平成 北海道網走市 - eiseisokui.or.jp · 今回 の実証実験 での...
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(公開資料)
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整理番号 00-06
利 用 実 証 報 告 書
平成 24 年 1 月 16 日 Ver.1
テーマ 観光活性化、地域活性化のための位置情報活用の有効性に関する実証
-屋内シームレス測位実証-
実証機関
(共同機
関)
ソフトバンクモバイル株式会社
(北海道(本庁・オホーツク振興局)、オホーツク管内 18市町村
(財)網走監獄保存財団、ソフトバンクテレコム株式会社、JR北海道、東京農業
大学オホーツクキャンパス、(社)北海道観光振興機構、財団法人衛星測位利用推
進センター) その他関連機関;付図-1参照
実証期日 平成 23 年 10 月 13 日(木)~10 月 17 日(月)
実証場所 北海道網走市 網走監獄博物館
実証目的
スマートフォン端末に搭載された観光ナビゲーションアプリケーションを利用
して観光客(実験参加者)の正確な現在地情報と行動履歴情報を取得し、北海道
が取り組む観光促進・地域振興事業において情報活用の有効性を実証する。正
確な位置情報が観光活性化・地域活性化施策に有効な情報であることを実証し、
今後の位置情報活用方針の策定を行う。
加えて、屋内外のシームレス測位の有効性を検証する。詳細な屋内案内の実現
を検証し、今後の位置情報活用方針の策定を行う。
実証内容
・博物館網走監獄は、東京ドーム3.5 個分の空間に、明治期の主要な監獄施設が
ほぼ完全な形で残されている野外博物館であり、各建物内には、体験・学習が
可能な各種展示が行われています。
・本プロジェクトの参加者は、これら建物の位置情報を「みちびき」の信号によ
り、また、屋内展示物の位置情報をIMES(屋内送信機)が発する信号によ
り受信することで、施設と自らの位置関係を正確に把握することが可能となり
ます。
・また、「ふらっと案内」のスタンプラリー機能を活用し、参加者に対して次に
向かうべき施設のヒントを与えることにより、自ら「探し」、「発見」しなが
ら各建物及び屋内展示物に誘導するとともに、施設に関する詳細な解説を同一
アプリケーション上で提供し、監獄や北海道の歴史をより効果的かつ楽しく学
ぶことを目指します。
・さらに、本プロジェクトと同時に、地域自治体、関係企業等との連携により、
スマートフォンを活用した観光振興に資する各種取組(デジタルスタンプラリ
ー)を実施し、「みちびき」利用実証と連携することで、利用実証の周知拡大
と地域活性化を図ります。
[添付資料「北海道オホーツクみちびきプロジェクト実施について」参照]
実証構成 付図-2参照
受信信号 GPS-L1C/A、QZS-L1C/A、QZS-L1SAIF、IMES
(公開資料)
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整理番号 00-06
テーマ 観光活性化、地域活性化のための位置情報活用の有効性に関する実証
-屋内シームレス測位実証-
実証結果
10月 15~16 日に実証参加者が携帯した各実証端末の位置履歴(サーバ蓄積情報)を地
図上にプロットした結果を以下に示す。
考察
観光案内での位置測位情報の活用は、屋外・屋内シームレス測位が有用である。
シームレス測位の有効性が実証された意義は大きい。
課題としては、受信機性能を向上させる必要がある。
測位スピード、屋内・屋外切り替えスピード、位置補正ロジック、複数測位情報
からの採用データ選択ロジックなど、精度向上が必要である点が判明した。
(公開資料)
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整理番号 00-06
■付図-1;網走実験全体の参加機関
■図-2;利用実証の受信設備構成
北海道オホーツクみちびきプロジェクト実施について
23.08.20
1 趣 旨
道においては、ITを利活用した観光情報の基盤整備を進めるため、スマートフォン対応のアプリケーショ
ン「ふらっと案内」(サービス提供:ソフトバンクグループ)を活用した観光情報の発信を促進しています。
今般、同アプリケーションを活用し、北海道オホーツク地域において、地域自治体、博物館、関係企業等
との連携・協働により、昨年9月 JAXA(宇宙航空研究開発機構)が打ち上げた準天頂衛星初号機「みちび
き」(測位衛星)の利用実証を実施します。
なお、この実証事業は、明治期の監獄施設の全容がそのままの姿で残っている全国唯一の施設である
博物館網走監獄をフィールドとし、産学官が協力して屋内外のシームレスな測位を行う日本初の取組で
す。
2 実施概要
(1)プロジェクトの内容
・ 博物館網走監獄は、東京ドーム 3.5 個分の空間に、明治期の主要な監獄施設がほぼ完全な形で残さ
れている野外博物館であり、各建物内には、体験・学習が可能な各種展示が行われています。
・ 本プロジェクトの参加者は、これら建物の位置情報を「みちびき」の信号により、また、屋内展示物の位
置情報をIMES(屋内送信機)が発する信号により受信することで、施設と自らの位置関係を正確に把
握することが可能となります。
・ また、「ふらっと案内」のスタンプラリー機能を活用し、参加者に対して次に向かうべき施設のヒントを与
えることにより、自ら「探し」、「発見」しながら各建物及び屋内展示物に誘導するとともに、施設に関する
詳細な解説を同一アプリケーション上で提供し、監獄や北海道の歴史をより効果的かつ楽しく学ぶこと
を目指します。
・ さらに、本プロジェクトと同時に、地域自治体、関係企業等との連携により、スマートフォンを活用した
観光振興に資する各種取組(デジタルスタンプラリー)を実施し、「みちびき」利用実証と連携することで、
利用実証の周知拡大と地域活性化を図ります。
(2)参加者
地域の大学生 20 名 (予定)
(3)実施時期
平成 23 年 10 月 13 日(木)~10 月 17 日(月)
(4)関連企画
スマートフォンを持っていれば、誰でも参加できるスタンプラリーを地域全体で実施し、事業の周知拡
大と観光振興への活用を図ります。実施期間は「みちびき利用実証」の時期を含む一定期間のキャンペ
ーンを予定しています。
3 実施主体等
主催:北海道、オホーツク総合振興局、オホーツク管内 18 市町村
協力:(財)網走監獄保存財団 、ソフトバンクグループ、JR北海道、
東京農業大学オホーツクキャンパス(仮)、(社)北海道観光振興機構
北海道オホーツク総合振興局、管内 18 市町村及びJR北海道の連携により、スマートフォンを活用し
たオホーツク管内全域と札幌・オホーツク地域を結んだJR車中でのデジタルスタンプラリー企画を実施
します。
~道の駅、観光スポット等にラリーポイントを設定し、旅行者の方々が車や徒歩等でこうしたスポット
に立ち寄った際、スマートフォンを使ってスタンプを取得します。
また、JRの駅や車中にいながら、スマートフォンを使ってもスタンプが取得できます。
■プロジェクトの実施イメージ
オホーツク全域デジタルスタンプラリー JR北海道デジタルスタンプラリー
札幌~網走間のJR車中におけるデジタルス
タンプラリーの実施により、全道(全国)から
の誘客拡大を図る。
オホーツク管内18市町村の道の駅や観光
スポット等を結ぶデジタルスタンプラリーの実
施により、地域内での回遊を促す。
観光スポット
道の駅
駅等にスポット設
定し、車中でスタ
ンプを取得
博物館網走監獄みちびき利用実証
体感シアター
体験コーナー
白鳥由栄脱獄
舎房内の様子
《屋外》 「みちびき」の信号と「ふらっと案内」のスタンプラリー機能を活用し、スマートフォン上で与えられるヒントに基づき施設間を移動
《屋内》 建物内ではIMES信号を受信し、展示物の位置情報と連動した解説を、同一のアプリケーションにて表示
監獄食
連
携
連
携
連 携
網走監獄みちびき利用実証
スマートフォン
《参考》
各主体の位置づけ
○北海道平成 23 年3月に策定した「北海道IT推進プランⅡ」の中で、北海道の強みを活かした「環境」、「観光」、
「食」、「生活」4分野において、ITを利活用した将来ビジョンを描いており、本プロジェクトは「観光分野」におけるITの利活用促進を図るプロジェクトのひとつと位置づけています。
○北海道オホーツク総合振興局、オホーツク管内 18 市町村「みちびき」の活用による屋内外を組み合わせた日本初の利用実証と合わせ、スマートフォンの浸透に
対応したモバイル観光に先駆けて取り組むことにより、観光コンテンツの発信手法を多様化するとともに、話題喚起による地域への誘客拡大を目指します。
○(財)網走監獄保存財団「みちびき」利用実証に際し、屋内外でのシームレスな位置測位を一施設内で実現し、かつ、オホーツ
ク観光の拠点となる網走市に位置する施設として、実証フィールドの提供、実証企画及び運営への協力を行います。
○ソフトバンクグループ「北海道と民間企業等との協働に関する提案募集」事業実施要領に基づき、今年2月より、「ふらっと案
内」の活用による観光情報の発信に道と協働で取り組んでいます。
今回の実証実験でのソフトバンクグループ企業の役割
・ソフトバンクモバイル:本プロジェクトも同提案に基づく取組のひとつと位置づけ、SPAC との調整、全体企画、運営、周知への協力。スマートフォンアプリ「ふらっと案内」の無償提供。
・ソフトバンクテレコム:実証事業企画、実証事業への実験機材(iPhone)提供。
○JR北海道今回の一連の企画に関する地域からの協力要請に基づき、オホーツク地域への誘客の拡大と、観光コ
ンテンツの魅力アップに寄与するため、車両内及び駅施設等を活用したスタンプラリー等を実施します。
○東京農業大学オホーツクキャンパス(仮)網走監獄「みちびき利用実証」への学生の参加について協力するとともに、学生に対しては地域の歴
史についての学習機会を提供します。
○(社)北海道観光振興機構全体を通じて、各種観光関連事業、団体等との調整を行うとともに、取組の周知についても協力を行
います。