2012.5.23.株式会社LGホールディングス事業協力チーム 部長 金載駿

池田泉州キャピタル2012年 5月度勉強会

「LGの日本における事業協力戦略」

発表内容

LGグループの概要

LGグループ系列会社の紹介

LGの４大成長エンジン

LGの事業協力戦略 （LG商事の事業戦略 含む）

1/26

発表者の紹介

名前 ： 金 載駿 （キム サイシュン）

生年月日 ： 1973年 2月19日 （慶尚北道金泉市 出身）

経歴

1996年2月 韓国国立慶北大学工学部学士卒業

1998年2月 韓国国立慶北大学工学部修士卒業

2002年3月 岐阜大学工学部物理材料工学博士卒業

2002年4月～2003年10月 JSR株式会社入社（Display材料研究所配属）

2003年11月 （株）LG化学入社（情報電子素材研究所配属）

2010年9月～ LGホールディングスに転籍、日本事業協力チームに配属

2/26

1947 Koo In Hwoi会長、Lak Hui化学会社創立、現LG化学

1953 Lak Hui Industry設立、現LG商事

1958 Goldstar社設立、現LG電子

1967 Honam 精油設立、現GS Caltex

1970 Koo Cha Kyung会長就任

1995 Koo Bon Moo会長就任、Lucky Goldstar意味のLG ブランド誕生

1996 LG Telecom社設立

1999 LG Philips LCD設立（Dutch PhilipsとのJ/V)、現LG Display

2003 LG Holding company設立、LS Groupスピンオフ

2005 GS Groupスピンオフ、電子、化学、通信サービス業に改編

2012 LG化学 ３事業本部化（石油化学、情報電子素材、バッテリー）

創立60年を超え、永続するLGを目指している

1. LG Groupの概要 歴史

3/26

LG Way

一等 LG

正道経営

顧客のための価値創造

人間尊重の経営

Vision

行動方式

経営理念

顧客に認められる、市場を先導する究極のVision

堂堂とした実力で市場で勝ち抜けるためのLG唯一の行動方式

経営活動の目的であり、経営原理である

Culture

LG Wayは、経営理念である顧客価値創造、人間尊重の経営を、

LGの行動方式の正道経営を実践することにより究極的な志向点、

一等LGを達成すること

1. LG Groupの概要

4/26

事業部門

LG Electronics

LG Display

LG Innotek

LG Siltron

LG Chem

LG Household & Healthcare

LG Hausys

LG Life Science

LG U+

LG CNS

LG International

LG Solar Energy

LG N-sys

LG Sports

LG Mgt. Dev. Inst.

・・・

・・・

・・・Chemicals(14）

LG Groupは3種の事業領域が58の系列社で構成されている

Electronics(9) Telecommunication

＆Services(35)

LG ホールディングス

持株≒40% 持株≒35% 持株≒80%

1. LG Groupの概要

5/26

Global Networkと実績

従業員 ： 218,000人（韓国123,000人、海外95,000人）

工場 ： 90ヶ所（韓国40ヶ所、海外50ヶ所）

研究所 ： 90ヶ所（韓国70ヶ所、海外20ヶ所)

海外支社 ： 200ヶ所

Global Network（201１年）

売上 142兆ウォン (2011年） 投資 約19兆ウォン (2011年）

1. LG Groupの概要

6/26

単位：兆ウォン

事業部門

HE事業本部(Home

Entertainment)

MC事業本部(Mobile

Communications)

HA事業本部(Home

Appliances)

AE事業本部(Air-conditioning & Energy Solution)

• LCD TV

• Plasma TV

• PDPモジュール

• AV製品

• 次世代ディスプレイ

• 商業用モニタ

• 保安システム等

• 移動端末機

• タブレットPC

• 次世代移動通信技術等

• 冷蔵庫

• 洗濯機

• 食器洗浄機

• 調理機器

• 掃除機

• 浄水器、ボディケア

• 水処理 等

• 家庭用エアコン

• 商業用エアコン

• 中央空調（Chiller)

• エネルギー制御

システム

• LED照明等

CEO直下独立事業部

• Energy Component

事業部

• DataStorage事業部

• Solar事業担当

2. LG Electronics

7/26

`

国内人員 海外人員

総 17,500 名 総 3,900 名余り

1,700名中国

800名

290名

ヨーロッパ

200名

ロシア

170名

北米

150名

南米

200名

ブラジル

30ヶ所のGlobal R&D組織5% 51%44%

博士 学士修士インド

アジア

350名

2011年

R&D現況2. LG Electronics

8/26

TV事業本部

IT/Mobile事業本部

• 72”55”47”42”37”32”LCD TV

• Direct LED

• Edge LED

• Slim & Narrow LED

• FPR 3D Display

• 55”47”42”WUXGA

パブリックディスプレー等

• 20.1” WSXGA

• 17.1” W RGB LED

• 13.3” Touch Screen In-Cell等

• Retina Display with AH-IPS

• E-Paper

• Automotive、Navigation、医療等

事業部門

ノートパソコン用LCD

モニター用LCD

• 30” WQXGA

• 24” W RGB LED

• 23” Ultra Slim W-LED

• 23” FHD 3D 等

モバイル用LCD

OLED

• Phase1：携帯電話、小型TV15”

• Phase2：Smartphone (WVGA)、30”級TV

• Phase3：大型TV、NBPC、Flexible＆透明Display等

3. LG Display

9/26

`

国内・海外研究人員

総 3,500 名

7% 45%48%

博士 学士修士

2011年

R&D現況3. LG Display

10/26

部品素材事業本部

Display & Network事業部

LED事業部

• Mobile用Camera Module、Touch window等

• Automotive用ABS Motor、TOS* & TAS*等

• 半導体用Lead Frame、CSP*等

• Display用Tuner、Power等

• Network用Wireless Modem、IP Camera等

• LED BLU、Lighting Epi、Chip、Package等

事業部門

*TOS : Torque Only SensorTAS : Torque Angle SensorCSP : Chip Size Package

4. LG Innotek

11/26

R&D現況

`

国内・海外研究人員

総 1,800 名

7% 55%38%

博士 学士修士

2011年

4. LG Innotek

12/26

事業部門

2次電池事業本部

情報電子素材事業本部

石油化学事業本部

• 電池材料

• Mobile用電池

• HEV、EV、電力貯蔵用電池等

• 偏光板、感光材

• PDP filter、OLED材料

• Toner、PCB材料等

• Naphtha Cracking Center/Polyolefin

• PVC、ABS/Engineering Plastic

• Acrylates/Plasticizers

• Synthetic Rubber/Specialty Polymer等

5. LG Chem

13/26

`

総 2,400 名

25% 15%60%

博士 学士修士

2011年

R&D現況

国内・海外研究人員

5. LG Chem

14/26

LG groupはこの3年間次世代成長事業として4大成長エンジンと関連部品・素材事業拡張を選定し

推進しつつある。 親環境関連事業に対して2015年までに8兆ウォンを投資する。

6. LG Group Portfolio (2020年)

次世代4大成長エンジン

Automobile Solutions

- EV Modules

- Battery

- 軽量素材

- 電装システム

Living Eco Solutions

- Commercial Air-conditioner

- 水処理

- 照明

- BMS(Building Mgmt. System)

Healthcare Solutions- 分子診断機器- u-Healthcare

Energy Solutions

- 太陽電池

- 燃料電池

- EMS(Energy Mgmt. System)

- 電力貯蔵装置

`10年5兆ウォン⇒`20年40兆ウォン、CAGR 22%

現主力事業

Home Product、Solutions

- HE、HA、生活健康

Materials

- Petrochem、 Glass

ICT 2)

- MC、 U+、 CNS

Components

- LCD Panel、 LED

`20年 295兆ウォン、CAGR 9%

1) ’20年までの推定は内部売上も含む2) ICT ：Information Communication Technology 15/26

Automobile Solutions分野においては主にEV Modulesと軽量素材について検討する。

Automobile Solutions

区分 関連事業 関連部品 技術 関連素材

Automobile

Solutions

EV ModulesMotor、Inverter

(High Power、50kW級）

設計、配合、加工技術

高機能性永久磁石、SiC、GaN

Battery高エネルギー密度

Battery

高容量、高耐久性用正極、負極材、

電解液、電解質、分離膜

軽量素材 車載用外装材・部品 炭素繊維・金属（Mg、Al)複合材

電装システム車両空調、計器盤、

電力分配機、電力変換機

7. ４大成長エンジン

※緑色部分は特に注力している事業

16/26

Energy Solutions分野においては主に太陽電池について検討する。

Energy Solutions

区分 関連事業 関連部品 技術 関連素材

Energy

Solutions

太陽電池

(結晶型)

低コスト＆

高効率化

成型加工技術

Poly-Si製造技術

Back Sheet、電極Paste、

Wafer、Solar用Glass

燃料電池 MEA*, Stack 焼結、塗布技術

SOFC**用電極材

（電極材料：酸化物Ceramics、高

耐熱性separator：Cr合金、オース

テナイト系、発電用）

EMS(Energy

Mgmt. System)

蓄電池、Inverter、

低電力素子低電力起動TR

電力貯蔵装置NaS電池、Super

Capacitor

高エネルギー電極材

（Nano Ceramic)

* MEA : Membrane Electrode Assembly

* * SOFC : Solid Oxide Fuel Cell

7. ４大成長エンジン

※緑色部分は特に注力している事業

17/26

Living Eco Solutions分野においては主にLED照明について検討する。

Living Eco Solutions

区分 関連事業 関連部品 技術 関連素材

Living Eco

Solutions

Commercial

Air-conditionerInverter、Converter、Motor

水処理 MEMSの小型センサー RO膜

LED照明

（家庭、車）

８“基盤（Sapphire、GaN

on Si)、Heat Spreader、高

放熱PCB、Lens（配光制御）

Power (20W級）

放熱、絶縁、封止

絶縁・放熱材、Nano蛍光体

有機発光材（リン光材）、

無機セラミックス、

Sapphireの原料（高純度アルミナ）

BdMS* 空調機器、照明 制御技術

* BdMS : Building Management System

7. ４大成長エンジン

※緑色部分は特に注力している事業

18/26

Healthcare Solutions分野においてはMedical deviceは現場診断及び次世代医療機器を中心に

R&D進行中であり、Silver careとHealthcareは国策課題に連携して臨床試験中である。

Healthcare Solutions

区分 関連事業 関連製品 概要

Healthcare

Solutions

Medical Device

POCT* 現場血液診断可能な機器（心筋梗塞、HDL、LDLなど）

分子診断機器 分子レベルの生化学変化を映像化し早期診断

Silver Care 移動、筋力補助機器 老人移動補助機器や部品

u-Healthcare 遠隔健康管理、診療 医療とIT技術接目した健康管理端末

* POCT : Point Of Care Test

7. ４大成長エンジン

19/26

LG group中、各系列社事業部門で現在行われている事業からのneedsを参考にしている。

8．短期的な事業協力分野

電子/ 電機部品

Mobile

家電・車載用

液晶関連

IGBT(電力半導体) / Integrated Power Module 分野Sensor分野、車載用 IC / LCD Touch / Motor

Connectivity (e.g. WiFi module, GPS 等) 部品

Touch Window、PCB 設計技術、LCD 高輝度 技術

Acoustic (e.g. Speaker, Motor) 感性品質(MEMS* 技術)

Camera (e.g. Image Processing, Filter 等)

Antenna 設計技術(e.g. Direct Printing) -Long Term Evolution(4G)

Touch 関連 Solution(Film, Touch IC)OLED 有機材料 / Encap FilmPVA (Polyvinyl Alcohol) , LCD用 TAC Film (Triacetylcellulose)

素材/材料

高強度Hybrimer2次 電池負極材Solar用 Glass / Bio PlasticFuel cell Ceramic 材料

* MEMS (Micro Electro Mechanical System)

精密加工・金型 高効率射出、複雑形状、Stack Mold等

表面処理、接着

20/26

9. 日本とLGの協業履歴

• Storage分野J/V (HLDS)運営

• アクリル樹脂関連J/V運営

• 両社保有特許共同使用

• 日本市場 携帯開発/販売

• Paju電気硝子設立

• Study Group運営、技術交流

• Cross Sourcing/共同開発

Hitachi

住友化学

Panasonic

Docomo/au

NEG

Sony/Pioneer

Panasonic HA

出光興産

Optical Storage

石油化学原材料

DVD、PC、PDP 等

携帯

LCD用Glass

次世代 Storage

空調分野

資源開発• 石炭鉱山共同開発運営

(オーストラリア）

事業分野 協力Partner 主要協力内容

LG電子

LG Display

LG化学

LG商事

日本の主要企業と広範囲分野で事業協力を活発に展開しながら多数の産学協同研究開発も行っている

水処理 Hitachi • J/V設立（2012年）

• 材料と機構共同開発出光興産OLED

銀座ステファニー化粧品など生活用品

• 株式取得による子会社化（2012年）LG生活健康

21/26

10. 事業協力チーム

組織図

Groupの重点事業の育成に必要な中核の部品・素材・精密加工分野の日本強みである

技術の発掘 · 確保を通して新事業開発

2226

LGホールディングス

チーム長具本奇 部長

アドバイザリースタッフ

LG Electronics Japan 株式会社

代表取締役 李 揆弘

株式会社日立LGデータストレージ

代表取締役社長 崔 仁哲

LG Electronics Japan Lab 株式会社

代表取締役 尾上 善憲

部品

許 賢哲部長

現地採用1名

素材・材料

金載駿部長

寒川喜光部長

精密加工・金型

現地採用1名

11．株式会社LGホールディングス 事業協力チームの業務内容

LG Group 企業

LG ホールディングス事業協力チーム

大学、公的研究機関

大手企業

中小企業

ベンチャー企業

金融機関、証券会社等

・共同開発・技術ライセンス・資本提携・J/V・Majority株式取得

情報交換 先端技術調査

対象となる日本企業

保有技術の活用

※企業規模にかかわらず、当社の事業戦略に沿った優れた加工技術、部品、素材の開発技術を有する日本企業に対してアライアンスを希望。

マーケットの活用

相互の長所、利点を活用し協業する

事業協力体制

23/26

研究開発機関

（LG ジャパンの事業紹介） LG Group OrganizationLG Holdings

Electronics Chemical Communication& Service

LG Electronics

LG Display

LG Innotek

LG Chemical

LG U+

LG CNS

LG International

LG Hausys

LG Household& Healthcare

LG International (LG商事)は、LGグループにおける商社部門です

LG International JAPANTOKYO OFFICEOSAKA OFFICE

LG International SEOUL HEAD OFFICE

50 Overseas Offices 24/26

原資材 産業材

電気/電子部品 ・ 製造設備 ・ 鉄鋼 ・ 石油化学

石炭 石油 非鉄

CPO (Crude Palm Oil)

（LG ジャパンの事業紹介） Business Sector

1. 資源開発 2. Trading

太陽光発電 風力発電

バイオマス発電 CDM

3. Green Energy

Our Target

資 源 開 発

新 規 事 業

戦略国家におけるMarketingの拡大、及びプラント・インフラ事業推進

再生可能エネルギー・既存事業につながる新しい需要の創出

25/26

（LG ジャパンの事業紹介） What we want to do in Japan

LGI Japan

新規ビジネスの創出

1. Global Networkを生かした事業機会の創出

2. Upstream～Downstream までのSupply Chain構築

3. 様々な事業統合を推進するOrganizing機能強化

日本企業

技術力 発想力

経験

人材

＋α

韓国マーケット

Global マーケット

・ LGグループ企業LG電子、LG化学、LG Display etc.

・ その他企業

・ LG International 海外拠点

・ 新規開拓

・ 既存顧客

投資

J/V

業務提携マーケティング

営業

工場誘致

26/26