筆ポリゴン利用の手引き - maff.go.jp · 1.筆ポリゴンの表示 4 (4)...
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筆ポリゴン利用の手引き
<データ加工・分析編> Ver.1.0
平成 29 年3月
内容
本手引について ............................................................................................................................................................................... 1 本手引の概要 ............................................................................................................................................................................... 1 利用環境 ......................................................................................................................................................................................... 1 (1)ハードウェア .................................................................................................................................................................. 1 (2)ソフトウェア .................................................................................................................................................................. 1 (3)QGIS のインストールについて ............................................................................................................................ 1
1.筆ポリゴンの表示 (1) 筆ポリゴンデータの保存 ....................................................................................................................................... 2 (2) 筆ポリゴンデータの読み込み .............................................................................................................................. 2 (3) 筆ポリゴンの色分け(耕地の種類) ............................................................................................................... 3 (4) 地図を背景にした筆ポリゴン表示 .................................................................................................................... 4
2.筆ポリゴンへのデータ入力(人・農地プランを想定した活用)
-後継者の有無の色分け表示方法-
(1) 属性データ項目の追加 ............................................................................................................................................ 7 (2) 属性データの入力 ...................................................................................................................................................... 8 (3) 筆ポリゴンの色分け(後継者) ...................................................................................................................... 12
3.その他 ..................................................................................................................................................................................... 14 (1) 地図を印刷したい ................................................................................................................................................... 14 (2) 筆ポリゴンの境界線のみ表示したい ............................................................................................................ 15 (3) インターネット接続の設定をしたい ............................................................................................................ 16 (4) 別途入手したポリゴンデータが筆ポリゴンと重ならない ................................................................. 17
本手引について 1
本手引について
本手引の概要
本手引きは、農業行政及び農業振興の推進に資する関係機関等が農地に係る地域の計画策定や施
策の検討を行うこと想定して、筆ポリゴン※のデータ加工・分析の基本手順を示したものです。
※ 「筆ポリゴン」とは、農林水産省が実施する耕地面積調査等の母集団情報として、全国の土地を隙間なく
200 メートル四方(北海道は、400 メートル四方)の区画に区分し、そのうち耕地が存在する約 290 万
区画について衛星画像等をもとに筆ごとの形状に沿って作成した農地の区画情報であり、田畑別の地目の情
報も登録されています。
利用環境
(1) ハードウェア
■ Microsoft Office が問題なく作動するパーソナルコンピュータ
■ 対象 OS:Windows 7 以降
(2) ソフトウェア
■ 地図表示ソフト:QGIS
(3) QGIS のインストールについて
QGIS は、GNU General Public License という利用許諾条件のもとに公開されている「オー
プンソース」の GIS(地理情報)ソフトウェアであり、自由に利用できます。
QGIS は、次の手順でダウンロード及びインストールが行えます。
http://qgis.org/ja/site/ へアクセスする。
「ダウンロードする」をクリックする。
Windows 版のダウンロードのうち、「Long term release」にある、「QGIS Standalone
Installer Version 2.14(32bit)」をクリックしてインストーラーをダウンロードする。
ダウンロードされたインストーラーを実行し、画面に従ってインストールする。
セットアップの詳細は、QGIS を紹介したウェブサイトを参照してください。
(紹介サイトの例:国土交通省国土政策局「GIS・地理空間情報活用への取組」
http://www.mlit.go.jp/kokudoseisaku/kokudoseisaku_tk1_000040.html)
1.筆ポリゴンの表示 2
1.筆ポリゴンの表示
(1) 筆ポリゴンデータの保存
■ 提供の筆ポリゴンデータを PC 端末に保存する。
※ 提供ファイルは ZIP 形式で圧縮されているため、任意のフォルダに解凍します。
※ 筆ポリゴンデータは SHAPE 形式で、shp、shx、dbf、prj の4つのファイルが作成されます。
(2) 筆ポリゴンデータの読み込み
■ QGIS Desktop を起動する。
■ (1)の筆ポリゴンデータを読み込む。
拡張子.shp のファイルを QGIS の画
面にドラッグします。
1.筆ポリゴンの表示 3
(3) 筆ポリゴンの色分け(耕地の種類)
筆ポリゴンの属性データ項目「耕地の種類」により、田畑別に色分けして表示します。
レイヤパネルで、筆ポリゴ
ンレイヤをダブルクリック
します。
1
スタイルを表示し、以下を選択します。
・「分類された」
・カラム:「耕地の種類」
[分類]をクリックして色分けを
設定します。
3
2
筆ポリゴンレイヤが追加され、Map
画面上に筆ポリゴンが表示されます。
[OK]をクリックします。
4
1.筆ポリゴンの表示 4
(4) 地図を背景にした筆ポリゴン表示
QGIS の機能を追加するプラグインを導入し、国土地理院の地図を表示できるようにします。
■ タイルレイヤプラグインをインストールする。
※ プラグインのインストールには、QGIS がインターネットに接続できる必要があります。
プラグインのインストールができない場合は、「3(3)インターネット接続の設定をしたい」
を参照ください。
分類が追加され、Map 画面上の筆ポ
リゴンを色分けして表示します。
「プラグインの管理とイン
ストール」をクリックします。
1
「TileLayer Plugin」を
選択し、「インストール」
ボタンをクリックします。
2
インストール終了後、[閉
じる]をクリックします。
3
1.筆ポリゴンの表示 5
■ プラグインの設定ファイルをダウンロードする。
https://gist.github.com/minorua/7654132/download#
右側に表示されている「Download Gist」からファイルをダウンロードし、任意のフォルダに
解凍します。
■ プラグインへ設定ファイルを読み込む。
標準地図を選択して、[追加]をクリ
ックします。
4
[Web]-[タイルレイヤプラグイ
ン]-[タイルレイヤを追加する]をク
リックします。
1
[設定]をクリックします。
2
ダウンロード・解凍したファ
イルの保存フォルダを指定し、
[OK]をクリックします。
3
1.筆ポリゴンの表示 6
■ 筆ポリゴンを標準地図の前面に表示する。
標準地図レイヤを選択し、筆ポリゴ
ンレイヤの下層に移動させます。
2.筆ポリゴンへのデータ入力(人・農地プランを想定した活用) 7
2.筆ポリゴンへのデータ入力(人・農地プランを想定した活用)
(1) 属性データ項目の追加
■ 筆ポリゴンレイヤを編集可能に設定する。
■ 筆ポリゴンレイヤに属性データ項目を追加する。
筆ポリゴンレイヤを選択状態に
して[編集モードの切替]アイコ
ンをクリックします。
フィールドを表示し、[新規
フィールド]のアイコンをクリ
ックします。
2
レイヤパネルで、筆ポリゴ
ンレイヤをダブルクリックし
ます。
1
〈後継者の有無の色分け表示方法〉
2.筆ポリゴンへのデータ入力(人・農地プランを想定した活用) 8
■ 属性項目データの名称、文字入力(整数値入力)を設定する。
例 名前 :後継者
タイプ :テキスト(文字入力)
長さ :3
※ 属性データ項目「後継者」が追加された様子
(2) 属性データの入力
筆ポリゴンを選択し、属性データ項目に同じデータを入力します。
■ 筆ポリゴンを選択する。
メニューリストより[地物選択]
アイコンをクリックします。
1
2.筆ポリゴンへのデータ入力(人・農地プランを想定した活用) 9
■ 選択した筆ポリゴンに同じデータを入力する
選択する筆ポリゴンにカーソルを
移動して「左クリック」します。
(選択されると黄色に塗られる)
2
複数選択する場合は、[Ctrl]を押
しながら「左クリック」します。
3
メニューリストより[属性テーブ
ルを開く]アイコンをクリックしま
す。
1
注:選択を解除する場合は、Map 画面上で「右クリック」します。
2.筆ポリゴンへのデータ入力(人・農地プランを想定した活用) 10
注:文字を入力する際は、文字の前後にアポストロフィ(半角)を入力します
⇒ ’有り’
表示一覧を「選択した地物を表示す
る」を変更し、選択した筆ポリゴン
を確認します。
データを入力する属性データ項目を
選択します。(例:後継者)
3
2
属性データ項目「後継者」に付与す
る文字を入力します。(例:有り)注
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[選択の更新]をクリックし、選択した
筆ポリゴンに属性データ「有り」を付与
します。
5
2.筆ポリゴンへのデータ入力(人・農地プランを想定した活用) 11
※選択した2つの筆ポリゴンに「有り」が付与された様子
■ 筆ポリゴンレイヤ編集内容を保存する。
■ 筆ポリゴンレイヤの編集を終了する。
注:筆ポリゴンが編集されていない場合はアイコンがクリックできません。
編集内容を再度確認してください。
[レイヤ編集内容の保存]アイコン
をクリックして、編集内容を保存し
ます。注
[編集モードの切替]アイコンをクリッ
クし、編集モードを終了します。
2.筆ポリゴンへのデータ入力(人・農地プランを想定した活用) 12
(3) 筆ポリゴンの色分け(後継者)
筆ポリゴン属性データ項目「後継者」により色分けして表示します。
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スタイルを表示し、以下を選択します。
・「分類された」
・カラム:「後継者」
[分類]をクリックします。
3
2
レイヤパネルで、筆ポリゴ
ンレイヤをダブルクリック
します。
確認画面にて「耕地の種類」の
分類を残す場合は[いいえ]をク
リックします。
4
1
2.筆ポリゴンへのデータ入力(人・農地プランを想定した活用) 13
筆ポリゴンの属性データ項目「耕地の種
類」の分類(田・畑)のチェックを外し、
「後継者」の分類(無し・有り)にチェ
ックを入れます。
5
[OK]をクリックしま
す。
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3.その他 14
3.その他
(1) 地図を印刷したい
用紙のイメージ上に地図や凡例を配置して、印刷を行います。
①新規地図を追加
Map 画面を貼り付け
②新規凡例追加
レイヤパネルを貼り付け
③新規スケールバーを追加
Map 画面のスケールバー
を貼り付け
④印刷
プロジェクトの[新規プリ
ントコンポーザ]をクリック
します。
1
任意のタイトルを入力し、
[OK]をクリックします。
2
①
②
③
④
3.その他 15
(2) 筆ポリゴンの境界線のみ表示したい
色の設定を変更して、筆ポリゴンの境界線のみ表示します。
※ 塗りつぶしを「透過ぬりつぶし」境界線「青」にした様子
シンプル塗りつぶし
をクリックします。
2
塗りつぶし欄の▼をクリック
し、塗り色一覧から「透過ぬり
つぶし」を選択します。
3
レイヤパネルで、分類をダ
ブルクリックします。
境界線欄の▼をクリックして
色を選択し、境界線の太さを変
更します。
4
1
[OK]をクリックします。
5
3.その他 16
(3) インターネット接続の設定をしたい
利用環境によっては、インターネットの接続にプロキシサーバーの設定が必要な場合があります。
設定内容は環境によって異なるため、ネットワークの管理者にご確認ください。
「設定」>「オプショ
ン」をクリックします。
1
ネットワークタブの
「Web 接続にプロキシを
使用する」にチェックを入
れ、プロキシの情報を入力
します。
2
設定内容は環境により異
なりますので、ネットワー
ク管理者にお問い合わせく
ださい。
3.その他 17
(4) 別途入手したポリゴンデータが筆ポリゴンと重ならない
地図を正しく表示するためには、地図データの座標系を正しく指定する必要があります。
■ オンザフライ CRS 変換を有効にする。
■ 別途入手したポリゴンデータのレイヤにおいて、座標系を指定する。
ポリゴンデータの座標系は、データ入手先に確認してください。
※ 筆ポリゴンの座標系を表示した様子
レイヤパネルで、
筆ポリゴンレイヤを
ダブルクリックしま
す。
1 一般情報を選択し、「空間参
照システム」のコードで座標系
が確認できます。
2
画面下の「EPSG」をクリッ
クします。
1
「オンザフライ」にチ
ェックを入れます。
2
3.その他 18
(参考) よく使う CRS と対象地域
■ 経緯度座標系
測地系 名称 EPSG 主な対象地域
世界測地系 JGD2000 4612 全域
■ 平面直角座標系
測地系 名称 EPSG 主な対象地域
世界測地系 JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS I 2443 長崎県、(鹿児島県の一部)
JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS II 2444 福岡県、佐賀県、熊本県、
大分県、宮崎県、鹿児島県
JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS III 2445 島根県、広島県、山口県
JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS IV 2446 徳島県、香川県、愛媛県、
高知県
JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS V 2447 兵庫県、鳥取県、岡山県
JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS VI 2448 福井県、三重県、滋賀県、
京都府、大阪府、奈良県、
和歌山県
JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS VII 2449 富山県、石川県、岐阜県、
愛知県
JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS VIII 2450 新潟県、山梨県、長野県、
静岡県
JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS IX 2451 福島県、茨城県、栃木県、
群馬県、埼玉県、千葉県、
東京都、神奈川県
JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS X 2452 青森県、秋田県、宮城県、
岩手県、山形県
JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS XI 2453 (北海道の一部)
JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS XII 2454 北海道(北海道の一部)
JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS XIII 2455 (北海道の一部)
JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS XIV 2456 (東京都の一部)
JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS XV 2457 沖縄県
JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS XVI 2458 (沖縄県の一部)
JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS XVII 2459 (沖縄県の一部)
JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS XVIII 2460 (東京都の一部)
JGD2000 / Japan Plane Rectangular CS XIX 2461 (東京都の一部)
提供の筆ポリゴンは平面直角座標系です。SHP ファイルには座標系情報が保存され
ており、座標系を指定する必要はありません。