必要換気量の決定 - 低価格販売専門店Š€術編 689 必要換気量(v)=40k・q...
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技術編
689
必要換気量(V)=40K・Q都市ガス13A LPガス(プロパン主体)
=40×0.93×(9.3+11.6 =40×0.93×(9.1+11.2+1.8)≒844(m3/h) +2.2)≒837(m3/h)
使用器具 3口コンロ 5号湯沸器 2r炊きガス釜
使用ガス 都市ガスLPガス
都市ガスLPガス
都市ガスLPガス
(プロパン主体) (プロパン主体) (プロパン主体)発熱量(kW) 9.3 9.1 11.6 11.2 1.8 2.2
理論廃ガス量(m3/kWh) 0.93 0.93
燃料の種類 理論廃ガス量 理論廃ガス量
燃料の名称 発熱量(MJ/m3) (m3/kWh) (m3/m3)
都市ガス(13A) 46 0.93 11.9
都市ガス(12A) 40 0.93 10.3
都市ガス(5C) 19 0.93 4.9※他の都市ガス(6A等)及び、ブタン・エアガスについても発熱量に対する理論廃ガス量は同じ(0.93m3/kWh)です。
②排気フードⅠ型使用の場合(図2)〈排気フードI 型とは〉● 火源等を覆うことができ、廃
ガスを一様に捕集できる形状のものをいう。
適用: レンジフードファンキッチンフードファン
V=30K・Q(例2)上記例1において3口コンロの上方に排気フード(I型)を設け
た場合の必要換気量を求めます。●3口コンロの必要換気量(V1)=30K・Q=30×0.93×9.3≒259(m3/h)●5号湯沸器と2r炊きガス釜の必要換気量(V2)=40K・Q=40×0.93×(11.6+1.8)≒498(m3/h)従って、全必要換気量(V)=V1+V2=259+498=757(m3/h)
③排気フードⅡ型使用の場合(図3)適用:下記フードを設けた業務用換気扇等
V=20K・Q
(例3)上記例1において、3口コンロ上方に設けられた排気フードが上図の場合の必要換気量を求めます。
●3口コンロの必要換気量(V1)=20K・Q=20×0.93×9.3≒173(m3/h)
④バフラー使用の場合(図4)適用:ファンネルブローV =2K・Q
(例4)左記例1において、5号湯沸器にバフラーを設けた場合の必要換気量を求めます。
● 必要換気量の算出方法は換気方式により、次の4通りがあります。
①排気フードのない場合(図1)適用:標準換気扇
V=40K・Q
図1�
H:1m以下� H
図2�
10。以上�
不燃材料�
排気フードⅡ型は図の如き�寸法のフードが相当します。�
5cm以上�
( )�以上�H�2燃焼器具�
H(1m以下)�火源�
図3�
●5号湯沸器の必要換気量(V1)=2K・Q=2×0.93×11.6≒22(m3/h)●3口コンロと2r炊きガス釜の必要換気量(V2)=40K・Q=40×0.93×(9.3+1.8)≒413(m3/h)従って、全必要換気量(V)=V1+V2=22+413=435(m3/h)
(表2)理論廃ガス量(K)
燃料の種類理論廃ガス量
燃料の名称 発熱量
LPガス(プロパン主体) 50.2MJ/kg 0.93m3/kWh
灯油 43.1MJ/kg 12.1m3/kg
(表3)ガス器具と燃料消費量(Q)のめやす※燃料消費量は各ガス器具にてご確認ください。
ガス器具 燃料消費量 発熱量1口 0.23m3/h 2.9kW 108m3/h
コンロ 2口 0.50 6.4 2383口 0.73 9.3 346
湯沸器 5号 0.91 11.6 432
ガス釜1r 0.10 1.3 482r 0.14 1.8 671口 0.18kg/h 2.5kW 93m3/h
コンロ 2口 0.40 5.6 2083口 0.65 9.1 339
湯沸器 5号 0.80 11.2 417
ガス釜1r 0.12 1.7 632r 0.16 2.2 82
燃料消費量(Q)=器具の発熱量(kW)
ガスの発熱量(MJ/m3)または(MJ/kg)×3.6で求められます。
■お部屋の大きさと必要台数のめやす(一般的基準)
10m2(約3坪) 17m2(約5坪) 33m2(約10坪) 50m2(約15坪)
以下 以下 以下 以下
台所15cmまたは20cm 25cmまたは30cm
30cm 2 台 ――1 台 1 台
便所 20cm 1 台または25cm 1 台
25cm 2 台または 30cm 2 台または
洗面所 脱臭扇 30cm 1 台 40cm 1 台
事務所、食堂20cm 1 台
20cmまたは25cm 25cmまたは30cm 25cm 2台または
居間、応接間 1 台 1 台 30cm 1 台
てんぷら屋25cm 1 台 30cm 1 台
30cm 2 台または40cm 2 台
調理室 40cm 1 台
都市ガス(13A)
プロパンガス
(例1)台所で下記の燃焼器具を使用した場合の必要換気量を求めます。
■必要換気量の求め方
[理論廃ガス量により求める方法]建築基準法施行令第20条の3第2項において理論廃ガス量によって換気風量を求めるように定められています。V :必要換気量(m3/h)K :理論廃ガス量(m3/kWh)または(m3/kg)Q :発熱量(kW)または燃料消費量(kg/h)定数:次の①~④に示す。
●Qが発熱量(kW)で判っている場合、V=定数×理論廃ガス量(m3/kWh)×発熱量(kW)●Qが燃料消費量(kg/h)で判っている場合、V=定数×理論廃ガス量(m3/kg)×燃料消費量(kg/h)● 火を使用する台所などが主体ですが、居室でも開放形の燃焼器具
を使用する場合など、条件によりこれに準ずることが望ましい。
必要換気量(V)=定数×理論廃ガス量(K)×燃料消費量(Q)
必要換気量の決定1.火気を使用する場合
2.BL規格の静圧ー風量値に基づく方法(表4)BL規格の静圧ー風量値
ファンの種類 区分 規格静圧-風量値
Ⅰ型 50Pa- 300~390m3/h
台所用ファン(遠心送風機型)Ⅱ型 70Pa- 300~390m3/h
Ⅲ型 100Pa- 420~546m3/h
Ⅳ型 130Pa- 420~546m3/h
Ⅰ型 30Pa- 50m3/h以上
浴室用 Ⅱ型 50Pa- 90m3/h以上
Ⅲ型 70Pa- 90m3/h以上
サニタリー用ファン 便所用Ⅰ型 30Pa- 20m3/h以上
Ⅱ型 40Pa- 20m3/h以上
Ⅰ型 30Pa- 70m3/h以上
多室用(2室用) Ⅱ型 70Pa- 70m3/h以上
Ⅲ型 70Pa-110m3/h以上
多室用(3室用) 90Pa-160m3/h以上
図4�
必要換気量(V=40K・Q)