1 年 次 科 目 目 次 - daiichi-cps.ac.jp · 末梢神経系...

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1 年 次 科 目 目   次 専門教育科目 01_機能形態学Ⅰ 02_有機化学Ⅰ 03_有機化学Ⅰ特講 04_有機化学Ⅱ特講 05_有機化学演習 06_理論化学 07_理論化学特講 08_基礎化学 09_文学 10_福祉学 11_倫理学

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1   年   次   科   目

目   次

専門教育科目

01_機能形態学Ⅰ

02_有機化学Ⅰ

03_有機化学Ⅰ特講

04_有機化学Ⅱ特講

05_有機化学演習

06_理論化学

07_理論化学特講

教 養 科 目

08_基礎化学

09_文学

10_福祉学

11_倫理学

講義コード 1519701

講義名 機能形態学Ⅰ 26-22

(副題)

開講責任部署

講義開講時期 通年

講義区分

基準単位数 3

時間 1.50

代表曜日

代表時限

科目分類名 専門教育科目

科目分野名 必修科目 生物系

対象学科・年次 薬学科 1年

必修/選択 必修

担当教員

職種 氏名 所属

講師 ◎ 清水 典史 基礎教育講座 薬学教育推進センター 基礎生物学分野

薬剤師として求められる基本的な資質

基礎的な科学力

一般目標(GIO)

○人体の基本構造を理解するために、各器官系の構造と機能に関する基本的知識を修得する。

○ホメオスタシス(恒常性)の維持機構を個体レベルで理解するために、生体のダイナミックな調節機構

に関する基本的知識を修得する。

○生体のダイナミックな情報ネットワーク機構を物質や細胞レベルで理解するために、代表的な情報伝

達物質の種類、作用発現機構などに関する基本的知識を修得する。

到達目標(SBO)

○ヒトの身体を構成する臓器の名称、形態および体内での位置を説明できる。C8(1)1-1

○ヒトの身体を構成する各臓器の役割分担について概説できる。C8(1)1-2

○細胞膜の構造と性質について説明できる。C8(2)2-1

○細胞膜を介した物質移動を説明できる。C8(2)2-3

○細胞集合による組織構築について説明できる。C8(2)1-1

○臓器、組織を構成する代表的な細胞の種類を列挙し、形態的および機能的特徴を説明できる。

C8(2)1-2

○細胞内情報伝達に関与するセカンドメッセンジャーおよびカルシウムイオンなどを、具体例を挙げて説

明できる。C9(5)5-1

○細胞膜受容体から G タンパク系を介して細胞内へ情報を伝達する主要な経路について概略できる。

C9(5)5-2

○細胞膜受容体タンパク質などのリン酸化を介して情報を伝達する主な経路について説明できる。

C9(5)5-3

○代表的な細胞内(核内)受容体の具体例を挙げて説明できる。C9(5)5-4

○神経系の興奮と伝導の調節機構を説明できる。C8(3)1-1

○シナプス伝達の調節機構を説明できる。C8(3)1-2

○神経系、感覚器を介するホメオスタシスの調節機構の代表例を列挙し、概説できる。C8(3)1-3

○モノアミン系神経伝達物質を列挙し、その生合成経路、分解経路、生理活性を説明できる。C9(5)3-1

○アミノ酸系神経伝達物質を列挙し、その生合成経路、分解経路、生理活性を説明できる。C9(5)3-2

○ペプチド系神経伝達物質を列挙し、その生合成経路、分解経路、生理活性を説明できる。C9(5)3-3

○アセチルコリンの生合成経路、分解経路、生理活性を説明できる。C9(5)3-4

○自律神経系の構成と機能の概要を説明できる。C8(1)2-3

○体性神経系の構成と機能の概要を説明できる。C8(1)2-2

○筋収縮の調節機構を説明できる。C8(3)1-4

○主な骨格筋の名称を挙げ、位置を示すことができる。C8(1)3-2

○中枢神経系の構成と機能の概要を説明できる。C8(1)2-1

○体温の調節機構を説明できる。C8(3)6-1

○眼、耳、鼻などの感覚器について機能と構造を関連づけて説明できる。C8(1)11-1

○皮膚について機能と構造を関連づけて説明できる。C8(1)4-1

○主な骨と関節の名称を挙げ、位置を示すことができる。C8(1)3-1

○骨髄、脾臓、胸腺などの血液・造血器系臓器について機能と構造を関連づけて説明できる。C8(1)12-

1

○血液凝固・線溶系の機構を説明できる。C8(3)3-3

○心臓について機能と構造を関連づけて説明できる。C8(1)5-1

○血管系について機能と構造を関連づけて説明できる。C8(1)5-2

○リンパ系について機能と構造を関連づけて説明できる。C8(1)5-3

○血圧の調節機構を説明できる。C8(3)3-1

○エイコサノイドとはどのようなものか説明できる。C9(5)2-1

○代表的なエイコサノイドを挙げ、その生合成経路を説明できる。C9(5)2-2

○代表的なエイコサノイドを挙げ、その生理的意義(生理活性)を説明できる。C9(5)2-3

○主な生理活性アミン(セロトニン、ヒスタミンなど)の生合成と役割について説明できる。C9(5)2-4

○主な生理活性ペプチド(アンギオテンシン、ブラジキニンなど)の役割について説明できる。C9(5)2-5

○一酸化窒素の生合成経路と生体内での役割を説明できる。C9(5)2-6

○代表的な増殖因子を挙げ、それらの役割を概説できる。C9(5)4-2

○代表的なケモカインを挙げ、それらの役割を概説できる。C9(5)4-3

授業計画表

回 担当 項目 内容 方 コアカリ SBO 番号

教員 略

第 1

清水

典史 細胞機能の基礎

細胞と組織、細胞膜の構造と機

能・プリント

C8(2)1-1、C8(2)1-2、

C8(2)2-1、C8(2)2-3

第 2

回 細胞内情報伝達系・プリント

義 C9(5)5

第 3

細胞の興奮発生、

興奮伝導・伝達

静止電位、活動電位、興奮伝

導・プリント

義 C8(3)1-1

第 4

シナプス伝達の特徴、神経伝達

物質・プリント

義 C8(3)1-2、C9(5)3

第 5

回 末梢神経系 自律神経の構造と機能・プリント

義 C8(1)2-3

第 6

回 自律神経の構造と機能・プリント

義 C8(1)2-3

第 7

回 体性神経の構造と機能・プリント

義 C8(1)2-2

第 8

回 骨格筋の収縮

筋の種類と構造、骨格筋の収

縮、興奮収縮連関・プリント

義 C8(3)1-4、C8(1)3-2

第 9

回 中枢神経系 脊髄の構造、脊髄反射・プリント

C8(1)1、C8(1)2-1、

C8(3)6-1

10

脳の構造、脳幹、小脳・プリント 講

C8(1)1、C8(1)2-1、

C8(3)6-1

11

大脳基底核、間脳・プリント 講

義 C8(1)2-1、C8(3)6-1

12

大脳半球、脳波と睡眠、学習と

記憶・プリント

義 C8(1)2-1、C8(3)6-1

13

感覚器系 感覚総論、痛覚、味覚、嗅覚、

聴覚、前庭感覚・プリント

義 C8(1)11-1

14

眼の構造、網膜の光受容・プリ

ント

義 C8(1)11-1

15

皮膚、骨格系 皮膚の構造と機能、骨の構造・

プリント

義 C8(1)4-1、C8(1)3-1

16

血液 赤血球、白血球、血小板、血

漿、造血・プリント

義 C8(1)12-1

17

血液凝固、線溶系・プリント 講

義 C8(3)3-3

18

循環器系 心臓の構造と機能、心臓の自動

性、心臓の神経支配・プリント

義 C8(1)1、C8(1)5-1

19

心筋の膜電流、心筋の収縮・プ

リント

義 C8(1)5-1

20

心電図、心臓周期、心機能の調

節・プリント

義 C8(1)5-1

21

血管系の構造と機能、血管平滑

筋・プリント

C8(1)5-2、C8(1)5-3、

C8(3)3-1

22

血圧、循環調節、リンパ循環・プ

リント

C8(1)5-2、C8(1)5-3、

C8(3)1-3、C8(3)3-1

23

オータコイド 生理活性アミン、生理活性ペプ

チド・プリント

義 C9(5)2、C9(5)4-1

24

エイコサノイド、一酸化窒素・プ

リント

義 C9(5)2、C9(5)4

授業概要

病気とは、生体機能が正常状態から逸脱した状態といえる。また、現在使用されている薬の多くは、生

体機能を調節することによって治療効果を示す。従って、生体機能の理解なくして医療分野の学問を理

解することは不可能である。本講義では、生体の機能および形態に関する基礎知識を身につけさせ、今

後医療分野を学んでいくための礎とする。

授業形式

プリントおよびスライドを用いて、講義形式で行う。

評価方法

定期試験 100%で評価。

追再試験を実施することがある。

教科書(ISBN 番号)

指定しない。

参考書

「シンプル解剖生理学」 河田光博、樋口隆 著(南江堂)

「生理学テキスト」 大地陸男 著(文光堂)

オフィスアワー(授業相談)

月曜、金曜の 13:00~17:00 ですが、それ以外の時間でも質問は可能な限り受け付けます。不在の場合

はメール([email protected])にて対応します。

学生へのメッセージ

本講義および来年度の機能形態学Ⅱで、薬学に必要なヒトの身体に関する知識を全て網羅します。そ

のため、講義進行速度は速く、覚える知識も非常に多く感じるかもしれません。ですので、講義時間外で

の自己学習(予習・復習)が必須となります。

本講義で得られる知識は、今後学んでいく薬理学や病態・薬物治療学の土台となるので、分からないこ

とがあれば気軽に質問し、しっかりと知識を身につけて下さい。

授業用 E-mail

[email protected]

講義コード 3511300

講義名 有機化学Ⅰ 26-22

(副題)

開講責任部署

講義開講時期 通年

講義区分

基準単位数 3

時間 1.50

代表曜日

代表時限

科目分類名 専門教育科目

科目分野名 選択科目 専門関連

対象学科・年次 薬学科 1年

必修/選択 選択必修

担当教員

職種 氏名 所属

准教授 ◎ 白谷 智宣 基礎教育講座 薬学教育推進センター 基礎化学分野

薬剤師として求められる基本的な資質

基礎的な科学力,教育能力

一般目標(GIO)

○基本的な無機および有機化合物の構造、物性、反応性を理解するために、電子配置、電子密度、化

学結合の性質などに関する基本的知識を修得する。

○脂肪族および芳香族炭化水素の性質を理解するために、それぞれの基本構造、物理的性質、反応性

に関する基本的知識を修得する。

○脂肪族および芳香族炭化水素の性質を理解するために、それぞれの基本構造、物理的性質、反応性

に関する基本的知識を修得する。

到達目標(SBO)

○ 基本的な化合物を命名し、ルイス構造式で書くことができる。

○ 薬学領域で用いられる代表的化合物を慣用名で記述できる。

○ 有機化合物の性質に及ぼす共鳴の影響について説明できる。

○ エタンおよびブタンの立体配座と安定性について説明できる。

○ 基本的な炭化水素およびアルキル基を IUPAC の規則に従って命名することができる。

○ アルカンの基本的な物性について説明できる。

○ アルカンの構造異性体を図示し、その数を示すことができる。

○ シクロアルカンの環の歪みを決定する要因について説明できる。

○ シクロヘキサンのいす形配座と舟形配座を図示できる。

○ シクロヘキサンのいす形配座における水素の結合方向(アキシアル、エクアトリアル)を図示できる。

○ 置換シクロヘキサンの安定な立体配座を決定する要因について説明できる。

○ 有機反応における結合の開裂と生成の様式について説明できる。

○ 基本的な有機反応(置換、付加、脱離、転位)の特徴を概説できる。

○ ルイス酸・塩基を定義することができる。

○ 有機反応を電子の動きを示す矢印を用いて説明できる。

○ 構造異性体と立体異性体について説明できる。

○ キラリティーと光学活性を概説できる。

○ エナンチオマーとジアステレオマーについて説明できる。

○ ラセミ体とメソ化合物について説明できる。

○ 絶対配置の表示法を説明できる。

○ Fischer 投影式と Newman 投影式を用いて有機化合物の構造を書くことが出来る

○ 有機ハロゲン化合物の代表的な性質と反応を列挙し、説明できる。

○ 反応の進行を、エネルギー図を用いて説明できる。

○ 求核置換反応(SN1 および SN2 反応)の機構について、立体化学を含めて説明できる。

○ ハロゲン化アルキルの脱ハロゲン化水素の機構を図示し、反応の位置選択性(Saytzeff 則)を説明

できる。

○ アルケンへの代表的なシン型付加反応を列挙し、反応機構を説明できる。

○ アルケンへの臭素の付加反応の機構を図示し、反応の立体特異性(アンチ付加)を説明できる。

○ アルケンへのハロゲン化水素の付加反応の位置選択性(Markovnikov 則)について説明できる。

○ カルボカチオンの級数と安定性について説明できる。

○ アルケンの酸化的開裂反応を列挙し、構造解析への応用について説明できる。

○ アルキンの代表的な反応を列挙し、説明できる

○ 炭素原子を含む反応中間体(カルボカチオン、カルバニオン、ラジカル、カルベン)の構造と性質を説

明できる。

○ アルコールの代表的な性質と反応を列挙し、説明できる。

○ エーテル類代表的な性質と反応を列挙し、説明できる。

○ オキシラン類の開環反応における立体特異性と位置選択性を説明できる。

○ フェノール、チオール類の抗酸化作用について説明できる。

授業計画表

回 項目 内容 方

略 コアカリ SBO 番号

第 1

有機化学

序論 有機化学とは、有機化合物の分類

義 C4-(1)-1-2

第 2

有機化合

物 官能基,代表的化合物名と慣用名

C4-(1)-1-2、C4-(2)-1-1,C4-

(3)-1-1,C4-(3)-1-2

第 3

有機化合

物の構造 化学結合,ルイス構造式、共鳴

義 C4-(1)-1-1、C4-(1)-1-3

第 4

炭化水素

の構造

シグマ結合とパイ結合, SP3 混成, SP2

混成、SP 混成

義 C4-(1)-1-3, C4-(1)-1-2

第 5

回 アルカン

シグマ結合と結合の回転、ブタンの配座

解析, Newman 投影式

義 C4-(1)-2-7, C4-(2)-1-1

第 6

シクロアル

カン

環の安定性とひずみ、シクロへキサンの

立体配座、置換シクロヘキサンの立体

C4-(2) -1-2,C4-(2)-1-4,C4-

(2)-1-5, C4-(2)-1-6,C4-(2)-1-

7

第 7

回 立体化学

構造異性体と立体異性体,キラリティーと

キラル分子, メソ体とラセミ体

C4-(1)-2-1,C4-(1)-2-2, C4-

(1)-2-4,C4-(2)-1-3

第 8

回 立体化学

エナンチオマーの性質と命名法、Fischer

投影式、環式化合物の立体異性

C4-(1)-2-3, C4-(1)-2-5,C4-

(1)-2-6,C4-(2)-1-7

第 9

有機反応

序論

酸性度・塩基性度、ルイス酸・塩基、構造

と酸性度、塩基性度の関係

義 C4-(1)-1-6

10

有機反応

序論

結合の開裂(ホモリシスとヘテロリシス)と

生成、炭素原子を含む反応中間体

義 C4-(1)-1-4,C4-(1)-1-7

11

有機反応

序論 有機反応(置換、付加、脱離、転位反応)

義 C4-(1)-1-5

12

有機反応 有機反応の機構 講

義 C4-(1)-1-9

13

有機ハロ

ゲン化合

命名法、物性、反応性 講

義 C4-(3)-2-1,C4-(1)-1-8,

14

求核置換

反応 SN 2 反応

義 C4-(3)-2-2

15

求核置換

反応 SN 1 反応 カルボカチオン

義 C4-(3)-2-2

16

求核置換

反応

競合反応、SN 1、SN 2 反応の反応速度

に 影響する因子

義 C4-(3)-2-2

第 まとめ まとめ 講

17

18

脱離反応 E 2 反応、E 1 反応と反応機構 講

義 C4-(3)-2-3

19

アルケン 命名法、物性、反応性、付加反応 講

C4-(2)-2-1、2,C4-(2)-2-3,4,

C5-(2)-2-1

20

アルケン 付加反応、アルケンの反応と合成 講

C4-(2)-2-6 C5-(2)-2-2,C4-

(2)-2 C5-(1)-1

21

アルキン アルキンの反応と合成 講

義 C4-(2)-2-7 C5-(1)-1-2

22

アルコー

命名法、物性、反応性、合成、アルコー

ルの良い脱離基への変換

C4-(3)-2-1, C5-(1)-1-4,C4-

(3)-2-2,C5-(1)-1-3

23

エーテル 命名法、物性、反応と合成 講

義 C4-(3)-3-1,2、C5-(1)-1-6

24

チオール 命名法、物性、反応と合成 講

義 C4-(3)-3-3

授業概要

炭素原子がその4個の価電子で他の炭素またはヘテロ原子と結合する際、その結合の仕方と結合する

原子で、多種多様の有機化合物の物性や反応性が生じ、生体内においても多様な有機反応が生命をさ

さえている。基本的な炭素原子の化学と有機反応等を学ぶのに必要な基礎知識を修得するために、掲

げている到達目標にそって講義する。

有機反応が如何にして起るのか、反応種や、分子の構成原子から生起する構造上の性質と電子の挙

動、それに基づく反応を論理的に講義し、医療の専門領域につながる本質的な基盤である有機化学の

知識の修得を目的とする

授業形式

教科書を用いる講義、分子模型による演習

評価方法

試験100%評価する。

教科書(ISBN 番号)

ソロモンの新有機化学 I(第 11 版) T. W.Graham Solomons 著 花房昭静 他監訳 廣川書店

(ISBN:978-4-567-23506-8)

化学系薬学Ⅰ(スタンダード薬学シリーズⅡ-3)日本薬学会編 東京化学同人(ISBN: 978-480791705)

教材:HGS 分子構造模型 C 型セット 丸善(ISBN: 978-4902897036)

参考書

全有機化合物名称のつけ方

廖 春栄 著

三共出版

わかりやすい化合物命名法

山本郁男、細井信造、夏苅英昭、高橋秀依 著

広川書店

[現代化学シリーズ 6]立体化学 大木道則 著 東京化学同人

基礎有機化学

大嶌 幸一郎 著

東京化学同人

オフィスアワー(授業相談)

月,金曜日 午後 3 時~5 時

質問は可能な限り随時受け付けます。講義で解からなかったところはすぐに解決してください。

(不在する場合、事前に掲示、講義を通して連絡します。また、メールでも対応します。)

講義コード 1570701

講義名 有機化学Ⅰ特講 26-25

(副題)

開講責任部署

講義開講時期 2 期

講義区分

基準単位数 1.5

時間 1.50

代表曜日 月曜日

代表時限 1時限

科目分類名 専門教育科目

科目分野名 選択科目 専門関連

対象学科・年次 薬学科 1年

必修/選択 選択必修

担当教員

職種 氏名 所属

准教授 ◎ 白谷 智宣 基礎教育講座 薬学教育推進センター 基礎化学分野

薬剤師として求められる基本的な資質

基礎的な科学力,教育能力

一般目標(GIO)

C1 物質の物理的性質

「基礎的な科学力として物質の物理的性質を理解するために、原子・分子の構造、熱力学、反応速度論

などに関する基本的事項を身につける。」

(1)物質の構造

「物質を構成する原子・分子の構造、および化学結合に関する基本的事項を修得す

る。」

C3 化学物質の性質と反応

「化学物質を理解できるようになるために、代表的な有機化合物の構造、性質、反応、分離法、構造決

定法、および無機化合物の構造と性質に関する基本的事項を修得する。」

(1)化学物質の基本的性質

「基本的な有機化合物の命名法、電子配置、反応、立体構造などに関する基本的事項を修得する。」

(2)有機化合物の基本骨格の構造と反応

「有機化合物の基本骨格となる脂肪族および芳香族化合物の構造、性質、反応性

などに関する基本的事項を修得する。」

到達目標(SBO)

C1 物質の物理的性質

(1)物質の構造

【①化学結合】

1.化学結合の様式について説明できる。 C1(1)①1

2.分子軌道の基本概念および軌道の混成について説明できる。 C1(1)①2

3.共役や共鳴の概念を説明できる。 C1(1)①3

4. 有機化合物の性質と共鳴の関係について説明できる。 C1(1)①4

C3 化学物質の性質と反応

(1)化学物質の基本的性質

【①基本事項】

1. 代表的な化合物を IUPAC 規則に基づいて命名することができる。C3(1)①1

2. 薬学領域で用いられる代表的な化合物を慣用名で記述できる。 C3(1)①2

3. 基本的な化合物を、ルイス構造式で書くことができる。 C3(1)①3

4. 有機化合物の性質と共鳴の関係について説明できる。C3(1)①4

【②有機化合物の立体構造】

1. 構造異性体と立体異性体の違いについて説明できる。 C3(1)②1

2. キラリティーと光学活性の関係を概説できる。 C3(1)②2

3. エナンチオマーとジアステレオマーについて説明できる。 C3(1)②3

4. ラセミ体とメソ体について説明できる。 C3(1)②4

5. 絶対配置の表示法を説明し、キラル化合物の構造を書くことができる。(知識、技能) C3(1)②5

6. 炭素―炭素二重結合の立体異性( cis, trans ならびに E,Z 異性)について説明できる。 C3(1)②6

7. フィッシャーFischer 投影式とニューマン Newman 投影式を用いて有機化合物の構造を書くことができ

る。(技能) C3(1)②7

8. エタン、ブタンの立体配座とその安定性について説明できる。C3(1)②8

(2)有機化合物の基本骨格の構造と反応

【①アルカン】

1. アルカンの基本的な性質について説明できる。 C3(2)①1

2. アルカンの構造異性体を図示することができる。(技能) C3(2)①2

3. シクロアルカンの環のひずみを決定する要因について説明できる。 C3(2)①3

4. シクロヘキサンのいす形配座における水素の結合方向(アキシアル、エクアトリアル)を図示できる。

(技能) C3(2)①4

5. 置換シクロヘキサンの安定な立体配座を決定する要因について説明できる。C3(2)①5

授業計画表

回 担当教

員 項目 内容

コアカリ SBO 番

第 1

白谷 智

宣 有機化学序論 有機化学とは、有機化合物の分類

C1(1)①1

C3(1)①1

第 2 白谷 智 有機化合物 官能基,代表的化合物名と慣用名 講 C3(1)①1

回 宣 義 C3(1)①2

第 3

白谷 智

有機化合物の

構造 化学結合,ルイス構造式、共鳴

C3(1)①3

C3(1)①4

C1(1)①3

第 4

白谷 智

炭化水素の構

シグマ結合とパイ結合、sp3 混成, sp2

混成、sp 混成

C1(1)①1

C1(1)①2

第 5

白谷 智

宣 アルカン

シグマ結合と結合の回転、ブタンの配座

解析

C3(2)①1

C3(2)①-2

第 6

白谷 智

宣 アルカン ニューマン投影式、フィッシャー投影式

C3(1)②7

C3(1)②8

第 7

白谷 智

宣 シクロアルカン

環の安定性とひずみ、シクロへキサンの

立体配座

C3(2)①3

C3(2)①4

第 8

白谷 智

宣 シクロアルカン 置換シクロヘキサンの立体

C3(2)①5

第 9

白谷 智

宣 立体化学

構造異性体と立体異性体、キラリティー

とキラル分子

C3(1)②1

C3(1)②2

C3(1)②3

第 10

白谷 智

宣 立体化学

キラリティーとキラル分子、メソ体とラセ

ミ体

C3(1)②4

C3(1)②5

第 11

回 まとめ まとめ

第 12

回 まとめ まとめ

授業概要

基本的な有機化合物の命名法、電子配置、反応の分類・過程、立体構造及び、有機化合物の基本骨格

となる脂肪族および芳香族化合物の構造、性質、反応性などに関する基本的事項を修得する。有機化

合物は、炭素原子がその4個の価電子で他の炭素またはヘテロ原子と結合する際、その結合の仕方と

結合する原子で、多種多様の有機化合物の物性や反応性が生じる。また,生体内においても多様な有

機反応が生命をささえている。この事実を理解するために、基本的な無機および有機化合物の構造、物

性、反応性について学び、電子配置、電子密度、化学結合の性質など基本的知識を修得する。

授業形式

教科書の内容を中心に、パワーポイントを利用して講義を進める。資料は事前に学生ファイルサーバー

内のフォルダへ収納する。また、教科書の問題や分子模型等を利用して演習形式の授業も導入する。

評価方法

定期試験 100%で評価。

教科書(ISBN 番号)

ソロモンの新有機化学 I(第 11 版) T. W.Graham Solomons 著 花房昭静 他監訳 廣川書店

(ISBN:978-4-567-23506-8)

化学系薬学Ⅰ(スタンダード薬学シリーズⅡ-3)日本薬学会編 東京化学同人(ISBN: 978-480791705)

教材:HGS 分子構造模型 C 型セット 丸善(ISBN: 978-4902897036)

参考書

全有機化合物名称のつけ方 廖 春栄 著 三共出版(ISBN: 978-4782704011)

わかりやすい化合物命名法 山本郁男、細井信造、夏苅英昭、高橋秀依 著 廣川書店(ISBN: 978-

4567203302)

オフィスアワー(授業相談)

火,水曜日 午後 3 時~6 時

質問は可能な限り随時受け付けます。講義で解からなかったところはすぐに解決してください。

学生へのメッセージ

現在使われている“くすり”のほとんどが有機化合物であるために,薬剤師にとっては有機化学を理解す

ることが極めて重要なことになります。薬剤師は,「くすりの化学構造式から物性,安定性,安全性,作用

機序などを予測し,医薬品を適切に使用することができる」ということが,医師や看護師などの他の医療

従事者とは大きく異なるところであり,薬剤師の医療硯場における存在価値となっています。当然,新し

いくすりをつくる“創薬”には有機化学が必要不可欠です。有機化学を学ぶことによって,くすりを化学的

に理解できる能力を身につけ,人類の健康や福祉に貢献できるような薬剤師になれるよう期待していま

す。

授業用 E-mail

[email protected]

講義コード 1570801

講義名 有機化学Ⅱ特講 26-25

(副題)

開講責任部署

講義開講時期 4 期

講義区分

基準単位数 1.5

時間 1.50

代表曜日 月曜日

代表時限 2時限

科目分類名 専門教育科目

科目分野名 選択科目 専門関連

対象学科・年次 薬学科 1年

必修/選択 選択必修

担当教員

職種 氏名 所属

准教授 ◎ 白谷 智宣 基礎教育講座 薬学教育推進センター 基礎化学分野

薬剤師として求められる基本的な資質

基礎的な科学力,教育能力

一般目標(GIO)

C3 化学物質の性質と反応

「化学物質を理解できるようになるために、代表的な有機化合物の構造、性質、反応、分離法、構造決

定法、および無機化合物の構造と性質に関する基本的事項を修得する。」

(1)化学物質の基本的性質

「基本的な有機化合物の命名法、電子配置、反応、立体構造などに関する基本的事項を修得する。」

(3)官能基の性質と反応

「官能基を有する有機化合物の性質、反応性に関する基本的事項を修得する。」

到達目標(SBO)

C3 化学物質の性質と反応

(1)化学物質の基本的性質

【①基本事項】

5. ルイス酸・塩基、ブレンステッド酸・塩基を定義することができる。 C3(1)①5

6. 基本的な有機反応(置換、付加、脱離)の特徴を理解し、分類できる。 C3(1)①6

7. 炭素原子を含む反応中間体(カルボカチオン、カルボアニオン、ラジカル)の構造と性質を説明でき

る。 C3(1)①7

8. 反応の過程を、エネルギー図を用いて説明できる。 C3(1)①8

9. 基本的な有機反応機構を、電子の動きを示す矢印を用いて表すことができる。(技能)C3(1)①9

(3)官能基の性質と反応

【①概説】

1. 代表的な官能基を列挙し、性質を説明できる。C3(3)①1

【②有機ハロゲン化合物】

1. 有機ハロゲン化合物の基本的な性質と反応を列挙し、説明できる。C3(3)②1

2. 求核置換反応の特徴について説明できる。 C3(3)②2

3. 脱離反応の特徴について説明できる。C3(3)②3

【⑥電子効果】

1. 官能基が及ぼす電子効果について概説できる。

【⑦酸性度・塩基性度】

1. アルコール、フェノール、カルボン酸、炭素酸などの酸性度を比較して説明できる。

2. 含窒素化合物の塩基性度を比較して説明できる。

授業計画表

回 担当教

員 項目 内容

コアカリ SBO

番号

第 1

白谷

智宣

有機反応序

酸性度・塩基性度、ルイス酸・塩基、構造と酸

性度、塩基性度の関係

C3(1)①5

C3(3)⑥1

C3(3)⑦1

C3(3)⑦2

第 2

白谷

智宣

有機反応序

結合の開裂(ホモリシスとヘテロリシス)と生

成、炭素原子を含む反応中間体

義 C3(1)①7

第 3

白谷

智宣

有機反応序

論 有機反応(置換、付加、脱離、転位反応)

義 C3(1)①6

第 4

白谷

智宣 有機反応 有機反応の機構

義 C3(1)①9

第 5

白谷

智宣

有機ハロゲ

ン化合物 命名法、物性、反応性

C3(3)①1

C3(3)②1

第 6

白谷

智宣

求核置換反

応 SN 2 反応

C3(1)①8

C3(3)②2

第 7 白谷 求核置換反 SN 1 反応 カルボカチオン 講 C3(3)②2

回 智宣 応 義

第 8

白谷

智宣

求核置換反

競合反応、SN 1、SN 2 反応の反応速度に 影

響する因子

C3(3)②2

第 9

白谷

智宣 脱離反応 E 2 反応、E 1 反応と反応機構

義 C3(3)②3

第 10

白谷

智宣 脱離反応 アルケンの合成(セイチェフ則とホフマン則)

C3(3)②3

第 11

回 まとめ まとめ

第 12

回 まとめ まとめ

授業概要

有機反応は生命構造体を形成する重要な反応であり、また我々の身の回りの化学工業品は、様々な有

機反応を応用して製造されている。有機反応が如何にして起るのか、反応種や、分子の構成原子から

生起する構造上の性質と電子の挙動、それに基づく反応を論理的理解し、医療の専門領域につながる

本質的な基盤である有機化学の知識の修得を目的とする。具体的には、 脂肪族および芳香族炭化水

素の基本構造、物理的性質、反応性に関する基本的知識を修得する。

授業形式

教科書の内容を中心に、パワーポイントを利用して講義を進める。資料は事前に学生ファイルサーバー

内のフォルダへ収納する。また、教科書の問題や分子模型等を利用して演習形式の授業も導入する。

評価方法

定期試験 100%で評価。

教科書(ISBN 番号)

ソロモンの新有機化学 I(第 11 版) T. W.Graham Solomons 著 花房昭静 他監訳 廣川書店

(ISBN:978-4-567-23506-8)

化学系薬学Ⅰ(スタンダード薬学シリーズⅡ-3)日本薬学会編 東京化学同人(ISBN: 978-480791705)

教材:HGS 分子構造模型 C 型セット 丸善(ISBN: 978-4902897036)

参考書

基本有機反応機構 Peter Sykes 著, 奥山 格 訳 東京化学同人(ISBN: 978-4807904464)

基礎有機化学(第 2 版) 大嶌 幸一郎 著 東京化学同人(ISBN: 978-4807907182)

オフィスアワー(授業相談)

火,水曜日 午後 3 時~6 時

ただし,質問は可能な限り随時受け付けます。講義で解からなかったところはすぐに解決してください。

学生へのメッセージ

有機化学は,ただ反応式を暗記するのではなく,反応機構に基づいて電子の移動を正確に把握する必

要があります。有機化学Ⅱの講義を通じて,反応の基質から生成物にいたる過程を,カーブをした矢印

を用いて反応機構を正確に記述できるようになって下さい。とにかく構造式,反応式,反応機構を書いて

それぞれの反応を理解してください。

授業用 E-mail

[email protected]

講義コード 1518401

講義名 有機化学演習 26-22

(副題)

開講責任部署

講義開講時期 4 期

講義区分

基準単位数 1

時間 1.50

代表曜日

代表時限

科目分類名 専門教育科目

科目分野名 化学系

対象学科・年次 薬学科 1年

必修/選択 必修

薬剤師として求められる基本的な資質

基礎的な科学力

一般目標(GIO)

C4 化学物質(医薬品および生体物質を含む)の基本的な反応性を理解するために、代表的な反応、分

離法、構造決定法などについての基本的知識と、それらを実施するための基本的技能を修得する。

(2)脂肪族の性質を理解するために、それぞれの基本構造、物理的性質、反応性に関す基本的知識を

修得する。

到達目標(SBO)

○ 有機ハロゲン化合物の代表的な性質と反応を列挙し、説明できる。C4-(3)-1-1

○ 求核置換反応(SN1 および SN2 反応)の機構について、立体化学を含めて説明できる。C4-(3)-1-2

○ ハロゲン化アルキルの脱ハロゲン化水素の機構を図示し、反応の位置選択性(Saytzeff 則)を説明

できる。C4-(3)-1-3

○ アルケンへの代表的なシン型付加反応を列挙し、反応機構を説明できる。

○ アルケンへの臭素の付加反応の機構を図示し、反応の立体特異性(アンチ付加)を説明できる。C4-

(2)-2-3,4, C5-(2)-2-1

○ アルケンへのハロゲン化水素の付加反応の位置選択性(Markovnikov 則)について説明できる。C4-

(2)-2-6 C5-(2)-2-2

○ カルボカチオンの級数と安定性について説明できる。

○ アルケンの酸化的開裂反応を列挙し、構造解析への応用について説明できる。C4-(2)-2 C5-(1)-1

○ アルキンの代表的な反応を列挙し、説明できる。C4-(2)-2-7 C5-(1)-1-2

○ アルコールの代表的な性質と反応を列挙し、説明できる。C4-(3)-2-2,C5-(1)-1-3

○ エーテル類代表的な性質と反応を列挙し、説明できる。C4-(3)-3-1,2、C5-(1)-1-6

○ オキシラン類の開環反応における立体特異性と位置選択性を説明できる。C4-(3)-3-1,2、C5-(1)-1-

6

授業計画表

回 項目 内容 方

略 コアカリ SBO 番号

第 1 回 有機ハロゲン化

合物 命名法、物性、反応性

習 C4-(3)-1-1

第 2 回 求核置換反応 SN 2 反応 演

習 C4-(3)-1-2

第 3 回 求核置換反応 SN 1 反応 カルボカチオン 演

習 C4-(3)-1-2

第 4 回 求核置換反応 競合反応 演

習 C4-(3)-1-2

第 5 回 求核置換反応 SN 1、SN 2 反応の反応速度に 影響す

る因子

習 C4-(3)-1-2

第 6 回 脱離反応 E 2 反応、E 1 反応と反応機構 演

習 C4-(3)-1-3

第 7 回 アルケン 命名法、物性、反応性 演

習 C4-(2)-2-1、2

第 8 回 アルケン 付加反応 演

C4-(2)-2-3,4, C5-(2)-

2-1

第 9 回 アルケン 付加反応 演

C4-(2)-2-6 C5-(2)-

2-2

第 10

回 アルケン アルケンの反応と合成

習 C4-(2)-2 C5-(1)-1

第 11

回 アルキン アルキンの反応と合成

C4-(2)-2-7 C5-(1)-

1-2

第 12

回 アルコール 命名法、物性、反応性、合成

C4-(3)-2-1, C5-(1)-1-

4

第 13

回 アルコール アルコールの良い脱離基への変換

C4-(3)-2-2,C5-(1)-1-

3

第 14

回 エーテル 命名法、物性、反応と合成

C4-(3)-3-1,2、C5-(1)-

1-6

第 15

回 チオール 命名法、物性、反応と合成

習 C4-(3)-3

授業概要

有機化学は記憶の積み重ねではなく、基礎的な原理を理解し、それに基づいて考え理解してゆく教科で

ある。有機化学 I の講義で得た知識を基に、それらを応用し実際に問題を解くことにより、問題解法のポ

イントを把握し、有機化学の知識の修得を目的とする。

授業形式

有機化学 I の補足講義および演習

評価方法

演習態度 50%試験 50%

教科書(ISBN 番号)

ソロモンの新有機化学 第 9 版 上巻

T.T.W.Graham Solomons 著 花房昭静他監訳

廣川書店(978-4567235037)

大学生のための有機反応問題集

山口泰史 著

三共出版(978-4782706541)

教材:HGS 分子構造模型 C 型セット

丸善

オフィスアワー(授業相談)

火曜~金曜

15:00~18:00

授業用 URL

http://www.daiichi-cps.ac.jp/images/material/2/files/syllabus/H29/2017_1518401.pdf

講義コード 3710300

講義名 理論化学 26-25

(副題)

開講責任部署

講義開講時期 4 期

講義区分

基準単位数 1.5

時間 1.50

代表曜日

代表時限

科目分類名 専門教育科目

科目分野名 必修科目 薬学基礎

対象学科・年次 薬学科 1年

必修/選択 必修

担当教員

職種 氏名 所属

准教授 ◎ 田畠 健治 医薬品化学・物性学講座 薬物解析学分野

准教授 中原 広道 臨床薬学講座 薬剤設計学分野(漢)

薬剤師として求められる基本的な資質

基礎的な科学力

一般目標(GIO)

薬学の基礎としての物理

「薬学を学ぶ上で必要な物理学の基礎力を身につけるために、物質および物体間の相互作用などに関

する基本的事項を修得する。」

C1 物質の物理的性質

「物質の物理的性質を理解するために、原子・分子の構造、熱力学、反応速度論などに関する基本的事

項を身につける。」

(1)物質の構造

「物質を構成する原子・分子の構造、および化学結合に関する基本的事項を修得する。」

到達目標(SBO)

薬学の基礎としての物理(4)

【⑧量子化学入門】

1. 原子のボーアモデルと電子雲モデルの違いについて概説できる。(4)⑧1

2. 光の粒子性と波動性について概説できる。(4)⑧2

3. 電子の粒子性と波動性について概説できる。(4)⑧3

C1 物質の物理的性質

(1)物質の構造

【① 化学結合】

1. 化学結合の様式について説明できる。C1(1)①1

2. 分子軌道の基本概念および軌道の混成について説明できる。 C1(1)①2

3. 共役や共鳴の概念を説明できる。 C1(1)①3

【② 分子間相互作用】

1. ファンデルワールス力について説明できる。 C1(1)②1

2. 静電相互作用について例を挙げて説明できる。 C1(1)②2

3. 双極子間相互作用について例を挙げて説明できる。 C1(1)②3

4. 分散力について例を挙げて説明できる。 C1(1)②4

5. 水素結合について例を挙げて説明できる。 C1(1)②5

6. 電荷移動相互作用について例を挙げて説明できる。 C1(1)②6

7. 疎水性相互作用について例を挙げて説明できる。 C1(1)②7

授業計画表

回 項目 内容 方略 コアカリ SBO 番号

第 1 回 量子化学(1) 原子軌道、量子数、電子雲 講義・演習 (4)⑧1

第 2 回 量子化学(2) 粒子性と波動性(1) 講義・演習 (4)⑧2,3

第 3 回 量子化学(3) 粒子性と波動性(2) 講義・演習 (4)⑧2,3

第 4 回 化学結合(1) イオン結合と共有結合 講義・演習 C1(1)①1

第 5 回 化学結合(2) 混成軌道 講義・演習 C1(1)①2

第 6 回 化学結合(3) 分子軌道 講義・演習 C1(1)①2

第 7 回 化学結合(4) 共役と共鳴 講義・演習 C1(1)①3

第 8 回 まとめ(1) 第 1 回~第 7 回の小括 講義・演習 C1(1)①1-3

第 9 回 分子間相互作用(1) ファンデルワールス力 講義・演習 C1(1)②1

第 10 回 分子間相互作用(2) 静電相互作用 講義・演習 C1(1)②2

第 11 回 分子間相互作用(3) 双極子間相互作用と分散力 講義・演習 C1(1)②3,4

第 12 回 分子間相互作用(4) 水素結合 講義・演習 C1(1)②5

第 13 回 分子間相互作用(5) 電荷移動相互作用 講義・演習 C1(1)②6

第 14 回 分子間相互作用(6) 疎水性相互作用 講義・演習 C1(1)②7

第 15 回 まとめ(2) 第 9 回~第 14 回の小括 講義・演習 C1(1)②1-7

授業概要

薬の化学合成や生体反応を論じるためには、原子或いは分子間の相互作用を正確に理解する必要が

ある。本講義では化学物質の基本的性質を理解するために、原子や分子の構造、化学結合の基本的知

識を修得し、それらを応用する技能を身につける。まず、物質の基本単位である原子や分子の構造を量

子化学的視点から理解する。次に、物質の反応性や安定性に関わる化学結合や分子間相互作用へと

理解を深めていく。

授業形式

教科書の内容を中心に、パワーポイントを利用して講義を進める。問題演習は、少人数によるグループ

ワークを中心に行う。各講義の最後に確認テストを実施する。

評価方法

定期試験 70%、確認テスト 30%で評価。

教科書(ISBN 番号)

「スタンダード薬学シリーズⅡ 2 物理系薬学 I.物質の物理的性質」日本薬学会編(東京化学同人)

(ISBN978-4-8079-1702-0)

参考書

①「薬学物理化学(第 5 版)」安藝 初美 他 著 松島 美一 監修(廣川書店)(ISBN978‐4-567-

21151-2)

②「薬学物理化学演習(第 3 版)」安藝 初美 他 著 松島 美一 監修(廣川書店)(ISBN978-4-567-

22292-1)

オフィスアワー(授業相談)

火曜日 午後 1 時~4 時

(不在の場合も含め、メールでも対応します。)

学生へのメッセージ

高校化学を修得していることを前提として講義を進めていきます。受講前に必ず高校化学レベルの基本

事項を確認しておいて下さい。本講義は、2年次以降の専門教育科目の土台となる知識・考え方を修得

する上で、非常に重要な事項を含んでいます。講義までに、教科書の該当ページを読み、講義後は必ず

復習に励んで下さい。単なる「丸暗記」ではなく、「他人に説明できる」を意識して、深く理解することを心

掛けて下さい。

授業用 E-mail

[email protected]

講義コード 1571701

講義名 理論化学特講 26-22

(副題)

開講責任部署

講義開講時期 4 期

講義区分

基準単位数 2

時間 1.50

代表曜日 火曜日

代表時限 1時限

科目分類名 専門教育科目

科目分野名 選択科目 専門関連

対象学科・年次 薬学科 1年

必修/選択 選択必修

担当教員

職種 氏名 所属

准教授 ◎ 中原 広道 臨床薬学講座 薬剤設計学分野(漢)

薬剤師として求められる基本的な資質

基礎的な科学力

一般目標(GIO)

化学物質の基本的性質を理解するために、原子分子の構造、化学結合の基本的知識を習得し、それら

を応用する技能を身につける。

到達目標(SBO)

原子と原子核の量子力学的振る舞いについて説明できる。C1(1)1 1)

化学結合の成り立ちについて説明できる。C1(1)1 1),2)

軌道の混成と分子軌道の概念について説明できる。C1(1)1 2)

ファンデアワールス力について例を挙げて説明できる。C1(1)2 2

水素結合について説明できる。C1(1)2 5

分子の分極とモーメントについて説明できる。C1(1)2 3

授業計画表

回 項目 内容 方略 コアカリ SBO 番号

第 1 回 量子化学(1) 原子軌道、量子数、電子雲 講義・演習 C1(1)1 1)-4)

第 2 回 量子化学(2) 粒子性と波動性(1) 講義・演習 C1(1)1 1)-4)

第 3 回 量子化学(3) 粒子性と波動性(2) 講義・演習 C1(1)1 1)-4)

第 4 回 化学結合(1) イオン結合と共有結合 講義・演習 C1(1)1 1)-4)

第 5 回 化学結合(2) 混成軌道 講義・演習 C1(1)1 1)-4)

第 6 回 化学結合(3) 分子軌道 講義・演習 C1(1)1 1)-4)

第 7 回 化学結合(4) 共役と共鳴 講義・演習 C1(1)1 1)-4)

第 8 回 まとめ(1) 第 1 回~第 7 回の小括 講義・演習 C1(1)1 1)-4)

第 9 回 分子間相互作用(1) ファンデルワールス力 講義・演習 C1(1)1 1)-4)

C1(1)2 1)-7)

第 10 回 分子間相互作用(2) 静電相互作用 講義・演習 C1(1)1 1)-4)

C1(1)2 1)-7)

第 11 回 分子間相互作用(3) 双極子間相互作用と分散力 講義・演習 C1(1)1 1)-4)

C1(1)2 1)-7)

第 12 回 分子間相互作用(4) 水素結合 講義・演習 C1(1)1 1)-4)

C1(1)2 1)-7)

第 13 回 分子間相互作用(5) 電荷移動相互作用 講義・演習 C1(1)1 1)-4)

C1(1)2 1)-7)

第 14 回 分子間相互作用(6) 疎水性相互作用 講義・演習 C1(1)1 1)-4)

C1(1)2 1)-7)

第 15 回 まとめ(2) 第 9 回~第 14 回の小括 講義・演習 C1(1)1 1)-4)

C1(1)2 1)-7)

授業概要

薬の化学合成や生体反応を論じるためには、原子或いは分子間の相互作用を正確に理解する必要が

ある。本講義では化学物質の基本的性質を理解するために、原子や分子の構造、化学結合の基本的知

識を修得し、それらを応用する技能を身につける。まず、物質の基本単位である原子や分子の構造を量

子化学的視点から理解する。次に、物質の反応性や安定性に関わる化学結合や分子間相互作用へと

理解を深めていく。

授業形式

教科書の内容を中心に、パワーポイントを利用して講義を進める。問題演習は、少人数によるグループ

ワークを中心に行う。各講義の最後に確認テストを実施する。

評価方法

定期試験 70%、小テスト 30%で評価。

教科書(ISBN 番号)

「スタンダード薬学シリーズⅡ 2 物理系薬学 I.物質の物理的性質」日本薬学会編(東京化学同人)

(ISBN978-4-8079-1702-0)

参考書

①「薬学物理化学(第 5 版)」安藝 初美 他 著 松島 美一 監修(廣川書店)(ISBN978‐4-567-

21151-2)

②「薬学物理化学演習(第 3 版)」安藝 初美 他 著 松島 美一 監修(廣川書店)(ISBN978-4-567-

22292-1)

オフィスアワー(授業相談)

火曜日 午後 1 時~4 時

(不在の場合も含め、メールでも対応します。)

学生へのメッセージ

高校化学を修得していることを前提として講義を進めていきます。受講前に必ず高校化学レベルの基本

事項を確認しておいて下さい。本講義は、2年次以降の専門教育科目の土台となる知識・考え方を修得

する上で、非常に重要な事項を含んでいます。講義までに、教科書の該当ページを読み、講義後は必ず

復習に励んで下さい。単なる「丸暗記」ではなく、「他人に説明できる」を意識して、深く理解することを心

掛けて下さい。

授業用 E-mail

[email protected]

講義コード 1519401

講義名 基礎化学 26-22

(副題)

開講責任部署

講義開講時期 通年

講義区分

基準単位数 3

時間 1.50

代表曜日 火曜日

代表時限 2時限

科目分類名 教養科目

科目分野名 選択科目 自然科学・専門関連

対象学科・年次 薬学科 1年

必修/選択 選択必修

担当教員

職種 氏名 所属

指定なし ◎ 白谷・増田・長島・門口 指定なし

教授 増田 寿伸 医薬品化学・物性学講座 生薬学分野

准教授 白谷 智宣 基礎教育講座 薬学教育推進センター 基礎化学分野

教授 門口 泰也 医薬品化学・物性学講座 薬品化学分野(漢)

准教授 横山 さゆり 医薬品化学・物性学講座 薬品化学分野(漢)

教授 長島 史裕 医薬品化学・物性学講座 天然物化学分野(漢)

講師 藤井 由希子 健康・環境衛生学講座 分析化学分野(漢)

薬剤師として求められる基本的な資質

基礎的な科学力

一般目標(GIO)

○物質の物理的性質

「物質を構成する基本単位である原子及び分子の性質を理解するために、原子・分子の構造および化

学結合に関する基礎知識を習得する。」

○化学物質の分析

「酸・塩基並びに酸化・還元に関わる基礎知識を習得する。特に電子に関わる化学変化について修得す

る。」

○化学物質の性質と反応

「有機物質の反応性を理解するために、代表的な反応・分離法・構造決定について基礎知識を習得す

る。」

○生命現象の基礎

「生命活動にかかわる糖・アミノ酸・タンパク質について、構造等の基礎知識を習得する。」

○物質の物理的性質

「物質の三態である固体・液体・気体の状態における運動エネルギーと分子間力の関わりや気体のもつ

性質について習得する。

化学変化に伴う反応速度に影響を与える諸因子について習得する。」

○化学物質の分析

「気体間や液体中での酸・塩基状態での化学平衡ならびに化学平衡移動について習得する。」

到達目標(SBO)

○物質の物理的性質

(1)物質の構造

1.原子の成り立ちについて説明できる

2.化学結合および分子の極性について説明できる

3.物質量(mol)について説明できる

4.化学の基本法則について説明できる

5.化学変化とその量的関係について説明できる

○化学物質の分析

(1)分析の基礎

1.酸・塩基の反応について説明できる

2.水素イオン濃度と pH について説明できる

3.中和反応について説明できる

4.酸化・還元反応について説明できる

○化学物質の性質と反応

(1)化学物質の基本的性質

1.有機化合物の特性と構造について説明できる

(2)有機化合物の基本骨格の構造と反応

1.鎖状化合物であるアルカン・シクロアルカン・アルケン・アルキンについて分類できる

(3)官能基の性質と反応

1.アルコールとエーテル、アルデヒドとケトン、カルボン酸とエステルについて説明できる

(2)有機化合物の基本骨格の構造と反応

1.代表的な芳香族化合物について説明できる

○生命現象の基礎

(2)生命現象を担う分子

1.糖類の基本構造と性質について説明できる

2.必須アミノ酸の基本構造と性質について説明できる

3.タンパク質の基本構造と性質について説明できる

○物質の物理的性質

(2)物質のエネルギーと平衡

1.物質の三態についてエネルギーと分子間力の関わりについて説明できる

2.状態変化に伴う濃度・圧力・体積との量的関係について説明できる

3.ボイルの法則・シャルルの法則・気体の状態方程式について説明できる

(3)物質の変化

1.反応速度に影響を与える濃度・圧力・温度・触媒の関わりにについて説明できる

○化学物質の分析

(2)溶液中での化学平衡

1.酸・塩基での化学平衡について説明できる

2.気体間での化学平衡について説明できる

授業計画表

回 項目 内容 方略

第 1 回 物質の構成(1) 物質・原子の成り立ち 講義・演

第 2 回 物質の構成(2) 化学結合・分子の極性 講義・演

第 3 回 物質の構成(3) 物質の量的関係と基本法則 講義・演

第 4 回 物質の構成(4) 化学変化と量的関係 講義・演

第 5 回 物質の変化(1) 酸と塩基、水素イオン濃度と pH 講義・演

第 6 回 物質の変化(2) 中和反応 講義・演

第 7 回 物質の変化(3) 酸化・還元反応 講義・演

第 8 回 有機化合物(1) 有機化合物の特性と分類

官能基と化学式の決定

講義・演

第 9 回 有機化合物(2) アルカン、アルケン、アルキンの命名法と物性と反応性 講義・演

第 10

回 有機化合物(3)

アルコールとエーテル、アルデヒドとケトンの命名法と物

性と反応性

講義・演

第 11

回 有機化合物(4)

カルボン酸とエステルおよび油脂の命名法と物性と反応

講義・演

第 12

芳香族化合物

(1) 芳香族炭化水素の分類および命名法と物性と反応性

講義・演

第 13

芳香族化合物

(2) N や O を含む芳香族化合物の命名法と物性と反応性

講義・演

第 14

芳香族化合物

(3) N や O を含む芳香族化合物の命名法と物性と反応性

講義・演

第 15

回 総合 物質・原子の成り立ち~芳香族化合物のまとめ

講義・演

第 16

天然有機化合物

(1) 糖類の構造と性質

講義・演

第 17

天然有機化合物

(2) アミノ酸の構造と性質

講義・演

第 18

天然有機化合物

(3) タンパク質の構造

講義・演

第 19

天然有機化合物

(4) タンパク質の性質

講義・演

第 20

回 物質の状態(1) 物質の三態、気体の性質

講義・演

第 21

回 物質の状態(2)

ボイルの法則・シャルルの法則

ボイル・シャルルの法則

講義・演

第 22

回 物質の状態(3) 状態方程式

講義・演

第 23

回 物質の変化(1) 化学反応とエネルギー

講義・演

第 24

回 物質の変化(2) イオン化傾向と電池

講義・演

第 25

回 物質の変化(3) 電気分解

講義・演

第 26

回 物質の変化(4) 化学反応の速さと化学変化のしくみ

講義・演

第 27

回 物質の変化(5) 化学平衡の原理

講義・演

第 28

回 物質の変化(6) 平衡状態における化学平衡移動の原理(気体)

講義・演

第 29

回 物質の変化(7) 平衡状態における化学平衡移動の原理(酸・塩基)

講義・演

第 30

回 総合 糖の構造と性質~平衡移動の原理のまとめ

講義・演

授業概要

大学に入学または大学 1 年生が学ぶべき事柄の基礎学力について学習する。

各原子が陽子・中性子・電子からなりたっていることから、電子が原子と結びつくときに重要な役割を担

っていることを学習する。また、原子の結合によって生じた物質同士が化学反応することにより新しい性

質を持った物質が生成していることを学ぶ。中和反応や酸化還元反応の基礎原理について学習する。

特に、炭素原子が中心となり鎖状構造や環状構造、芳香族化合物の基本的な物質の構造や命名法と

性質ならびに化学反応の進み方の基本について学習する。

生命活動の基本である糖類やタンパク質の基礎となるアミノ酸について学習する。

物質の三態における運動エネルギーと分子間力との関わりについて学習する。また、理想気体の状態

方程式と実在気体について学習する。さらに、化学反応とエネルギーに伴う電池と電気分解について学

習する。

物質自身にエネルギーをもち、濃度・圧力・温度・触媒等による化学反応速さや化学平衡のあり方と平

衡移動の原理について学習する。

授業形式

教科書の内容を中心にパワーポイントを利用して講義を進める。

教科書の問題を利用して演習形式の授業も導入する。

評価方法

定期試験 100%で評価。

教科書(ISBN 番号)

化学研究ノート(博洋社)

視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録(数研出版)

参考書

授業の中で紹介することがある。

オフィスアワー(授業相談)

木曜日 15 時~17 時

学生へのメッセージ

講義受講の心構えとして

シラバス事前チェック・予習→授業(メモを取る)→復習・まとめ等の学習生活習慣を身につけてくださ

い。

備考

特になし。

授業用 E-mail

[email protected]

参考 E-mail 1

[email protected]

参考 E-mail 2

[email protected]

講義コード 1515901

講義名 文学 26-25

(副題)

開講責任部署

講義開講時期 通年

講義区分

基準単位数 3

時間 1.50

代表曜日 金曜日

代表時限 3時限

科目分類名 教養科目

科目分野名 選択科目 人文科学・社会科学

対象学科・年次 薬学科 1年

必修/選択 選択

担当教員

職種 氏名 所属

(非常勤)講師 ◎ 吉川 三恵子 指定なし

薬剤師として求められる基本的な資質

1.薬剤師としての心構え

10 教育能力

一般目標(GIO)

様々な分野の日本文学作品の主題を通して、今生きている日常を振り返る機会が得られ、日本の文化・

伝統・情緒・人生観や無常観などを深く考察することを目標とする。

人間とは何かということを深く追求でき、作品を通じて他者と向き合うことによる多様な価値観やものの

見方を学ぶことを目標とする。

到達目標(SBO)

① 作品を理解し、アイデンティティの確立の前提となる論理的思考の一端を身に付けることができる。

② 死とは何か、また無常観を深く思考することができる。

③ 作品を通して、様々な生き方や考え方に触れ、社会や人生に関心を向けることができる。

④ 古典文学を通して日本の伝統文化や先人のものの見方や感じ方に関心を持つことができる

⑤ ことばのリズムや流れの美しさを感得することができる。

⑥ 宗教と人間の関係について深く思考することができる。

⑦ 文明社会や競争社会に対する弊害を理解し、改善策を思考することができる。

⑧ 弱者の立場を理解し、他者を思いやる心を育むことができる。

⑨ 自由とは何かということを認識できる。

⑩ 追いつめられた者の心の荒廃を理解できる。

⑪ 自分の力の及ばぬ事態(運命)にどう対峙するか考察することができる。

⑫ 現代社会のひずみに対しての考察を深めることができる。

⑬ 孤独を獲得するとはいかなることか考察することができる。

⑭ 真の大人になるための条件を認識することができる。

⑮ 人間の普遍性とは何かを考察することができる

⑯ 「安楽死」「尊厳死」について深く考察することができる。

授業計画表

回 項目 内容 方略

第 1

回 作品分析の基本

疑問点を抽出することによって自己のアイデン

ティティの確立

講義

演習

第 2

あまんきみこ「ちいちゃんのかげ

おくり」(1) 戦争をどう捉えるか

講義

演習

第 3

あまんきみこ「ちいちゃんのかげ

おくり」(2) 死を受容するということ

講義

演習

第 4

回 芥川龍之介「蜘蛛の糸」(1) 道徳作品としての読み

講義

演習

第 5

回 芥川龍之介「蜘蛛の糸」(2) 宗教と人間との関係

講義

演習

第 6

回 平家物語「能登殿の最期」

武士(男)の生き様とは

女の生き様とは 講義

第 7

回 平家物語「義仲の最期」 古典に描かれた親子・兄弟とは 講義

第 8

回 平家物語「義仲の最期」 戦いの中に描かれる人間性 講義

第 9

回 平家物語「義仲の最期」 無常観・盛者必衰とは 演習

第 10

回 平家物語 まとめ 演習

第 11

回 宮沢賢治「注文の多い料理店」 文明社会への批判か

講義

演習

第 12

回 宮沢賢治「よだかの星」(1) 強者と弱者―競争社会への問題提起 演習

第 13

回 宮沢賢治「よだかの星」(2) 生とは何か・解脱とは何か 講義

第 14

回 金子みすずの童謡(1) 作者の人生と「赤い鳥」運動について

講義

演習

第 15

回 金子みすずの童謡(2) 代表作品の分析―弱者への眼差し 講義

第 16

回 井伏鱒二「山椒魚」(1) 自由とは何か 講義

第 17

回 井伏鱒二「山椒魚」(2) 他者への共感 演習

第 18

回 井伏鱒二「山椒魚」(3)

末尾削除から見えてくるもの

蛙との和解はあるのか 演習

第 19

回 井伏鱒二「山椒魚」(4) 「山椒魚」まとめ 講義

第 20

回 辻 仁成「ミラクル」(1) 過去に支配されるとは 講義

第 21

回 辻 仁成「ミラクル」(2) 現実に振り回されるとは 講義

第 22

回 辻 仁成「ミラクル」(3)

真の大人になるには―「孤独を友とせよ」から

読み解く 講義

第 23

回 辻 仁成「ミラクル」(4) 真の大人になることの条件とは 演習

第 24

回 中島 敦「山月記」(1) 作者の人生 講義

第 25

回 中島 敦「山月記」(2) 李徴の発狂の理由 演習

第 26

回 中島 敦「山月記」(3) 人間の普遍性とは何か 講義

第 27

回 森鴎外「高瀬舟」(1) 「知足」の境地とは 講義

第 28

回 森鴎外「高瀬舟」(2) 安楽死と喜助の罪について 演習

第 29

回 森鴎外「高瀬舟」(3) 法と自己認識との相違 講義

第 30

回 第 16 回~第 29 回講義の総括 まとめ

まと

授業概要

若年層の読書離れが取りざたされる昨今、本を読むことにより、自己の潜在意識を発見し、内蔵される

自らの心の中を掘り起こす機会を得られるような授業展開をする。作品を通して、自己と異なる見方や人

生観、価値観を持つ「他者」と対峙することは社会人として確立された大人への第一歩を踏み出すため

の重要な過程である。よって深く考察できるよう比較的平易な作品を取り上げた。多様な読み方を体得し

思考力を養ってほしい。

授業形式

①講義と演習(ディスカッションや発表)を交互に進める。

②前期と後期の中間及び最終授業でまとめのレポートを提出する。

③古典・物語・小説・韻文と幅広く作品を取り上げていく。

評価方法

①定期試験は実施しない。

②各期でレポートを2~3回提出することで評価する。

③授業中のディスカッションや発表の積極性も評価の対象となる。

教科書(ISBN 番号)

なし

参考書

なし

講義コード 1570601

講義名 福祉学 26-25

(副題)

開講責任部署

講義開講時期 通年

講義区分

基準単位数 3

時間 1.50

代表曜日 金曜日

代表時限 3時限

科目分類名 教養科目

科目分野名 選択科目 人文科学・社会科学

対象学科・年次 薬学科 1年

必修/選択 選択

担当教員

職種 氏名 所属

(非常勤)講師 ◎ 郡嶋 かおる 指定なし

薬剤師として求められる基本的な資質

薬剤師としての心構え、患者・生活者本位の視点、コミュニケーション能力、チーム医療への参画、地域

の保健・医療における実践的能力、教育能力

一般目標(GIO)

前期

薬剤師が社会福祉を学ぶ意味を考え、社会福祉は自分の暮らしを支える社会サービスの一つであるこ

とを理解する。

社会福祉の歴史から今日の社会福祉を理解する。

幅広い学びを通して、豊かな感性や教養、人間性、創造性を涵養する。

後期

社会福祉のイメージを豊かにする.

多様な価値観があることを知り理解できる.

ライフサイクルにおいてどのような困難に陥るのかを理解する.

患者ではなく、一人の生活者であることを理解する.

到達目標(SBO)

前期

社会福祉の意義について述べることができる.

国際的視野で社会福祉を考えることの必要性について述べることができる.

社会福祉の定義、範囲や法体系、予算などについて述べることができる.

社会福祉分野の幅広い領域を説明することができる.

社会福祉分野の資格制度と実践分野について述べることができる.

社会資源を理解し活用する意義を説明することができる.

後期

・現代社会には、新たな社会福祉課題が起きているその背景等について説明できる.

・社会福祉の個別法を理解し説明できる.

・介護保険制度や障害者総合支援法について説明できる.

・老い(特に認知症)や障害(特に精神障害)にどのような福祉・医療サービスが必要か説明できる.

・薬剤師が行う『居宅両用管理指導』の意味を説明できる.

・対人援助職者に求められる姿勢・態度をバイステックの7原則から理解し具体的に説明できる.

10.教育能力

S1 社会に貢献できる後進を育成する意欲をもつ。

E4 ボランティア活動に参加する。

授業計画表

回 項目 内容 方

第 1

回 オリエンテーション

薬剤師が社会福祉を学ぶ意味.ミニ演習「マイライフプランニ

ング」作成

第 2

回 社会福祉と社会保障 定義、範囲、法体系、予算等

第 3

日本の社会福祉の歴

明治から第二次世界大戦まで、戦後は憲法第25条の理念、

福祉3法と6法、社会福祉構造改革以降の背景や動向

第 4

海外の社会福祉の歴

日本の社会福祉に大きな影響を与えた、イギリス、ドイツ、デン

マークで生まれたノーマライゼーション思想

第 5

回 福祉の担い手と役割

サービス体系と提供組織、社会福祉法、活躍している領域と

実践分野、資格制度等

第 6

回 社会福祉の実践方法 実践の目的と概念、実践の概念と体系

第 7

実践方法の中の諸技

術 ソーシャルワーク、ケアワーク、直接援助、間接援助等

第 8

回 社会資源 フォーマル分野、インフォーマル分野等

第 9

回 個人情報 個人情報保護法、社会福祉法、ネットワーク等

第 10

回 1~9回の振返り 一問一答式でやってみよう

第 11

児童における社会手

当 児童手当、児童扶養手当、特別児童扶養手当等

第 12

子ども家庭の理念と

目的(国際社会)

子どもの権利条約が採択されるまで

児童の世紀、ホワイトハウス会議等

第 13

日本における子ども

家庭福祉の理念

児童福祉法、児童憲章、児童相談所、児童福祉施設、専門職

第 14

子育て支援・少子化

対策

少子化の進行、合計特殊出生率、男女雇用機会均等法、育児

休業制度、育児不安、エンゼルプラン等

第 15

回 まとめ 本試験に向けて一問一答で確認する

第 16

回 社会的養護 要保護児童、要保護児童対策協議会、里親等

第 17

回 児童虐待の施策 児童虐待の実態、背景、児童虐待防止法、通告、保護等

第 18

回 母子保健 母子保健法、訪問指導、保健医療、病児保育事業等

第 19

回 家庭内暴力(DV)

配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律

(DV 防止法)、 DVD 視聴

第 20

回 障害者と福祉

障害の概念、障害者にかかわる法律と定義、実態、手帳制度

第 21

回 障害者虐待 障害者の権利、障害者虐待の実態、障害者差別解消法等

第 22

回 精神保健福祉 精神障碍者の実態、取り巻く状況

第 23

回 精神保健福祉法

精神保健福祉法の概要(国民の義務、精神障碍者の社会復

帰、参加、精神保健指定、入院形態等)

第 24

障害者雇用促進法・

自殺予防対策

雇用義務制度、給付金制度、欠格条項、自殺の動向、自殺対

策基本法等

第 25

回 難病対策

難病の定義、治療方法の開発と医療の質の向上と改革、難病

の患者に対する医療等に関する法律の概要

第 26

高齢者と福祉・介護

保障システム

ゴールドプラン、現在の老人保健福祉法による高齢者支援、

介護保険

第 27

認知症の人を支える

支援

オレンジプラン、認知症サポーター等

高齢者の権利擁護と虐待防止等

第 28

回 公的扶助

生活保護の種類・範囲・方法、セーフティネット、

生活困窮者対策、性粥保護制度の見直し等

生活保護の種類・範囲・方法、セーフティネット、

生活困窮者対策、性粥保護制度の見直し等

第 29

回 医療福祉 医療保険の概要、地域連携、医療ソーシャルワーカー等

第 30

回 司法福祉、まとめ 本試験に向けて一問一答形式で確認

授業概要

少子高齢社会が益々進行している今日、保健・医療・福祉の連携は必然であり、生命の誕生から死を迎

えるまでのライフサイクルにおいて、社会福祉は不可欠の制度といえる。前期では、生活とは何か、社会

福祉制度、歴史と変遷、法制度、実践方法などを学ぶ.

後期では、ライフサイクルと社会福祉を柱に、子ども家庭福祉、障害児者と福祉、難病対策、高齢者と福

祉、低所得者対策、地域福祉、社会保険では、医療保険と介護保険制度について概観していく.

授業形式

講義を基本とするが、理解を助けるために、以下の取り組みを実施する.

ミニ演習(ワークショップ)

DVD 等の視聴覚

※テーマによっては社会福祉の現場の人によるミニ講義を取り入れる.

評価方法

本試験90%

授業態度(提

出物等)10%

教科書(ISBN 番号)

コメディカルのための社会福祉概論

講談社

978-4-06-156301-8

参考書

適時、新聞の切り抜きや紙資料を配布する.

講義コード 1515201

講義名 倫理学 26-22

(副題)

開講責任部署

講義開講時期 通年

講義区分

基準単位数 3

時間 1.50

代表曜日 月曜日

代表時限 3時限

科目分類名 教養科目

科目分野名 人文科学・社会科学

対象学科・年次 薬学科 1年

必修/選択 選択

担当教員

職種 氏名 所属

(非常勤)講師 ◎ 渡部 和隆 指定なし

薬剤師として求められる基本的な資質

1.薬剤師としての心構え

2.患者・生活者本位の視点

一般目標(GIO)

A ヒューマニズムについて学ぶ

生命に関わる職業人となることを自覚し、それにふさわしい行動・態度をとることができるようになるため

に、人との共感的態度を身につけ、信頼関係を醸成し、さらに生涯にわたってそれらを向上させる習慣を

身につける。

(1)生と死

生命の尊さを認識し、人の誕生から死までの間に起こりうる様々な問題を通して医療における倫理の重

要性を学ぶ。

(2)医療の担い手としてのこころ構え

常に社会に目を向け、生涯にわたって医療を通して社会に貢献できるようになるために必要なこころ構

えを身につける。

(3)信頼関係の確立を目指して

医療の担い手の一員である薬学専門家として、患者、同僚、地域社会との信頼顕を確立できるようにな

るために、相手の心理、立場、環境を理解するための基本的知識、技能、態度を修得する。

到達目標(SBO)

【生命の尊厳】A(1)1

1 人の誕生、成長、加齢、死の意味を考察し、討議する(討議・態度)

2 誕生に関わる倫理的問題(生殖技術、クローン技術、出生前診断など)の概略と問題点を説明でき

る。

3 医療に関わる倫理的問題を列挙し、その概略と問題点を説明できる。

4 死に関わる倫理的問題(安楽死、尊厳死、脳死など)の概略と問題点を説明できる。

5 自らの体験を通して、生命の尊さと医療の関わりとついて討議する。(態度)

【医療行為に関わる心構え】A(2)2

3 インフォームド・コンセントの定義と必要性を説明できる。

4 患者の基本的権利と自己決定権を尊重する(態度)

【コミュニケーション】A(3)1

3 相手の立場、文化、習慣などによって、コミュニケーションのあり方が異なることを例示できる。

授業計画表

回 項目 内容 方略

第 1 回 道徳の原理的考察 倫理学の概観 講義

第 2 回 道徳の原理的考察 倫理学の概観 講義

第 3 回 様々な道徳学説 自己利益による道徳学説 講義

第 4 回 様々な道徳学説 共感による道徳学説 講義

第 5 回 様々な道徳学説 義務による道徳学説 講義

第 6 回 様々な道徳学説 他者による道徳学説 講義

第 7 回 様々な道徳学説 尊厳による道徳学説 講義

第 8 回 様々な道徳学説 幸福による道徳学説 講義

第 9 回 正義論 リベラリズムと共同体主義① 講義

第 10 回 正義論 リベラリズムと共同体主義② 講義

第 11 回 正義論 リベラリズムと共同体主義③ 講義

第 12 回 生命倫理 生命倫理の概観 講義

第 13 回 生命倫理 生命倫理の概観 講義

第 14 回 生命倫理の具体的問題 インフォームドコンセント 講義

第 15 回 生命倫理の具体的問題 エンハンスメントと新優生学 講義

第 16 回 生命倫理 生命倫理の概観 講義

第 17 回 生命倫理の具体的問題 出生前診断 講義

第 18 回 生命倫理の具体的問題 尊厳死 講義

第 19 回 生命倫理の具体的問題 ケアの倫理 講義

第 20 回 生命倫理の具体的問題 パターナリズム 講義

第 21 回 科学技術と倫理 科学技術と倫理の問題 講義

第 22 回 科学技術と倫理 科学技術と倫理の問題 講義

第 23 回 昨今のニュースから① 経済・社会と倫理の問題 講義

第 24 回 昨今のニュースから② 経済・社会と倫理の問題 講義

第 25 回 昨今のニュースから③ 経済・社会と倫理の問題 講義

第 26 回 最近の新聞記事から① 自由と社会の問題 講義

第 27 回 最近の新聞記事から② 自由と社会の問題 講義

第 28 回 最近の新聞記事から③ 自由と社会の問題 講義

第 29 回 最近の新聞記事から④ 多文化共生 講義

第 30 回 最近の新聞記事から⑤ 多文化共生 講義

授業概要

倫理学(道徳哲学)は、たとえば物理学や化学、あるいは経済学や法学などが事実を対象とするのと異

なり、規範(行為の善悪)を探求する学問である。そのため、この学問に要求される思考形式や方法論

は、他の事実学とは根本的に異質なものとなり、事実と価値は異なる世界に属しており、両者は区別し

て取り扱う必要があることを学ぶ。講義の要点は、道徳について意味のある結論に到達するためには何

が必要なのか、具体例を引きながら、そのための問題意識を深めていくことを目的とする。

1.倫理学とはどのような学問か① 2.倫理学とはどのような学問か② 3.倫理の基礎① 4.倫理の

基礎② 5.倫理の基礎③ 6.倫理の基礎④ 7.倫理の基礎⑤ 8.倫理の基礎⑥ 9.正義とは何か

① 10.正義とは何か② 11.正義とは何か③ 12.生命倫理とは① 13.生命倫理とは② 14.イン

フォームドコンセント 15.エンハンスメントと新優生学 16.生命倫理の概観 17.出生前診断(優生

学、ナチス) 18.尊厳死 19.ケアの倫理 20.パターナリズム 21.科学技術と倫理① 22.科学

技術と倫理② 23.人間らしい生活?① 24.人間らしい生活?② 25.人間らしい生活?③ 26.表

現の自由?① 27.表現の自由?② 28.表現の自由?③ 29.多文化共生① 30.多文化共生②

授業形式

講義

評価方法

学期末にレポートを課す(100%)

教科書(ISBN 番号)

プリントを随時配布する。

参考書

授業中必要に応じて指示する。

学生へのメッセージ

授業は講義形式であるが、積極的な発言や質問を希望したい。