17回 鹿児島県臨床工学研究会 · 2012-03-31 · 第17回鹿児島県臨床工学研究会...

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17回 鹿児島県臨床 学研究会 グラ ム・ 抄録 大会長 徳重 (じ んごあん整形外科内科クリ ック) 期日 平成 22年 9月 5日 (日 ) 受付 午前 9時 00分 開始 午前 9時 30分 ~12時 45分 会場 鹿児島県市町村 自治会館 (401号 会議室 ) 8900064 鹿児島市鳴池新町 7番 4号 (県 庁前) 電話 0992061010(代 ) (会 場が演題募集時から変更にな ってお ります) 大会事務局 社団法人南風病院 TEL099 226 9111 892-8512 鹿児島県鹿児島市長田町 143 主催 般社団法人鹿児島県臨床工学技 士会 後援 社団法人 日本臨床工 学技 臨床工学技 士九州連絡協議会

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第 17回 鹿児島県臨床工学研究会

プログラム・抄録

大会長

徳 重 稔 (じ んごあん整形外科内科クリニック)

期 日 平成 22年 9月 5日 (日 )

受付 午前9時 00分開始 午前9時 30分~12時 45分

会場 鹿児島県市町村 自治会館 (401号 会議室)

〒8900064 鹿児島市鳴池新町 7番 4号 (県庁前)

電話 0992061010(代 )

(会場が演題募集時から変更になっております)

大会事務局

社団法人南風病院 TEL099 226 9111〒892-8512 鹿児島県鹿児島市長田町 143

主催 一般社団法人鹿児島県臨床工学技士会後援 社団法人 日本臨床工学技士会

臨床工学技士九州連絡協議会

9″

参加者・演者の方へお願い

参加費は無料です。

一般演題′発表時間は一題 7分、質疑 3分 とします。スライ ドはパワーポイン トで作成 したものに限ります。枚数に制限はありません。アニメーションや動画は禁止とします。プロジェクターは正面 1台 とします。スライ ド提出はUSBフ ラッシュメモ リーかCD一 Rを発表前 日までに大会事務局へ提出してください。

5) 演者は発表時間 5分前までに次演者席に着いてください。6)使 用済みのUSBフ ラッシュメモ リー・CD一 Rは発表終了後受付で

お受け取 り下さい。

ご質問のある方は、所属 。名前を名乗つてからお願い致します。

会場内では、携帯電話の電源を切るかマナーモー ドにして下さい。: 会場案内 :

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大会長挨拶 9:30

-般演題 ,9:35 (1)(2)(3)(4)(5)

座長 今村 淳 (今村病院分院 )

座長 内薗 誠 (南風病院 )

[特別講演]lo:35~ 11:35「透析液清浄化 と安全管理の実際」

講師 小野 信行 先生

(医)誠医会 松山医院大分腎臓内科

司会 i山 口親光 南さつま中央病院 鹿児島県臨床工学技士会会長

[教育講演] 11:45~12:45

「次亜塩素酸ナ トリウム活性水の応用」

講師 山田 満之 先生東亜ディーケーケー株式会社 生化学販売部マナージャー

司会 徳重 稔 じんごあん整形外科内科クリニック

12:45 閉会の辞

【一般演題】

(1)ヽ強管理チームにおける穿刺 ミス軽減への取 り組み

白光会 白石病院中村 隆志 他

(2)当院における透析装置洗浄方法の検討

医療法人水田会 加治木中央クリニック徳永雅俊 他

(3)当院における独 自のME機器管理ソフ トの再構築

社団法人鹿児島共済会 南風病院 臨床工学科藤崎 洋一 他

(4)市販の汎用ソフ トを使用 した透析管理システムの試み (第 2弾)

南さつま中央病院山口 親光 他

(5)火 山噴火による震災対策・避難マニュアルの整備

(医)仁胤会 前田内科クリニック小原 幸一 他

(1)VA管理チームにおける穿刺 ミス軽減への取 り組み白光会 白石病院○中村 隆志,岡村 龍也 横山 嘉寛 築地 秀典 濱崎 員由美,藤田 奈留美, 納仁美, 山元 初美,松尾 理子,蓮尾 良博,尊田 和徳,

白石 幸三

【目的】穿刺ミスは血管の寿命を縮めるだけでなく,患者との信頼関係にも影響する要因の一つである。そこで穿刺難易度や血管の構造などを記載したVA穿刺情報シー ト (以下VAシー ト)を作成し,その効果を検討した。【対象および方法】穿刺スタッフ42名 を対象に観察期間H21年 6月 から11月において穿刺ミス有無の調査およびアンケー ト調査を行った。【結果】VAシー ト導入後,穿刺ミス発生率の低下が認められた。アンケート調査より90%以上がVAシー トを取り入れて良かったという結果が得られた。【考察】VAマ ップにより血管のイメージがしやすくなったことや穿刺難易度を記載したことで,個々のレベルに合つた患者選択が可能となり穿刺ミスが軽減したと考えられた。【結語】VAシー トは穿刺業務の情報共有のツールとして有用と思われた。

(2)当院における透析装置洗浄方法の検討医療法人 水国会加治木中央クリニック○徳永雅俊 長浜隆久 水田敏久

【目的】従来、当院では塩素系薬斉J(EC0 200)6回 /週 と酢酸系薬斉J(サンフリーL)2回/

週の洗浄方法を実施してきた。2010年 4月 透析液水質確保加算施設基準に因み、ET(エンドトキン)、 細菌数、洗浄方法、コスト面について評価した。また、中村らの報告に鑑み当院においても洗浄方法を検討したので報告する。【方法】多人数用透析液供給装置、透析用監視装置から透析液を採取しETと 細菌数を評価した。その結果を踏まえ、従来の洗浄方法を再検討し200倍希釈のEC)200と50倍希釈の過酢酸系洗浄剤 (Snacide Ep)を 単斉J隔 日交互に変更することとした。また、水洗及び送液時の工程を過酸化水素パックテストで濃度判定した。【結果】洗浄方法をSnacide Epと EC0 200の 単斉J隔 日交互に変更したことにより、従来よりも洗浄効果が得られた。水洗時、Snacide Epの残留濃度は30分間で検出感度以下となり、送液時では 10分で濃度上昇した。洗浄工程が 200分/週 、短縮されたことでコスト面の削減が可能となった。【結語】洗浄方法を再検討し洗浄効果は得られたが、観察期間が二ヶ月間である為、今後長期的な金属部材の腐食等についても経過観察していきたい。50倍希釈Snacide Epと 200倍希釈 EC0 200の 単斉J隔 日交互は有用であると考えられる。

(3)当院における独 自のME機器管理ソフ トの再構築社団法人鹿児島共済会 南風病院 臨床工学科 腎臓内科○藤崎洋一、坂口勉、前村隆治、荻尾賢一、内薗誠、費代敏行、武田弘隆、堂薗創、鎌田清太郎、山元義光、西紘佑、内田義男

【はじめに】当院では、院内医療機器の合理化及び集中管理する為、Hll年 9

月より独 自のソフ トを用い、ME機器管理室にて機器管理システムを導入 していたが、H19年の医療改正をきつかけに、更なる管理体制の充実化や業務の効率化を考え、独 自のME機器管理ソフ トの再構築を行い、H21年 6月 より使用開始 している。今回、本システムの機能と特徴を報告する。【機能】開発 ソフ トにVB.NET、 データベースサーバにオラクル 9を用いた機器管理システムを再構築 した。 中央管理機器の貸出 。返去「では、バーコー ドによる管理を可能 とした。 機器管理では、ME機器のデータベースを作成 し、保守管理履歴及び定期′点検スケジュール、新規購入、廃棄履歴などME機器 1台 ごとに購入から廃棄までの情報を一元化 (カ ルテ化)した。 そして、機器状態表示にて機種別に貸出中、貸出可、院内修理中、院外修理中、点検中、未点検、等の表示がされる様になった。 スケジュール管理では、定期点検期日、定期部品交換期 日等の情報をカラーで識別できるようになつた。更に、機器稼働率表示、耐用年数表示、コス ト管理、レンタル機器管理、院内研修管理等の機能を付けることによりあらゆる情報を把握できるようになつた。【課題】この管理システムの導入により、業務が簡素化でき、貸出返去「業務の時間短縮に繋がつた。 保守点検業務では、定期点検・部品交換スケジュールが表示されることにより、安全に運用できるようになった。 更に、多様な機能表示が付加 された為、あらゆる情報を把握できるようになった。 しかし、その情報を活用 しきれていないのが現状であり、機器の使用頻度 と故障率の算出や故障リス トの作成による故障しやすい部品の把握など、まだまだ改善 していかなければならない。同時に安全情報の収集 としての医療機器標準コー ド化の導入や PDA導 入による機器′点検表のペーパーレス化などに向けて現在検討中である。

(4)市販の汎用ソフ トを使用 した透析管理システムの試み (第 2弾)

南さつま中央病院 透析室○山口親光、大江久美、本戸秀子、年永京子、内村昇一、洲上清孝

西本紀一郎、村岡吉洋、 楠元慶明【はじめに】昨年の本学会において市販の Microsoft Accessを 使用 した透析管理システムの現状について報告 したが、新たに処方箋作成や紹介状等について追加 し、変更を行つたので現状の操作性や使用状況について報告する。【目的】透析患者のデータの一元化により、透析時のヒューマンエラーを減少させるためコンピュータの導入を行つたが、今回、内服薬の処方箋の発行やカルテヘの記載 。紹介状の作成など新たなシステムの追加を行つた。【方法】従来から使用していた市販の Microsoft Accessを使用 した透析管理システムに新たな機能を追加する方法によリバージョンアップを行つた。【結果】処方箋の作成により、透析室スタッフが各患者の治療方針を理解する一助 となった。又、処方箋のデータを紹介状に直接転記 しているため紹介状作成時に新たに処方状況を調査する手間が省け、業務の省力化につながった。

(5)火山噴火による震災対策・避難マニュアルの整備(医)仁胤会 前田内科クリニック

〇小原幸一、永村政浩、前田 直、前田 忠【はじめに】鹿児島県内に 12の活火山が存在 し、これは世界の約 1%を 占める。

つまり鹿児島県民は温泉には事欠かないが、火山の上で生活 している事になる。大正 3年の桜島大噴火の前年に、日向灘沖地震・加久藤群発地震。伊集院地震・霧島火山噴火の予兆があり、大正 3年 1月 に大隅半島と陸続きとなる 20億ポの大量のマグマを噴出させ、地震 (M7.1)、 火砕流、溶岩流などで多くの被害をもたらした。桜島は今年に入 り噴火回数が例年以上に非常に多く、「火山噴火予知連絡会J

では GPSに よる地盤膨張量・傾斜計による地殻変動などの結果、マグマが大正噴火時の約 9害1近 くに達 していると予沢Jし大噴火の可能性を示唆 している。また、行政発行の 「大規模噴火時の地震による震度分布予想」では鹿児島県全域は、ほぼ震度 5弱~6強、鹿児島湾内の津波が 1.7~2.Omと 予測されており、当院は桜島に一番近い透析施設でもあり、地震・津波の影響下にある。当院では 2004年 10月 の 「中越地震」の教訓より、従来のマニュアルの見直しを行い、透析機器・薬品棚の倒壊防止策、収納扉の開放防止策、フレキシブル配管への切 り替え対策などを行い、さらに鹿児島市発行の『桜島火山防災マップ』を参考に、桜島在住の透析患者さん方の避難港・救助船・避難先と患者さん方の連絡先の一覧を作成 し万一の際に備えている。【結語】いつ起こるか分からない噴火 。爆発による地震 。津波などに対し、機器などの倒壊防止・配管のフレキシブル化、関係する種々のマニュアル、避難先・連絡先などの整備が重要である。

【特別講演】

「透析液清浄化と安全管理の実際」

講師 小野 信行 先生, (医)誠医会 松山医院大分腎臓内科

透析液水質管理の国際基準においては、2004年に米国先端医療用具機構(AAMI)の基準における透析液水質の推奨指針が提唱された後、国際標準化機構(ISO)の 基準案が協議されようになった。現在 ISOではソフ ト基準 23500が 審議されてお り、それに関連する 3件のハー ド基準 13958、 13959、 26722は、2009年4月 に発効されている。わが国においても、 (社)日 本透析医学会が ISO基準に合致 した水質基準の改訂を行ない、 (社)日 本臨床工学技士会では、透析液の安全性の担保 と最低限の遵守事項を基本とする 「透析液清浄化ガイ ドライン」を策定し、わが国の透析療法の技術 と実情において随時更新されている。また、2010年 4月 の診療報酎‖改正により、透析液水質確保加算が新規に設定された。この加算には、関連学会から示されている基準に基づき、水質管理が適切に実施 されていることや、透析機器安全管理委員会を設置 し、その責任者 として専任の医師または臨床工学技士が 1名 以上配置されていることの施設基準が示され、さらに透析液安全管理委員会において作成 した透析機器および水処理装置の管理計画を添付することなどが要件である。このような現状において、臨床の現場で透析液水質管理を担つている臨床工学技士は、その専門知識を有する透析液製造工程の安全管理者 として果たす役割が期待されている。今回の講演において、透析液清浄化と安全管理の実際を紹介するにあたり、今後の透析液安全管理業務の参考にして頂ければ幸甚である。

【教育講演】

「次亜塩素酸ナ トリウム活性水の応用」

講師 山田 満之 先生東亜ディーケーケー株式会社 生化学販売マネージャー

透析機器配管の洗浄消毒用に開発された「次亜塩素酸ナ トリウム活性化装置」は、平成 11年の発売開始からこれまでに、お客様からの厳 しいご指摘や暖かいご支援により、全国各地の施設で導入のご検討をいただけるようになってまい

りました。発売当初は 「電解酸性水と同じではないのか」「次亜塩素酸ナ トリウムと酢酸を混合 したら危険ではないのか」「配管部材が腐食するのではないか」等々、ユー

ザー様から不安の声も多数寄せ られましたが、今では、透析配管の洗浄消毒の

みならず、院内感染予防用の除菌水として、また、食品製造工場での応用など

業界を超えてさまざまな分野で導入され、各方面で高い評価をいただいてお ります。この度いただきました発表の機会に、次亜塩素酸ナ トリウム活性水の作用機

序や、食中毒予防の考え方などを、応用実例を交えてご紹介をさせていただきます。