新トーヨークリーンカッパー ... -...

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新トーヨークリーンカッパー の銅管腐食に対する見解 23-14 TEL 03 3974 1731 FAX 03 3974 1777 URL http://toyo-yozai.jp

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新トーヨークリーンカッパー

の銅管腐食に対する見解

株式会社 東洋溶材 本 社 東 京 都 板 橋 区 南 町 23-14

TEL 0 3 ( 3 9 7 4 ) 1 7 3 1 FAX 0 3 ( 3 9 7 4 ) 1 7 7 7 URL http://toyo-yozai.jp

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当社 新「クリーンカッパー」は腐食の心配がまったく無い 安全タイプの優れた酸化防止剤です

その理由は・・・・

1.成分中にアルコール類等の腐食原因となる物質未使用

(財)日本銅センターのレポート(2003 年 8 月 11 出典)に記載されているように市販

されている銅管溶接用酸化防止剤のなかには、熱などによって酸化分解すると蟻の巣状腐食

を引き起こすと推定される蟻酸や酢酸などの有機酸を生成するものがあります。 一般的にアルコール溶剤やエステル溶剤が次のような反応過程を経て腐食原因物質とな

る有機酸を生成するためと推定されています。 酸化 +H2O ◇ RCH2OH(アルコール) RCHO(アルデヒド) RCOOH(酸) 酸化 酸化 ◇ RCHCOOR(エステル) RC(OOH)HCOOR’ RCHCOOH RCOOH(酸) 新「クリーンカッパー」には他社品で使用されているような蟻の巣状腐食原因物質となる

アルコール類、エステル類は一切使用しておりません。したがってメカニズム的に金属腐食

の心配の無い品質設計となっています。

2.有機酸の定量分析(理化学研究所分析)により腐食安全性を実証

新「クリーンカッパー」はメカニズム的に安全な設計になっていることは前述した通りで

すが、さらにこのことを実証するために、次に実際にクリーンカッパーを使用して溶接銅管

中に生成する有機酸分析をおこないました。 一般的にクリーンカッパーを使用する銅管のロウ付け作業は ① クリーンカッパーの塗布 ② プロパンの燃焼炎によるロウ付け ③ 自然冷却 ④ 溶接ガスの管外排出

の順序で行います。この作業に基づいて、試験条件を考慮し溶接工程での酸の定量試験を行

いました。その結果、 理化学研究所 受託試験報告書:平成 160810 調第4号 平成 16 年 8 月 10 日:「ク

リーンカッパー溶接銅管中に発生する有機酸分析」(添付資料)で報告されているようにク

リーンカッパーAでは酢酸、蟻酸とも検出限界以下、またクリーンカッパーBでも

0.018ppm と検出限界程度のわずかな蟻酸が検出される程度でした。 また、窒素パージによる同様な溶接テストにおいても同程度のわずかな蟻酸が定量されて

いる事実から考慮すれば腐食に対するクリーンカッパーの安全性が実証できました。

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詳細については当社 “新トーヨークリーンカッパー(その特長と安全性データ)”を参

照してください。

3.クリーンカッパー残留による影響がないことを実証

「クリーンカッパー」が配管中に残留して、冷凍機油と混ざった時の安全性を確認しま

した。加熱促進するためにオートクレーブで温度条件を 150℃、175℃の高温で行いまし

た。結果は「クリーンカッパー」の有無に係わらず、全酸価の上昇がほぼ同程度の値で確

認されましたが、これは冷凍機油自体が 150℃以上になるとわずかに熱分解が生じ酸化さ

れて有機酸が生じるためと考えられ、この事実から、たとえ「クリーンカッパー」が残留

しても冷媒運転による腐食の影響はまったくないことが確認されました。 詳細については当社“新トーヨークリーンカッパー(その特長と安全性データ)”を参

照してください。

4.過去 8 年間腐食に関するトラブルなしの実績

当社「クリーンカッパー」は販売を始めてから約8年の実績がありますが、今日に至る

まで腐食に関するトラブルは一切ありません。

- 添 付 資 料 - クリーンカッパー溶接銅管に生成する有機酸分析 試 験 サ ン プ ル:東洋溶材久喜工場、東洋理研本社で調製 試験サンプル分析:理化学研究所 先端技術開発センター分析 <クリーンカッパー液調製 > ・ 使用酸化防止剤:クリーンカッパー ・ 酸化防止剤液組成:ジイソプロピルエーテル、2-メチルペンタン 等 ・ エアーゾール組成:LPG/酸化防止剤=50mℓ/130mℓ ・ 塗 布 方 法:定量噴射バルブ、円周方向噴射ノズル付きエアーゾール缶を使用

し噴射 < ロウ付け条件 > ・ ロ ウ 付 け 銅 管:C-1220T、長さ 60cm、Lベンド管 ・ 溶 接 材 料:リン銅ロウ BCUP-3(Ag:5、P:6、Cu:89) ・ ロ ウ 付 け 温 度:705~815℃ ・ 溶 接 箇 所:Lベンド部2箇所 ・ 溶 接 ガ ス:酸素プロパン炎 ・ ロウ付けはLベンド管の両側を蓋をして行った(不完全密閉) ・ クリーンカッパー塗布量約 0.1g(噴射回数 1 回:指定噴射量) < ロウ付け終了後の処理> ・ 溶接後、管を水で冷却した後溶接管内部のガスのエアー抜きを行った ・ ゴム栓で完全密閉

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<分析試験液調製手順 > ・ 蒸留水 500mℓ(20℃)を注入し2時間放置後、水を抜き出した ・ クリーンカッパーA:抜き出した水を更に 80℃で 48 時間放置し次にろ紙(5C)で

ろ過して定量用サンプルとした ・ クリーンカッパーB:抜き出した水に銅粉を 2g添加し 80℃で 48 時間放置し、ろ紙

(5C)でろ過して定量用サンプルとした

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