1.地区の概況 図1 地区の位置 基盤地図情報(数値標高 ......2020/03/23  · 24...

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富岡西・能見台地区 1 1.地区の概況 図1 地区の位置 *地形図は国土地理院 基盤地図情報(数値標高モデル)5m メッシュにより作成 表1 人口、世帯数、年齢別人口等の動向 *「町別世帯と人口」、「町丁別年齢別男女別人口」による。各年9 月末現在 *人口等の統計データは町丁目を単位に集計されたデータを活用しています。 *町丁目の境界線が複数の区域にわたる場合は、町丁目の区域を単位としていずれかの区域に含まれるものとして集計しました。

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  • 富岡西・能見台地区

    1

    1.地区の概況

    図1 地区の位置 *地形図は国土地理院 基盤地図情報(数値標高モデル)5mメッシュにより作成

    表1 人口、世帯数、年齢別人口等の動向

    *「町別世帯と人口」、「町丁別年齢別男女別人口」による。各年9月末現在

    *人口等の統計データは町丁目を単位に集計されたデータを活用しています。 *町丁目の境界線が複数の区域にわたる場合は、町丁目の区域を単位としていずれかの区域に含まれるものとして集計しました。

  • 富岡西・能見台地区

    2

    0

    1,000

    2,000

    3,000

    4,000

    5,000

    6,000

    7,000

    平20 平22 平24 平26 平28 平30

    (人)富岡西

    六丁目

    能見台

    能見台

    0

    500

    1,000

    1,500

    2,000

    2,500

    3,000

    平20 平22 平24 平26 平28 平30

    (世帯)

    富岡西

    六丁目

    能見台

    能見台

    1.50

    1.70

    1.90

    2.10

    2.30

    2.50

    2.70

    平20 平22 平24 平26 平28 平30

    (人/世帯)

    富岡西

    六丁目

    能見台

    能見台

    2.町丁別人口世帯の動向 *「町丁別世帯と男女別人口」による。各年9月末現在

    図2 町丁別人口の動向

    図3 町丁別世帯数の動向

    図4 町丁別平均世帯規模の動向

    富岡西・能見台地区には、平成30年9月現在約9,190人が暮らしています。世帯数は約4,190世帯、平均世帯規模は2.20人/世帯です。(表1参照) 平成 25〜30 年の期間でみると、人口は減少が続いていますが、減少傾向は弱くなりました。世帯数は現

    象がゆるやかな増加に変りました。 世帯規模は縮小する傾向が続いています。平成30年の平均世帯規模は市の平均(2.10人/世帯)を上回り、金沢区の平均(2.29人/世帯)よりやや小さい規模になっています。(表1参照) 平成 29 年時点の 65 歳以上の人口比率(高齢化率)は、25.3%で市平均(23.8%)に近い水準で、区の平均(28.2%)を下回っています。5年間で5.2%上昇しました。 0〜14 歳の人口(年少人口)、15〜64 歳の人口(生産年齢人口)の減少が続いており、比率も低下する傾

    向があります。生産年齢人口の減少傾向は、平成20〜25年の期間に比べて弱くなっています。(表1参照) 富岡西・能見台地区には 3 町丁が含まれています。 地区の南側に位置する能見台東で、人口、世帯数と

    もに緩やかな減少傾向になっています。 世帯規模はわずかに小さくなる程度でほぼ安定し

    ています。(図2,3参照) 富岡西六丁目、能見台通は人口、世帯数ともほぼ安

    定してます。(図2,3参照) 世帯規模は、いずれの町丁ともゆるやかに縮小する

    傾向が続いています。 富岡西六丁目は平均世帯規模が最も大きく平成 30年時点で約 2.30 人/世帯で規模の縮小傾向が強くなっています。一方、能見台通は平均的世帯規模が最も小

    さく平成30年時点で1.96人/世帯になっています。(図4参照)

  • 富岡西・能見台地区

    3

    3.地域の施設等の分布状況

    図5 地域の施設等の分布状況

    *土地利用現況、建物用途現況は、横浜市都市計画基礎調査結果による。 *施設の位置は、金沢区オープンデータ等による。

  • 富岡西・能見台地区

    4

    -400

    -200

    0

    200

    400

    600

    800

    1000

    1200

    1400

    1600

    H13 H15 H17 H19 H21 H23 H25 H27

    (人) 転入計転出計社会増加

    -60

    -40

    -20

    0

    20

    40

    60

    80

    100

    _0〜

    4歳

    _5〜

    9歳

    _10〜

    14歳

    _15〜

    19歳

    _20〜

    24歳

    _25〜

    29歳

    _30〜

    34歳

    _35〜

    39歳

    _40〜

    44歳

    _45〜

    49歳

    _50〜

    54歳

    _55〜

    59歳

    _60〜

    64歳

    _65〜

    69歳

    _70〜

    74歳

    _75〜

    79歳

    _80歳

    以上

    (人)H13H18H23H28

    0

    200

    400

    600

    800

    1,000

    1,200

    0-4歳

    5-9歳

    10-14歳

    15-19歳

    20-24歳

    25-29歳

    30-34歳

    35-39歳

    40-44歳

    45-49歳

    50-54歳

    55-59歳

    60-64歳

    65-69歳

    70-74歳

    75-79歳

    80-84歳

    85-89歳

    90-94歳

    95-99歳

    100歳以上

    (人)

    H20

    H25

    H30

    0.0

    0.2

    0.4

    0.6

    0.8

    1.0

    1.2

    1.4

    5-9歳

    10-14歳

    15-19歳

    20-24歳

    25-29歳

    30-34歳

    35-39歳

    40-44歳

    45-49歳

    50-54歳

    55-59歳

    60-64歳

    65-69歳

    70-74歳

    75-79歳

    80-84歳

    85-89歳

    90-94歳

    95-99歳

    100歳以上

    平20~25推移率

    平25~30推移率

    平25~30推移率市平均

    0

    500

    1,000

    1,500

    2,000

    2,500

    3,000

    平20 平22 平24 平26 平28 平30

    (人) 0−2歳 3-5歳

    小学生計 中学生計

    20〜24歳 25〜39歳

    65歳以上 75歳以上

    4.年齢別人口と人口移動

    図6 年齢5歳別の人口の変化

    図8 年齢別人口の変化

    図9 人口移動の動向

    図7 年齢5歳別の人口の推移率

    *推移率:上記の場合は、年齢5歳階級人口の各階級の人口が、死

    亡、転出入によって 5年後に 1階級高齢の人口になる割合 平成 30年時点の年齢 5歳別人口は、45〜49歳を中心に前後の 50〜54 歳に大きなピークのある構成になっています。(図6参照) 平成 13〜17 年にかけて大きな転入があり、この時期に転入した当時 30 歳代がこのピークを作っていることがわかります。(図6,8,9,10参照) 平成 13〜17 年の大きな転入増加により人口も増加しました。しかし平成 20年以降は、人口が減少する傾向に変わっています。 (図9参照) 図10 年齢5歳別社会移動人口の動向

    *年齢別人口は「町丁別年齢別男女別人口」による。各年9月末現在 *移動人口は平成13〜28年の人口移動集計結果による

  • 富岡西・能見台地区

    5

    439

    379 夫婦と子供

    世帯, 322

    15

    18

    3世代世帯,

    20

    16

    17

    その他の世

    帯, 10

    0

    50

    100

    150

    200

    250

    300

    350

    400

    450

    500

    H17 H22 H27

    (世帯)

    378 435

    夫婦のみの

    世帯

    514

    150 171

    夫婦と子供

    の世帯, 210

    278

    368

    単独世帯,

    435 130

    90

    3世代世帯,

    79

    173

    209

    その他の世

    帯, 246

    0

    200

    400

    600

    800

    1,000

    1,200

    1,400

    1,600

    H17 H22 H27

    (世帯)

    48.0 47.050.2

    38.4 35.6 33.8

    10.714.0 13.6

    0

    10

    20

    30

    40

    50

    60

    70

    H17 H22 H27

    (%)

    持ち家に住む世帯公的借家に住む世帯民営借家に住む世帯給与住宅に住む世帯持ち家に住む世帯市平均公的借家に住む世帯市平均民営借家に住む世帯市平均給与住宅に住む世帯市平均

    27.6

    42.0 一戸建, 37.70.4

    1.6

    長屋建, 1.43.3

    13.3 1・2階建共

    同, 13.313.9

    20.9 3〜5階建共

    同, 22.3

    11.5

    14.0 6〜10階建

    共同, 17.143.2

    8.0

    11階建以上

    共同, 8.0

    0.0

    10.0

    20.0

    30.0

    40.0

    50.0

    60.0

    70.0

    80.0

    90.0

    100.0

    H27 H27区平均 H27市平均

    (%)

    一戸建 長屋建 1・2階建共同

    3〜5階建共同 6〜10階建共同 11階建以上共同

    1,004 1,199 1人

    1,178

    1,139 1,209

    2人

    1,193

    807 839

    3人

    841

    672 684 4人, 613

    162 137 5人, 135

    0

    500

    1,000

    1,500

    2,000

    2,500

    3,000

    3,500

    4,000

    4,500

    H17 H22 H27

    (世帯)

    1人 2人 3人 4人 5人 6人 7人以上

    5.8 5.9 8.0出生時から,

    7.9

    7.5 8.0 5.1 1年未満, 5.7

    20.2 17.814.4

    1年以上5年

    未満, 16.1

    26.5

    13.112.3

    5年以上10年

    未満, 13.1

    20.0

    31.3

    21.510年以上20

    年未満, 20.3

    13.515.8

    30.2 20年以上,

    23.7

    6.5 8.1 8.5 不詳, 13.2

    0

    10

    20

    30

    40

    50

    60

    70

    80

    90

    100

    H22比率 H27比率 H27比率区平均 H27比率市平均

    (%)

    5.世帯の状況と居住歴 *各年「国勢調査」結果による

    図11 6歳未満の子どもがいる世帯の動向

    図13 住宅の所有関係別の世帯の動向

    図15 規模別世帯の動向

    図12 65歳以上の高齢者がいる世帯の動向

    図14 住宅の建て方別の世帯の割合

    図16 居住歴別人口の割合

  • 富岡西・能見台地区

    6

    6.65 歳以上の高齢者のいる世帯、要介護認定者数

    表2 高齢者のいる世帯の状況(H31)

    高齢独居世帯数

    (男性高齢者)

    高齢独居世帯数

    (女性高齢者)

    高齢者のみ世帯数

    (単身世帯除く)

    高齢者を含む世帯

    数(高齢者と高齢者

    以外で構成)

    世帯数(世帯) 136 367 337 647

    対世帯総数比率(%) 3.2 (区平均 4.8) 8.7 (区平均11.7) 8.0 (区平均14.3) 15.3 (区平均26.9)

    対高齢者のいる世帯数比率(%) 21.0 (区平均17.9) 56.7 (区平均43.4) 52.1 (区平均53.2) 100.0

    *横浜市資料による。2019年3月時点。世帯数は住民基本台帳による

    *高齢独居世帯は65歳以上の方1名で構成される世帯

    *高齢者のみ世帯は、65歳以上の方のみで構成される2名以上の世帯

    *高齢者を含む世帯は、65歳以上の方と、65歳未満の方で構成される2名以上の世帯

    表3 要介護認定者数(H31)

    計 要支援1 要支援2 要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5

    要介護認定者数(人) 474 82 66 73 101 60 61 31

    人口比(%) 5.14 0.89 0.72 0.79 1.10 0.65 0.66 0.34

    人口比区平均(%) 4.70 0.73 0.64 0.74 1.00 0.61 0.58 0.40

    要介護認定者総数比(%) 100.00 17.30 13.92 15.40 21.31 12.66 12.87 6.54

    区平均(%) 100.00 15.46 13.69 15.82 21.31 12.93 12.34 8.45

    *要介護認定者数は、金沢区資料による。平成31年3月末時点 *地区別人口は、「町丁別の人口(住民基本台帳による)」により集計。平成31年3月末時点

    図17 要介護認定者数の動向

    *各年、要介護度別認定者数は金沢区資料による。

    46 66 要支援1, 82

    66 58

    要支援2, 66 25

    71 要介護1, 73

    67

    95 要介護2, 101

    56

    39

    要介護3; 60

    53

    64

    要介護4; 61

    39

    42

    要介護5; 31

    0

    50

    100

    150

    200

    250

    300

    350

    400

    450

    500

    平成21年 平成26年 平成31年

    (人)

  • 富岡西・能見台地区

    7

    0

    2,000

    4,000

    6,000

    8,000

    10,000

    12,000

    H19 H24 H29 H34 H39 H44

    (人)総人口 0〜14歳 15〜64歳

    65歳以上 75歳以上

    0.0

    10.0

    20.0

    30.0

    40.0

    50.0

    60.0

    70.0

    80.0

    H19 H24 H29 H34 H39 H44

    (%)

    0〜14歳

    15〜64歳

    65歳以上

    75歳以上

    0〜4歳

    20〜24歳

    25〜39歳

    55〜64歳

    7.地区の特徴と動向

    富岡西・能見台地区は、計画的に開発整備が進め

    られた住宅地です。地区の東側は京急線に接し、能見

    台駅があります。

    居住世帯の約 72%が共同住宅に住んでいます。中で

    も 11 階以上の高層の共同住宅に住む世帯が多く約

    43%を占めています。戸建て住宅に住む世帯は約 28%

    です。(図14参照)

    持家に住む世帯は約 50%です。民間の借家に住む世

    帯は約 14%です。公的な借家に住む世帯が約 34%と

    多いのが特徴です。(図13参照)

    比較的新しく開発された能見台東に住む人の割合が

    多く、転出入も活発なため、居住期間が比較的短い人

    が多くなっています。平成 27 年時点で、「10 年〜20年未満」は約31%です。「20年以上」は約16%です。(図16参照)

    平成 17年以降、6歳未満の子供のいる世帯は減少が

    続いています。(図11参照)

    平成 27年時点では、6歳未満の子供のいる世帯(約

    352 世帯)は、世帯総数(約 3,980 世帯)の約 9%です

    (区平均は約 8%)。このうち約 92%が核家族になっ

    ています。(図11参照)

    平成 17年以降、65 歳以上の高齢者のいる世帯数は

    増加する傾向にあります。高齢者の単独世帯や夫婦の

    みの世帯の増加が目立ちます。

    平成27年で65歳以上の高齢者のいる世帯(約1,480

    世帯)は世帯総数の約 37%です(区平均は約 32%)。

    65 歳以上の高齢者のいる世帯のうち、約 35%が高齢

    者の夫婦のみの世帯、約 29%が高齢者の単独世帯です。

    これら高齢者だけで暮らしている世帯は、高齢者のい

    る世帯全体の約 64%を占めています。(図12参照)

    平成29年時点の高齢者のいる世帯の比率は約40%で区の平均(約43%)下回っています。(表2参照) また、要介護認定者の人口比率は約 4.9%で、区の平均(約4.7%)を上回っています。(表3参照)

    平成 27 年の年齢別の推移率をみると、70〜74歳以

    外のすべての年齢層で転出減少(または死亡)の傾向

    があることがわかります。(図7参照)

    現在の年齢別人口の変化の傾向が続くと、生産年齢

    人口の減少、年少人口の減少傾向が続き、結果的に人

    口減少と高齢化が急速に進むと考えられます。

    (図18,19参照)

    図18 人口の動向と推計

    *平成24〜29年の年齢5歳別人口の変化の傾向が続くものとして推

    計した値です。

    *平成34年以降が推計値です。

    図19 人口の動向と推計 年齢別比率