BETA CAE Systems Japan Inc.

神奈川県横浜市港北区新横浜 2-6-3 〒222-0033

T 045 478 3840 F 045 478 3842

info@beta-cae.jp www.beta-cae.jp

2018 BETA CAE Systems Japan Open Meeting in NAGOYA

目次 開催要項 ............................................................................................................................................................. 1 会場図 ................................................................................................................................................................ 2 講演スケジュール ............................................................................................................................................. 3 基調講演: ドクターヘリと医学-工学連携が超える常識、次世代救命に挑む ............................................... 5 招待講演: 車両 CAE モデル作成における自動化の取り組み ......................................................................... 7 招待講演: 樹脂部品の嵌合部モデル作成効率化ツールの開発 ...................................................................... 9 招待講演: 高品質ＣＡＥモデル作成 .............................................................................................................. 11 招待講演: ＳＵＢＡＲＵにおけるＢＩＷモデル作成効率化の取り組み事例紹介 ...................................... 13 招待講演: 3D レポートによる評価効率向上の取組み ................................................................................... 15 招待講演: 車両シェルモデルにおける骨格断面寸法最適化 ........................................................................ 17 招待講演: New Methods for fatigue assessment of weld joints collaborating with ANSA and FEMFAT .. 19

開催要項 日時

2018 年 11 月 1 日 (木) 10 : 00 ~ 17 : 10 (受付 9 : 30~、懇親会 17 : 30~) 2018 年 11 月 2 日 (金) 9 : 30 ~ 17：00 (受付 9 : 00~) ※開始、終了時間は変更される場合がございます。

開催場所

JP タワー名古屋 ホール＆カンファレンス http://www.jptower-nagoya-hall.jp/ 愛知県名古屋市中村区名駅 1 丁目 1 番 1 号 KITTE 名古屋 3F JR 名古屋駅 徒歩約 1 分、地下鉄東山線・桜通線 名古屋駅 徒歩約 1 分

昼食

事前予約制、無料（お弁当）

懇親会 事前予約制、無料

講演内容

Day 1: 基調講演、国内ユーザー様事例紹介、海外事例紹介 Day 2: ANSA/META の新バージョン Version 19 のご紹介、その他 BETA CAE Systems

製ソフトウェアおよびソリューションのご紹介

デモンストレーションブース ANSA/META General ANSA/META for CFD SPDRM, Data Management Python Scripting META Virtual Reality 体験コーナー

会場図

VEN

講演スケジュール

※講演の内容、スケジュールは予告なしに変更される場合がございます。

Strat End Session9:30 ～ 10:00 受付

10:00 ～ 10:15開会のご挨拶　BETA CAE Systems Japan 代表取締役 岡村 秀重　BETA CAE Systems SA Chairman Dimitris Angelis

10:15 ～ 10:45【招待講演】車両CAEモデル作成における自動化の取り 組み

　NISSAN AUTOMOTIVE TECHNOLOGY VIET NAM CO., LTD. Vehicle CAE Center　那須　隆様

10:45 ～ 11:15【招待講演】樹脂部品の嵌合部モデル作成効率化ツールの開発　株式会社本田技術研究所　四輪Ｒ＆Ｄセンター　第9技術開発室 第2ブロック　中川　善和様

11:15 ～ 11:30 休憩

11:30 ～ 12:00【招待講演】高品質ＣＡＥモデル作成　日野自動車株式会社　デジタル開発推進部　第１ＣＡＥ推進室　技術開発Ｇ　柳澤　正彦様

12:00 ～ 12:30【招待講演】ＳＵＢＡＲＵにおけるＢＩＷモデル作成効率化の取り組み事例紹介　株式会社 SUBARU スバル第一技術本部　CAE部　松本　誠司様

12:30 ～ 13:20 昼食

13:20 ～ 13:50【基調講演】ドクターヘリと医学-工学連携が超える常識、次世代救命に挑む　日本医科大学千葉北総病院　救命救急センター　フライトドクター　本村　友一先生

13:50 ～ 14:10

【海外事例講演】"From reality to virtuality: Large scale computed tomography data for the CAD-CAE evaluation of a MINI©,using RETOMO"　BETA CAE Systems SA　Chryssa Sferidou [日本語]

14:10 ～ 14:40【招待講演】3Dレポートによる評価効率向上の取組み　株式会社本田技術研究所　四輪Ｒ＆Ｄセンター　第11技術開発室第6ブロック　高桑　聖一様

14:40 ～ 14:55 休憩

14:55 ～ 15:25【海外事例講演】TYRE modelling using ANSA & META　BETA CAE Systems India Pvt. Ltd.　Stefanos Chatziangelidis [English]

15:25 ～ 15:55

【招待講演】New method for fatigue assessment of weld joint collaborating with ANSA and FEMFAT　マグナ・インターナショナル・ジャパン株式会社　加藤 一正様　BETA CAE Systems Japan Inc.　中野　実

15:55 ～ 16:10 休憩

16:10 ～ 16:40【海外事例講演】Evaluation of CAE Simulation Results using Photorealism in Post-Processing at Volvo Car Corporation　BETA CAE Nordic AB　Stylianos Seitanis [English]

16:40 ～ 17:10【招待講演】車両シェルモデルにおける骨格断面寸法最適化　株式会社本田技術研究所　四輪Ｒ＆Ｄセンター　第11技術開発室第2ブロック　鍵山　恭彦様

17:10 ～ 17:20 閉会のご挨拶　BETA CAE Systems Japan 代表取締役 岡村 秀重

2018 BETA CAE Systems Japan Open Meeting (Day 1)

※講演の内容、スケジュールは予告なしに変更される場合がございます。

Strat End Session A Session B Session C9:00 ～ 9:30

9:30 ～ 9:40

9:40 ～ 9:55

9:55 ～ 10:45

10:45 ～ 11:15

11:15 ～ 11:30

11:30 ～ 12:00

12:00 ～ 12:40

12:40 ～ 13:30

13:30 ～ 14:00

BETA社製品を用いたSimulation Runマネージメントに関する最新機能紹介BETA CAE Systems Japan小淵　啓介

CFD領域におけるPre/Post最新機能紹介BETA CAE Systems Japan梶野　正章

14:00 ～ 14:30

Virtual RealityおよびCollaborationツールを活用したシミュレーション結果処理方法BETA CAE Systems Japan那須田　幹生

Development of high quality hybridunstructured meshes for the GMGW-1workshop using ANSABETA CAE Systems Japan梶野　正章

14:30 ～ 14:45

14:45 ～ 15:15

Occupant Injury Criteria - SimulationおよびPhysical Test結果に対する乗員・構造解析評価ツールBETA CAE Systems Japan中村　由香

NVHプリテスト解析向け機能紹介BETA CAE Systems Japan住吉　雄一朗

DEMO: 樹脂部品向けANSA中立メッシュ作成効率化ツールBETA CAE Systems Japan中野　実

15:15 ～ 15:45

SPDRM Process & Dataマネージメント最新機能紹介BETA CAE Systems JapanBen Allan

EPILYSISソルバーとDOEツールを活用したBeam Section最適化向け新規ソリューションBETA CAE Systems Japan住吉　雄一朗

DEMO: Surface WrappingおよびHextreme機能へのOctree entity適用BETA CAE Systems Japan梶野　正章

15:45 ～ 16:00

16:00 ～ 16:30

コンポジットラミネート解析向けPre/Post最新機能紹介BETA CAE Systems Japan田口　智志

METAを用いた大容量なソルバー計算結果データ処理の高速化手法BETA CAE Systems Japan中野　実

DEMO: 衝突安全解析全自動Post-processingおよびReport作成

BETA CAE Systems Japan中村　由香

16:30 ～ 17:00

Inverse Forming tool - ANSAを用いた逆解析プレス成型向けModel設定、解析、結果処理ツールBETA CAE Systems Japan那須田　幹生

ANSA Kineticsソルバー機能紹介BETA CAE Systems Japan住吉　雄一朗

DEMO: SPDRMBETA CAE Systems Japan小淵　啓介

休憩

休憩

2018 BETA CAE Systems Japan Open Meeting (Day 2)

KOMVOS - SDM Console: Simulation Dataマネージメントに関するBETA社製新規ソフトウェアの紹介 BETA CAE Systems Japan, 小淵　啓介ACP-OpDesign, Optimal Design Gateway: Reveal the path to optimized products BETA CAE Systems International AG, Alexis Kaloudis [E] BETA CAE Systems, Chryssa Sferidou [日本語通訳]

受付

休憩

昼食

開会のご挨拶 BETA CAE Systems Japan, 代表取締役 岡村 秀重 BETA CAE Systems SA, Chairman, Dimitris Angelis [English]

BETA CAE Systems会社紹介 BETA CAE Systems International AG, CCO, Sam Saltiel [English]

BETA社製品最新機能および新製品の紹介 BETA CAE Systems Japan, 中野　実RETOMO - 3次元形状CTデータを活用した大規模3Dモデリングを可能にする新規ソリューションの紹介 BETA CAE Systems SA, Chryssa Sferidou [日本語]

基調講演: ドクターヘリと医学-工学連携が超える常識、次世代救命に挑む 日本医科大学千葉北総病院救命救急センター フライトドクター 本村友一様 ご講演概要

救急医療は「時間との戦い」である。1 分 1 秒が生死を分け、後遺症の重さに直結する。疾病の発症や外傷の受傷から如何に早期に医療を開始し根治的な治療を開始できるか、これが「カギ」である。従来の如く医師が病院で待っていては、「待ち時間」に多くの患者が死ぬ。救急医を発症／受傷直後の患者の元へ迅速に派遣し、病態の安定化と病院での根治治療に繋げることで、これまで救い得なかった患者を救命できる。

ドクターヘリは 2001 年から我が国に導入され、それまでの「常識では仕方なく」死んでいた患者を救い出した。ドラマ「コード・ブルー」の成功やドクターヘリ法案の可決の後押しも受けながら、2018 年8 月には全国で 52 機のドクターヘリが運航され、従来の（行政圏に由来した）医療圏を越え、医療機関の垣根も越え、救命と後遺症削減に寄与し続けている。

さて、交通事故などの不慮の外傷による死傷は社会的にも極めて大きな損失である。2017 年、交通事故により 3,694 人が死亡し、58 万人が負傷（うち 35,000 人は重症）した。現状のドクターヘリシステムをもってしても交通事故で発生した重症症例において、事故から 119 番通報まで 5 分、ドクターヘリ要請までにさらに 15 分、医師が患者に接触するまでにさらに 18 分、医師接触から手術までさらに 29分を要していた。つまり、事故の発生から手術までに平均 67 分を要していた。これは、重症外傷患者対応の目標時間である「受傷から 60 分以内の根治術開始」という目標は、現状でも実現されておらず、そこにはまだ救命の可能性のある患者が死んでいることを意味しているのである。

このため、乗用車事故の工学的情報（短時間の速度変化（Δv）、衝突方向、衝突回数、エアバック作動、シートベルト着用）を根拠に乗員の死亡・重症確率を算出し自動的にドクターヘリを起動させる世界初の「救急自動通報システム（D-Call Net）」が開発され、2018 年 4 月より全国運用を開始された。同システムによる救命例も発生し始めている。

医学と工学の連携が、何かと何かの繋がりが、誰かと誰かの化学反応が、これまでの救命医療の常識を超え、新たな命を救い出す。世界はまだまだオモシロクなる。

Note

招待講演: 車両 CAE モデル作成における自動化の取り組み NISSAN AUTOMOTIVE TECHNOLOGY VIET NAM CO., LTD. Vehicle CAE Center 那須 隆様 ご講演概要

車両開発におけるコスト削減のため、CAE においても効率化の要求は年々高まっている。弊社においても、ANSA の機能を活用した車両 CAE モデル作成作業の自動化に取り組んでいる。

今回、ボルトやクリップなどの締結部品の自動モデル化の事例を紹介する。

Note

招待講演: 樹脂部品の嵌合部モデル作成効率化ツールの開発 株式会社本田技術研究所 四輪Ｒ＆Ｄセンター 9 技術開発室 第 2 ブロック 中川 善和様 Xitadel CAE Technologies India Pvt. Ltd. CEO Mr. Prakash Krishnaswamy Technology & Services Mr. Umesh Mallikarjunaiah ご講演概要

バンパーフェイスなどの樹脂部品は，歩行者保護と軽衝突性能に大きな影響を与えるため，正確にＣＡＥモデル上で再現しなければならない。

従来は，正確な形状再現に欠かせないＣＡＤデータからの中立面抽出が難しかったが，近年は ANSAの Casting 機能が進化し，比較的複雑な形状にも対応できるようになり，難易度が下がってきた。

しかしながら，樹脂部品同士を結合する嵌合については難易度が依然高く，手作業に頼らざるを得なかった．さらに，嵌合は設定箇所が多いため，樹脂部品モデル作成時の大きな負担となっていた。

そこで，ＣＡＤデータから嵌合部のＣＡＥモデルを半自動的に作成できるツールを開発し，樹脂部品のモデル作成工数の削減を図った。

Note

招待講演: 高品質ＣＡＥモデル作成 日野自動車株式会社 デジタル開発推進部 第１ＣＡＥ推進室 技術開発Ｇ 柳澤 正彦様 ご講演概要

近年、解析精度の向上及びコンピュータやソフトウェアの能力向上に伴い、CAE モデルは、実車を詳細に表現した複雑で大規模なものとなっている。

しかし、従来の手作業での対応ではモデル品質や日程遵守の面で要求に応えることが難しい。 そこで、高品質な CAE モデルを短期間で作成可能とするツールを開発した。 本ツールは、強度、NVH、衝突、各評価性能におけるキャブとシャシフレームの板金モデルの作成を対象とした。

次にツールの概略について示す（Fig.1）。従来、メッシュ作成前の準備として実施していた CAD データの ANSA データへの変換、設計情報の入力、中立面の作成、結合情報の定義、形状チェック/修正等の作業は、各評価性能ばらばらに実施していたために重複作業が発生していた。

そこで、本プロジェクトでは、メッシュ作成前に各性能で共通で使用する Common Model を作成し、その後、共有するとのプロセスに変更することで重複作業を削減させることができた。

それ以降は、メッシュ作成、結合、品質チェックとの構成だが、今回、ANSA Task Manager 機能を使用して予め作業を登録、管理することで全体をとおしモデル作成プロセスの標準化を図った。

次に、CAE モデルのメッシュ形状について詳細を示す。 メッシュ形状は、解析結果へ直接影響するため様々なモデル化要件が定められている。 そこで、本プロジェクトでは、既存のモデル作成要件書やノウハウなどの一部定量化できた部分をバ

ッチメッシュパラメータ登録し，最適なバッチメッシュパラメータを検討して決定した。 最後に、本ツールの効果確認として、NVH のキャブモデル作成にかかった工数を自動化ツール適応前

後比較した結果を Fig.2 に示す。 Fig.2 に示すように従来の場合に対して、メッシュ作成時間、締結モデル作成作業時間が大幅に減り、

モデル作成工数を半減させることができた。これは、メッシュ作成時に使用するバッチメッシュパラメータを最適化したことによるメッシュ造り込み作業を低減できたためである。

これにより、誰でも安定して品質のよいモデルを効率的に作成できる環境を構築した。

Fig.1 modelling workflow using Task Manager Fig.2 The effects of modelling automation

Note

招待講演: ＳＵＢＡＲＵにおけるＢＩＷモデル作成効率化の取り組み事例紹介 株式会社 SUBARU スバル第一技術本部 CAE 部 主幹 松本 誠司様 ご講演概要

自動車に求められる性能は、環境問題、法規、市場の要望、情報公開などにより多様化している。また、これらの課題に対する迅速な対応にはＣＡＥの活用が重要となるが、モデル作成効率化の課題が常に存在する。この課題に対する取り組みとして、ＡＮＳＡを利用したＳＵＢＡＲＵにおけるモデルの作成効率化についての事例を紹介する。 ツール画面のサンプル

Note

招待講演: 3D レポートによる評価効率向上の取組み 株式会社本田技術研究所 第 11 技術開発室第 6 ブロック 高桑 聖一様 ご講演概要

デジタル開発の進化により、車両開発の CAE は増加の一途をたどっており、評価プロセスの高効率化が急務となっている。弊社では長年にわたり MetaPost を用いたレポートの自動作成に取り組んでおり、作成工数を大幅に削減してきた。

今回は更なる進化として、レポートの要約性とポストプロセッサの利便性を兼ね備えた、3D レポートによる評価効率向上の取組みについて紹介する。

条件設定 結果確認 レポート作成画角・変形が分かりにくい追加で情報を取得できない計算結果を再度参照

評価・検討 検討結果

評価・検討 検討結果結果確認 3Dレポート作成条件設定

CAE担当 車両開発担当

CAE担当 車両開発担当

従来レポートのフロー

3Dレポートのフロー

計算

計算

Note

招待講演: 車両シェルモデルにおける骨格断面寸法最適化 株式会社本田技術研究所 四輪 R&D センター 鍵山 恭彦様 ご講演概要

車両骨格の断面サイズの検討に形状最適化を適用した事例を紹介する。形状最適化手法として基底ベクトル法を用い、その基底ベクトルの作成には ANSA のモーフィング機能を活用した。またシェル要素モデルを用いることで、従来のビーム要素モデルの欠点を解消することができた。

Morphing Boxes

Basis Vector by Morphing

Optimization Results

Initial

Optimal

Note

招待講演: New Methods for fatigue assessment of weld joints collaborating with ANSA and FEMFAT マグナ・インターナショナル・ジャパン株式会社 加藤 一正様 株式会社 BETA CAE Systems Japan 中野 実 ご講演概要 A challenging task, for the automotive industry, during the common fatigue analyses of weld details – usually based in shell modelling-, is the determination of the local stiffness and life expectancy; especially in closely spaced welds or the connection of metal sheets with thick walled or solid components. For such details, solid elements can be used to allow for the meaningful description of the details in respect to the power flow and stiffness. This practice is suitable for industrial practice as it reduces modelling and computation effort. The coarse mesh size shows a decisive advantage for the fatigue assessment process, when compared with the classic “notch-stress”-approach for seam welds with a modelling detail of rref=0,05 mm. The mesh generation and post-processing techniques are presented. The procedure is illustrated on a typical weld detail. In addition, the accuracy of analysis is assessed based on the results of consequent fatigue tests.