2011 3月31日までのデータ取りまとめ...

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1 インフルエンザ罹患に伴う 異常行動研究 2011331日までのデータ取りまとめ 2010/2011シーズン報告 平成22年度厚生労働科学研究費補助金 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究事業 「インフルエンザ様疾患罹患時の異常行動の情報収集に関する研究」 研究代表者 国立感染症研究所 岡部信彦 資料1-1

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  • 1

    インフルエンザ罹患に伴う 異常行動研究

    2011年3月31日までのデータ取りまとめ2010/2011シーズン報告

    平成22年度厚生労働科学研究費補助金 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス総合研究事業

    「インフルエンザ様疾患罹患時の異常行動の情報収集に関する研究」 研究代表者 国立感染症研究所 岡部信彦

    資料1-1

  • 研究班

    研究代表者 – 岡部信彦(国立感染症研究所感染症情報センター長)

    研究分担者(五十音順)

    – 大日康史(国立感染症研究所感染症情報センター主任研究官)

    – 谷口清州(国立感染症研究所感染症情報センター第一室室長)

    – 宮崎千明(福岡市立西部療育センター長) – 桃井真里子(自治医科大学小児科学教授)

    2

  • 報告の内容

    • インフルエンザ2010/2011シーズン • 調査概要 • 重度の分析 • まとめ

    3

  • 4

    インフルエンザ 2010/2011シーズン

  • 図1.インフルエンザ患者報告数

    5

    出典:国立感染症研究所感染症情報センター

    0.00

    10.00

    20.00

    30.00

    40.00

    50.00

    60.00

    1 3 5 7 9 11 13 15 17 19 21 23 25 27 29 31 33 35 37 39 41 43 45 47 49 51 53

    1

    2

    3

    4

    5

    6

    7

    8

    9

    10

    11

  • 図2.年齢別インフルエンザ 患者報告数

    6

    出典:国立感染症研究所感染症情報センター

    191件 14.0%

    354件 26.0%

    210件 15.4% 78件 5.7%

    155件 11.4%

    153件 11.3%

    99件 7.3%

    63件 4.6%

    33件 2.4% 24件 1.8%

    2010 年第 36 週~ 2011 年第 22 週インフルエンザ累積の推計受診患者数年齢群別割合

    0 ~ 4 歳 5 ~ 9 歳

    10 ~ 14 歳 15 ~ 19 歳 20 ~ 29 歳 30 ~ 39 歳 40 ~ 49 歳 50 ~ 59 歳 60 ~ 69 歳 70 歳~

  • 図3.型別インフルエンザウイルス 分離の検出報告数

    7

    出典:国立感染症研究所感染症情報センター

    0

    200

    400

    600

    800

    1000

    1200

    1400

    36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21

    2010 2011

    インフルエンザウイルス検出状況(2010年第36~2011年第22週)

    A(H1)pdm

    A(H3)

    B

  • 8

    調査概要

  • 9

    調査概要 • 重度の異常な行動に関する調査(重度調査)

    – すべての医療機関 – 2006/2007シーズン:後向き調査 – 2007/2008シーズン:前向き調査 – 2008/2009シーズン:前向き調査 – 2009/2010シーズン:前向き調査 – 2010/2011シーズン:前向き調査

    • 軽度の異常な行動に関する調査(軽度調査) – インフルエンザ定点医療機関 – 2007/2008シーズン:前向き調査 – 2008/2009シーズン:前向き調査 – 2009/2010シーズン:前向き調査 – 2010/2011シーズン:前向き調査

  • 10

    調査概要(重度)

    • 調査依頼対象:すべての医療機関 • 報告対象:インフルエンザ様疾患と診断

    され、かつ、重度の異常な行動※を示した患者 – ※飛び降り、急に走り出すなど、制止しなけ

    れば生命に影響が及ぶ可能性のある行動 • 報告方法:インターネット 又は FAX

  • 11

    インフルエンザに伴う異常な行動に 関する報告基準

    • インフルエンザ様疾患と診断され、かつ、重度の異常な行動を示した患者

    • インフルエンザ様疾患 – 臨床的特徴(上気道炎症状に加えて、突然の高熱、全身倦怠感、

    頭痛、筋肉痛を伴うこと)を有しており、症状や所見からインフルエンザと疑われる者のうち、下記のいずれかに該当する者

    次のすべての症状を満たす者①突然の発現、②高熱(38℃以上)、③上気道炎症状、④全身倦怠感等の全身症状

    迅速診断キットで陽性であった者 • 重度の異常な行動

    – 突然走り出す – 飛び降り – その他、予期できない行動であって、制止しなければ生命に影

    響が及ぶ可能性のある行動

  • 12

    重度の分析

  • 図4-1.異常行動(重度)の発熱週と 発生動向調査

    13 0

    10

    20

    30

    40

    50

    60

    38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16

    異常行動発現数

    0

    5

    10

    15

    20

    25

    30

    35

    40

    45

    インフルエンザ患者数

    (定点あたり

    異常行動発現数

    インフルエンザ患者数(定点あたり)

    2008/2009 n=179

    0

    10

    20

    30

    40

    50

    60

    38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16

    異常行動発現数

    0

    5

    10

    15

    20

    25

    30

    35

    40

    45

    インフルエンザ患者数

    (定点あたり

    異常行動発現数

    インフルエンザ患者数(定点あたり)

    2006/2007 n=137

    0

    10

    20

    30

    40

    50

    60

    38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16

    異常行動発現数

    0

    5

    10

    15

    20

    25

    30

    35

    40

    45

    インフルエンザ患者数

    (定点あたり

    異常行動発現数

    インフルエンザ患者数(定点あたり)

    2007/2008 n=77

    0

    10

    20

    30

    40

    50

    60

    38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16

    異常行動発現数

    0

    5

    10

    15

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    40

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    インフルエンザ患者数

    (定点あたり

    異常行動発現数

    インフルエンザ患者数(定点あたり)

    2009/2010 n=272

  • 図4-2.異常行動(重度)の発熱週と 発生動向調査

    14

    0

    1

    2

    3

    4

    5

    6

    7

    8

    9

    38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16

    異常行動発現数

    0

    5

    10

    15

    20

    25

    30

    35

    40

    インフルエンザ患者数

    (定点あたり

    異常行動発現数

    インフルエンザ患者数(定点あたり)

    2010/2011 n=59

  • 図5-1. 患者の年齢

    15

    0

    2

    4

    6

    8

    10

    12

    14

    16

    18

    20

    1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29

    2006/2007 n=137 平均値10.11 中央値10

    0

    2

    4

    6

    8

    10

    12

    1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29

    2007/2008 n=77 平均値8.66 中央値8

    0

    2

    4

    6

    8

    10

    12

    14

    16

    18

    20

    22

    24

    1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29

    2008/2009 n=179 平均値8.89 中央値8

    0

    2

    4

    6

    8

    10

    12

    14

    16

    18

    20

    22

    24

    26

    28

    30

    32

    34

    36

    38

    1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29

    2009/2010 n=272 平均値9.67 中央値10

  • 図5-2. 患者の年齢

    16

    0

    2

    4

    6

    8

    10

    1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29

    2010/2011 n=59

    平均値9.19 中央値9

  • 図6-1.患者の性別

    17

    10174%

    3626%

    2006/2007 n=137

    5571%

    2229%

    2007/2008 n=77

    11866%

    6134%

    2008/2009 n=179

    20676%

    6624%

    2009/2010 n=272

  • 図6-2.患者の性別

    18

    4475%

    1525%

    2010/2011n=59

  • 表1.発熱から異常行動発現までの日数

    19

    (2007/2008) (2008/2009) (2009/2010) (2010/2011)

    重度 重度 重度 重度

    発現日 n % n % n % n %

    発熱後1日以内 25 33.33 47 27.01 66 24.72 13 22.03

    2日目 37 49.33 87 50.57 151 56.55 36 61.02

    3日目 11 14.67 22 12.64 42 15.73 8 13.56

    4日目 2 2.67 17 9.76 8 2 2 3.38

    75 100 173 100 267 100 59 100

    走り出し、飛び降りのみ 走り出し、飛び降りのみ 走り出し、飛び降りのみ 走り出し、飛び降りのみ

    発現日 n % n % n % n %

    発熱後1日以内 14 35 24 28.57 33 23.7 11 39.29

    2日目 19 47.5 45 53.57 75 55.56 12 42.86

    3日目 6 15 9 10.71 24 17.78 5 17.86

    4日目以降 1 2.5 6 7.15 4 2 0 0

    40 100 84 100 136 100 28 100

  • 図7-1.最高体温

    21

    0

    5

    10

    15

    20

    25

    30

    35

    40

    45

    37.9 38.1 38.3 38.5 38.7 38.9 39.1 39.3 39.5 39.7 39.9 40.1 40.3 40.5 40.7 40.9 41.1 41.3 41.5 41.7 41.9

    2006/2007 n=125 平均値39.24中央値39.0

    0

    5

    10

    15

    20

    25

    30

    35

    40

    45

    37.9 38.1 38.3 38.5 38.7 38.9 39.1 39.3 39.5 39.7 39.9 40.1 40.3 40.5 40.7 40.9 41.1 41.3 41.5 41.7 41.9

    2007/2008 n=77 平均値39.41中央値39.3

    0

    5

    10

    15

    20

    25

    30

    35

    40

    45

    37.9 38.1 38.3 38.5 38.7 38.9 39.1 39.3 39.5 39.7 39.9 40.1 40.3 40.5 40.7 40.9 41.1 41.3 41.5 41.7 41.9

    2008/2009 n=177 平均値39.28中央値39.2

    0

    5

    10

    15

    20

    25

    30

    35

    40

    45

    37.9 38.1 38.3 38.5 38.7 38.9 39.1 39.3 39.5 39.7 39.9 40.1 40.3 40.5 40.7 40.9 41.1 41.3 41.5 41.7 41.9

    2009/2010 n=256 平均値39.29 中央値39.2

  • 図7-2.最高体温

    0

    2

    4

    6

    8

    10

    12

    14

    16

    37.9 38.1 38.3 38.5 38.7 38.9 39.1 39.3 39.5 39.7 39.9 40.1 40.3 40.5 40.7 40.9 41.1 41.3 41.5 41.7 41.9

    2010/2011 n=58

    平均値39.2 中央値39.2

  • 図8-1.インフルエンザ迅速診断 キットの実施の有無

    13296%

    54%

    2006/2007 n=137

    7699%

    11%

    2007/2008 n=77

    23

    17799%

    21%

    2008/2009 n=179

    25092%

    218%

    2009/2010 n=271

  • 図8-2.インフルエンザ迅速診断 キットの実施の有無

    24

    5898%

    12%

    2010/2011 n=59

  • 図9-1.迅速診断キットによる 検査結果

    65%

    22%2

    2%

    5037%

    7254% 陽性(A型)

    陽性(B型)

    陽性(不明)

    不明

    陰性

    2006/2007 n=132

    53%

    12973%

    4324%

    00%

    00%

    陽性(A型)

    陽性(B型)

    陽性(不明)

    不明

    陰性

    2008/2009 n=177

    25

    7092%

    34%

    00%

    00%

    34%

    陽性(A型)

    陽性(B型)

    陽性(不明)

    不明

    陰性

    2007/2008 n=76

    24096%

    00%0

    0%

    10% 10

    4%

    陽性(A型)

    陽性(B型)

    陽性(不明)

    不明

    陰性

    2009/2010 n=250

  • 図9-2.迅速診断キットによる 検査結果

    26

    4374%

    1119%

    00%

    00% 4

    7%

    陽性(A型)

    陽性(B型)

    陽性(不明)

    不明

    陰性

  • 図10-1.異常行動と睡眠の関係

    異常行動は覚醒していて徐々に

    起こった3022%

    異常行動は眠りから覚めて直に

    起こった7152%

    不明3425%

    その他21%

    2006/2007 n=137

    その他00%

    不明1823%

    異常行動は眠りから覚めて直に

    起こった4863%

    異常行動は覚醒していて徐々に

    起こった1114%

    2007/2008 n=77

    異常行動は覚醒していて徐々に

    起こった4022%

    異常行動は眠りから覚めて直に

    起こった11162%

    不明74%

    その他2112%

    2008/2009 n=179

    27

    異常行動は覚醒していて徐々に

    起こった5721%

    異常行動は眠りから覚めて直に

    起こった16560%

    不明156%

    その他3513%

    2009/2010 n=272

  • 図10-2.異常行動と睡眠の関係

    28

    異常行動は覚醒していて徐々に

    起こった1119%

    異常行動は眠りから覚めて直に

    起こった3660%

    不明47%

    その他8

    14%

    2010/2011 n=59

  • 29 29

    図11-1.薬の組み合わせ 全て服用なし,

    19, 25%

    アセトアミノフェンのみ

    2026%

    リレンザのみ68%

    リレンザ+アセトアミノフェン, 3,

    4%

    タミフルのみ79%

    タミフル+アセトアミノフェン, 4,

    5%

    いずれかが不明1823%

    2007/2008 n=77全て服用なし,

    20, 15%

    アセトアミノフェンのみ

    1511%

    リレンザのみ11%

    リレンザ+アセトアミノフェン, 3,

    2%

    タミフルのみ2720%

    タミフル+アセトアミノフェン, 22,

    17%

    その他43%

    いずれかが不明4031%

    2006/2007 n=132

    その他シンメトレルのみ 1アセトアミノフェン+シンメトレル 2タミフル+リレンザ+アセトアミノフェン 1

    全て服用なし,35, 20%

    アセトアミノフェンのみ

    2112%

    リレンザのみ116%

    リレンザ+アセトアミノフェン, 7,

    4%

    タミフルのみ2514%

    タミフル+アセトアミノフェン, 22,

    12%

    いずれかが不明, 58,32%

    2008/2009 n=179

    注:タミフル、シンメトレル、リレンザ、アセトアミノフェンの4剤の服用有無が明らかな症例についての内訳。 4剤のうち一部薬剤処方有り症例でも、併用状況が不明な症例は「いずれかが不明」に分類。

    全て服用なし,18, 7%

    アセトアミノフェンのみ, 11, 4%

    リレンザのみ,27, 10%

    リレンザ+アセトアミノフェン, 33,

    12%

    タミフルのみ, 29,11%タミフル+アセト

    アミノフェン, 30,11%

    いずれかが不明, 124, 45%

    2009/2010 n=272

    全て服用なし 20件 15%

    アセトアミノフェンのみ 15件 11%

    リレンザのみ1件 1%

    全て服用なし 19件 25%

    全て服用なし 35件 20%

    全て服用なし 18件 7%

    アセトアミノフェンのみ 20件 26%

    アセトアミノフェンのみ 11件 4%

    アセトアミノフェンのみ 21件 12%

    タミフル+アセトアミノフェン

    4件 5%

    7件 9%

    リレンザ+アセトアミノフェン

    3件 4%

    リレンザのみ 6件 8%

    18件 23%

    27件 20%

    4件 3% 40件

    31%

    タミフル+アセトアミノフェン 22件 17%

    リレンザ+アセトアミノフェン

    3件 2%

    いずれかが不明124件 45%

    リレンザのみ 27件 10%

    リレンザ+アセトアミノフェン

    33件 12%

    リレンザ+アセ トアミノフェン 7件 4%

    リレンザのみ 11件 6%

    タミフルのみ 27件 20%

    タミフルのみ 29件 11%

    タミフルのみ 25件 14%

    いずれかが不明 58件 32%

    タミフル+アセトアミノフェン 22件 12%

    タミフル+アセトアミノフェン

    30件 12%

  • 図11-2.薬の組み合わせ

    30

    全て服用なし, 12件 20%

    タミフルのみ 8件 14%

    リレンザ+アセト アミノフェン

    0件 0%

    リレンザのみ 3件 5%

    アセトアミノフェ ンのみ0件0%

    タミフル+アセト アミノフェン

    3件 5% イナビル2件 3% その他1件 2%

    いずれかが不明 30件 51%

    2010/2011 n=59

  • 図12-1.異常行動の分類(複数回答)

    31

    注:複数回答で、それぞれ割合で示しているので、合計は100%を超える。

    05

    101520253035404550

    突然走

    り出

    び降

    会話中

    、突然話

    が通

    じな

    くなる

    おびえ

    ・恐慌状態

    いも

    のが見

    えると言

    いうわごと

    ・寝言

    めく

    ・泣

    やまな

    暴力

    ・興奮状態

    はねる

    徘徊

    無意味

    な動作

    の繰

    り返

    その他

    %

    2006/2007

    05

    101520253035404550

    突然走

    り出

    び降

    会話中

    、突然話

    が通

    じな

    くなる

    おびえ

    ・恐慌状態

    いも

    のが見

    えると言

    いうわごと

    ・寝言

    めく

    ・泣

    やまな

    暴力

    ・興奮状態

    はねる

    徘徊

    無意味

    な動作

    の繰

    り返

    その他

    %

    2007/2008

    05

    101520253035404550

    突然走

    り出

    び降

    会話中

    、突然話

    が通

    じな

    くなる

    おびえ

    ・恐慌状態

    いも

    のが見

    えると言

    いうわごと

    ・寝言

    めく

    ・泣

    やまな

    暴力

    ・興奮状態

    はねる

    徘徊

    無意味

    な動作

    の繰

    り返

    その他

    %

    2008/2009

    0.0%5.0%

    10.0%15.0%20.0%25.0%30.0%35.0%40.0%45.0%50.0%

    突然走

    り出

    び降

    会話中

    、突然話

    が通

    じな

    くなる

    おびえ

    ・恐慌状態

    いも

    のが見

    えると言

    いうわごと

    ・寝言

    めく

    ・泣

    やまな

    暴力

    ・興奮状態

    はねる

    徘徊

    無意味

    な動作

    の繰

    り返

    その他

    2009/2010

  • 図12-2.異常行動の分類(複数回答)

    32

    05

    101520253035404550

    突然走

    り出

    び降

    会話中

    、突然話

    が通

    じな

    くなる

    おびえ

    ・恐慌状態

    いも

    のが見

    えると言

    いうわごと

    ・寝言

    めく

    ・泣

    やまな

    暴力

    ・興奮状態

    はねる

    徘徊

    無意味

    な動作

    の繰

    り返

    その他

    2010/2011

  • 33

    突然走り出す・飛び降りのみ の分析

  • 図13-1.患者の年齢

    0

    2

    4

    6

    8

    10

    12

    1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29

    2006/2007 n=72 平均値9.93 中央値10

    0

    2

    4

    6

    8

    10

    12

    1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29

    2008/2009 n=87 平均値9.08 中央値9

    0

    1

    2

    3

    4

    5

    6

    7

    1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29

    2007/2008 n=41 平均値9.21 中央値7

    0

    2

    4

    6

    8

    10

    12

    14

    16

    18

    20

    22

    24

    1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29

    2009/2010 n=136 平均値9.78 中央値10

  • 図13-2.患者の年齢

    36

    0

    2

    4

    6

    8

    1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29

    2010/2011 n=28

    平均値9.07 中央値8.5

  • 図14-1.患者の性別

    3176%

    1024%

    2007/2008 n=41

    1622%

    5678%

    2006/2007 n=72

    6173%

    2327%

    2008/2009 n=84

    10376%

    3324%

    2009/2010 n=136

  • 図14-2.患者の性別

    38

    1864%

    1036%

    2010/2011n=28

  • 図15-1.最高体温

    0

    2

    4

    6

    8

    10

    12

    14

    16

    37.9 38.1 38.3 38.5 38.7 38.9 39.1 39.3 39.5 39.7 39.9 40.1 40.3 40.5 40.7 40.9 41.1 41.3 41.5 41.7 41.9

    2006/2007 n=66 平均値39.24中央値39.0

    0

    1

    2

    3

    4

    5

    6

    7

    8

    37.9 38.1 38.3 38.5 38.7 38.9 39.1 39.3 39.5 39.7 39.9 40.1 40.3 40.5 40.7 40.9 41.1 41.3 41.5 41.7 41.9

    2007/2008 n=41 平均値39.34中央値39.2

    0

    2

    4

    6

    8

    10

    12

    14

    16

    37.9 38.1 38.3 38.5 38.7 38.9 39.1 39.3 39.5 39.7 39.9 40.1 40.3 40.5 40.7 40.9 41.1 41.3 41.5 41.7 41.9

    2008/2009 n=86 平均値39.26 中央値39.3

    0

    5

    10

    15

    20

    25

    37.9 38.1 38.3 38.5 38.7 38.9 39.1 39.3 39.5 39.7 39.9 40.1 40.3 40.5 40.7 40.9 41.1 41.3 41.5 41.7 41.9

    2009/2010 n=127 平均値39.21 中央値39.1

  • 図15-2.最高体温

    40

    0

    1

    2

    3

    4

    5

    6

    7

    8

    37.9 38.1 38.3 38.5 38.7 38.9 39.1 39.3 39.5 39.7 39.9 40.1 40.3 40.5 40.7 40.9 41.1 41.3 41.5 41.7 41.9

    2010/2011 n=27

    平均値39.06 中央値39

  • 図16-1.インフルエンザ迅速診断 キットの実施の有無

    7097%

    23%

    2006/2007 n=72

    41100%

    00%

    2007/2008 n=41

    85100%

    00%

    2008/2009 n=85

    12491%

    129%

    2009/2010 n=136

  • 図16-2.インフルエンザ迅速診断 キットの実施の有無

    42

    2796%

    14%

    2010/2011 n=28

  • 図17-1.迅速診断キットによる 検査結果

    34%

    4159%

    2536%

    11%

    00%

    陽性(A型)

    陽性(B型)

    陽性(不明)

    不明

    陰性

    2006/2007 n=70

    12%

    3689%

    37%

    12%

    00%

    陽性(A型)

    陽性(B型)

    陽性(不明)

    不明

    陰性

    2007/2008 n=41

    11%

    6172%

    2327%

    00%

    00%

    陽性(A型)

    陽性(B型)

    陽性(不明)

    不明

    陰性

    2008/2009 n=85

    11895%

    00%0

    0%

    00% 6

    5%

    陽性(A型)

    陽性(B型)

    陽性(不明)

    不明

    陰性

    2009/2010 n=124

  • 図17-2.迅速診断キットによる 検査結果

    44

    1867%

    622%

    00%

    00%

    311%

    陽性(A型)

    陽性(B型)

    陽性(不明)

    不明

    陰性

    2010/2011 n=27

  • 図18-1.薬の組み合わせ

    全て服用なし,21, 24%

    アセトアミノフェンのみ

    1113%

    リレンザのみ67%

    リレンザ+アセトアミノフェン

    56%

    タミフルのみ1011%

    タミフル+アセトアミノフェン

    1011%

    いずれかが不明2428%

    2008/2009 n=87

    全て服用なし,10, 24%

    アセトアミノフェンのみ

    1127%

    リレンザのみ4

    10%

    リレンザ+アセトアミノフェン, 1,

    2%

    タミフルのみ5

    12%

    タミフル+アセトアミノフェン, 2,

    5%

    いずれかが不明

    820%

    2007/2008 n=41

    いずれかが不明2028%その他

    23%

    タミフル+アセトアミノ

    フェン1216%

    タミフルのみ1926%

    リレンザ+アセトアミノ

    フェン5

    12%

    リレンザのみ7

    10%

    アセトアミノフェンのみ

    11%

    全て服用なし

    37%

    2006/2007 n=72

    全て服用なし, 10,7%

    アセトアミノフェンのみ

    75%

    リレンザのみ1310%

    リレンザ+アセトアミノフェン, 14, 10%

    タミフルのみ1914%

    タミフル+アセトアミノフェン, 17, 13%

    いずれかが不明,56, 41%

    2009/2010 n=136

    全て服用なし 3件 7%

    全て服用なし 10件 24%

    全て服用なし 21件 24%

    全て服用なし 10件 7%

    アセトアミノフェンのみ 1件 1%

    リレンザのみ 7件 10%

    5件 12%

    19件 26%

    12件 16%

    5件 12%

    2件 3%

    4件 10%

    11件 27%

    リレンザ+ アセトアミノフェン

    1件 2%

    タミフル+ アセトアミノフェン

    2件 5%

    8件 20%

    アセトアミノフェン のみ

    7件 5%

    リレンザのみ 13件 10%

    リレンザ+アセトアミノフェン

    14件 10%

    タミフルのみ 19件 14%

    20件 28%

    いずれかが不明 56件 41%

    タミフル+アセトアミノフェン 10件 11%

    タミフルのみ 10件 11%

    リレンザ+アセトアミノフェン

    5件 6%

    リレンザのみ 6件 7%

    アセトアミノフェンのみ 11件 13%

    タミフル+アセトアミノフェン

    17件 13%

  • 図18-2.薬の組み合わせ

    46

    全て服用なし 5件 18%

    リレンザのみ 1件 4% リレンザ+アセト アミノフェン 0件 0%

    タミフルのみ 3件 11%

    タミフル+アセト アミノフェン 0件 0%

    イナビル 2件 7%

    その他 1件 4%

    アセトアミノフェ ンのみ 0件 0%

    いずれかが不明 16件 56%

    2010/2011 n=28

  • 図19-1.異常行動と睡眠の関係

    47

    異常行動は覚醒していて徐々に

    起こった2231%

    異常行動は眠りから覚めて直に

    起こった3853%

    不明1115%

    その他11%

    2006/2007 n=72

    異常行動は覚醒していて徐々に

    起こった6

    15%

    異常行動は眠りから覚めて直に

    起こった2868%

    不明7

    17%

    その他00%

    2007/2008 n=41

    異常行動は覚醒していて徐々に

    起こった1416%

    異常行動は眠りから覚めて直に

    起こった6777%

    不明22%

    その他45%

    2008/2009 n=87

    異常行動は覚醒していて徐々に

    起こった2418%

    異常行動は眠りから覚めて直に

    起こった9267%

    不明86%

    その他129%

    2009/2010 n=136

  • 図19-2.異常行動と睡眠の関係

    48

    異常行動は覚醒していて徐々に

    起こった6

    21%

    異常行動は眠りから覚めて直に

    起こった1968%

    不明27%

    その他14%

    2010/2011 n=28

  • まとめ • 2010/2011シーズンのインフルエンザ流行は2009年の新型インフルエンザほ

    どには大規模でなかったこともあり、この5年間では重度の異常行動の報告数は最も少なかった。

    • しかしながら異常行動の報告数は、インフルエンザ患者の発生状況とほぼ同様に推移しており、一定の確率で発生していることが推測される。

    • 2010/2011シーズンの報告状況について、従来の季節性インフルエンザにおける異常行動の報告状況に概ね類似している。

    • 年齢が9才が中央値で、男性の方が4分の3を占めた。 • 薬剤の使用状況に関しては、抗インフルエンザ薬を服用していない者にも

    異常行動が認められるとともに、タミフル、リレンザ服用者の他、 2010/ 2011から使用されたイナビル服用後の異常行動も確認された。

    • 突然の走りだし・飛び降りに限定すると、タミフル服用後3名、イナビル服用後2名、リレンザ服用後1名であり、いずれの抗インフルエンザ薬服用者でも認められた。

    • したがって、これまで同様に、異常行動は、抗ウイルス薬の種類と特定の関係に限られるものではないと考えられた。

  • まとめ(つづき) 以上のインフルエンザ罹患者における異常行動の収集

    ・評価の結果を踏まえ、異常行動による重大な転帰の発生を抑止するために、引き続き次の対応が必要と考える。 – 抗インフルエンザウイルス薬の処方の有無にかかわ

    らず、インフルエンザ発症後の異常行動に関する注意喚起を行うこと

    – インフルエンザ罹患者における異常行動の収集・評価を継続して行うこと。

    インフルエンザ罹患に伴う�異常行動研究� 2011年3月31日までのデータ取りまとめ2010/2011シーズン報告研究班報告の内容インフルエンザ�2010/2011シーズン図1.インフルエンザ患者報告数図2.年齢別インフルエンザ�患者報告数図3.型別インフルエンザウイルス�分離の検出報告数調査概要調査概要調査概要(重度)インフルエンザに伴う異常な行動に�関する報告基準重度の分析�図4-1.異常行動(重度)の発熱週と�発生動向調査図4-2.異常行動(重度)の発熱週と�発生動向調査図5-1. 患者の年齢図5-2. 患者の年齢図6-1.患者の性別図6-2.患者の性別表1.発熱から異常行動発現までの日数スライド番号 20図7-1.最高体温図7-2.最高体温図8-1.インフルエンザ迅速診断�キットの実施の有無図8-2.インフルエンザ迅速診断�キットの実施の有無図9-1.迅速診断キットによる�検査結果図9-2.迅速診断キットによる�検査結果図10-1.異常行動と睡眠の関係図10-2.異常行動と睡眠の関係図11-1.薬の組み合わせ図11-2.薬の組み合わせ図12-1.異常行動の分類(複数回答)図12-2.異常行動の分類(複数回答)突然走り出す・飛び降りのみ の分析スライド番号 34図13-1.患者の年齢図13-2.患者の年齢図14-1.患者の性別図14-2.患者の性別図15-1.最高体温図15-2.最高体温図16-1.インフルエンザ迅速診断�キットの実施の有無図16-2.インフルエンザ迅速診断�キットの実施の有無図17-1.迅速診断キットによる�検査結果図17-2.迅速診断キットによる�検査結果図18-1.薬の組み合わせ図18-2.薬の組み合わせ図19-1.異常行動と睡眠の関係図19-2.異常行動と睡眠の関係まとめまとめ(つづき)