海外を旅する人へ －海外渡航ベテランからの一言－ エピソード３「トルコ人は親日家が多いように思う

トルコ イスタンブールの経験」

イスタンブールで国際会議があったとき、晩餐会でファッションショーが始まったので驚いた。晩餐会は元の宮殿で、現在のトルコ建国の時には大統領が執務を取った場所だそうである。ホテルから会場まで徒歩で 10 分くらいのところ、途中の食堂に寄って夕食を取った。昼間にその食堂の前を通ると、若いウエイターたちが手を振って、愛想を振りまいてくれる。文房具店でボールペンを買ったら、日本人かと聞かれ、そうだと答えると、店の奥に案内され、日本人ならお茶をごちそうするという。当時はサッカーの中田選手が欧州のチームで活躍していたので、「なかた。なかた。」と賞賛される。あとで聞いた話だが、日本人はアジアの東にトルコ人はアジアの西に行き、互いに優秀な民族だとか小学校で教えているらしい。明治時代にオスマントルコの軍艦が和歌山沖で嵐により座礁したときに周辺の村人が乗組員を救出、介抱したとか、その後日本から義捐金を送ったとか、日露戦争に勝利したとか、日本人が知らないところで賞賛されているとかいう。欧州ウイーンでコーヒーが好まれているのも、オスマントルコがウイーン包囲を解いて退却する際にコーヒー豆を置き捨てていったことが発端となっているらしい。

「農村工学研究部門メールマガジン」第107号(2019年2月号)

トルコ イスタンブールの国際会議晩餐会にて、ファッションショー?

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