131102 moodleを学ぼう slideshare用
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3時間45分のワークショップ用資料。moodleの「使い方」にフォーカスしたワークショップです。 インストールや管理設定はとりあえず度外視(そこは管理者のお仕事、という業務分担を前提)。TRANSCRIPT
WS-6 moodleを学ぼう
自治医科大学 淺田義和
ガイダンス
今日のスタイル•基本的には「moodleを触りながら慣れてもらう」ワークショップです。
•演習時間を多く取っています。 •マニュアルも準備してありますが(僕が話す時間を限りなく減らすため)、不明点は適宜質問をしていただければ幸いです。
事前アンケート•事前教材(Readinessを高める) •シミュレーションへの応用 •研修の予習・復習 •「正しい」答えの無い(or 難しい)ものに対する質問・解答の場
•サーバー管理の問題
本日のGoal(1)
•以下の無料サービスを使って、moodle環境を自分で構築できる
• mdl2.com • ( gnomio.com )
本日のGoal(2)•moodle 2.5 で、以下の操作ができる •オンラインテキストの追加・編集 •画像・動画のアップロード •小テストの作成 •掲示板の利用 •学生の進捗・完了のトラッキング
本日のGoal(3)
•moodleに関連して、以下が説明できる •学習意欲を高めるための設計方略 •シミュレーション教育におけるeラーニングの活用
•(eポートフォリオとの応用)
本日のGoal(4)
•お互いのmoodleを触ってみる •お互いの「作り方」を知って役立てる •学生としての見え方を体感する
本日のGoal:補
•moodle と PBL の話題を理解する(今朝のシンポジウム中に追加)
自己紹介
•お名前 •所属 •このWSを選んだ理由 •今後、どんなところでeラーニング (moodle)を使っていきたいか
講師紹介•淺田義和(博士:工学, non MD) •自治医大シミュレーションセンター •熊本大学大学院 科目等履修生 • moodleの授業利用は2012年から •学内のeラーニング / eポートフォリオを(半ボランティア的に)担当
今日の流れ
•ガイダンス • moodleとは? •アカウント作成 •解説と実践(1) •小休止 •ミニレクチャー
•解説と実践(2) •小休止 •ミニレクチャー •解説と実践(3) •相互閲覧 •まとめ
moodleとは
•Martin Dougiamas および 大学院生によって共同開発(オーストラリア)
•開発開始は1999年 • Martinの研究テーマであった「オープンソースソフトウェアの使用によるインターネットベースの教育と学習の社会環境の構築、認知の支援」の影響が強い
•無料で利用可能なeラーニングシステム •全てオンライン上で編集が可能 •簡単な例をお見せします
•moodle moot, moodle research conference などのカンファレンスも開催されている
• eポートフォリオ mahara との連携可能
2014のmootは沖縄
2014 は LAにて
•Moodle Research Conference 2014 • July 10-11, 2014 • Long Beach, Los Angeles,California, USA
Research Conference 2013
• Proceedingsが公開されています (英語, PDF)
•後ほど情報提供します
•利用可能環境 •インターネットが接続できる環境。Win、Mac、iPhone、タブレット等
•できること •動画・テキスト、小テスト、用語集、レポート提出、掲示板、成績管理、進捗管理、半自動フィードバック
•よくある利用方法 •ブレンディッドラーニング •共同学習 •反転授業(Flipped Classroom) • moodleだけで完結させようとしない
初期設定 (無料サイト@海外)
moodle導入の第一歩
•既に導入済みのシステムを使う •誰かに導入してもらう(含 有料) •自分で導入する •無料で使えるサービスを利用する
今回使うサービス•http://www.mdl2.com/ • http://www.gnomio.com/
!
•どちらも同じサービスです •利用できるバージョンは 2.5.2 • (多分)mdl2.comの方が新しい?
mdl2について•有志団体によるサービス •バナー広告あり。利用は無料 • 30日間ログインが無いと自動削除(「作っただけ」の場合は7日)
•容量無制限(常識的な範囲で) •バックアップは各自で行う •独自の追加機能は導入不可能
設置形式ごとの特徴自分で設置レンタルサーバ mdl2.com
難易度 高 中~高 低
安全性 低~高 中~高 低~中
機密性 低~高 中~高 低
年間費用 電気代管理人件費 数万以上 0
mdl2を利用する理由
•サーバ管理は専門家に任せる方が楽。自分も学内で他の先生に依頼してます
•「moodleの使い方」を学ぶには良い(無料、最新版が利用可)
mdl2.comの広告について
※広告ブロック不可
実際に作りましょう
http://www.mdl2.com/
メールでPassword確認
ログインしましょう
•メールの情報を参考に • Usernameはadmin • Passwordはメールで届いたもの
言語設定•mdl2やgnomioは海外製なので、管理画面・ユーザー画面とも、英語がデフォルトになっています。
•このままだと不便なので変更します。 ※手動でインストールする場合、 導入時に言語を日本語に設定可能
日本語に切り替え:1
•サイドバーから、Site administration- Language- Language packsを選択
日本語に切り替え:2
日本語に切り替え:3
使い方解説 (コースの作り方)
追加方法:1-1
追加方法:1-2
サイドバーの サイト管理 - コース - コースを追加/編集する
追加方法:2
•長いコース名:正式名称 •省略名:メニュー画面などでの表示形式
追加方法:3
使い方解説 (編集モード)
「編集モード」開始
•管理者権限で入った場合のみ、利用可 •文字通り「moodle上のコンテンツ」を編集するためのモード
•ここから先の作業は、すべて編集モードであることが前提です
編集モードの開始
使い方解説(新規ページの作成)
ページの作成:1
•活動またはリソースを追加する を選択
ページの作成:2
•コンテンツ追加は基本的にここから
•今回は「ページ」を選択
ページの作成:3
使い方解説 (コンテンツのUP)
ドラッグ&ドロップ• IE10以上 or Chrome, Firefox, Safari • これらのブラウザなら、編集モードにしてDrag & DropするだけでOK
!
•それ以外(IE9以下)の場合は、手動でアップロードします。
コンテンツのUP:1
コンテンツのUP:2
コンテンツのUP:3
このままだと・・・•D&D, 手動アップロード、ともに表示がインラインで見づらいです。
操作アイコンの説明
•左から順に、名前変更 / 階層の変更、Drag&Dropで移動 / 設定変更 / 複製 / 削除 / 表示・非表示切り替え、閲覧・編集可能者の個別設定
実はこの画面でも
•Drag & Dropでの移動、設定変更、表示・非表示の切り替え のアイコンが表示されています
コンテンツのUP:4•アピアランス の 表示 を オープン か ポップアップ に設定
実践
•何か1ページ、コンテンツを追加 •何でもいいのでファイルをUP(空のWordファイルとかでもOKです)
•ファイルの名称や設定を切り替えて、表示形式がどうなるかを確認
休憩 + Q&A
アップロード補足•ファイルのアップロード容量は、「基本的に」1つにつき2MBです。
•動画(数百MB)をUpしたい場合は、サーバーの構築から自分で行う必要があります。
• YouTubeなどにUpしてリンクだけ張る、という手も。
今日の流れ
•ガイダンス • moodleとは? •アカウント作成 •解説と実践(1) •小休止 •ミニレクチャー
•解説と実践(2) •小休止 •ミニレクチャー •解説と実践(3) •相互閲覧 •まとめ
ミニレクチャー1 !
学習意欲を高める eラーニング設計
学習意欲の重要性
•やってもらえなければ、どんなによい教材を作り上げても無意味
•講義と違い、学習者一人で取り組むため、「講師が引きつける」ことは困難
•学習者を引き込むための方略が重要
ARCSモデル
•A(Attention) • R(Relevance) • C(Confidence) • S(Satisfaction)
Attention
•注意喚起 •目をパッチリ開ける:知覚的喚起 •好奇心を大切にする:探究心の喚起 •マンネリを避ける:変化性
Relevance
•関連性 •自分の味付けにする:親しみやすさ •目標を目指す:目的指向性 •プロセスを楽しむ:動機との一致
Confidence•自信 •ゴールインテープをはる:学習要求 •一歩ずつ確かめて進む:成功の機会 •自分で制御する:コントロールの個人化
Satisfaction
•満足 •無駄に終わらせない:自然な結果 •ほめて認めてもらう:肯定的な結果 •自分を大切にする:公平さ
質疑応答の掲示板•授業に関する質疑を掲示板で受ける •対応1:その場で解答(即時) •対応2:次回授業で解答(熟考)→ 授業開始時の復習にもなる
•(メールなどでも代用可)
コンテンツそのもの
•動画教材、全体としての見栄え •学習内容と業務との関連性 •小分けにした学習課題と確認テスト
小テストの利用
•繰り返し利用可能な小テスト •「できるようになるまで」学習させ、自信を付けさせる
オープンバッジ•moodle 2.5 からの機能 •合格証のようなイメージ •修了内容に応じた「バッジ」の作成 • http://openbadges.org/ で管理 •認定試験のような使い方も可能
ミニレクチャー2 PBLとmoodle
シンポジウムより•コンセプトマップを作らせてmoodleにアップロード
!
•・・さて、どうやって実現するか? •各セクションを時間・テーマで分割する、なんて話もありましたが・・・
表示形式の変更例
項目ごとなら日付指定可能•設定方法は最後の方で示します。 •この次にやる「小テスト」のみ、より細かな設定も可能(受講可能回数など)
他にこんなアイデアも•アイデア1:掲示板 •コメントやN段階の評価が可能 •実名だが、使うのは簡単 •アイデア2:「ワークショップ」機能 •上記に加えてルーブリックも設定可能 •機能は豊富だが、設定や利用が難解
「ワークショップ」機能
1. 予め、学生を小人数のグループに分ける(手動 or システムによる自動分割)
2. 初回〆切までに、学生は個人課題を提出
3. 次回〆切までに、個人課題を相互評価
4. 2回目の〆切後、教員が最終評価を追加
使い方解説 (小テストの設定)
小テスト:1
•活動またはリソースを追加する の中にある「小テスト」を選択
小テスト:2
•名称 のみ必須項目。ここでは名前だけ入力して次に進みます
• 画面下部の保存して表示するを選択
小テスト:3•ここから、小テストの作成に入ります。 • 小テストを編集する を選択
小テスト:4•問題を追加:新しい問題を追加 •ランダム問題を追加:既に作成した問題の中から、ランダムにN問追加
•ページを追加:テストの中に改ページを追加する
小テスト:5•よく使うのは • 多肢選択 • 組み合わせ • 記述 • 作文 • 数値
小テスト:6
•問題名と評点は必須 •選択肢の順番はランダム化が可能
•フィードバック:回答後に表示される解説用の文章
小テスト:7•選択肢を1つずつ設定 •フィードバック:その選択肢を選んだ時の表示文章
•評点:100% ~ -100% 減点・傾斜配点も可能
小テスト:8•総合フィードバック→ テスト終了時に 表示させる文章
•複数受験→ 複数回の受験を 可能にした際の 減点処置
小テスト:9
•組み合わせ や 記述 の問題などもほぼ同様の手順で作成可能
•「作文」(長文入力)の場合のみ、採点を手動で行う必要あり
小テスト結果•小テストを選択した状態で管理 - 小テスト管理 の受験結果 を選択
•評定 → 採点の結果 •解答 → 解答の結果 •統計 → 平均点などの情報
使い方解説(掲示板)
掲示板:1•既に「ニュースフォーラム」として コースを作成したときに1つ自動で作成されています。
•新しく追加するには、活動またはリソースを追加 から「フォーラム」を選択
掲示板:2•名称と説明は入力必須 •フォーラムタイプは一般利用 or 1人1件 が比較的便利
•文字数カウントや未読管理機能もあります
掲示板:3
•「1人1件の投稿」や「未読管理」をうまく組み合わせると、授業の課題として利用することもできます。
•なお、未読管理するには追加の設定が必要です。
掲示板:未読管理•マイプロファイル設定の「プロファイルを編集する」を選び、「フォーラムの未読管理」を「はい」に設定
実践•自由にテストを作ってみましょう •択一問題(単一選択) •択一問題(複数選択) •記述問題 etc. • 余裕があれば点数やフィードバックの指定も行ってみてください。
•掲示板を作成してみてください
休憩 + Q&A
今日の流れ
•ガイダンス • moodleとは? •アカウント作成 •解説と実践(1) •小休止 •ミニレクチャー
•解説と実践(2) •小休止 •ミニレクチャー •解説と実践(3) •相互閲覧 •まとめ
ミニレクチャー3 シミュレーションと eラーニング
シミュレーション教育
•基本は「手技」に関する学習 • BLS, ACLS, etc. • moodleなどのeラーニングで「直接」学ぶことは不可能
•知識面の学習は行うことができる
利用方法1•「反転授業」的な使い方 •シミュレーションに必要な知識(手順、器材、解剖生理など)をeラーニングで事前学習
•当日は可能な限り、身体を動かす部分に時間を使わせる
事例
•筆記テストまでをeラーニング:Part1 • 実技練習とテストのみ対面:Part2 & 3
利用方法2
•その場の参考資料としての使い方 •動画教材をiPad等で提示 •動画を見せながら、自分たちのペースで学習を進めさせる
•「小テスト」の応用で、評価用チェックリストなども設置可能
ミニレクチャー4 eポートフォリオ
eポートフォリオ
•moodleは、あくまで「コース単位」で学習の評価・管理を行うツール
•学習者単位、学習課題やコンピテンシー単位での評価・管理には不向き
• eポートフォリオと連動させる必要性
mahara(現 1.8)•無償で利用可能なeポートフォリオ • moodleとの親和性あり
mahara利用の課題
•mahara(1.7までの印象) • moodleと比べて、操作性に難あり • maharaの設計理念や用語がやや独特 •出回っている情報が少ない
医学教育において•アウトカム基盤型教育において有用 •卒前教育のまとめ • OSCE評価 / BSLなどのログブック •卒後教育への橋渡し •専門医の申請
使い方解説(細かな設定など)
ザッと流します•見た目(テーマ)の変更 •学習者の進捗管理 •ユーザーの自己登録 •閲覧の日付指定(急遽追加その2) •どれも「サイト管理」レベルの変更なので 少しだけ注意が必要です
全体の見た目を変える
•全体の見栄えを変える •サイドバーの位置、配色、etc • テーマを全部作り直すことも可能は可能ですが、今回は「既存のテーマに変更」する方法のみ紹介します
テーマ変更:1
•サイト管理 - 拡張機能アピアランス のテーマセレクタ を選択
テーマ変更:2•必要な部分のテーマを変更。 •基本的には「Default」を変えます。
テーマ設定:3
•プレビューの画面を確認して、気に入ったものを選択してください。
•同じ手順で、いつでも変更可能です
学習者管理
•閲覧や小テスト実施のログ保存 •学習完了の要件を指定 •掲示板の書き込み数、テスト合格 etc • 学習者ごとの進捗管理も可能
学習者管理:1
•サイト管理 → 拡張機能
学習者管理:2
•完了トラッキング および条件付きアクセス のチェックを入れる
学習者管理:3
•コース管理 の設定を編集する から完了トラッキングを YES に変更
学習者管理:4
•各項目の設定で、「活動完了」の条件を指定 • 閲覧したらOK • 掲示板に○件以上投稿すればOK など
学習者管理:5
•管理 - コース管理 - レポート - 活動完了 から確認※前のバージョンのmoodleでは 現在のコース - レポート - 活動完了
!
• Excelでダウンロード可能 • 完了したか否か、完了したのはいつか
ユーザーの自己登録
•GmailやYahoo!等のアカウント作成と同じように、moodle上のアカウントをユーザー自身が作成可能
•個人運営のサイトとしては便利
自己登録:1
•サイト管理のプラグイン - 認証 - 認証管理 を選択
自己登録:2
•Eメールによる自己登録を 利用可能にします。
自己登録:3
•同ページ下部にある 共通設定 で自己登録 を Eメールによる自己登録に変更
自己登録:4
閲覧の日付指定•いつから見せるか •いつまで見せるか •表示させるための前提条件は必要か
!
•など。
日付指定:1
•設定・・は、既に終わってます •学習者管理2のところでチェックした「条件付きアクセス」でOKです ( サイト管理 - 拡張機能 )
日付指定:2•各項目の設定に追加されている、「利用制限」を確認
•開始・終了日時 •評価コンディション •ユーザーフィールド •活動完了コンディション •アクセス不可時の見え方
日付変更:3
実践(仕上げ)
コースへのユーザ登録
•方法1:ゲストアクセス •方法2:受講者が自分で登録 •方法3:管理者が手動で登録
登録の設定•コース管理 - ユーザ -登録方法 を選択 •必要な登録方法の 目のアイコン をクリック •ゲストアクセス:ログイン不要 •自己登録:要ログイン
ゲスト / 登録
•ゲストユーザ:登録作業は不要だが、誰が使ったか分からない。記録が残らない。
•登録ユーザ:moodleおよびコースへの登録がそれぞれ必要だが、学習履歴が分かる
相互閲覧
まとめ
今日の流れ
•ガイダンス • moodleとは? •アカウント作成 •解説と実践(1) •小休止 •ミニレクチャー1
•解説と実践(2) •小休止 •ミニレクチャー2 •解説と実践(3) •相互閲覧 •まとめ