120131 hottolink webreport vol.8
TRANSCRIPT
Copyright © Hottolink Inc. All rights reserved.
こんな「声」、ありました。
インターネットユーザーの声 調査レポート第8弾
電力不足から考える電気自動車
~日本で求められる「電気の作り方と使い方」~
2012年1月 株式会社ホットリンク
■
Vol.8 Copyright © Hottolink Inc. All rights reserved.
1. 「声」を集めた背景
2. 「声」の収集方法
3. 「声」の分類と件数
4. 「声」のまとめ
5. 「声」の内容
……P.3
……P.4
……P.5
……P.6
……P.7
INDEX
2
■
Vol.8 Copyright © Hottolink Inc. All rights reserved.
「声」を集めた背景
3
2012年1月、アメリカ最大の自動車イベント「北米国際自動車ショー」がデトロイトで開かれました。各メーカーが発表した新型モデルの大半を、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)などの “エコカー”が占めており、 今後全世界で更なる普及が見込まれています。 しかし日本においては、昨年の東日本大震災の発生以降、電力への見方が変わってきました。電力不足の状況下で、電気自動車に乗ることに対しての疑問が芽生えているようです。 果たして、これからの日本では「電気自動車」の利用は進むのでしょうか。 今回は、電力不足下における電気自動車に対するインターネット上の声を集め、電気自動車に何が求められているのかを探っていきます。
■
Vol.8 Copyright © Hottolink Inc. All rights reserved.
「声」の収集方法
①検索キーワード
●メインキーワード : 電気自動車
●ORワード : 節電 電力不足 電力が不足 電力が足り 電気不足
電気が不足 電気が足り エネルギー問題 エネルギー不足
エネルギーが不足 電力消費 電力を消費 電力が消費
消費電力 原発 原子力 発電所
②調査期間
2012年1月11日~2012年1月24日
③有効件数
有効件数:199件(ダブルミーニングを含めると203件)
※上記キーワードで収集したコメント511件から、重複・無関係コメントを除き、
精査した結果、有効となった件数。 ※ダブルミーニングとは、1つのコメントに2つ以上の評価をしているコメント。
ネットモニタリングサービス にて、インターネット上の声を収集し、ピックアップしました。
4
■
Vol.8 Copyright © Hottolink Inc. All rights reserved.
「声」の分類と件数
5
理由 件数
原発依存・推進につながる 73
現状は節電が優先(電力不足が深刻化する) 38
製造過程・発電過程がエコと言えない 20
第3エネルギー(ガス、バイオなど)の方がいい 5
電気料金が上がるから維持費がかかる 5
非常時(停電)の際に乗れない 2
その他 3
■利用を躊躇
理由 件数
蓄電池が役立つ 23
自然エネルギーによる充電を推奨 16
深夜電力であれば電力不足には影響しない 5
電気自動車のために原発は必要 5
原発依存・推進にはつながらない 4
その他 4
■利用に前向き
■
Vol.8 Copyright © Hottolink Inc. All rights reserved.
「声」のまとめ
6
【電気自動車の普及に関しては、ポジネガが拮抗】
【求めているのは安全な電気の作り方と上手な使い方、そして第3のエネルギーへ】
51% 47% 2% 今後普及しない/難しい
今後普及する/望む
その他
電気自動車の普及については、「今後普及しない/難しい」が若干上回っているが、ほぼ拮抗した状態。
71% 29%
■利用を躊躇
■利用に前向き
・原発への依存や推進が進むことを懸念。 ・現状は節電を優先するため、電気自動車を敬遠。 ・製造過程・発電過程がエコとは言えない。 ・第3のエネルギーで走れる車の開発をしてほしい。
・蓄電池を使うことで、家庭における第2の電源、不安定な 自然エネルギーのサポートに利用できる。 ・充電も全て自然エネルギーで賄い、発電から使用まで、 全てをエコにできるのであれば利用したい。
1. 電気の供給元にとても敏感。原発からの供給には強く反発しているが、 自然エネルギーで賄えるようになれば、乗り換えたい。
2. 蓄電池を利用した更なる節電効果に注目。
3. 車の製造時における環境への配慮や、ガス・バイオを利用した第3のエネル ギーで走る車の開発にも期待。
電力不足の観点から見た 電気自動車の利用について
利用を躊躇
利用に前向き
■
Vol.8 Copyright © Hottolink Inc. All rights reserved.
●電気自動車やオール電化がco2を出さないと宣伝するのは原発を使用するからだ。そんな奴らは原発の再稼働を今か今かと待っているぞ(*`ω´)
●こんなもん本当に普及しだしたら脱原発なんか絶対むりだろwww何がどうエコなのかさっぱりわからんw
●当分の間、原子力発電所の新設が望めない状況の中、商業電力のみに頼る、電気自動車(実質半分は原子力自動車)に未来があるのかはわかりませんが。
●電気自動車は原発の申し子みたいなところあるからね。夜の余剰電力で安く充電するんだし。
●みんながみんな電気自動車にしちゃったら、電気が足りなくなって、日本中(しかも田舎の海!!!)に、原発建ちまくりじゃないですか?簡単に推奨するのはどうかと思っちゃう。
●今の電力会社の経営は原発が中核になっているということ。そんな会社から電気を買う以上、電気自動車は原発で作った電気で動く乗り物と言わざるを得ない。
利用を躊躇する意見には、電気を供給するのが原発である限り、「エコではない」「原発を増やすことになる」といった厳しい声が出ていました。一方、利用に前向きな意見では、「発電の全体量からすると電気自動車での使用量は些少なので問題ない」といった声がありました。
7
<原発依存・推進につながる>
「声」の内容:「原発への依存・推進について」
●自動車走行に関する電力は、発電の全体量から言えば些少で、全部が電気自動車になっても、その為に発電所を増設しなければならないレベルではありません。
<原発依存・推進にはつながらない>
■
Vol.8 Copyright © Hottolink Inc. All rights reserved.
●インフラ云々もあるけど、節電とか言ってる国に電気自動車普及は無理だと思う。
●そもそも今でも電力不足なのに電気自動車が普及する訳ないやん。自動車の分はどこで電気作るの?
●電気自動車のCMをよく見るけどいいのか?電気足りないんじゃなかったの?
●節電呼びかけているのに営業等で電気自動車を使ってるなんてことはないよね。
●電力不足の時代に電気自動車?プラグインハイブリッド?自分だけガソリン代安くすめばいい?冗談じゃ無いよ。もっとみんなの事、日本の電力の事考えてよ。
●しかし、節電節電とうるさいくせに電気自動車ばかり展示されているのにはどうも矛盾を感じるんだけど。だったら電車やバスに乗った方がよっぽど環境にもエネルギーにも優しいと思うのは私だけ?
●自分の家の月間消費電力と電気自動車のバッテリ容量比べたら、電気自動車普及したら発電足りなくなるなってすぐわかるのにね。
節電が重視されている状況に対し、「電気自動車を普及させるのは無理」という声や、普及させること自体に疑問を抱いている声が出ています。一方、「電力が余っている深夜帯に充電すれば、電力不足には影響しない」といった声も出ていました。
8
「声」の内容:「電力不足への影響について」
<現状は節電が優先(電力不足が深刻化する)>
●充電なんて夜なんだから関係なくね?
●電力不足の中、電気自動車の普及にも拍車がかかっているようです。オール電化にして深夜割引電力で充電させるのが賢い方法かと。
●電気はオール電化にできるけど、ガスにはすべてをガスで賄うオールガスなんて無理だもんね。さあて、今日も深夜電力で電気自動車に充電しようっと。
<深夜電力であれば電力不足に影響しない>
■
Vol.8 Copyright © Hottolink Inc. All rights reserved.
●新車を作るのにもたくさんの電気などを使い、CO2を排出しているのです。だから新車のエコカーを買うことは、エコではないとの声もあるのです
●電気自動車って実は怖いんですね・・。環境を考えたら何がエコか分からないんだな・・。原発と同じで製造コストやら廃棄コスト考えたら何がエコだろう・・?
●電気自動車、100%電気で走るけどその電気は何で作られてるのよ?原発の稼働が少ない中もしかして、化石燃料?意味ねえじゃん。
●日本の電気自動車に対する執念は恐ろしいな。エコとか言って、その電気は原発が停止中の日本は火力発電(ほとんど)で作ってるんだよね。結局は化石燃料使ってるじゃん(笑)
●脱原発で火力発電へ逆行、化石燃料バンバンに燃やして発電してんのに、化石燃料は使いませんとか大嘘ついてる電気自動車のCM何なのwww
利用を躊躇する意見では「車を製造する段階でCO2が排出される」 「火力発電された電力では意味がない」など、現時点ではエコではないことを指摘する声が見られます。一方、利用に前向きな意見には「将来は自然エネルギーでまかないたい」といった声が出ていました。
どちらの意見も、供給される電力には自然エネルギーを望んでいます。
9
「声」の内容:「製造過程、供給元の電気について」
<製造過程・発電過程がエコとは言えない>
●原発推進派と思われやすいけど、太陽光、風力、水力、波力、バイオマスなどの発電のpowerで気持ちよく電気自動車のドライブを楽しみたいな派、です(^^)
●やさしい燃料電池の発電でまかなえる日がきてほしい。電気自動車も、通常の発電所からの送電線に頼った充電システムでは意味がないだろう。
●家庭生活の全ての電気を太陽光発電でまかなえたら、自動車も電気自動車で、暖房も電気で行えば、CO2も大幅に削減できます。
●水力や太陽や風力が火力や原子力に代わる電源として普及すればいいですけど・・。電気自動車自体は未来的で夢があっていいと思います。
<自然エネルギーで作られた電気を使いたい>
■
Vol.8 Copyright © Hottolink Inc. All rights reserved.
●電気自動車と太陽光発電の組み合わせで、ちょっとした太陽光発電所になるからね。バッテリー技術と発電効率の改良が進めば、原発いらずの時代も夢じゃないな。
●電気自動車は一種の蓄電装置でもあるわけだから、不安定な自然エネルギーともうまく付き合うための力になる。
●近い将来、電気自動車社会が来ます。つまり各家庭、各個人が大きな蓄電池をもっていることになる。だからこれからは、「電気は溜められないから、最大消費時間帯(夏の昼)に停電を起こさないだけの施設をつくらないといけない」という考え方自体、変えてしまっていい。
●発電所から、家庭用の太陽光パネル、スマートグリッドシステム、そして電気自動車までを組み込んだトータルパッケージを組み上げる。日本はそれぞれの分野で、技術も満点だし、サービスも満点だ。それらをうまく絡み合わせていく可能性を、真剣に、そしてスピード感をもって追求してはどうか。
●電気自動車が役目を終えて廃車になっても、電池の性能はまだ80%残っている。この廃電池を各家庭に置くと、災害時におよそ2日間、節電すれば3~4日間の電力を賄える。このように電気自動車をスマートグリッドで電力会社の送電網に組み込むと、電力の平準化が図れ、危機対応能力が高まる。場合によっては、発電所の数を減らすことも可能だ。
「声」の内容:「電気自動車の使い勝手について」
電気自動車の使い勝手について、利用を躊躇する意見には「電気がなくなったら使えない」という声が出ていました。一方、利用に前向きな意見では「蓄電池を利用して自然エネルギーの不安定さをサポートできる」「非常用の電源になる」といった声がありました。
10
<蓄電池が役立つ>
●電気自動車が普及していたりしているみたいですけど、停電したらただの鉄くずになってしまいます。
●もちろん電気で動く自動車ですから、停電などでは充電することができません。そうなるとやはり災害には弱いのかなって考えてしまいました。
<非常時(停電)の際に乗れない>
■
Vol.8 Copyright © Hottolink Inc. All rights reserved.
●電気自動車は水素自動車までのつなぎでしょう。今の発電状況では充電する分だけ、発電所の燃料の使用が増える事になります。いくら効率の良いものが出ても、燃料の使用が少し減るだけです。
●原発見直しは、電気自動車見直しに繋がるはずだ。かといってガソリン車はCO2排出が多い。これからは天然ガスだろう。圧縮天然ガス(CNG)車というのが既にあるらしい。これだよ、コレ!
●日本においてもう少しフレックス自動車やエタノール自動車、天然ガス自動車の理解が高まればすべてのエネルギーを有効に使うことができ、石油や原発などの呪縛から開放されよう。
利用を躊躇する意見には、ガスやバイオなどの第3エネルギー車の開発を希望する声が出ています。また、電力不足の影響による電気料金の値上げを懸念する声もありました。利用に前向きな意見では「電気自動車の普及を促進させるためには原子力利用はやむを得ない」といった声がありました。
11
●原発頼みの深夜電力充電だけど、電気代が上がったら、補助金入れても高額な電気自動車は燃料代で回収するには難しい。
●電気が足りなくなるのに電気自動車って意味あるん?結局高くなるんじゃなぃん?
「声」の内容:「利用に関するその他の理由」
<第3エネルギー(ガス、バイオなど)の方がいい>
<電気料金が上がるから維持費がかかる>
●原発をやめるとして代わりの発電は何を使うの?環境問題と資源獲得競争でこれから電力はますます必要量が増える。電気自動車なんかもそう。原発に良いも悪いも無い。上手く付き合っていくしかない。
●火力発電を用いて電気自動車を動かすという未来では無意味。むしろ、熱エネルギー→電気エネルギー→車の運動エネルギーよりも、ガソリンからの熱エネルギー→車の運動エネルギーとした方が効率も良いと思います。太陽光や風力、火力も駄目ならば原子力に戻るしかないと思います。
<電気自動車のために原発は必要>
Copyright © Hottolink Inc. All rights reserved.
担当 : 工藤 篠崎
Email :[email protected]
〒102-0081 東京都千代田区四番町6番 東急番町ビル
TEL:03-5745-3902 / FAX:03-5745-3901
株式会社ホットリンク
お問い合わせ先