プレゼンの技術 2 実践編
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プレゼンの技術満足度が高いプレゼンのつくり方
- 実践編 -
Acroquest Technology株式会社 谷本 心 ( @cero_t )
お話はよく分かった。じゃぁ具体的にどうすればいいの?
突然ですが、ちょっと歴史と思想の話をします
時代は5つのフェーズに分かれる
体
物
知
心理
出典:DEAD MANby 江川達也
1. 「体」体を使って耕す時代
農の時代
2. 「物」物を作り使う工の時代
3. 「知」物を流通させ知恵と情報の商の時代
4. 「心」心を支配し、価値を作る
芸の時代
5. 「理」で世の道理を明らかにし
社会を作る学の時代
たとえば、スポーツ
1. 体を鍛えて勝つ2. 用具や技術で勝つ3. 戦術・戦略で勝つ4. 心理戦で勝つ5. 知らんがな (́・ω・`)
たとえば、対戦格闘ゲーム
1. 操作に慣れて勝つ2. 連続技で勝つ
3. 返し技を覚えて勝つ4. 心理戦で勝つ
5. ゲームの真理で勝つコミュニティで勝つ
プレゼンも同じ。フェーズごとに
やるべきことが異なる
1. 共感2. 価値の提供3. ストーリー4. メッセージ
知
5. 笑い6. 裏切り7. 感動
心
理
え、体と物は?(́・ω・`)
1. 体のフェーズ
練習しろ。発表しろ。
言うまでもなくプレゼンは回数をこなせば
確実に上達する
「最低10回は練習しろ」
「スティーブジョブスは数百時間ぐらい練習している」
僕はいつもぶっつけ本番(́・ω・`)
でも
大事なプレゼンの時は事前に社内で3回ぐらいリハーサルしています
練習もせずにうまく喋れるわけがない
CA Tech Kids
むちゃくちゃプレゼンがうまい小学生たち
毎週、テンプレート通りの簡単な発表を繰り返す3ヶ月に一度、親も呼んで大きな発表をする
さらに優秀な子たちはApple Storeで撮影されながら話す
経験と練習の積み重ねがプレゼンを洗練させる
× アドリブで何とか なるっしょ○ 台詞は暗記しました
2. 物のフェーズ
ツールやスタイルを選ぶ
PowerPointKeynote Prezzi
文字たくさんスタイル シンプルスタイル高橋メソッドZenスタイル Prezzi
TPOと自分に合った方法の組み合わせで決める
オールドスタイルPPT ○ 情報量が多い× 退屈すぎる
Zenスタイル ○ 印象がよく伝わる× くっそ時間がかかる
高橋メソッド○ 短時間で作れる× 情報量は少ない
△ オタク風になりやすい
それで今のスタイルに落ち着きました(@irofと同じ)
もう一つ
「こんな風に話したい」という目標を見つける
憧れではなく目標
× ジョブズみたいに♥ cero_tさんみたいに
3. 知のフェーズ
マインドマップ、書いてますか?
プレゼンの構造とマインドマップは抜群に相性が良い
(発散 → 整理 → 構造化)
マインドマップは絵の下書きのようなもの
1. 話したい内容をとにかくたくさん
マインドマップに書き込む
2. マインドマップからメッセージを探す
3. メッセージが引き立つように
ストーリーを組み立てる
注意:
マインドマップで薄いところを
後から広げるのは不可能
マインドマップの薄い部分=
知識や想いがあまりない部分
無理に詰め込むのではなく本当に自分が話せることを話す
プレゼンの秘訣は「仕事を頑張る」こと!
× 話すべきことを話す ○ 話せることを話す
もう一つ
「誰」に向けて話すかによって話す内容は変わる
コンテキスト
直訳:文脈
意訳:背景知識 共通認識 理解力
ハイコンテキスト:1を聞いて10を知る
ローコンテキスト:1を聞いて1を知る
もっとローコンテキスト:1を聞いて0.5を知る
背景知識や共通認識が異なることによって生じる
理解力の差
プレゼンを聞く相手に合わせて共感の内容と
説明の厚みを変える
メッセージは変わらない
× 話すべきことを話す ○ 話したいことを話す
4. 心のフェーズ
プレゼンは脚本でありプレゼンターは役者です
僕は芸人です(́・ω・`)
プレゼンはエンターテイメント
自分が好きな類のストーリーを探すと良い
たとえば、叙述トリック
叙述トリック:ミステリ小説において、文章上の仕掛けによって読者のミスリードを誘う手法。具体的には、登場人物の性別や国籍、事件の発生した時間や場所などを示す記述を意図的に伏せることで、読者の先入観を利用し、誤った解釈を与えることで、読後の衝撃をもたらすテクニックのこと。
サーバ台数を減らしたら性能問題が解決した!
自分が好きなストーリーを脚本に投影すると良い
そして、ひとたび壇上に立てばそこからは役者です
ただ、関西人の場合は芸人の方がしっくり来る
お笑い番組は学びに満ちあふれている!
ネタの持って行き方間の取り方
様々な表現のスタイル
古典落語もオススメ。普遍的な笑いの要素を学ぶことができる
× TEDを見る○ 笑点を見る
プレゼンテーション・パターンhttp://presentpatterns.sfc.keio.ac.jp/
まとめ
プレゼンターよ 芸人たれ!
以上!