=<10 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%

11-15 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%

16-20 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%

21-25 0 0.0% 0 0.0% 1 1.4% 1 1.4%

26-30 2 3.0% 0 0.0% 0 0.0% 1 1.4%

31-35 5 7.6% 2 2.9% 1 1.4% 1 1.4%

36-40 59 89.4% 66 97.1% 67 97.1% 68 95.8%

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タイピング結果の評価点分布 (総合評価①+②)

平均 99.0 点(100点満点)

19thQCWS

輸血部門 臓器部門 造血部門 その他

平均点 99.2 98.7 99.3 99.5

評 価 17thQCWS 18thQCWS 19thQCWS 20thQCWS

施設数

(%) 施設数 (%) 施設数

(%) 施設数

(%)

100点 A

:良好 34 51.5% 42 61.8% 41 59.4% 47 66.2%

60~ 100点未満

B :要確認

32 48.5% 26 38.2% 28 40.6% 24 33.8%

0~ 60点未満

C :要改善

0 0.0% 0 0.0% 0 0.0% 0 0.0%

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・評価BおよびCは手技や解析について見直しが必要

⇒詳細は方法別解析結果で確認

評価 SSP

SSO SBT

Liminex

Allele SEQR

SeCore NGS LAB Type

LAB Type HD

LAB Type XR

WAK Flow

Geno Search

A 16 6 7 2 34 5 2 3 3

88.9% 100% 100% 100% 91.9% 100% 100% 100% 100%

B 2 0 0 0 3 0 0 0 0

11.1% 0% 0% 0% 8.1% 0% 0% 0% 0%

C 0 0 0 0 0 0 0 0 0

0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0% 0%

試験結果の評価