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Oracle ホワイト・ペーパー 2009 1 Oracle Fusion Middleware MapViewer 10g10.1.3.3

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Oracle ホワイト・ペーパー

2009 年 1 月

Oracle Fusion Middleware MapViewer 10g(10.1.3.3)

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Oracle Fusion Middleware MapViewer

免責事項

本書は、弊社の一般的な製品の方向性に関する概要を説明するものです。また、情報提供を唯一の目的と

するものであり、いかなる契約にも組み込むことはできません。以下の事項は、マテリアルやコード、機

能を提供することをコミットメント(確約)するものではなく、購買決定を行う際の判断材料になさらな

いで下さい。オラクルの製品に関して記載されている機能の開発、リリース、および時期については、弊

社の裁量により決定されます。

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Oracle Fusion Middleware MapViewer 10g(10.1.3.3)

はじめに..................................................................................................................... 2

使用方法のシナリオ ................................................................................................. 2

レポート.............................................................................................................. 3

近接検索.............................................................................................................. 4

分析...................................................................................................................... 6

機能概要..................................................................................................................... 9

MapViewer アプリケーションの開発 ................................................................... 11

個々の機能の使用例 ............................................................................................... 13 JavaScript API.................................................................................................... 13 カスタムのマップ・タイル・プロバイダ .................................................... 13

GeoRSS(および Web サービス)のサポート ............................................. 14

外部属性(非空間)データ・プロバイダ .................................................... 15

結論........................................................................................................................... 16

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Oracle Fusion Middleware MapViewer 10g(10.1.3.3)

はじめに 百聞は一見にしかずということわざがあります。これは、とくに地理的に離れた場所に存在する人、リソー

ス、製品、およびビジネス・プロセス間の複雑な相互作用を把握しようとする際に当てはまります。何世紀

にもわたり、人々は地図を利用し、こうした複雑な関係を把握して単純化することで、複雑な関係をすぐに

使用できる有効で明白な情報に加工してきました。Oracle Database 10g および Oracle Application Server 10gから始まり、Oracle Database 11g および Oracle Fusion Middleware 製品で拡張された Oracle の基本プラット

フォームは、すべての開発者に強力でわかりやすい地理空間機能を提供します。

すべての Oracle Database には、Oracle Locator の広範な空間機能が含まれています。Oracle Database Enterprise Edition の Oracle Spatial オプションは、Oracle Locator の機能を拡張したもので、ジオコーディング、ルーティ

ング、高度な空間データ・モデルをサポートしながら、トポロジー、ネットワーク、リニア参照、グリッド・

データ、およびジオラスタ画像を管理する機能を提供します。ユーザーは、あらゆる種類のジオメトリック・

データを Oracle Database にロードし、空間索引を作成して、SQL を通じて空間問合せを発行できます。こ

うした強力な機能により、Oracle Database は、地理データ管理の業界標準になっています。

MapViewer は、データベース内の任意の地理データの配信および表示をおこなう一般的な Web ベースの手

段を提供することで、Oracle Database の地理データ管理機能を補完します。これにより、あらゆるビジネス

の地理的コンポーネントを解析および把握できる可能性が見込まれます。多くの企業の倉庫に眠っている企

業情報を、使いやすい地図アプリケーションで活用できるようになるためです。たとえば、フィールド・サー

ビス、運送と物流、製品ライフ・サイクル管理、人事管理、不動産などのビジネス・アプリケーションでは、

住所などの地理的コンポーネントがデータに関連づけられているため、自分の管理下にある大量のデータの

レンダリングやビジュアル化をごく普通の処理としておこなうようになります。場所に依存したサービスの

開発業者、州政府や地方自治体のデータ発行者、および Web サービスや従来のアプリケーションの設計者

のすべてが、簡単に MapViewer を Web ベース・ソリューションに組み込んで活用できます。

使用方法のシナリオ 一般的な使用ケースとして、レポート作成(地域別売上など)、近接検索(近隣の店舗やサービス・プロバ

イダ)、解析(資産の場所と条件、およびハリケーンの予想進路内で上位 N 個の被保険財産)などがあり

ます。こうした用途において、MapViewer は、作業や資産管理、フィールド・サービス、人事管理、在庫管

理、ビジネス・インテリジェンス・ダッシュボードなどのエンタープライズ・アプリケーションに組み込ま

れます。同様に、店舗検索、サービスエリアと管轄区域情報、公共事業のステータスや情報など、顧客が直

接使用する Web サイトでも使用されます。

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レポート 地図は、地域別パフォーマンスや店舗の場所と現在の在庫レベルなどの情報を提供する特殊な図表やグラフ

としてもよく使用されます(以下の図 1 と図 2 を参照)。

図 1:地域別パフォーマンス

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図 2:店舗の場所と在庫レベル

近接検索 次の画面(図 3 と図 4)は、検索インタフェースとしての地図の使用例です。どちらのケースも、地図をイ

ンタラクティブな UI コンポーネントとして使用しています。この UI コンポーネントでは、検索条件を指

定すると、検索結果が表示されます。最初の例(図 3)では、地図上をクリックして場所を特定し、その場

所(公園)から一定の距離範囲内で発生した事件を検索しています。

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Oracle Fusion Middleware MapViewer 10g(10.1.3.3)

図 3:特定の場所から一定の距離範囲内で発生した事件

2 番目の例では、地図上でクリックしたポイントから一定半径以内に在住する従業員の集計レポートを表示

しています。

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Oracle Fusion Middleware MapViewer 10g(10.1.3.3)

図 4:指定された半径以内に在住する従業員の集計レポート

分析 上記の 2 番目の例(図 4)は、地図上での空間分析問合せ(指定した場所から 2 マイル以内に在住の従業員

の職種と肩書き)の実行結果を表示する例でもあります。このセクションでは、同様の例をいくつか示しま

す。

図 5 の例では、指定した地点間の最短移動経路を計算するネットワーク解析(出張中の営業担当者の移動)

の結果を表示しています。

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Oracle Fusion Middleware MapViewer 10g(10.1.3.3)

図 5:出張中の営業担当者の移動

次の画面(図 6)では、特定の対象エリアにおける資産条件スコア解析の結果を表示していますこのケース

での対象エリアは、地図ウィンドウに表示されている現在の地図領域またはエリアです。資産条件スコアは、

現在の地図領域内に存在する資産(この例ではパイプライン)についてのみ計算されます。

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Oracle Fusion Middleware MapViewer 10g(10.1.3.3)

図 6:対象エリアにおける資産条件スコア分析

次の例(図 7)では、地図画像上に複数のメトリックを表示しています。画面左側のレイアウト・マップか

ら賭博場の一部分を選択すると、画面右側に色分けされたマップと表形式のレポートが表示されます。選択

した対象領域内の各スロット・マシンについて、入金額、勝ち/負け、プレーヤー数のサマリー・レポート

が表示されます。

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図 7:間取り図と色分けマップおよび表形式レポート

機能概要 Fusion Middleware の MapViewer コンポーネントは、Java で書かれたコンポーネントであり、Oracle Container for J2EE(OC4J)または WebLogic Server(WLS)内で動作します。起動すると、MapViewer は、マップ・

リクエストから管理リクエスト(データソースの定義やデータソース内の定義済み地図の一覧表示)まで、

さまざまなクライアント・リクエストのリスンを開始します。すべてのリクエストは、XML 形式でエンコー

ドされ、HTTP POST メソッドによって送信されます。

このテクノロジーと機能の詳細は、関連するホワイト・ペーパー『Oracle Fusion Middleware MapViewer入門』

(http://www.oracle.com/technology/products/mapviewer/mapviewer_training_index.html)とMapViewerのユーザー

ズ・ガイドを参照してください。このセクションでは、Oracle MapViewerの機能を概説します。

Oracle MapViewer Release 10.1.3 には、Oracle Maps と呼ばれる新しいテクノロジーの一式が組み込まれてい

ます。Oracle Maps は、マップ・タイル・サーバー、対象地物(FOI)サーバーとして知られる動的な地理空

間問合せサービス、および JavaScript ベースの Web マッピング・クライアント・ライブラリで構成されます。

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Oracle Fusion Middleware MapViewer 10g(10.1.3.3)

マップ・タイル・サーバーは、Oracle MapViewer やほかの Web 対応マップ・プロバイダによってレンダリ

ングされた地図画像タイルを自動的にフェッチして、キャッシュされた画像タイルを Web アプリケーショ

ン・クライアントに提供します。これで、クライアントは、自動的に複数の地図画像タイルを継ぎ合わせて

シームレスな大規模ベース・マップを作成できます。地図画像タイルは事前に生成され、キャッシュに保存

されるため、アプリケーションのユーザーは、高速な地図表示を実感できます。

対象地物(FOI)サーバーは、Oracle Spatial によって管理されている空間存在物レイヤー、およびアプリケー

ションによって作成された個々の地理空間存在物(点、線、ポリゴン)をレンダリングします。キャッシュ

された画像タイルは通常静的なコンテンツですが、FOI は動的なリアルタイムのデータベース・コンテンツ

またはアプリケーション・コンテンツです。動的な FOI とキャッシュ内の静的なベース・マップを使用す

ることで、Web マッピング・アプリケーションを構築できます。

JavaScript マッピング・クライアントは、ブラウザ側の地図表示エンジンとして、サーバーから地図の内容

をフェッチしてクライアント・アプリケーションに提供します。また、地図のクリックやドラッグといった

地図に関連するカスタマイズ可能なユーザー・インタラクションを制御する機能もアプリケーションに提供

します。

次の図に、Oracle Maps を使用して開発された簡単なアプリケーションの UI を示します。

図 8:Oracle Maps のサンプル・アプリケーション

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Oracle Fusion Middleware MapViewer 10g(10.1.3.3)

このサンプル・アプリケーションでは、ベース・マップに顧客の関心対象ポイント(空港)を表示していま

す。このマップは、2 つのレイヤーで構成されています。

• ベース・マップ・レイヤーは、海洋、郡の境界、都市、および高速道路を表示します。

• FOI レイヤーは、ベース・マップの上に赤いドット・マーカーとして空港の場所を表示します。

この 2 つのレイヤーに加えて、地図の左下に縮尺バーが表示され、右上にナビゲーション・パネルが表示さ

れます。

アプリケーション・ユーザーは、マウスを使用して地図をドラッグできます。ドラッグ操作に応じて、地図

に含まれる空間領域の表示に必要な新しい画像タイルと FOI が自動的に取得されます。

Web ブラウザ上で動作する Oracle Maps クライアント・アプリケーションは、純粋に HTML と JavaScript だけのページであり、プラグインを必要としません。そのため、Oracle Maps アプリケーションは、純粋な HTMLとしてコンテンツを提供する任意の Web テクノロジーを使用して開発できます。このような Web テクノロ

ジーとしては、JavaServer Pages、Java Servlet、ASP、PHP、.NET C#などがあります。MapViewer 10.1.3 には、

新しい Oracle Maps の機能のさまざまな面を説明する 40 以上のチュートリアルが付属しています。

Oracle Maps には、Oracle データベースに格納された地理空間コンテンツをインタラクティブかつ高速にレ

ンダリングする基本機能に加えて、MapViewer を拡張および高度化するための開発向けインタフェースも用

意されています。以下に、そのようなインタフェースの一部を示します。

• カスタムのマップ・タイル・プロバイダ・インタフェース Oracle Maps API は、汎用的なマップ・タイル取得インタフェースを提供します。この API を使用すると、

開発者は DigitalGlobe などのサード・パーティ・プロバイダが提供するマップ・タイルを自分の MapViewerアプリケーションで使用できます。これにより、ユーザーやアプリケーション固有のコンテンツ(対象

地物など)は Oracle データベースから取得し、ベース・マップや画像は外部のオンライン・サービスか

ら取得することが可能になります。

• カスタムの(外部)属性データ・プロバイダのサポート MapViewer は、外部の属性データ(売上など)と Oracle Spatial に保存された図形を中間層で結合する機

能をサポートするようになりました。これにより、テーマによる地図作成の可能性がさらに広がります。

• カスタムの空間データ・プロバイダのサポート MapViewer は汎用的な空間データ・プロバイダ・インタフェースを提供しています。このインタフェー

スを使用することで、開発者は MapViewer を拡張して、ESRI などのファイル・ベースのデータソース

や地理空間情報を管理するほかのデータベース・ソフトウェアと連携させることができます。

次のセクションでは、Oracle JDeveloper や Application Express(APEX)などの Oracle ツールを使用して、

MapViewer アプリケーションを開発する方法を簡単に説明します。そのあと、このセクションで説明した機

能を使用した例をいくつか紹介します。

MapViewer アプリケーションの開発 MapViewer では、アプリケーション開発用に、XML API、Java API、JavaScript API を用意しています。こ

れらの API を Oracle 製の各種開発ツールと組み合わせることにより、Web 上の地図アプリケーションを簡

単に開発できます。参考文献として、『Developing Spatial Applications using Oracle Spatial and MapViewer』という同じタイトルのテクニカル・ホワイト・ペーパーが 2 つ(Java API 版と JavaScript API 版)あります。

また、『Integrating Application Express with MapViewer』では、APEX アプリケーションに Web マッピング機

能を組み込むための基本事項について説明しています。

Oracle JDeveloper 11g には、Oracle Application Development Framework(Oracle ADF)として知られる迅速な

アプリケーション開発のための豊富な機能セット、連携するデータ可視化ツール(DVT)のセット、または

ダイヤル、ゲージ、チャートなどのコンポーネントが含まれます。Oracle ADF には、データ可視化コンポー

ネントを含む Java Server Faces 準拠のコンポーネント、ADF Faces があります。こうしたコンポーネントの

1 つに、DVT GeoMap コンポーネントがあります。DVT GeoMap コンポーネントは、MapViewer の JavaScript API 機能を公開し、JSF 関連のすべてのイベント、部分的なページ・リフレッシュ、コンポーネント通信、

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同期化、そのほかのインフラストラクチャ・サービスを処理します。以下に示す Oracle JDeveloper の画面に

は、Component Palette メニューに DVT GeoMap のドラッグ・アンド・ドロップ・コンポーネントのリスト、

およびデザイン・タイムの Create Geographic Map ダイアログが表示されています。

図 9:Oracle JDeveloper 11g の"Create Geographic Map"ダイアログとコンポーネント・メニュー

Oracle Technology Network(OTN)のhttp://www.oracle.com/technology/global/jp/obe/obe11jdev/11/index.htmlに、

『ADFのデータ可視化コンポーネントの紹介 - グラフ、ゲージ、マップ、ピボット・テーブルおよびガント・

チャート』という詳細な手順を示したチュートリアルがあります。

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個々の機能の使用例 このセクションでは、外部データソースをサポートするための個々の機能(Javascript API やメソッドなど)

をアプリケーション内で使用する方法について説明します。技術的な詳細(個々のメソッドやサンプル・コー

ド)については、関連ドキュメント『Using MapViewer Interfaces for External Data Sources』を参照してくだ

さ い 。 こ の ド キ ュ メ ン ト は 、 OTN に あ る MapViewer の ペ ー ジ

(www.oracle.com/technology/global/jp/products/mapviewer/)でも入手できます。

JavaScript API MapViewer キットに含まれている Oracle Maps のチュートリアルには、JavaScript API の使用方法を示す実例

が 40 以上掲載されています。JavaScript API を使用すると、以下に示すようなロケーション・サービス・ア

プリケーションを実現できます。以下に、http://elocation.oracle.com/elocation/ajax/で公開されているデモ・ア

プリケーションの画面を示します。この画面では、文字列"airport"を含み、かつ現在のマップ領域(南カリ

フォルニア)内に存在する関心対象ポイント(POI)の検索結果を表示しています。

ユーザーが POI 名をクリックした際に情報ウィンドウがポップアップするように、またはユーザーが地図

上で POI 一覧をクリックすると一覧が強調表示されるように、検索結果をページ分割したり、リンク化し

たりすることもできます。

図 10:南カリフォルニアの空港を検索

カスタムのマップ・タイル・プロバイダ MapViewer は、Oracle データベースに格納された地理空間コンテンツ(道路網や衛星画像など)をレンダリ

ングします。しかし、外部ソースから取得した背景マップや背景画像に、顧客やビジネス・パートナーの場

所など、アプリケーション固有のコンテンツだけをレンダリングしたい場合もあります。以下に示す画面で

は、背景画像として、DigitalGlobe のオンライン・サービスから取得した高解像度画像を使用しています。

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図 11:背景マップとして DigitalGlobe の高解像度画像を使用

GeoRSS(および Web サービス)のサポート MapViewerは、GeoRSS(www.georss.org)、OpenGeospatial Consortitium(OGC)のWeb Feature Server(WFS 1.0)、Web MapServer(WMS 1.3)標準をサポートしています。これにより、ユーザーはGeoRSSフィード

を購読して、場所とそのコンテンツを地図上に表示できます。次の例では、Flickrの写真、Yelpのレストラ

ン・レビュー、特定の郵便番号をもつ地域に関連するWikipediaの記事など、地理タグのついたコンテンツ

が地図に取り込まれています。

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図 12:GeoRSS フィードを含む地理タグつきコンテンツ

外部属性(非空間)データ・プロバイダ 地図上に表示されるデータには、多くの場合、地理座標が含まれていません。それどころか、Oracle データ

ベースに格納されていないデータさえあります。しかし、そのようなデータでも地図上に表示することは可

能です。それには、場所の名前、識別子、番地などのよく使用される属性によって、そうしたデータを地理

データにリンクまたは結合する何らかの手段が必要です。MapViewer には、そのためのインタフェースが用

意されています。このインタフェースは、Oracle BI プラットフォームや Oracle JDeveloper 上で動作するも

のの、データソースが Oracle データベースであるとは限らないアプリケーションでよく使用されます。と

りわけ、BI アプリケーションを Oracle Business Intelligence Enterprise Edition と MapViewer の両製品の

JavaScript API と組み合わせて使用する場合には、このインタフェースが便利です。

技術的な詳細については、『Integrating Oracle Business Intelligence Enterprise Edition with Oracle Fusion Middleware MapViewer』(OTN で入手可能)というタイトルのドキュメントを参照してください。このド

キュメントでは、次の 4 つの一般的な統合シナリオについて説明しています。(i)主題図をレポート内に

表示する、(ii)地図上でのドリルダウンやズーム操作に応じて、BI ダッシュボードの新しい詳細レベルに

ドリルダウンする、(iii)地図上で選択された場所または地域の詳細レポートを起動する、(iv)表ビュー

など異なるコンポーネント内のアイテムをクリックし、地図上の対応するアイテムを強調表示する、という

4 つのシナリオです。

次の画面の例では、Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Answers プラットフォーム上で、スプレッド

シートに格納されたプロジェクト情報と販売地域名に基づく販売管轄領域マップとのマッシュアップを作

成しています。

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Oracle Fusion Middleware MapViewer 10g(10.1.3.3)

図 13:Oracle Business Intelligence Enterprise Edition Answers と Oracle MapViewer のマッシュアップ

非 Oracle データソース(Access データベースや XML 文書として公開されているレポートなど)のコンテン

ツを Oracle Spatial データとマッシュアップし、MapViewer でレンダリングする場合にも、こうした外部属

性(または非空間)データ・プロバイダ・インタフェースが使用されています。

結論 Oracle MapViewer は、Web アプリケーション開発者に、ビジネス・データと地図を統合し、ビジュアル化す

る多様な手段を提供します。MapViewer は、Oracle 10g に付属している基本的な機能(Oracle Spatial または

Oracle Locator)を使用して、地図データを管理します。また、空間データ問合せと地図製作のレンダリング・

プロセスの複雑さをアプリケーション開発者に感じさせないようにします。アプリケーション開発者は、

MapViewer をアプリケーションに簡単に統合できます。これにより、多くの企業の倉庫に眠っている企業情

報を、基本的なマッピング・アプリケーションで活用することによって、あらゆるビジネスの地理的コンポー

ネントを把握し取り込むことができる可能性が見込まれます。

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Oracle Fusion Middleware MapViewer 10g 2009 年 1 月 著者:Jayant Sharma 共著者:James Steiner、Bill Beauregard、 LJ Qian、Chuck Murray Copyright © 2009, Oracle and/or its affiliates.All rights reserved. Oracle Corporation 本文書は情報提供のみを目的として提供されており、ここに記載される内容は予告なく変更されることが

あります。本文書は一切間違いがないことを保証するものではなく、さらに、口述による明示または法律

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