20110627 i careについて @院内勉強会

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iCare®について 2011627日 院内勉強会 加藤 浩晃

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Health & Medicine


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iCare®について

2011年6月27日 院内勉強会

加藤 浩晃

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携帯式で表面麻酔が不要の眼圧計

プローブが角膜にぶつかった動きから眼圧を測定

induction/impact tonometer、 rebound tonometer と言われる

iCare®

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測定原理

プローブが角膜にあたって減衰して跳ね返るときの動きの変化を

眼圧計に内蔵しているソレノイドと呼ばれるコイル内に生じた磁場変化

から電気信号に変換して眼圧を測定する

(Kontiola AI et al :Acta Ophthalmol Scand. 2000:142-145)

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測定方法

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特徴

メリット

・眼圧測定に点眼麻酔が不要

・プローブが細いので瞼裂の狭い人でも測定が容易(直径1.7mm)

・携帯式なので車いすの患者にも使用可能

・本体にプローブを挿入して電源を入れると自動的に測定モード

(キャリブレーションが不要)

・プローブがディスポのため感染症の心配がない

デメリット

・前に傾けるとプローブが落ちるため仰臥位の患者には使用しにくい

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測定値

☞正常被験者においてiCareはGATに比べて高く測定される

正常被験者

Fernandes et al 46例 :GAT<iCare 1.34mmHg(Fernandes P et al :Ophthalmic Physiol Opt 2005 ,436-440)

Davis et al 42例 :GAT<iCare 0.5mmHg(Davis LN et al :Acta Ophthalmol Scand 2006 ,206-209)

豊原ら 47例 :GAT<iCare 1.0mmHg(豊原ら :あたらしい眼科 2007 ,355-359)

測定誤差

80%以上の人でGATに比べて±3mmHg以内に収まる( Fernandes P et al:Ophthalmic Physiol Opt. 2005:436-40)

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測定値

☞緑内障患者においてiCareはGATに比べて

正常眼圧~高眼圧なら同等~高く測定される

低眼圧なら有意に低く測定される

緑内障患者

豊原ら 平均15mmHg 110例 :GAT≒iCare(豊原ら :あたらしい眼科 2007 ,355-359)

夏目ら 平均21mmHg 44例 :GAT<iCare 0.5mmHg(夏目ら :臨床眼科 2006 ,2063-2065)

岡本ら 平均9mmHg以下 44例 :GAT>iCare 1.4mmHg*(岡本ら :臨床眼科 2009 ,1381-1383)

iCareは角膜厚による影響を受けるとされている(Nakamura M:AJO 2006)が、角膜厚だけでなく低眼圧による角膜剛性の変化で眼圧がより低く測定された??

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測定値

乳児(正常~高眼圧)

池田ら 36例 :Perkins(仰臥位)>iCare(座位) 2.4mmHg(池田ら :臨床眼科 2009 ,367-370)

☞乳児の眼圧スクリーニングとしてiCareが使用できる可能性

移植眼(PKP、ALTK、DSAEK)

Salvetat ML et al PKP 34例 :GAT vs iCare ?

ALTK 20例 :GAT vs iCare ?

DSAEK 19例 :GAT vs iCare ?

角膜浮腫眼 17例 :GAT<iCare 6.5mmHg( Salvetat ML et al :EYE 2011,May 642-650)

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iCare® ONE Tonometer