ホワイトペーパーvol03 ビジネスsns

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Social Media Dynamics! © 2005-2009 Looops Communications All rights reserved. vol. 03 『ビジネス・ソーシャルグラフを活用したSNS事例』 ~ ビジネス人脈をつなぐソーシャル・ネットワーキング ~ 2009/03/01 初版 2009/06/25 改訂 斉藤 株式会社ループス・コミュニケーションズ ホワイトペーパー 「Social Media Dynamics」シリーズ Alexa Global TOP100 on Feb 2009 3.Youtube.com 6.Myspace.com 8.Facebook.com 9.Blogger.com 11.Orkut.com 17.Qq.com 19.Hi5.com 22.Mail.ru 26.Photobucket.com 30.Vkontakte.ru 34.Imageshack.us 36.Wordpress.com 39.Flickr.com 40.Friendster.com 41.Skyrock.com 48.Dailymotion.com 56.Livejournal.com 57.Fotolog.net 59.Imagevenue.com 62.Mixi.jp 69.Nicovideo.jp 73.56.com 75.Veoh.com 76.Perfspot.com 77.Deviantart.com 80.Youku.com 84.Metroflog.com 100.Wretch.cc

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Social Media Dynamics!

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vol. 03

『ビジネス・ソーシャルグラフを活用したSNS事例』

~ ビジネス人脈をつなぐソーシャル・ネットワーキング ~

2009/03/01 初版

2009/06/25 改訂

斉藤 徹

株式会社ループス・コミュニケーションズ

ホワイトペーパー 「Social Media Dynamics」シリーズ

Alexa Global TOP100 on Feb 2009

3.Youtube.com

6.Myspace.com

8.Facebook.com

9.Blogger.com

11.Orkut.com

17.Qq.com

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22.Mail.ru

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1. 世界の最大のビジネスSNS

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『ビジネス・ソーシャルグラフ (ソーシャル化されたビジネス人脈) を活用した SNS事例』

1. 世界最大のビジネスSNS

Latest LinkedIn Facts * LinkedIn has over 35 million members in over 200 countries and territories around the world.

* A new member joins LinkedIn approximately every second, and about half of our members are outside the U.S.

* Executives from all Fortune 500 companies are LinkedIn members.

LinkedIn – My Profile Page

■規模はどのくらいか?

・全世界200カ国で3500万人。毎秒新規会員が登録

■何ができるか?(ユーザーメリット)

◆ビジネスマン ・旧知の友人とリコネクトできる

・取引先情報を獲得できる(事前調査,コンタクト.事後調査)

・正社員やコンサルタントの求人に応募できる

・企業からのスカウトが期待できる

◆企業 ・信頼できる情報をもとに人材を発掘できる

・投稿したQuestionに対して,無料で質の高い回答を得られる

■他社との機能的な差別化は?

◆Answers ・企業が会員に対して質問をできる機能。その回答は評価され

回答者のバリューを上げるため,質の高い返信が期待できる

■収益をどう上げているか?

◆コンタクト料 会員との直接コンタクトするための料金(3タイプ)

① Business $24.95$/M

② Business Plus $49.95$/M

③ Business Plus $499.95$/M

◆サービス料 CorporateSolutions料金

① Supervior Access

② Exclusive tools

③ Premium service

④ Training

■Answer! SouthWest Airlines CEO が出した質問に週で167件の回答が来た“How can an airline make you more productive?”

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『ビジネス・ソーシャルグラフ (ソーシャル化されたビジネス人脈) を活用した SNS事例』

1. 世界最大のビジネスSNS

■人脈をたどるプロセス ~ 「ネットワークが繋がっていない人にはアクセスできない」

Linkedinの仕組みについてもう少し詳細に述べてみよう。Linkedinでは,知人を介したネットワークが繋がっていない人にはアクセスできないようになっている。例えば,図1に示すようなネットワークを形成していたとしよう。自分が直接コネクトしている人との距離を1とする。その距離1の人が直接繋がっている人との距離は2となり,その先は3となる。

図1では,Don,Jim,Bruceと筆者の距離は1,BobとJohnは2でNancyとは3となる。ユーザーのコンタクトのページには距離 1の人(Don,Jim,Bruce)しか載っていない。距離1の人がネットワークを開示していれば,その人のページで自分から距離2の人(Bobまたは John)を探すことも可能だが,開示してなければ(これはオプションで決められる)他人には分からない。

実際には,自分と直接繋がっている人(距離1)以外を知ることは必ずしも容易ではない。先程の例に戻り,筆者がNancyと連絡を取りたいとする。Nancyが自分のネットワークで繋がっているかどうか,普通筆者には分からない。検索でNancyを探すと,自分からの距離が3で,Don かJimのコンタクト(BobまたはJohn)を経由してNancyに到達できることが分かる。筆者にはBobやJohnの存在は見えていない。LinkedinでNancyにメッセージを送ろうとすると,NancyにコンタクトするためにはDonかJimを経由する必要があるため,どちらを経由するか聞いてくる。DonかJimかを選ぶ場合,最近 Jimには色々なことを頼んでいてこれ以上は頼みにくいのでDonに頼むこともあるだろうし,メッセージの内容からDonとは利害関係が出てくるので,Jimに頼もうと思うかもしれない。

ここではJimを選んだとしよう。筆者とJimは当然面識もあり,お互い助け合うことになっている。JimはBobを良く知っているが Nancyは知らないとする(こうした状況が普通である)。筆者はLinkedinでJimを介してNancyにメッセージを送る。メッセージを電子メールでLinkedinから受け取ったJimはLinkedinから指定されたように筆者のためにBobにメッセージを転送する。

メッセージをLinkedin経由で受け取ったBobは,筆者の情報とメッセージの内容からそれをNancyまで転送するか判断する。もしBobがこのリクエストをRejectすれば,残念ながらこの経路でのNancyへのコンタクトは断念せざるをえない。BobがリクエストをAcceptしメッセージを転送すれば,筆者のメッセージはようやくNancyに届くことになる。

Nancyはメッセージの内容と筆者を(多分Linkedinで)調べてリクエストをAcceptするかどうか決める。Acceptすれば,その旨Linkedinから筆者にNancyの連絡先(メールアドレス)と共に返事が来る。Rejectの場合も同様(この場合は連絡先の情報はなし)もし,Nancyに筆者のネットワークに入ってくれるようリクエストした場合,NancyがAcceptすると図2のような新しい構成となり,Nancyは距離3から距離1となる。

Nancyにコンタクトできたのはネットワークで繋がっていたからだが,そうでない場合はどうなるであろうか。筆者は自分のネットワークに繋がっていないBill(筆者にはBillが自分のネットワークにいるかどうかはあらかじめ分らない)と連絡を取りたいと考えてBillを検索する。しかしこの場合,Billの情報は表示されない。なぜなら,Billとはネットワークが繋がっていないからである。これではどうしようもない。

以上で分るように,自分のネットワークは大きければ大きい程,色々な人とコンタクトできるチャンスが増加する。そのため,大抵の人は余程のことがない限りお互いにネットワークを繋ぎたがる傾向にある。

図1

図2【出展元 日経BP社 IT-PRO 2006/12/26】

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『ビジネス・ソーシャルグラフ (ソーシャル化されたビジネス人脈) を活用した SNS事例』

1. 世界最大のビジネスSNS ~ LinkedIn 創業者インタビュー

「Web 2.0はコンシューマからビジネスのプロへ向かう」 ~ 900万会員を擁する 「Linkedin」 創業者兼会長 Reid Hoffman氏

■ Linkedinはいつサービスを始めたのか。

最初に会社のコアとなるチームを集めたのが,2002年末。会社の登記は2003年の3月で,最初にサービスを開始したのは2003年の5月だ。

■Linkedinとは何か。ユーザーにとってのメリットは。

ビジネスのプロにとってのLinkedinのメリットは,2つの観点から語ることができる。

1つはインバウンド。これはどういうことかというと,誰かがあなたにコンタクトするということだ。例えば,音信不通になっている以前の同僚や同級

生や,コンサルティングやアドバイザーとして専門知識を求める人や求人のためなどにコンタクトする。アウトバウンドはその反対で,あなたが以前

の同級生を探したり,コンサルタントを探したり,誰かを雇おうとしたり,ビジネス・ディスカッションをするためのコンタクトだ。

■ということは,Linkedinは単なるSNSではないということか。

そうだ,我々はビジネス・ネットワーキングと呼んでいる。

■その違いは。

SNSはエンターテイメント,デート,イベントやパーティに関することが主な用途だ。ビジネス・ネットワーキングはいかに自分のキャリアを向上させるかということに利用される。つま

り,どのようにして与えられた問題を解決するかとか,どのようにビジネス・チャンスをつかんで,更にビジネスの分野で自分を磨くか,ということだ。私はSNSのFriendsterや

Facebookにも投資しているので,両者の違いが良くわかる。

■月に50万人づつ増加

今,何人が参加しているのか。前に850万人と聞いたが,毎月50万人ずつ増加している。(2007年3月時点。2009年1月で3500万人。毎秒1人登録!と急成長している)

■一番多い国はどこか。アメリカか?

確かにそうだが,現在アメリカ50%で海外が50%だ。当然,英語を話す国が中心になっている。英国,カナダ,オーストラリアなどだ。しかし,フランスやオランダやその他多くの

国からの参加がある。日本からの参加は少ない。大体1.5%くらいだ。

■Linkedinのビジネスモデルは?どのように収入を得ているのか。

サービスとして,どのビジネスパーソンにとっても役立つものにしようとしている。そのためには,良い無料のサービスを提供することが必要だ。サービスの中で,昔の同窓生を探

すサービスがある。これは,それ自体は良いサービスだが,ビジネスの観点からはそれ程重要なサービスとは言えない。確かに,それなりに役立つこともあるが,同窓生は仕事

を探してはくれないだろうし,求人の役にも立たないだろうし,ビジネス・ディスカッションに参加して助言をくれたりもしないだろう。真剣なビジネスを考える人には,サブスクリプ

ションを購入して貰う。整理すると3つの収入源がある。まず第一に,サブスクリプション,これがあればLinkedinを経由してまったく面識のないがコンタクトしたい人にコンタクトが

取れる。2つ目は求人情報,3つ目は,これはあまり多くはないが,広告だ。

Reid Hoffman氏

【出展元 日経BP社 IT-PRO 2006/12/26】

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『ビジネス・ソーシャルグラフ (ソーシャル化されたビジネス人脈) を活用した SNS事例』

1. 世界最大のビジネスSNS ~ LinkedIn 創業者インタビュー

■どうやってこのビジネスネットワーキングのアイディアに到達したのか。既にSNSは存在していたと思うが,どうしてビジネスに特化したものを考えたのか。

それには,既に存在するツールをどのようにすれば更に有益にできるかという観点と,インターネットがビジネスのプロに対しても益々その威力を増してきたということを考えなけ

ればならない。(中略) インターネットでは皆が情報を発信できる。だが,大部分のビジネスのプロはブロガーになりたいとは思っていないし,ポッドキャスターになりたいとも思っ

ていない。この経験を通じて,すべてのプロのビジネスパーソンは自分のプロフィールを持つべきだと思った。そうして,そういったプロフォールを介して,コンタクトしたい人を探す

ツールが必要だと痛感した。ビジネスの世界で人々がどのように,振舞うかを見ると,信用できる人とのつながりから成り立っている。だから,Linkedinの2つの柱は,パブリックに

アクセスできるプロフィールと,信用の置けるネットワークだ。このネットワークで信用できる人々を結びつける。

■先ほど,全部で900万人以上が参加していると言ったが,最初に目標とした参加者数はあったのか。

いや,非常に謙虚な数だ。つまり,世界中のビジネスパーソンをすべて会員にすることだ(笑)

■確かに謙虚な数字だ(笑)。それにしても最近の増加率はすごい。いつごろから増加率が激増したのか。

覚悟はしていたが,当初,ビジネスパーソンにメンバーになってもらうことは予想以上に困難だった。SNSだと,ユーザーの多くは遊び感覚の20代で,新しい技術にも抵抗がない。

これに比べ,ビジネスパーソンというのは,30歳以上で時間がない。そういう人たちに新しい友達ができますよと言っても,反応は「とんでもない。今いる友人と話す時間さえな

い」となる。もっとインターネットで時間を費やしたいかと聞くと,「いや,時間がない。時間の効率をあげないと。」という反応だ。だから,チャレンジは「いや,これを使えば時間を

もっと有効に使えるのだ」と説得することだった。このメッセージを理解してもらうのに時間が掛かったが,ようやく分ってもらえ始めた。それで,増加率が上がってきたのだ。

■いつごろクリティカル・マスを越えたと感じたか。1年くらい前か。今ではLinkedinに参加していないとこの業界ではもぐりだと言われる。

たぶん去年(2005年)の初めから中ほどにかけてだろう。もちろん,科学的に解析したわけでなく,感覚的なものだが。

■Linkedinのおかげで会社ができたという話も聞いた。

例えば,Scott RafarのMyBloglog(コラム記事参照)や,人探しのWinkがそうだ。Linkedinは会社を設立する際に人を集めたり,投資して

くれるベンチャー・キャピタルを探したりするのに使われる。シリコンバレーのベンチャー・キャピタルの95~98%はLinkedinのメンバーだ。

■Linkedinの意外な使い方というのはあるのか。

ヘッジ・ファンドが専門家を探したり,有名な医者を探したりするのに使われれることもある。一番面白いと思ったのは,デンバーに移ること

になったエンジニアが職探しをするとき,デンバーで自分のプロフィールに近い人を探して,その人々がどの会社で働いているかを検索,

それで結局そのうちの1つの会社に就職することができた,という話だ。パブリックにプロフィールが発信されていて,信頼のネットワークで繋がっているからこそできたことだ。

■Linkedinに有名人はいるか。

例えば,Marc Andreesen(Netscape Communicationsの創業者,Mosaicの作者)とか,Chad Hurley(YouTubeのCEO),Jimmy Wales(Wikipediaの創立者),伊藤譲一,Joe

Kraus(Exciteの創業者の1人),その他にも多数いる。

【出展元 日経BP社 IT-PRO 2006/12/26】

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『ビジネス・ソーシャルグラフ (ソーシャル化されたビジネス人脈) を活用した SNS事例』

1. 世界最大のビジネスSNS ~ LinkedIn 創業者インタビュー

■例えばMarc Andreesenの場合,どうしてLinkedinに参加する必要があるのか。彼にはすでに他の強いネットワークがあるではないか。

彼によると,2つ理由がある。1つはビジネスを一緒にしたいなどの場合は,知り合いからの紹介が必要で,その際に有効だとのことだ。もう1つは彼の会社で人を雇う時やバック

グラウンドのチェックをする時。これは非常に威力を発揮する。すべての人に電話を掛けてバックグラウンドをチェックするのは大変だが,Linkedinを利用すれば手間が省ける。

■ところで,今日本ではWeb 2.0が大きな話題となっている。Linkedinから見てWeb 2.0とは何か。

Web 2.0はユーザーの革命だと思う。それぞれのユーザーが情報発信者になるわけだから。つまり間接的ではなく直接的に発信するわけだ。Googleを見てみよう。アルゴリズ

ムによってページにランクをつけるわけで,そういう意味では間接的だ。Web 2.0ではユーザーが直接的に情報を発信する。情報発信には,blogとかテキストとかflickrのような

写真や,diggのようなブックマークのようにLinkedinではそれぞれのユーザーが自分のプロフィールを発信し,その他に自分の信頼するネットワークの人々に関しても発信してい

る。そういう意味で直接的だ。

■大部分のWeb 2.0の例はコンシューマをターゲットにしている。Linkedinはビジネスにターゲットを絞っているという点でユニークだ。

他にそんな例はあるか。

37signalsのプロジェクト管理サービスBasecampや,productivity toolで複数の人にメールを配信するものなどがそれにあたると思うが,

これまでは非常に稀だった。現在のWeb 2.0は,エンターテイメントや写真を見るという段階だが,色々試しているうちにWebが本当に

パワフルなツールだということが理解されてきて,これからもっとビジネスへの応用が見込まれる。

■GoogleやAmazonは多くのデータをユーザーから得て,それをベースに色々なビジネスを行う方向に向かっている。Linkedinも

900万人という人々からのデータを集めた。今後この巨大なデータを基に,どのような方向に進めていくつもりか。

Linkedinのカスタマーは,それぞれのビジネスパーソンだ。新しい機能はそういう人々に対して有益なものでなければならない。

今考えている1つの例は,検索の機能拡張だ。自分と同じようなプロフィールを持つユーザーを探すというものだ。その人の所属とか,かかわりを自分に参考にできるからだ。

ある会社で,どの大学の出身者が多いとか,その会社に来るまではどこの会社に勤めていたとかの情報を提供するという計画もある。そういう情報があれば,どの会社に就職し

たいかなどの判断材料になる。その他にはサービスを考えている。例えばQuesitons。ユーザーが解決したい問題を投稿,回答できるユーザーがそれに答えるものだ。

■フォーラムやメッセージ・ボードを作る気はないか。

誰かが質問を提示して,他の誰かが答えるということでは,Questionsは既にそれのようなものだ。それに,あまり制限のないメッセージ・ボードというのはあまり有効ではないと思

う。なんらかのコラボレーションが画策できれば良いと思う。

■日本市場には関心があるか。

大変興味を持っていて,伊藤さんと定期的にその話をしている。今年の戦略の1つは海外進出だ。翻訳など地域に合った調整を考慮している。対象は先進国だ。ヨーロッパ,

日本,韓国,インドや中国などだ。プライオリティを決めなければならない。1つ言えることは,Linkedinでは国境なくネットワークできることだ。インターナショナルでビジネスを展開

するには,理想的なツールだ。伊藤さんによると,先進国のなかで,自国からの国際電話の発信が一番少ないのは日本だそうだ。そういうこともあって,今順番を考えている。

1番か,3番か,はたまた7番目か。日本進出は検討中で,考えてはいるが,まだ決定はしていない。

【出展元 日経BP社 IT-PRO 2006/12/26】

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2. 巨人LInkedInを追う Secondary ビジネスSNS

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『ビジネス・ソーシャルグラフ (ソーシャル化されたビジネス人脈) を活用した SNS事例』

2. 巨人LinkedIn を追う Secondary ビジネスSNS ~ Plaxo

■規模はどのくらいか?

・2006年9月時点で1500万人。現在は2000万人超か

■何ができるか?(ユーザーメリット)

・オンラインPIM。各種カレンダーを同期させる機能(Outlook,携帯,Yahoo,Google,MacのiCal ・・・)

・2007年8月 SNS機能を追加

・2008年6月 米ケーブルテレビ大手のComcastに買収

■他社との機能的な差別化は?

◆カレンダー同期 上記カレンダー同期機能

◆ピープルフィード 自分のアドレス帳に登録してある人々が様々なサイトで更新したコンテンツをPlaxoの中から確認

できる機能。対応規格はRSS,OpenID,マイクロフォーマット。 対応サイトはAmazon.com,AOL,

Pictures,Del.icio.us,Digg,Flickr,Last.fm,LiveJournal,MySpace,Pownce,Smugmug,

Tumblr,Twitter,Windows Live Spaces,Xanga,Yahoo! 360,Yelp,YouTube 等

◆情報ハブに進化 狙いは人間関係をベースにした「情報ハブ」。そのためRSSやOpenID等のオープン規格を採用

■収益をどう上げているか?

◆不明

【出展元 Itmedia Biz.ID 斉藤健二氏 2007/7/10】

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『ビジネス・ソーシャルグラフ (ソーシャル化されたビジネス人脈) を活用した SNS事例』

2. 巨人LinkedIn を追う Secondary ビジネスSNS ~ Jigsaw

■規模はどのくらいか?

・会員数は不明だが,活性化している「ソーシャル・ビジネス・ディレクトリ」サービス

・登録会社は200万社,登録コンタクト(名簿)は1100万人(2009年1月現在)

■何ができるか?(ユーザーメリット)

◆登録者 ・会社・コンタクト情報を入力・校正でポイント獲得(5ポイント)

・自分が入力したコンタクト情報が閲覧された場合,1ポイント

・自分が登録したコンタクトが校正された場合,5~10ポイント減

・メンバーを紹介するとポイント獲得(125ポイント)

◆検索者 ・会社情報,コンタクト情報を検索?閲覧

(閲覧一回につき,5ポイントないし$1)

例) IBMで検索すると16000人の名刺がリストアップ!

ただし英語圏の国のみを対象としている

アメリカ,カナダ,イギリス,インド,シンガポール,アイルランド

オーストラリア,ニュージーランド,南アフリカ 計 9カ国

■収益をどう上げているか?

◆会員料 例) $25/月で 25回コンタクトを検索可能

◆サービス料 ・営業向けのデータベースサービス

・マーケティング向けのリスト販売

・リクルーティング支援

・CRMツール(salesforceのSMBキットにリンク)

■プライバシーは?

個人情報ではなく,ビジネス情報ということを標榜しているが,プライバシー侵害と

反発も多い。Web2.0分野で最もメジャーなブログニュース 「TechCrunch」 では,

“Jigsaw is a Really, Really Bad Idea”,「不快きわまる,プライバシー侵害の名簿

屋サイト」として激しく非難されている。

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『ビジネス・ソーシャルグラフ (ソーシャル化されたビジネス人脈) を活用した SNS事例』

2. 巨人LinkedIn を追う Secondary ビジネスSNS ~ HOOVER’S Connect (旧 Visible Path)

■規模はどのくらいか?

・不明。開始時期は LinkeInとほぼ同時だが.伸び悩み,規模には大きな差

2008年初に買収され,HOOVER’S Connect と リネームされた

■何ができるか?(ユーザーメリット)

・基本コンセプトは LinkedInと同様

・Outlookプラグインを持ち,人間関係の強弱を「見える化」した点が特徴

・玄人受けがよく,絶賛されているが,パフォーマンスや使い勝手に課題あり

■他社との機能的な差別化は?

◆OutlookPlugin Outlookのメール情報やスケジュール情報を自動分析し,

人脈データを構築する。メールのやり取りやカレンダーの

記載から人間関係の強弱を自動的に判断し%表示される。プライバシー保護の観点から,ユーザーのネットワークの

全体は他のユーザーは公開されない。コンタクトの際には

人間関係が分析され,もっとも可能性が高いと判断した

関係が選ばれるが,他の経路も表示される。 (左図参照)

■収益をどう上げているか?

◆不明

例えば,AさんがX社にアプローチをしたいが,自分はコネクションがない場合

まずhoover’s ConnectでX社にコネクションがある人材を検索する。そうすると,Bさん,Cさん

がX社の部長にコンタクトがあることがわかった。そこで,Bさん, Cさんに紹介を依頼したところ,

Cさん経由の方が話しがつながりやすそうだったので,結果的にCさんに部長を紹介してもらう

ということを「見える化」してくれる仕組み

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『ビジネス・ソーシャルグラフ (ソーシャル化されたビジネス人脈) を活用した SNS事例』

2. 巨人LinkedIn を追う Secondary ビジネスSNS ~ iHipo

■規模はどのくらいか?

・不明。開始時期は 2007年と新しい

■何ができるか?(ユーザーメリット)

・基本コンセプトは 一般的なSNSと同様。多様な求人掲示板を持つ

・海外での就職を求める学生や専門職の若者を対象としたサービス

■他社との機能的な差別化は?

・機能的な差別化は特にないが,目的を特化することで独自性を保つ

・国際インターンを希望する優秀な大学生を強く意識したサイト内容

・国際的な職業経験の提供に力を注ぐことで,高い能力を持った

インターナショナルな人材を取り込む戦略。そのため,参加のための

学歴や国際的能力に関する評価基準はかなり高い

・シンガポールに本社がある。

■収益をどう上げているか?

◆不明

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『ビジネス・ソーシャルグラフ (ソーシャル化されたビジネス人脈) を活用した SNS事例』

2. 巨人LinkedIn を追う Secondary ビジネスSNS ~ 日本のビジネスSNS

“BUSINESS SPACE” by @Nifty

開始時期 2007年5月31日(現在もβ版)

会員数 不明

コンテンツ指向。内容は一般的なSNSをベース

“SBI Business” by SBI

開始時期 2008年1月21日

会員数 90000人

一般的なSNSをベースに,RSSや人脈サーチ追加

求人情報がイーキャリアにリンク,広告色が強い

“CU” by Yahoo Japan

開始時期 2008年11月4日(βテスト段階)

会員数 5000人強

openPNEベースの一般SNSに人脈サーチ追加

現在はテスト段階で招待制

“Xing” by Xing

開始時期 2007年に日本語対応

会員数 不明(ただし全世界では650万人)

LinkedInのEC版(本社はドイツ)

収益源は広告と会員課金(月615円)

日本サイトは未活性

Secondary

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3. ビジネスSNSのアクセス状況を見る

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『ビジネス・ソーシャルグラフ (ソーシャル化されたビジネス人脈) を活用した SNS事例』

3. ビジネスSNS のアクセス状況を見る

LinkedIn vs Plaxo vs Jigsaw vs Visiblepath vs iHipo

▲ 月間ユニーク訪問者数

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『ビジネス・ソーシャルグラフ (ソーシャル化されたビジネス人脈) を活用した SNS事例』

3. ビジネスSNS のアクセス状況を見る

Jigsaw vs Visiblepath vs iHipo

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『ビジネス・ソーシャルグラフ (ソーシャル化されたビジネス人脈) を活用した SNS事例』

3. ビジネスSNS のアクセス状況を見る

Visiblepath vs iHipo

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4. ソーシャルメディア 成功のための7つの秘訣

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『ビジネス・ソーシャルグラフ (ソーシャル化されたビジネス人脈) を活用した SNS事例』

4. ソーシャルウェブ 成功のための7つの秘訣

■ サイト設計 1.ペルソナ・インサイト理解 ユーザーを深く理解し,潜在的な心のスイッチを見つけ出す

2.ハイタッチ・コンテンツ ユーザーのインサイトに基づき,ハイタッチ・コンテンツを設計する

■ ビジネス設計 3.ビジネスモデル設計 ビシネスモデルを設計し,運用時目標(KPI)を明示する

4.初期集客 リアル・ネット・広告・提携・多様な手段でペルソナを誘引する

5.クチコミ誘発の仕掛け 初期集客が友人に紹介するクチコミ・ドライバーを組み込む

■ サービス運用 6.誠実な対話姿勢の徹底 ユーザーとの誠実な対話姿勢を組織内に教育し徹底する

7.フィードバック・ループ 仮説→検証→改善 フィードバック・ループを組織的に構築する

「これらが未解決のまま,システム設計・開発を開始してはいけない」

・ユーザー視点で,メリットや使い勝手に徹底的にこだわる

・アイディアや技術におぼれない

・使っていて楽しい,メリットが明確に見える,人に紹介したくなる

・安易なコンテンツ寄せ集めはしない

・場をつくれば人は集まるとは考えない

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ソーシャルメディアを創造する

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