20120122 芸術学園幼稚園2

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幼稚園でのTOCfE活用例 大石真司 芸術学園幼稚園 学園本部長 宮崎洋一 (卒園生保護者様) 森本智香 (絵本の店コッコサン代表)

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幼稚園でのTOCfE活用例

大石真司 芸術学園幼稚園 学園本部長

宮崎洋一 (卒園生保護者様)

森本智香 (絵本の店コッコサン代表)

トイレのスリッパがバラバラ…

スリッパを そろえない

スリッパを そろえる

友達に迷惑を かけたくない

早くしたい

友達と 仲良く したい

対立

先生たちがクラウドを作ってみた

スリッパを そろえない

スリッパを そろえる

友達に迷惑を かけたくない

早くしたい

友達と 仲良く したい

次の人が困るから きれだと感じか良い スリッパがかわいそう

みんなに喜んでもらいたい

次に待っている人に早く代わってあげる

早く遊びたいから 合奏に遅れるから

早くおやつが食べたい

そろえたあと揃っているか見る

あわてない 足をくっつけて脱ぐ

後ろ向きに履きやすいように 揃える

待っている人に ちょっと待ってと言う お友達に「汚いよ」と

教えてあげる いつもスリッパを見る

足元を見る

対立

子供たちと理由を考えてみた (芸術学園幼稚園)

スリッパを そろえない

スリッパを そろえる

友達に迷惑を かけたくない

早くしたい

友達と 仲良く したい

お友達のためにきれいにする ぐちゃぐちゃだと履きづらい ぽんとするとがスリッパが

壊れる 汚いと次の人がけんけんで

行くようになる

スリッパがすぐ脱げない 早く遊びたいから 揃えるのを忘れた 早く給食が食べたい

ゆっくり早くする

揃ってなかったら次の人が揃える 気がついた人が直してあげる スリッパの置き場に来たら

ゆっくり置く

わからん 急がない

スリッパを脱ぐときに ゆっくりと脱ぐ

自分で使ったスリッパを並べる

対立

子供たちと理由を考えてみた (桜井幼稚園)

スリッパがバラバラだと…

このページ以降の紙芝居は、絵本の店コッコさんの作品です

かなしい…

本当は、いつも一緒にいたい

こんな紙芝居を作り、はなしあい

トイレ王国のスリッパ王子と王女

王子様と王女様は幸せに

芸術学園幼稚園

日々の生活の中でトイレのスリッパを並べることを習慣づけることはこれまでの課題であった。1つのことに焦点をあてて子どもたちに考えさせる時間をつくる、どうすれば解決できるかを考えていくことはとても大切なことでよい教材であると感じた。スリッパを並べてないことが悪いことではないという前置きが子どもたちの正直な声を引き出せたのではないか、これから先現場でどうつなげていくか、年長さ

んの意識でなく、他の学年にどうつなげていくかを考えていきたい。

教頭 美崎

子どもたちの本音が聞けた良い機会になった。いろいろな想いがあっての行動だということが分かった。おもちゃの片付けや自分のお道具箱、本棚等、いろんなことへとつなげていき、一人一人が意識してくれ

るようになって欲しい。

ゆり組担任

スリッパ王国を身近に感じ意識をしていくことができた。またスリッパだけでなく教室の椅子をぴたっとくっつけて整える姿があり嬉しく思った。言葉のかけ方等、今後の保育

において参考になった。

ばら組担任

鎌倉

芸術学園幼稚園

子どもたちもコッコサンオリジナルの可愛いトイレ王子、王女のスリッパに興味深々紙芝居を見ながら分かり安く子どもたちに伝えてくださいました。

スリッパをいつも揃えるグループと毎日は揃えないグループに分かれて、子どもたち自身の意見を聞き、子どもたちも一生懸命自分なりに考えているのが分かりました。

その話し合いの後はスリッパを意識的に揃える子どもたちの姿を見かけることが出来て良かったと思います。

「スリッパ王国をきれいにする!」と言って頑張って揃えている姿が微笑ましく思いました。

私自身トイレの前を通る度に、トイレのスリッパはきれいかな?とトイレをのぞくようになり、先生も子どもと一緒になって取り組むことが大切だと思いました。

年長組副担任 吉永

桜井幼稚園のコメント

生活の中で日頃から取り組んでいる基本的な生活習慣ですが、指導方法はさまざまです。4歳児の気持ちを素直に聞くことは少し無理がありました。

柿原園長

子どもたちがトイレ王国に親しみを感じたと思います。その後もみんなで「トイレ王国をきれいにしよう!」と声を掛け合っています

すみれ組担任 常石

子どもたちも楽しみながら、自分で考えることができよい機会だったと思います。

たんぽぽ組担任 岡

トイレ王国という表現は、子どもたちにとって親しみやすい表現であったが担任がそれをどう引きつぎその後をどう活かしていくのかが大切

山北副園長

芸術学園幼稚園

「スリッパを揃える」ことの心地よさを教師が言葉で説明するだけでは、子どもが理解し実行できるのは一時的であると思うが、対立の意見をそれぞれ子どもたち自身が考え、時間をかけて聞きだし、そして目標達成のために「自分ができる工夫」につ

いても子どもの心に寄り添い引き出すことを行った授業であった。

子どもの心にストーンと入り、そして意識づけが実践につながると思いました。

コッコサンの森本さんが、表情つきのスリッパや紙芝居など子どもの興味を引き付けそうな提示物を準備してくれたこと、子どもたちへの説明が優しく語りかけるような口調で、かつ一人一人の子どもの意見を大切にしてくれたことが、授業の成功の大きな要因であったと思います。年長組の先生の今後の指導にも生かされると思いま

す。

卒園生の保護者でもある宮﨑さんにも大変お世話になりありがとうございました。

園長 児玉富貴子