南砺市の公共交通 現状と課題
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2014/09/13に開催された公共交通アイデアソン・ハッカソン@世界遺産五箇山のアイデアソンでのインプットセミナーにて、南砺市政策推進課 加藤修雅 氏に行っていただいたプレゼンテーションスライドです。TRANSCRIPT
南砺市政策推進課
人口
住民基本台帳人口:54,210人(前年比△622)
(うち外国人登録者数: 667人)
人 口
17,749世帯(前年比+9) 世帯数
面 積 668.86k㎡(琵琶湖とほぼ同じ)
●高齢化率(65歳以上):33.56 (前年比0.82%)
●産業別就業者割合 第1次産業: 6.6% (H22) 第2次産業:38.4% 第3次産業:54.3%
●製造品出荷額等(H23):2890億円
●年間商品販売額(H24): 501億円
(H26.3末現在)
その他
南砺市の概要
人口 (H26.3末現在)
南砺市の観光・特産品 南砺市は平成16年11月に8町村が合併して誕生
→各地域に特色ある観光資源・特産品がたくさん!
●観光
世界遺産!
相倉・菅沼合掌集落
今日と明日開催!
城端むぎや祭
9月25日・26日開催!
こきりこ祭り
●特産品
宮内庁献上品!
富山干柿
縄で縛ってもくずれない!
五箇山豆腐
実は生産量日本一!
木製バット
南砺市のアクセス
平成27年3月14日開業の 北陸新幹線 東京↔高岡間が3時間かからない!
平成20年7月 東海北陸自動車道全線開通 名古屋↔南砺市間 2時間30分
平成27年3月までに、 南砺スマートIC供用開始予定 南砺市北部福野地域 五箇山IC,福光ICに続く市内3番目のIC
南砺市の公共交通は3つ
JR城端線
・高岡駅~城端駅を運行 ・1日17往復運行 (平均1時間に1本程度) ・13駅あり、北陸新幹線 開業時に新たに新高岡駅 が開業予定 ・平成24年度実績で 1日平均4,082人が利用 ・高校生の利用が約6割
1つ目は城端線
2つ目は民間路線バス
民間路線バス
・加越能バスが6路線 ・西日本JRバスが1路線 計7路線 ・主に市内主要道路を運行 ・高齢者の利用が多い
あと1つはなんバス(市営バス)
・市内全域で21路線運行 ・運賃は1乗車200円 ・平成25年度年間利用者 → 108,475人
なんバスの時刻や経路 の検索は、時刻表裏面の 「富山らくらく交通ナビ」 「Roote」で!!
なんバスの性質と現状なんバスは「交通空白輸送」
どういうことか?
公共交通を考えるうえで重要なのは「鉄道」
鉄道がない地域において、民間バス会社が一定の利用を 見込める地域を運行するのが「民間路線バス」
民間路線バスも運行しない地域において、通院や通学など住民の移動手段確保のために運行するのが「なんバス」
「利用が多くない地域」を「1乗車200円」で運行
利益の全く出ない公共交通!(むしろ赤字…)
(参考) H25バス事業特別会計
収入 約 1,760万円
支出 約11,070万円
なんバスの利用状況
利用者数1位 → 福光・福野循環線 18,111人 利用者数2位 → 井波福光線 17,960人 利用者数3位 →福野・井波・井口循環線 12,076人
福野
福光
城端
井口
井波
なんバスの利用は ・毎日乗車する小・中・高生 ・定期的に乗車する高齢者 が大半を占めている!
福野小学校
南砺福光高校
南砺中央病院
南砺市民病院
なんバスの課題(1)
路線により異なるが、 なんバスの運行本数は 多い路線でも1日6便程度
『便数について』
利用者の利便性は上がる
便数が増やせれば…
しかし…
21路線を16台の バスで運行
→車両繰りの問題
収支の悪化 →税金投入が増加
一部の方からは 「利用が少ない便は 運行しない方が…」
との声も
需要が大きい時間帯 ・児童学生 → 朝夕 ・高齢者 → 通院時間 を重視して運行
なんバスの課題(2)
なんバスは「利賀井波線」 と「利賀八尾線」以外は 土日祝日運休
『休日運行について』
利用者の利便性は上がる
土日祝日も運行すれば…
平成26年4月から 城端井波線の休日実証 運行を実施しているが、 平日:2.58人/便 休日:0.79人/便 の利用実績(4月~8月)
しかし…
北陸新幹線開業などによって人の流れが変わり、休日運行が必要となるか!?
しかし…
なんバスの課題(3)-1『なんバスが知られていない』 『なんバスが利用されていない』
平成25年度南砺市総合計画市民意識調査より
Q.なんバスを使いやすいと 感じますか??
・使いやすいと感じる 2.7% ・どちらかといえば使いやすい と感じる 6.8% ・どちらかといえば使いやすい と感じない 6.5% ・使いやすいと感じない 18.7%
・わからない 65.3%
Q.最近1年間になんバスを よく利用しましたか?? ・よく利用した ・あまり利用しなかった
1.6%
98.4%
『わからない』 『あまり利用しなかった』 人に知ってもらいたい!
なんバスの課題(3)-2
『夏休み子ども議会』
ある小学6年生議員の提言(抜粋)
市民が公共交通に持つイメージは、「とても不便」です。 でも、実際に、井波に住む私が、福光にある中央図書館 に行こうと思ったら、一番近くのバス停に10分歩けば、 バス1本で、図書館に着く便利さです。 だからもっと便利な点をアピールして、子どもや町内会の活動や会社での移動に使ってもらうなどの利用の機会を 提案することが大切です。
なんバスの課題まとめ
①限られた車両、運転手、予算の中で利用者 ニーズに応えるため、どのような便数・ 時間帯の運行を行っていくか。
②現状では需要が少ない休日運行について、 今後どのように考えていくか。
③なんバスの利用者を増やすため、どのよう な利用促進策・PRを行っていくか。
最後に
北陸新幹線の開業を控え、南砺市を 取り巻く公共交通はますます重要となる!
城端線・民間路線バス・ なんバスが互いに手を 取り合い、公共交通全体の 利便性向上・利用者増加を 目指していく必要がある!