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皆さんこんにちは。すっかり秋になりましたね。秋はいろいろなアクティヴィティがありますが、読書の秋ということで図書館へ出向いて新しい本と出会ってみるのはいかがでしょう?ところでいきなりですが、この京都外国語大学付属図書館が主催する貴重書展示会の存在をご存じですか?この京都外国語大学付属図書館は和洋問わず様々な貴重書を所蔵しています。その貴重書をテーマに合わせて公開するのが稀覯書展示会です。その歴史は長く昭和48(1973)年からほぼ毎年開かれています。ここ数年内に開かれた稀覯書展示会の案内絵はがきコレクションは図書館一階の検索台近くにある額縁の中に飾られていますので、ぜひご覧になってください。今回私はその中から「鎖国期をはさんだポルトガル人の日本研究〜日本ポルトガル修好通商条約150周年記念稀覯書展示会〜」について紹介したいと思います。 この展示会は平成22(2010)年に開かれたもので、日本とポルトガルとの外交関係が樹立して150周年の節目を記念して開かれました。日本とポルトガルとの歴史的関係は深く、天文12(1543)年にポルトガル人が種子島に漂着し鉄砲を伝えたことから交流が始まりました。その後ポルトガルから商人や宣教師が日本へやってきてキリスト教や学問を日本に伝えにやってきました。江戸時代に入ると日本は鎖国してしまいポルトガルとの交流が途絶えてしまいますが、それでも1860年に日本ポルトガル修好通商条約を結びなおし交流を深めてきました。そして、この展示会で紹介された本の中で特に私の印象に残っている本が『日本イエズス会(コインブラ版)書簡集』という本です。この本は歴史の授業で習った、あのイエズス会が1570年に発行
した本です。内容は初期のイエズス会士が東の最果ての国日本でキリスト教を苦労しながら布教していた様子が綴られており、フランシスコ・ザビエルの『日本通信』をはじめ、京都で開教しようとしたポルトガル人宣教師ヴィレラについての様子がポルトガル語で綴られています。言葉も文化も異なる国でキリスト教の布教活動するのは恐らく大変なことだっただろうと思います。しかしそれ以上にキリスト教を布教したいというイエズス会士の熱意を感じ取ることができました。ここだけではお伝えしきれないのですが、この本以外にもたくさんの魅力的な本が図書館にはあります。ぜひ図書館そして展示会に足を運んで自分だけの特別な本を発見してみてください。
さくらい りょう(英米語学科4年次生)
案内絵ハガキから見た貴重書展示会のイメージ( 14 )
「鎖国期をはさんだポルトガル人の日本研究 〜日本ポルトガル修好通商条約150周年記念稀覯書展示会〜」
櫻井 僚
学生と図書館