ネット活用について-東工大 修士課程 増沢 諒 (2015/02/12)
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自己紹介
大学卒業後、IT企業を経て現在、東京工業大学 大学院修士過程。
研究テーマは、「政治家のネット利用」。 これまでもネット選挙解禁に向けたキャンペーンの企画をはじめ、
Webサービスを開発し、マニフェスト大賞などを受賞。
増沢 諒(ますざわ りょう)
専門: ネット / 選挙 / 若者
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これだけは!
有権者の10人にひとりは、ネットで情報を得ている
1.情報掲載のチャネルは多い方が良い 2.積極的に情報を取りに行く人 3.勝手に人に広げてくれる
10.2% 18.2%
12.3% 3.9%
全体
20〜~30代
40〜~50代
60歳以上
出所:公益財団法人 明るい選挙推進協会
■ 平成25年 参議院選挙 有権者のインターネット利用
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これだけは!
やりたいことの目的によって異なるが、 Twitter(Facebook)で十分
1.検索すれば、たどり着ける状態を作る 2.日々の更新が楽、かつ、利用者が多い
8.5%
16.6%
9.9%
2.9%
全体
20~30歳代
40~50歳代
60歳以上
HP・ブログ・SNSを見た メルマガを受信した 政党や候補者とネットを介して交流した
出所:公益財団法人 明るい選挙推進協会
■ 平成25年 参議院選挙 有権者のインターネット利用 SNS 10% メルマガ 1% 対話 0%
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主要SNS(LINE)
利用者数 利点 大変な点 必要な時間/人 5,000万人
(国民の40%) 開封率が良い 新規ファンの獲得 メルマガを作成する程度(1回30分)
※ メルマガと同じ
特徴 LINEの確認のついでに見る。画像、顔文字を使った親しみのある文章。 「何となく関心がある→知ってもらう」に有効。
成功例 首相官邸アカウント。340万人が登録。
出所:LINE株式会社 2014/10/9
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主要SNS(LINE)
各政党の現在の利用状況
政党名 登録者数 使い方 自民党 - 民主党 66,818 公式WebやTwitterなどへの導線。
公明党 150,961 政党のグッズがあたるキャンペーン。 政党ではなく個人を紹介。委員会での質問など多め。 維新の党 -
共産党 4,162 ゆるキャラ・クイズなどを使い、会話。 成人の日・委員会での質問・ニュースへの言及など。
次世代の党 - 社民党 - 生活の党 - 新党改革 -
目的:親しみを持ってもらい、ファンになってもらう 15
主要SNS(Twitter)
利用者数 利点 大変な点 必要な時間/人 2,000万人
(国民の17%) 拡散されやすい 対話を始めると大変 更新のネタ
1人、2分 スマホで写真+文章
特徴 誰にでも公開されており、情報が広がりやすい。会話も可能。 情報収集ツールで、企業のプロモーションも多い。
成功例 意見募集(マニフェスト募集)/質問系(ASK Obama) 情報発信系(鈴木寛氏公開討論・都議会でのやじ問題)
・女子高生~孫正義まで使っているメディア (20代~50代は平均して40%前後の利用)
・情報収集としてのツール=使える!
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主要SNS(Twitter)
各政党の現在の利用状況
政党名 登録者数 使い方 自民党 77,340 他のメディアへの誘導(カフェスタという動画番組) 民主党 10,951 党関連のニュースの配信。ほぼ毎回写真を添える。 公明党 37,862 党関連、所属議員の情報配信。写真+動画。 維新の党 3,789 党関連、所属議員の情報配信。写真+動画。 共産党 12,610 党関連、所属議員の情報配信。動画。 次世代の党 15,187 所属議員の発言を引用 社民党 6,363 党関連、所属議員の情報配信。 生活の党 11,713 政党、議員のHPへURLで誘導。 新党改革 2,573 党関連、所属議員の情報配信。写真+動画。
更新発信する場として活用、誘導の元 17
主要SNS(Facebook)
利用者数 利点 大変な点 必要な時間/人 2,200万人
(国民の18%) 信頼度が高い 深い交流ができる
短期で成長させられない
1人、2分 スマホで写真+文章
特徴 Twitterより、機能豊富、信頼度高いが、運営コストも高い。 成功例 スイス社会党(議論の場として)・ボランティアグループの管理
・コーポレートサイト、HPの扱い
・ビジネスマンが多い、10代はもう使っていない
・個別のグループや、個人間での深い交流が可能
・動画や写真など機能が豊富
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活用事例(拡散型)
Twitterを使って、友だち同士で、投票日を呼びかけ合うWebサービス。 5,000人の参加者によって、1,000万人へ情報を届けた。
※有権者の1/10、Twitterユーザーの半数 ※マニフェスト大賞受賞
FIRST STEP(増沢企画)
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活用事例(参加型)
Webで、事前投票と議論を行う。 その後、事前投票の結果で、「割合投票」。
党員の獲得・活発な議論・決定のスピード感が懸念点か。
政策への賛否をネットで投票・議論(日本を元気にする会)
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2015/02/12 勉強会資料
本日は、ありがとうございました。
増沢 諒 080-4001-8460
・低コストでも、できることはあります
・成功すると、ケタが変わります
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