エコアクション 21

環境活動レポート

2018 年度版

(2018 年 4 月~2019 年 3 月)

2019 年 6 月 14 日

酒井工業株式会社

目次

Ⅰ 会社概要・・・・・・・・・・・・・1 Ⅱ 組織図・実施体制・・・・・・・・・2 Ⅲ 環境方針・・・・・・・・・・・・・3 Ⅳ 環境目標（短期・中長期）・ ・・・・4

Ⅴ 環境活動計画・・・・・・・・・・・5、6 (2018 年度環境活動計画表) Ⅵ 2018 年度環境目標の実績 ・・・・・7 Ⅶ 取組結果の評価と次年度の取組内容・8 Ⅷ 環境関連法規・・・・・・・・・・・9 Ⅸ 代表者による評価と見直し・・・・・10

1

会社概要 1．会社名及び代表者名 酒井工業株式会社 代表取締役 酒井公広 2．所在地 〒426―0002 （本社工場）静岡県藤枝市横内 800－21（藤枝工業団地内） 3．環境管理責任者及び連絡先 環境管理責任者 酒井隆行（管理部長） TEL 054-641-3223 FAX 054-643-7529 e―mail sakaikk@ck.tnc.ne.jp 4．企業経歴

創業 昭和 34 年 4 月酒井工業所として創業 設立 昭和 48 年 4 月有限会社酒井工業所として設立 平成 5 年 8 月酒井工業株式会社として改名 平成 12 年 11 月 ISO9001 取得 平成 23 年 7 月エコアクション 21 取得 5．工場規模 土地 1805.30m2 建物 1019.39m2 6．事業内容 製缶製品及び溶接構造物の製造 ①鋳造プラント用部品 ②産業機械用製品 ③船舶用エンジン製缶部品 ④水門用部品 ⑤コンクリート製品用鋼製型枠 7．売上高

活動規模 単位 2016 年 2017 年 2018 年 売上高 百万円 137 135 132 従業員数 人 14 13 13

2

組織図・実施体制

【代表取締役】 酒井公広

【環境管理責任者】

酒井隆行 【EA21 事務局】

酒井隆行

【事務所】 【工場】

【製造】 村松鉄男

職名 主な責任と権限 【代表取締役社長】 ・ 環境方針を制定･改定する。 ・経営資源を準備する。

・ 環境管理責任者を指名する。 ・ エコアクション 21 を運用していく上で、システム全体の

見直しを行い、必要に応じて改定を指示する。 【環境管理責任者】 ・ システムの総責任者としての役割権限を有する。

・ システムの構築、運用状況を最高責任者に報告する ・ 環境関連の外部コミュニケーションの窓口を所管する。 ・ システム全体の見直しを行い、必要に応じて情報を代表者

に提供する。 ・ 教育訓練･緊急訓練の実施 ・ 環境関連法規の遵守の確認

【EA21 事務局】 ・環境管理責任者のサポート 【経理】･【管理】 ・廃棄物の削減に努め、紙使用量を抑制する。

【製造部門】 ・ エネルギーと資源の削減に努め、二酸化炭素排出量を 抑制する。

・ 環境汚染のリスクマネジメントの対応 【全社員】 ・定められた事を守り、自主的、積極的に環境活動へ参加する。

【経理】 酒井真子

【管理】 森田敏子

3

環境方針

基本理念 酒井工業株式会社は製缶製品及び溶接構造物の製造を通じて、環境の保全、環境負荷

の軽減を意識した環境にやさしい事業所を目指します。

行動指針

Ⅰ 地球環境保護のため省資源、省エネルギー、リサイクル

活動を推進し、二酸化炭素排出量、廃棄物排出量、水利用

量の削減に努めます。また化学物質の適正管理に努めます。

Ⅱ 環境関連の法律を遵守します。

Ⅲ 事務用品等のグリーン購入を積極的に努めます。

Ⅳ 本方針を全社員に周知徹底し、環境に対する意識向上に努めます。

Ⅴ 製造工程における環境配慮の取組に努めます。

制定：平成 30 年 6 月１日

酒井工業株式会社

代表取締役 酒井公広

4

短期環境目標 環境目標は２０１５年度を基準年度とした基準年度比を示す （期首 4月～期末 3月）

項目 単位 2015 年度 (基準年)

2018 年度

目標値

2018 年度

目標数値

二酸化炭素排出量 kg-CO2 85625 -3％ 83056.2

購入電力量 ｋＷｈ 120207 -3％ 116600.79

灯油使用量 Ｌ 506 -3％ 490.82

ガソリン使用量 Ｌ 10605 -3％ 10286.85

総排水量 ｍ3 102.6 -3％ 99.522

産業廃棄物排出量 総生産量比(%) 23.52/356.2

＝6.6％

総生産量比(%)

5％

総生産量比(%)

5％

化学物質の適正管理 ― 適正管理の定期確認 適正管理の定期確認 適正管理の定期確認

グリーン購入 ― 事務用品少量購入 事務用品少量購入 事務用品少量購入

エコキャップの回収 個/年 2200 2000 2000

製品不良件数の削減 件/年 108 -3％ 105

※産業廃棄物排出量＝23.52 ﾄﾝ（排出量）/356.2 ﾄﾝ（総生産量）

※事業系一般廃棄物、事務用文房具等は少量のため数値管理は行わない。

※購入電力の排出係数（0.497kg-CO2/kWh-2014 年度）

中長期環境目標 （期首 4 月～期末 3月） 項目 単位 2015 年度

基準年 2016 年度 2017 年度 2018 年度

二酸化炭素排出量 kg-CO2 85625 -1％ -2％ -3％

購入電力量 ｋＷｈ 120207 -1％ -2％ -3％

灯油使用量 Ｌ 506 -1％ -2％ -3％

ガソリン使用量 Ｌ 10605 -1％ -2％ -3％

総排水量 ｍ3 102.6 -1％ -2％ -3％

産業廃棄物排出量 総 生 産

量比(%)

23.52/356.2

＝6.6％

総生産量比(%)

6％

総生産量比(%)

5.5％

総生産量比(%)

5％

化学物質の適正管理 ― 適正管理の定期

確認 同左 同左 同左

グリーン購入 ― 事務用品少量購入 同左 同左 同左

エコキャップの回収 個/年 2200 2000 2000 2000

製品不良件数の削減 件/年 108 -1％（107 件） -2％（106 件） -3％（105 件）

※2019 年度以降の中長期環境目標については 1 年後（4/1）に再検討します

5

環境活動計画 ① 二酸化炭素の削減活動（責任者：村松鉄男）

・工場内のエアー漏れ点検活動（担当：菊川厚） ・各機械の定期点検の実施（担当：酒井隆行） ・機械、電気製品の未使用電源をＯＦＦ。 長期休暇時はコンセントを抜く（担当：酒井公広）

・不要な照明の消灯（担当：村松鉄男） ・空調適温化の徹底（担当：森田敏子）

② 排水量の削減（責任者：酒井大介） ・水漏れの調査（担当：酒井大介） ・手洗い水の削減、節水表示を貼る（担当：森田秀則）

③ 事業系一般廃棄物排出量の削減（責任者：森田敏子） ・コピー用紙の両面使用（担当：森田敏子） ・ダンボール等、紙類のリサイクル（担当：森田敏子）

④ グリーン購入の推進（責任者：酒井真子） ・ エコ商品の購入に努める（担当：酒井真子） ・ エコキャップの回収（担当：酒井公広）

⑤ 製造工程での環境配慮（責任者：遠藤晃市）

・切りクズ等の分別（担当：遠藤晃市） ・ 端材の製品への再利用（担当：酒井隆行） ・ 加工ミスによる無駄の排除（担当：遠藤晃市） ・ 製品不良件数の削減（担当：酒井隆行）

⑥ 化学物質の適正管理（責任者：酒井隆行）

・塗装用薬品類の使用量把握（担当：森田敏子） ・管理状況の定期確認（ＰＲＴＲ法の対象外だが自主管理）（担当：酒井隆行）

⑦ 環境教育の推進・法令遵守（責任者：酒井隆行）

・ 社員に対し定期的な環境教育の実施（担当：酒井隆行） ・ 法令の把握、確認（担当：酒井公広）

6

2018 年度環境活動計画表 （期首 4月～期末 3 月）

活動内容 担当者 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 10月 11 月 12月 1 月 2 月 3 月

二酸化炭素排出量削減

1 工場内ｴｱｰ漏れ点検 厚 定期点検の実施(月 1 回実施)

2 各機械の定期点検 隆行 定期点検の実施(月 1 回実施)

3 未使用電源 OFF 公広

4 照明の消灯 村松

5 空調適温化 森田 使用期間

排水量削減

1 水漏れの点検 大介 定期点検の実施(日常目視)

2 節水表示 秀則

廃棄物排出量の削減

1 ｺﾋﾟｰ用紙の両面使用 森田

2 ﾀﾞﾝﾎﾞｰﾙ等紙類ﾘｻｲｸﾙ 森田

グリーン購入の推進

1 ｴｺ商品の購入 真子

2 エコキャップの回収 公広 1 箱=600 個貯まったら発送

製造工程での環境配慮

1 切りクズ等の分別 遠藤

2 端材の再利用 隆行

3 加工ﾐｽ排除 遠藤

4 製品不良の削減 隆行

化学物質の適正管理

1 塗装用薬品使用量把握 森田 定期的に確認(在庫切れ確認)

2 管理状況の定期確認 隆行

環境教育・法令順守

1 環境教育の実施 隆行 毎月の会議にて進捗確認

2 法令の把握・確認 公広 四半期ごとに確認

7

2018 年度環境目標の実績 2015 年度目標に対する実績（2018.4 月～2019.3 月）

項目 単位 2018 年度 目標数値

2018 年度

実績 達成

二酸化炭素排

出量 kg-CO2 83056.2 85680.37

△

（+3.2％）

購入電力量 ｋＷｈ 116600.79 117597.00

△

（+0.9％）

灯油使用量 Ｌ 490.82 383

○

（-22％）

ガソリン使用

量 Ｌ 10286.85 11320

×

（+10％）

総排水量 ｍ3 99.522 151 ×

(+52％)

産業廃棄物排出量 総生産

量比(%)

総生産量比(%)

5％

12.26/249.29

＝4.9％ ○

(-0.1％)

化学物質の適正

管理

自主管理

(規制対象外)

適正管理の

定期確認

適正管理の

定期確認 ○

グリーン購入 事務用品購入 少量のため数値管

理しない

少量のため数値管

理しない ○

エコキャップの

回収 個/年 2000 700 ×

製品不良件数の

削減 件/年 105 36 ○

○＝達成 △＝未達成（5％未満） ×＝未達成(5％以上）

※購入電力の排出係数（0.497kg-CO2/kWh-2014 年度）

※ 廃棄物排出量＝12.26 ﾄﾝ（排出量）/249.29 ﾄﾝ（総生産量）

※事業系一般廃棄物、事務用文房具等は少量のため数値管理は行わない。

8

取組結果の評価と次年度の取組内容 項目 評価 次年度の取組内容

ＣＯ２

排出量

目標値に対して+3.2％増加した。灯油の使用量は減

少できたが、残業時間増加による購入電力量の増加

が大きかった。ガソリン使用量の増加の影響も

大きい。

更なる無駄を排除し

取組を継続する

購入

電力量

目標値に対して+0.9％増加した。工場内機械の無駄

な使用を控え、未使用電源の OFF などを徹底したが

残業時間の増加に比例し機械や照明の使用が増えて

しまったためと思われる。

更なる無駄を排除し

取組を継続する

灯油

使用量

目標値に対して-22％減少した。ストーブの使用時間

を朝夕に使用し昼間はできるだけ使用しないように

した。暖かい日が続いたことも大きな要因

更なる無駄を排除し

取組を継続する

ガソリン

使用量

目標値に対して+10％増加した。アイドリングストッ

プや納品の一括化で減少を目指したが目標未達成 更なる無駄を排除し

取組を継続する

総排水量

目標値に対して+52％増加した。生産活動に上水の使

用はないため大きな変動がない箇所だったが、

8～9月間でトイレのセンサーが故障し水が出っ放し

になっていた。現在は正常に動いている

今後も継続していく。

産業廃棄物

排出量

総生産量比の-5％を目標設定し-4.9％と目標達成。

溶接をキレイにすることでグラインダーの使用を減

らし電力及び粉を減少させたのが大きかった。

不適合製品の増加を減

らすことで作り直しの

無駄を減らしていきた

い。

ｸﾞﾘｰﾝ購入

ｴｺｷｬｯﾌﾟ回収

コピー用紙の両面使用やエコマーク商品の購入を徹

底した。ｴｺｷｬｯﾌﾟの回収は工場内自動販売機の回収を

したが大幅に減ってしまった。

ｺﾋﾟｰ用紙の両面使用、

ｴｺﾏｰｸ商品の購入の徹底

を重視していきたい

ｴｺｷｬｯﾌﾟは更なる回収を

目指したい

製品不良件数

の削減

不良発生目標件数 105 件→36 件と大幅に減少でき

た。思い込みによる小さなﾐｽ等、軽微な人的ミスが

非常に多かったが社内でミスを摘み取ることでき

た。更なる不良の削減に努めたい。

小さなﾐｽを削減するた

め、赤丸ﾁｪｯｸの徹底を

強化していきたい。

9

環境関連法規 1） 環境関連法規等の遵守状況

（遵守確認 2019 年日 4月 1日）

法規名称 規則概要 適用 遵守状況

環境基本法 環境への負荷・環境保全

公害に対する施策の基本 事業者及び国民 ○

循環型社会形成推進基

本法

製品の廃棄において適切な

廃棄と再資源化を推進 家電・ＰＣ等 ○

グリーン購入法 環境物質の調達・使用の推進による

環境負荷の低減 事務用品・備品 ○

廃棄物処理法

産業廃棄物の適正処理 委託基準の遵守 ○

廃棄物収集運搬及び処分業者との

委託契約、許可証の確認

契約(書)の締結

県知事許可証の確認 ○

マニフェストの保管・管理 A,B2,D,E 票の 5 年間保管 ○

マニフェスト期間内返却の確認 90 日又は 180 日以内の返却 ○

産廃交付等状況報告書の提出 地域保健所(年毎 6 月末) ○

廃棄物の悪臭・飛散防止 仮置場の養生管理 ○

静岡県産業廃棄物の適

正な処理に関する条例

産業廃棄物管理責任者の設置

処分委託先の実施確認と記録作成

法令遵守と体制の設備、年 1

回処理状況確認と記録保管 ○

ＰＲＴＲ法 使用量規制対象外だが

自主管理している 有機シンナー類 ○

騒音規制法 敷地境界における規制基準

（第４種区域） コンプレッサー等

（11kw・5.5kw）

○

振動規制法

敷地境界における規制基準

（規制対象外だが第 2種の 2区域に

相当する基準を自主管理している）

○

悪臭防止法 臭気指数 15 の遵守 塗装場 ○

消防法 火災を予防し警戒・鎮圧し生命身

体、財産を保護する

火災報知機・消火器の設置と

定期点検 ○

ﾌﾛﾝ排出抑制法 簡易点検(3 か月に 1 回以上)実施 企業･法人の管理者が確認 ○

浄化槽法 浄化槽に関する環境省令 設置と定期点検 ○

2） 法規への違反、訴訟等の有無

過去３年間の違反について関係機関から特に指摘はなく、訴訟等も同様にありません

加えて、環境に関する苦情等もありません。

10

代表者による評価と見直し 【確認事項】

1. 環境目標の達成状況 2. 環境活動計画の実施及び運用結果 3. 環境関連法規等の遵守状況 4. 外部からの環境に関する苦情や要望等 5. 環境経営システムの運用状況及び結果 6. 問題点の是正の処置及び予防処置の結果 ※環境活動レポートにおいて確認

【全体評価】 当社は、産業機械における精密製缶を主業務としております。業務としましては、 CAD による図面展開から始まり、材料切断、曲げ加工、仮組、本溶接、仕上げ、塗装 出荷という工程を行います。この工程の中で紙、ｽｸﾗｯﾌﾟ、ﾀﾞﾝﾎﾞｰﾙ、塗料カスなどが 発生しております。 又、電気の使用量、CO2 排出量、水の使用量など普段の作業、生活の中から常に意識して 使用量を減らしていかなければなりません。品質を向上させることで不良製品の減少、 無駄なコストの削減に努めていきたいと思います。 エコキャップ活動に関して引き続き継続し行っていきます。 総排水量が大幅に増加していることは、担当者が細めに水のメーターを チェックをすることで防げると思います。 【見直し事項と指示】

1. エコアクション 21 への取組の原則として、環境負荷項目の削減目標は、 設定していくことは必要であるが、当社独自の取組についての模索も必要であると 考える。今後の活動の中で、社員各自アイディアをだしていくように働きかけていく。

2. 環境活動が定着していくように、日常業務の中で指導していく。 3. 環境関連法規について改正情報等を確実に収集し、法令遵守を徹底する。 4. 客先を含めた外部からの発信情報を確実にキャッチして、事業活動に生かしていく。 5. 環境方針について、社員が日常意識できるように、社内に掲示する。 6. 環境活動が定着化するように、緊急訓練及び勉強会を定期的に行う。 7. ｶﾞｿﾘﾝの使用量、CO2 排出量を抑えるためエコドライブに努める。

実施日 2019 年 6 月 13 日

代表取締役 酒 井 公 広