マルチテナント環境における weblogic server 管理

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Copyright © 2016, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved. | マルチテナント環境における Oracle WebLogic Server 管理 58WebLogic Server 勉強会@東京 日本オラクル株式会社 オラクルユニバーシティ 岡田 大輔 2016721

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マルチテナント環境における Oracle WebLogic Server 管理 第58回 WebLogic Server 勉強会@東京

日本オラクル株式会社 オラクルユニバーシティ 岡田 大輔 2016年7月21日

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以下の事項は、弊社の一般的な製品の方向性に関する概要を説明するものです。また、情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも組み込むことはできません。以下の事項は、マテリアルやコード、機能を提供することをコミットメント(確約)するものではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないで下さい。オラクル製品に関して記載されている機能の開発、リリースおよび時期については、弊社の裁量により決定されます。

Oracleは、米国オラクルコーポレーション及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。

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WebLogic Server マルチテナント

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• マルチテナント対応

– ドメイン・パーティション

– リソース・グループ

– 仮想ターゲット

– リソース消費管理

• 継続的可用性

– ダウンタイムなしのパッチ適用

– MT ライブ・リソース・グループ移行

• Docker 対応

• Java EE 7 サポート

– WebSocket/JAX-RS アプリケーションの監視

– JMS 2.0

– Default DataSource のサポート etc

• 構成管理

– 名前付き同時編集セッション

• などなど

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Oracle WebLogic Server 12.2.1 の主な新機能

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WebLogic Server マルチテナントとは?

• WebLogic Server マルチテナント

– 1つのドメインで複数のテナントを サポートするアプリケーション基盤を提供 • テナント = アプリケーション + リソース

• WebLogic Server ドメインでは「ドメイン・ パーティション」として管理

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WebLogic Server

複数ドメインで構成していたリソースを 集約可能に

マルチテントの特長

集約性 分離性 可搬性

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WebLogic Server マルチテナントの構成要素 • ドメイン・パーティション

– テナントとして管理される区分

• リソース消費管理、ワークマネージャ

• セキュリティ・レルム

– パーティション単位で起動/停止可能

• リソース・グループ

– デプロイ可能なアプリケーションやリソースをまとめたもの

– リソース・グループ・テンプレートを使用して構成可能

• 仮想ターゲット

– パーティションやリソース・グループへの宛先情報をまとめたもの

• ホスト名/ポート番号、オプションのURI

• クラスタ/管理対象サーバー など

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管理対象サーバー (クラスタ)

仮想ターゲット

App

JMS

データソース

JNDI

パーティション1

リソース・グループ

セキュリティ・レルム

リソース・グループ・テンプレート

App

JMS

データソース

JNDI

パーティション2

リソース・グループ

セキュリティ・レルム

Web Tier

仮想ターゲット

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WebLogic Server マルチテナントの構成手順 (例)

1. ドメインを作成

– 管理対象サーバーやクラスタも構成

2.リソース・グループ・テンプレートを作成

3. アプリケーションのデプロイメントとリソースの構成を実行

– スコープはリソース・グループ・テンプレートを指定する

4.仮想ターゲットを作成

– ターゲットに管理対象サーバー、またはクラスタを指定

5.ドメイン・パーティションを作成

– 作成したリソース・グループ・テンプレートと仮想ターゲットを指定

– 必要に応じてリソース・オーバーライドを設定

6. ドメイン・パーティションを起動

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• パーティションへのトラフィックを Oracle Traffic Director (OTD) を使用して管理可能

– JRF を有効化したドメインを作成 • Oracle Restricted JRF テンプレートを

選択

• ドメイン構成後、ライフサイクル・マネージャを有効化するとパーティションの構成の変更を OTD と調整可能 [ドメイン]-[一般]-詳細

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ドメイン構成時のテンプレート選択

Fusion Middleware Control を使う場合は、Oracle Restricted JRF と Oracle Enterprise Manager – Restricted JRF を選択

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Fusion Middleware Control

• Fusion Middleware Control へのアクセス http://hostname:port/em

チェンジセンター

Tips • Fusion Middleware

Control を使用してパーティションを 設定することも可能

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定義できるリソース

アプリケーション

ライブラリ

JDBC データソース

JMS システムリソース

Coherence リソース

ファイルストア

Oracle Confidential – Internal/Restricted/Highly Restricted 10

リソース・グループ・テンプレートに 定義できるリソース

メッセージブリッジ

永続ストア

SAF エージェント

外部 JNDI プロバイダ

メールセッション

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アプリケーションとリソースのスコープ

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• リソースやアプリケーションを使用できる範囲

–グローバル・スコープ → 非マルチテナント環境と同じ。別途[対象]を指定する

–リソース・グループ・テンプレート → テンプレートをが指定されたパーティションにデプロイされる

–リソース・グループ → パーティションに固有のリソース・グループ。該当パーティションだけにデプロイする場合に選択

スコープ指定以外は 基本的に非マルチテナント環境と同様に設定する

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コマンドラインデプロイメント - WLST

• アプリケーションはリソース・グループ・テンプレートやパーティションへのデプロイ可能

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リソース・グループ・テンプレートへのデプロイ wls:/> deploy(appName='sampleapp', path='path_to_application', resourceGroupTemplate='myRGT')

パーティションへのデプロイ wls:/> deploy(appName=‘sampleapp’, partition=‘myPartition’, resourceGroup=‘myRG’, path='path_to_application')

リソース・グループ・テンプレートからのアンデプロイ wls:/> undeploy (appName='sampleapp', resourceGroupTemplate='myRGT')

パーティションへの再デプロイ (リソース・グループ名は省略可) wls:/> redeploy(appName='sampleapp', planPath='path_to_plan.xml', partition='myPartition')

※ weblogic.Deployer コマンドでもデプロイ可能 (-resourGroupTemplate, -partition オプション)

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JMSリソースのスコープ - JMSサーバー

JMS サーバーのスコープもリソース・グループ・テンプレートを指定可能

JMS サーバーに指定する永続ストアでは、配布ポリシーを設定する • 分散宛先の場合: 分散完了 • 非分散宛先の場合: シングルトン

非分散宛先の移行ポリシーを[失敗時]または[常時] に設定 (デフォルトは [オフ])

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JMSリソースのスコープ - JMSシステム・モジュール

JMSシステム・モジュールのスコープもリソース・グループ・テンプレートを指定可能 JMS モジュールのターゲット指定は

[デフォルトのターゲット指定] または [サブデプロイメント] で指定可能 • [デフォルトのターゲット指定を有効化] した

場合は サブデプロイメントは (なし) を指定 • 宛先は対応している永続ストアを持つ JMS

サーバーにデプロイされる

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仮想ターゲットの作成

• パーティションが使用する管理対象サーバーまたはクラスタを指定

–ホスト名、URI接頭辞、パーティション・チャンネルは任意で設定 注: ターゲットに対する全てのリクエストをインターセプト しないように構成

• URI 接頭辞を指定した場合のアプリケーションへのアクセスURL

http://hostname:port/uri_prefix/context-name

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ドメイン・パーティションの作成

作成したリソース・ グループ・テンプレートを指定

作成されるリソース・グループ名は、「リソース・グループ・テンプレート名_group」 (Fusion Middleware Control では、 任意のリソース・グループ名を指定できる)

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• 管理コンソール • Fusion Middleware Countrol

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ドメイン・パーティションの起動・停止

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パーティションにデプロイされたリソースの監視

パーティション情報を表示可能

• 管理コンソール • Fusion Middleware Countrol

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• Configuration MBean • Runtime MBean

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パーティションに関連する MBean

Domain

ResourceGroupTemplates

VIrtualTargets

Partitions

ResourceGroups

AppDeployments

JDBCSystemResources

JMSServers

JMSSystemResources

JDBCSystemResourceOverrides

ServerRuntime

PartitionRuntimes

ApplicationRuntimes

JDBCPartitionRuntimes

JMSRuntime

WLDFPartitionRuntimes

WorkManagerRuntimes

パーティション ごとにサブツリー ができる

PartitionRuntimeMBean 配下にリソースRuntimeMBeanがある

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• マルチテナント環境における WebLogic Server の管理

–新しい管理単位「ドメイン・パーティション」が追加 • 管理コンソールなどの GUI ツールでは、

管理方法に大きな違いはない

– リソース・グループ・テンプレートやリソース・グループなどのスコープは意識する必要がある

– Fusion Middleware Control と管理コンソールを使い分ける

• WLST などの CUI ツールでは、 MBean 階層が増えている点を考慮する

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まとめ

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オラクルユニバーシティからのお知らせ

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オラクルユニバーシティからのお知らせ

• WebLogic Server 12c の管理方法や Java EE 7 ベースのアプリケーション開発方法を体系的に学習したい方に最適な研修コースをご提供しています。

– Classroomトレーニングだけでなく、Live Virtual Class や『Oracle トレーニング・オンデマンド』など多様な受講形態から選択いただけます。

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コース内容

Oracle WebLogic Server概要

ドメインの作成

Administration Console

ドメインのモニタリング アプリケーションのデプロイメント

WebLogic Server セキュリティ ドメインのバックアップおよびリカバリ

WebLogic Serverのインストールおよびパッチ適用

サーバーの起動および停止

JDBCデータソースの構成

ノードマネージャ WebLogic Serverクラスタリング

トランザクション・サービスのコンフィグレーション

受講前提条件 ・Linux の基本的な操作方法の理解 ・Java EE の基礎知識(サーブレットや JSP など) ※推奨

対象者 ・Oracle WebLogic Server 管理者

・Javaアプリケーション開発者

・アーキテクト

コース日程 5日間 日程の詳細は Oracle University Webサイト にてご確認ください。

受講料 定価¥385,560(税込) ※Oracle PartnerNetwork 会員様は、パートナー割引価格で受講いただけます。

Oracle WebLogic Server 12c の運用管理スキルをしっかり習得 待望のWebLogic Server 12c(12.1.2)対応研修は絶賛提供中です。

このコースでは、アプリケーション・サーバー管理者がOracle WebLogic Server 12cのインストールおよび設定方法を習得することが

できます。管理コンソールやコマンドラインツール(WLST)などを使用してドメインを構成する方法やJava EEアプリケーションをサ

ーバーにデプロイする方法についても説明します。さらに、Oracle WebLogic Server のプロキシとしてOracle HTTP Serverを設定し

、WebLogic Serverクラスタによるアプリケーションのフェイルオーバーとロードバランシングをサポートする方法など、環境構築に必

要なスキルとWebLogic Serverのモニタリングやログ情報の収集など運用に必要なスキルを実機演習を通して習得できます。さらに、

Oracle WebLogic Server 12cで強化されたActive GridLink for RACの構成方法やWebLogic Server 12.1.2の新機能である動的クラス

タなど注目の新機能もカバーします。(WebLogic Server 12.2.1 対応の日本語コースは 2016 年夏頃開講予定です。)

Oracle WebLogic Server 12c: 管理 I

開催日程 ■ 2016年 10月 17日 (月) 〜 21日 (金)

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