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2015年01~03月号
目次ビンズン省人民委員会ナム人民委員長表敬訪問 P6
JBAH部会長会
JBAH・JBAV連携会合ならびに P7
懇親ゴルフコンペ開催
ドンナイ省人民委員会表敬訪問
メコンの風 1号・2号による P8 ベトナムM&Aの本当の実務(1号は今回お休みです)
ビンズン省税関局との対話会合 P2
バリアブンタウ省人民委員会との意見交換会
ホーチミン日本人学校入学式 P3
JBAH第22回定期総会
計画投資省ホアン長官と P4
南部オールジャパンとの対話
地域連絡委員会
バリアブンタウ省地域連絡会第9回キャンティーン巡り
ホーチミン市人民委員会カン副委員長表敬訪問 P5
ホーチミン市人民委員会カン副委員長と対談するJBAH坂上会長(ホ―チミン市人民委員会庁舎にて)
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ビンズン省税関局との対話会合 (2015年04月03日)
2015年4月3日、ホーチミン日本商工会はビンズン省税関局との対話会合を開催いたしまし
た。ビンズン省税関局からDung局長をはじめ、外務局、ビンズン省工業団地管理委員会代表者
が、JBAH側からは安栖副会長、山本第三工業部会長、大林事務局長をはじめ第三工業部会員が
出席しました。4時間にわたる対話方式のセミナーで、税関手続きに関するプレゼンテーショ
ンとともに、事前に提出していたJBAH会員企業からの質問についての回答がありました。
バリアブンタウ省人民委員会との意見交換会 (2015年04月09日)
ホーチミン日本商工会は2015年4月9日、バリアブンタウ省人民委員会庁舎にて、バリアブン
タウ省人民委員会との意見交換会を開催いたしました。バリアブンタウ省人民委員会側 からは
Trinh委員長、Long副委員長、ジャパンデスク 風間アドバイザー、他局長クラス複数他約4
0名が、JBAH側からは山口副会長、安栖副会長、金﨑地域連絡委員長、大林事務局長、バ
リアブンタウ地域連絡委員会メンバーが出席しました。事前に提出された工業団地での交通・
インフラ、電力供給、治安、生活環境、生産許可書、労働許可書発行、鉄鋼強制規格の改革な
どの要望についてバリアブンタウ省からの回答要旨発表の後、個別の要望についてディスカッ
ションの深掘りを行いました。また、意見交換会後には、庁舎近隣レストランにて懇親夕食会
を開催、大いに交流がすすみました。
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2015年04~06月号
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ホーチミン日本人学校入学式 (2015年04月13日)
4月13日にホーチミン日本人学校の入学式が行われました。小学部68名、中学部47名の新入生
を加え、日本人学校は 小学部334名、中学部92名、計426名で新学期をスタートしました。中
嶋総領事、坂上会長、山口学校運営委員長、大林事務局長他 関係者が出席し、中嶋総領事、坂
上会長が祝辞を述べられました。
JBAH第22回定期総会 (2015年04月16日)
ホーチミン日本商工会は4月16日、THE REVERIE SAIGON HOTELで第22回総会を開催しま
した。
総会では中嶋総領事ご挨拶に始まり、第一号議案「2014年度活動報告と収支決算報告案の承
認」、第二号議案「2015年度会長の承認」、第三号議案「2015年度予算案の説明と承認」
、第四号議案「会則の改定」のすべての議案が賛成多数で可決されました。なお、2015年度
JBAH会長には丸紅ベトナム社長の坂上勉様が選任されました。総会に引き続き開催された第1
回理事会では、今月入会希望の新規入会企業の入会審査・承認が行われ、4月理事会時点での会
員数は768社となりました。なお、2014年度1年間での新規入会企業は105社となり、これま
で最高であった2013年度の記録101社を更新しました。
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計画投資省ホアン長官と南部オールジャパンとの対話 (2015年04月23日)
ホーチミン日本商工会は4月23日、計画投資省南部投資促進センター(ホーチミン市内)に
て、外国投資庁ホアン長官と南部オールジャパンとの対話会合を開催しました。ベトナム側か
らはホアン長官の他、南部投資促進センター・ザン所長代行と職員が、日本側からは在ホーチ
ミン日本国総領事館中嶋総領事、新美専門調査員、JETRO安栖所長、JBAH坂上会長、
大林事務局長、中川事業環境委員長、JICAホーチミン事務所酒井所長が出席し、日系企業が抱
えている諸問題、今後の裾野産業の発展や中古機械の輸入禁止に関する法令の見直しについて3
時間に及ぶ活発な意見交換が行われました。
地域連絡委員会 バリアブンタウ省地域連絡会第9回キャンティーン巡り
(2015年05月15日)
5月15日、地域連絡委員会バリアブンタウ省地域連絡会主催による第9回キャンティーン巡り
が開催されました。今回はMekong Energy社が受け入れ先となり、JBAH坂上会長、大林事
務局長、中村地域連絡委員長、そしてバリアブンタウ地域連絡会メンバー総勢19名が参加、
Mekong Energy社よりベトナム電力事情についてのプレゼン、サイトツアー、そしてキャンテ
ィーンでの試食が行われました。
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2015年04~06月号
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ホーチミン市人民委員会カン副委員長表敬訪問 (2015年05月19日)
JBAH新執行部は5月19日、毎年恒例となっているホーチミン市人民委員会への表敬訪問を行い
ました。人民委員会側からはタット・タイン・カン(Tat Thanh Cang)副委員長を筆頭に、局
長クラスのメンバー6人が出席。JBAH側からは坂上会長、安栖副会長、渡邉豊副会長兼中小企
業・裾野産業支援委員長、渡邉健副会長兼組織・規約委員長、中川事業環境委員長、小野瀬金
融・税制委員長、高橋広報委員長、門脇スポーツ・文化委員長、岡田監事、大林事務局長の10
人が出席しました。
カン副委員長からは、「当地で事業を行っている日本企業の事業環境、在住日本人の生活環境
の改善に、積極的に協力したい」という言葉が述べられました。また「当該部局の担当者と直
接連絡がとれるようにしたい」という坂上会長の提案に答える形で、JBAH執行部と人民委員会
出席者との間で名刺交換が行われました。また、日本人学校借地料免除に関して、同副委員長
から「ハノイの日本人学校が免除になっていることからホーチミンでも免除は問題ないと考え
ている。安心してほしい」という回答が得られました。
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ビンズン省人民委員会ナム人民委員長表敬訪問 (2015年05月22日)
JBAH執行部及び第三工業部会理事は5月22日に、ビンズン省人民委員会新庁舎にて、ビン
ズン省人民委員会ナム委員長を表敬訪問しました。ビンズン省人民委員会側からはナム委員長
をはじめ、各関係部局の代表が、JBAHからは坂上会長をはじめ、安栖副会長、渡邉副会長
兼中小企業・裾野産業支援委員長、渡邉副会長兼組織・規約委員長、岡田監事、大林事務局長
及び第三工業部会の山本部会長、中田副部会長、志風理事が出席しました。
ナム人民委員長からは省内の日系企業進出状況や日系企業との対話会合開催の予定について情
報共有しました。し、ベトナムの恵まれない肢体障害児の治療・手術の為に寄付されました。
JBAH部会長会 (2015年06月11日)
2015年6月8日(月)にホテル日航サイゴン内レストランにて、JBAH部会長会を開催しまし
た。当日は全12部会の内、10名の部会長とともに、坂上会長、岡田監事、大林事務局長が出
席、円卓式会議スタイルで日々の部会活動における課題等について活発な意見交換を行うとと
もに、懇親を深めました。
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2015年04~06月号
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JBAH・JBAV連携会合ならびに懇親ゴルフコンペ開催 (2015年06月22日)
2015年6月19日(金)にJETROハノイ事務所会議室にてJBAH・JBAV連携会合が開催されま
した。JBAHからは坂上会長をはじめ、安栖副会長、前野副会長、中川事業環境委員長、今村労
働・雇用委員長、小野瀬金融・税制委員長、塩生活環境委員長、石川渉外委員長、岡田監事及
び大林事務局長が出席しました。JBAVからは徳山会長をはじめ、中西副会長、川田副会長、西
室Business Forum委員長、相良Business Forum副委員長、谷中税制小委員長、相馬労務小委
員長、武藤法務小委員長、徳永生活サービス委員長、丸田工業部会長、西川貿易部会長、高山
運輸部会長、及び安藤事務局長が出席しました。
翌日の20日(土)には、フェニックス・チャンピオンコースにてJBAH・JBAV懇親ゴルフコン
ペが開催、深田大使、柳次席公使にもご参加いただきました。
ドンナイ省人民委員会表敬訪問 (2015年06月24日)
JBAH執行部及び第五工業部会理事は6月12日に、ドンナイ省人民委員会新庁舎にて、ドン
ナイ省人民委員会クン副委員長を表敬訪問しました。ドンナイ省人民委員会側からはクン副委
員長をはじめ、各関係部局の代表が、JBAHからは坂上会長をはじめ、安栖副会長、前野副
会長、小野瀬金融・税制委員長、大林事務局長及び第五工業部会の本橋部会長、横井理事、竹
林理事、竹内理事が出席 しました。
クン副委員長からは省内の日系企業進出状況についての報告とともに、日系企業との対話会合
開催についての提案がなされました。
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文責:メコン1号・2号
【プロフィール】
メコン1号 職業:弁護士
性別:男、年齢:30代、昼飯:25,000ドン、趣味:勉強
メコン2号 職業:コンサルタント
性別:男、年齢:30代、昼飯:ほっと一息できるもの、趣味:スポーツ観戦
<メコン1号> 今号はお休みをいただいております、次号より再開致します
<メコン2号>
※この文章は、フィクションです。
(これまでのあらすじ:日系企業X社のベトナム法人代表のAさんは、同業の
現地企業であるVN社への出資交渉に取り組んでいた。Aさんは、VN社のタン
社長との2度目の面談を終えた。その後の会食では、韓国出張前日のタン社長
に、日本の「おもてなし」を印象づけることが出来た。 しかし、2週間後、
急にVN社が出資の金額を指定してくる。期限は、1週間。何が起こっている
のか。Aさんは、間に合うのか。)
―X社ベトナム駐在員事務所―
電話を終えた通訳のチャムが、Aさんに声をかけた。
「Aさん、ZZZ証券のナムさんからでした」
2週間前の面談を受けて、次のステップに関する電話であろう。
「VN社が出資の金額を指定してきたみたいです。1週間以内に回答を出して
欲しいそうです。」
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2015年04~06月号
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Aさんは、耳を疑った。どういう経緯で、そのような展開になるのか。
チャムの話を聞くうちに、状況が掴めてきた。
Aさんたちと面談をした翌日、VN社のタン社長とフーン副社長、それに加え
て、生産部長と開発部長は、韓国の同業会社であるKF社のソウル本社を訪問
していた。その場でKF社社長より具体的な出資金額の提示があったとのこと
である。その後、ソウル郊外の工場を見学し、商品開発部とのベトナム投入
製品のディスカッションが持たれたようである。その後の夕食の接待はもち
ろん、その上、翌日からの2日間のソウル観光ツアー付きという高待遇ぶりで
あったようである。しかも、渡航費含めて費用は全てKF社持ちとのことであ
る。要は、KF社が提示した条件より良い条件を出せるならば、X社と組もう、
ということらしい。
大阪本社が京都に近いことを確認してきたタン社長や、X社の技術力を実際に
目にしないと何も判断できないと語気を強めていたフーン副社長の顔を思い出
した。日本本社視察ツアーが、求められていたのか。。そこまでの意図は、汲
み取れていなかった。仮に、意図を汲み取れていたところで、意思決定プロセ
スが重層的で保守的なX社に実現できていたか。
いや、或いは、実現するべきであったか。
更に、チャムから伝えられた金額は、Aさんが以前受領した粗い財務データを
ベースに想定していた金額の約2倍であった。どういう根拠とロジックがあれ
ば、この金額を出せるのか。
「Aさん。金額を検討するため、ということで、VN社の経営計画書が送られ
てきました」
チャムがメールの添付ファイルを開くと、3枚のスライドだけの資料が表示さ
れた。
そこには、3年後に売上高を10倍するという計画が記載されていた。その売
上高を達成する戦略の記載はほとんど無く、ベトナムトップのメーカーになる
という宣言とともに、新たに2つのカテゴリへの参入が宣言されていた。
なるほど、この計画をベースにすれば、KF社の提示した金額も算出できるか
もしれない。
しかし、これは、計画ではない。
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ただ、夢を語っているだけだ。
いずれにせよ、まずは、大阪本社と相談しよう。
あまりの急展開に、さすがに本社に頼らざるを得ないAさんであった。
Aさんは、KF社のやり方が正しいとは思わなかったものの、規格外のスピード
感と大胆さを見せるライバルの出現に対して、無差別級異種格闘技に臨むよう
な身の竦む思いがした。
―ホーチミンの日本風居酒屋にて―
Aさんは、ベトナムでの師匠こと、Kさんと夕食を取っていた。今回は、Kさん
の紹介で知り合ったベトナム人のニャンも同席をしていた。ニャンは、流暢な
日本語を話し、長い間、日本企業のベトナム進出アドバイザーをしている。
Aさんは、ビールに続いて焼酎へと進んでいた。今日は、ここ数日の緊迫した
状況の反動で酒が進むものの、一方で酔いは回らず、頭の一部はVN社の案件
について思案していて冴えていた。
「Kさん、あんな適当な計画しか作れない会社とは、一緒にビジネスをしてい
くのは無理なんじゃないかという気がしてきたんです」
「A君、どうしたんや。やけに、弱気やなぁ」
Kさんは、Aさんの不安を吹き飛ばすかのように、やや大袈裟に声を上げて笑
った。
「せやけど、A君。そのベトナムの会社に、どんな期待をしておったんや?」
「そりゃ、ベトナムの中でも有名な会社ですから、しっかりとした販売ネット
ワークと生産設備があって、ちゃんとした管理の体制があって、もちろん、人
材も優秀で、…」
「ワシが、そのベトナムの会社の社長さんで、その会社がそんなに良い会社や
ったら、別に、日本の会社と協力する必要も無いと思うけどなぁ。
なぁ、A君、X社さんは、何を、そのベトナムの会社に提供してあげるんや?
」
Kさんの隣に座るニャンは、ニコニコとAさんの顔を見つめている。Aさんが
経験しているような現地企業への出資交渉の現場には、何度も立ち会っている
らしく、ニャンの笑っている目からは余裕の様子が見て取れた。
「うーん、それは、やっぱり、製品開発とか、マーケティングのノウハウと
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か、経営管理の手法とか。
まぁ色々と、日本の方が優れているところは、あると思うんですよ。
まぁ、お互いに話し合いながら詰めていけば、良い関係が築けるとは思ってい
るんですけど」
Kさんは真顔になって、Aさんの顔をしばらく見つめた後、口を開いた。
「なんや。全然、事前の準備が出来てないやないか。
そりゃ、交渉も、うまく進まへんわ」
「でも、まだ、相手からの情報が、何も出てきていない状況ですし。
情報が出てきても、まともな情報じゃないですし。
ねぇ、ニャンさん。ベトナムの会社の計画って、こんなに適当なものなんです
か?」
ニャンは、それまでの笑顔のまま話し始めた。
「しっかりとした計画を立てる会社は、信用できないですよ。」
Aさんは、話の先が読めないでいた。
「だってね、Aさん。ベトナムの3年後がどうなるかなんて、分からないじゃ
ないですか。そんな状況で、キレイで細かい計画を作る経営者がいたら、そん
な経営者は嘘つきですよ。
分からないことは、分からない。その上で、どういう計画や目標を立てるか、
ということが大切じゃないですか」
Aさんは、やや暴論であるとは思ったものの、それも一理あると思った。日本
の経営企画部での経営計画作りの視点や手法が、絶対的なのものというわけで
なく、必ずしも新興国にフィットするわけではない、ということは、どうやら
事実である。