oracle e-business suiteと oracle fusion middleware[ホワイトペーパー]

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オラクル・ホワイトペーパー 2010 4 Oracle E-Business Suite Oracle Fusion Middleware

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このホワイトペーパーでは、一体的なOracle Fusion Middlewareテクノロジー・スタック上にOracle E-Business Suiteをデプロイするメリットについて説明します。Oracle Fusion Middleware製品はOracle E-Business Suiteと統合され、Oracle E-Business Suiteに対する動作保証もされているため、実装、保有、管理、変更のためのコストを削減できます。

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オラクル・ホワイトペーパー

2010 年 4 月

Oracle E-Business Suite と

Oracle Fusion Middleware

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

はじめに ..................................................................................................... 1

完全な Oracle スタックでの Oracle E-Business Suite の実行..................... 2

Oracle Fusion Middleware .......................................................................... 3

E-Business Suite と Oracle Fusion Middleware .......................................... 4

ビジネス・プロセス管理とサービス指向アーキテクチャ .............. 5

Oracle JDeveloper による E-Business Suite の拡張 .................... 11

広く普及したビジネス・インテリジェンスと

戦略的意志決定支援..................................................................... 13

アプリケーション中心のアイデンティティ管理 .......................... 16

エンタープライズ・ポータルとチーム・コラボレーション ........ 20

エンタープライズ・コンテンツ管理 ............................................ 22

エンタープライズ管理 ................................................................. 29

結論 .......................................................................................................... 34

E-Business Suite と Fusion Middleware の動作保証 ................................. 35

Oracle E-Business Suite リリース 12 の動作が

保証されている製品..................................................................... 35

Oracle E-Business Suite リリース 11i の動作が

保証されている製品..................................................................... 36

リファレンス ............................................................................................ 37

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

1

Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

はじめに

このホワイトペーパーでは、一体的な Oracle Fusion Middleware テクノロジー・スタック上に Oracle E-

Business Suite をデプロイするメリットについて説明します。Oracle Fusion Middleware 製品は Oracle E-

Business Suite と統合され、Oracle E-Business Suite に対する動作保証もされているため、実装、保有、管

理、変更のためのコストを削減できます。

最初に Oracle E-Business Suite を Oracle Fusion Middleware と併用することの価値について簡単に概説し、

次に以下の統合オプションのメリットについて考察します。

Oracle Fusion Middleware を E-Business Suite のアプリケーション・サーバーとして使用

サービス指向アーキテクチャを使用して他のアプリケーションと統合

E-Business Suite を Oracle JDeveloper で拡張

Oracle Business Intelligence でビジネス洞察力を獲得

Oracle Identity Management でセキュリティを強化

Oracle WebCenter でエンタープライズ・ポータルとコンポジット・アプリケーションを構築

Oracle Content Management でエンタープライズ情報を管理

Oracle Enterprise Management で使用環境を管理

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

2

Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

完全なOracleスタックでのOracle E-Business Suiteの実行

Java アプリケーション・サーバーから SOA、エンタープライズ・ポータルまでを網羅した、オラクルの

完全な Oracle Fusion Middleware アプリケーション・インフラ製品ファミリーは、Oracle E-Business Suite

に対して動作保証され、サポートされています。そのため、実装を迅速化し、管理と変更のコストを低

減することができます。ベスト・オブ・ブリードの製品群と独自のホットプラガブルな機能が革新の基

盤となり、既存の投資から得られるビジネス価値を拡大します。

オラクルでは、Oracle Access Manager、Oracle Internet Directory、WebCenter、SOA Suite、BPEL、その他の

Fusion Middleware 11g 製品と Oracle E-Business Suite リリース 11i および 12 との併用に関して、ベスト・

プラクティスに基づいたガイドラインと詳細なドキュメントを用意しています。

Oracle E-Business Suite Applications Technology Group は、詳細な動作保証テストを実行し、Oracle E-

Business Suite と Oracle Fusion Middleware 製品が企業の要件を満たすことを確認しています。要件の例と

しては、高度なセキュリティを備えたマルチセグメントのネットワーク・デプロイ(非武装地帯)、可

用性の高いロード・バランシング構成、障害回復とビジネス・コンティニュイティのためのアーキテク

チャ、その他の高度なアーキテクチャがあげられます。

オラクルは、このような製品とテクノロジーを結集して、規模や業種、地域に関係なく企業の幅広い要

件を満たすために、インフラ、ミドルウェア、アプリケーションの完全なスタックを提供しています。

アプリケー

ション

ミドルウェア

データベース

インフラ

および管理

開発ツール

ユーザー・

インタラクション

企業業績管理

ビジネス・

インテリジェンス

コンテンツ管理

SOA および

プロセス管理

アプリケーション・

グリッド

アイデン

ティティ

管理

エンター

プライズ

管理

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

Oracle Fusion Middleware

Oracle Fusion Middleware 11g は、ナンバーワンのアプリケーション・インフラ基盤です。企業は、ハード

ウェアとソフトウェアの最新アーキテクチャを活用して、俊敏かつインテリジェントなビジネス・アプ

リケーションを構築、実行し、IT の効率性を最大化することができます。

ビジネスの主眼を製品、サービス、人、政府機関のいずれに置こうと、ミドルウェア・アプリケーショ

ン・インフラは戦略上不可欠です。ビジネスを加速し、従業員、チーム、部門、企業の各レベルでの革

新を可能にするプロセスとアプリケーションを最大限活用するためには、このインフラが鍵となります。

Oracle Fusion Middleware 11g は、ビジネスと IT の両面で革新の基盤を提供します。この基盤を利用すれ

ば、絶えず変化する予測不可能な市場状況の中で差別化を図り、成功を収めるとともに、効率性を維持

してコストを抑制することができます。

ベンダーが提供するミドルウェアの中で、次のような独自の設計原則を掲げているのは Oracle Fusion

Middleware 11g だけです。

完全 - 単一の戦略的パートナーとの協業でミドルウェアのあらゆる要件に対応

統合 - Oracle Fusion Middleware、Oracle Database、Oracle Applications との動作保証済みの統合により、

安心感を提供し、コストを削減

ホットプラガブル - 業界標準の先をいく相互運用性で既存のインフラとアプリケーションを強化

ベスト・オブ・ブリード - 全製品ラインにわたってベスト・オブ・ブリードの製品群から選択可能

その結果得られるメリットとしては、変化に適応し対応する能力に自信を持つことができます。業務面、

戦略面での洞察を得て、より多くの情報に基づいた的確な決定を下せるようになります。俊敏かつイン

テリジェントなビジネス・アプリケーションとビジネス・プロセスが実現します。従業員、チーム、顧

客が豊富な機能で安全に結びつきます。開発が迅速化し、IT コストが低減します。ビジネスと IT の両面

から効率化と革新を進めるための基盤を確立できます。

Oracle Fusion Middleware は、次の機能分野のすべてでナンバーワンです。

業界最高のパフォーマンス:Oracle WebLogic Suite 11g

最も完全かつオープンで、管理しやすいエンタープライズ・ポータル・フレームワーク:Oracle

WebCenter Suite 11g

優れたビジネス俊敏性:Oracle SOA Suite 11g

セキュリティとコンプライアンスの分野でクラス最高の製品を提供する Oracle Identity

Management 11g

最も統一的な設計と開発:Oracle JDeveloper 11g

豊富な機能を備えたエンタープライズ・アプリケーションを構築するための先進のツール

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

Oracle E-Business Suite は Fusion Middleware をベースに構築されています。Oracle E-Business Suite リリー

ス 12 の基盤となる Oracle Application Server 10g は、ハードウェアとソフトウェアの最新アーキテクチャ

を利用し、規模を問わず最高のパフォーマンス、信頼性、俊敏性を実現します。

Oracle E-Business Suite のユーザーは、外部 Fusion Middleware コンポーネントによって、次の方法で使用

環境の範囲と能力を拡張することもできます。

サービス指向アーキテクチャを使用して他のアプリケーションと統合

E-Business Suite を Oracle JDeveloper で拡張

Oracle Business Intelligence でビジネス洞察力を獲得

Oracle Identity Management でセキュリティを強化

Oracle WebCenter でエンタープライズ・ポータルとコンポジット・アプリケーションを構築

Oracle Content Management でエンタープライズ情報を管理

Oracle Enterprise Management で使用環境を管理

クライアント

グローバル・

シングル・

データモデル

アプリケーション データベース

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

ビジネス・プロセス管理とサービス指向アーキテクチャ

Oracle Fusion Middleware のビジネス・プロセス管理、データ統合、SOA の各機能は、適応性の高い繰返

し可能なプロセスの作成および管理とサービスの拡張が可能な、一体的プロセス・プラットフォームを

提供します。プロセスのモデリング、シミュレーション、標準ベースの実行によって、開発のスピード

と精度が向上する一方、データ統合と SOA ガバナンスによって、情報とサービス・レベル契約の透明性

が得られます。Oracle SOA Suite 11g は、次世代のビジネス・アプリケーションを構築するための、完全

なベスト・オブ・ブリードの統合テクノロジー基盤となります。

Oracle Fusion Middleware を使用すれば、Oracle E-Business Suite の適用範囲が広がり、既存のサードパー

ティ・アプリケーションとの統合が可能になります。SOA Suite を使用すれば、複数の業務部門やパッ

ケージ・システムにまたがるビジネス・プロセスを自動化できます。サービス指向アーキテクチャ・プ

ロジェクトでは、複数のシステムを統合して、Oracle E-Business Suite その他のアプリケーションにまた

がるビジネス・プロセスを自動化できるので、先行投資も低く抑えられます。

Oracle SOA Suite は、お客様に必要なあらゆるパターンおよび方式の統合に対応した、業界唯一の単一ス

イート・ソリューションを提供します。そのため、異なるベンダーからさまざまな SOA 製品を購入する

必要はなくなり、付随するメンテナンス・コストやサポート・コストも不要になります。

Oracle BPM Suite は、システム主体のプロセス、人間主体のプロセス、ドキュメント主体のプロセスを 1

つのスイートでサポートする、単一ソリューションを提供します。

Eclipse、JDeveloper

設計

WSDL バインディング

Web サービス

E メール

組込みの統合サービス

コア BPEL エンジン

ユーザー・

タスク

J2EE アプリケーション・サーバー

(WebLogic、Oracle AS、JBoss、WebSphere)

デハイドレート

管理

JCA

JMS

BPEL Designer

BPEL

BPEL Console

Oracle DB

BPEL Server

XQuery XSLT

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

Oracle OA Suite と Oracle BPM Suite には、Oracle E-Business Suite との統合がパッケージ化されて付属して

おり、Oracle E-Business Suite との統合を構築するためのコストと、アプリケーションのパッチ・セット

適用やアップグレードの後も統合を維持するためのコストを大幅に低減します。

SOA に関連した主な Oracle E-Business Suite 統合オプションには、次のものがあります。

1. Oracle Application Server (SOA) Adapter for Oracle Applications を使用したカスタム統合

2. BPEL Process Manager を使用した、E-Business Suite の事前定義済みの SOA 統合

3. Application Integration Architecture パックを使用

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

オプション 1. Oracle Application Server (SOA) Adapter for Oracle Applications を使用したカスタム

統合

SOA Suite を使用して Oracle E-Business Suite リリース 12 とのカスタム統合を独自に開発したい場合は、

最新バージョン(10.1.3.5、11.1.1.1、またはそれ以上)の SOA Suite を実行します。

この場合、SOA Suite の E-Business Suite 向け SOA アダプタを使用します。この製品は、Oracle Fusion

Middleware Adapter for Oracle Applications とも呼ばれるもので、Oracle E-Business Suite に対する双方向、

マルチモーダルの包括的な同期/非同期接続を提供します。Oracle E-Business Suite のバージョンに基づい

たカスタム統合インタフェース・タイプの選択も含め、Oracle Applications のすべてのモジュールをサ

ポートしています。

Oracle Fusion Middleware Adapter for Oracle Applications には次の特長があります。

統合リポジトリを利用して、統合に関する正確なデータソースからの情報を提供します。

きわめて幅広い統合インタフェース・タイプをサポートしています。サポートされるタイプは、

PL/SQL API、ビジネス・イベント、オープン・インタフェース表、コンカレント・プログラム、

XML ゲートウェイ・インタフェース、e-Commerce ゲートウェイ・インタフェース、インタフェー

ス・ビューです。

アダプタ・メタデータを、J2CA 拡張を使用する WSDL ファイルとして生成します。

Oracle Applications と Oracle Fusion Middleware の間の安全に構成された接続に基づいて動作します(認

証には FND ユーザー名とパスワードのみを使用します)。

Oracle User Management の機能セキュリティを利用しサポートすることにより、Web サービスとして

公開された API にアクセスして実行し Oracle Applications を更新することを認証ユーザーにのみ許可

します。

アプリケーション・コンテキストを暗黙的に処理するため、同じものを明示的に起動する煩雑さがあ

りません。

アプリケーション・コンテキストの概念に基づいて複数言語および複数組織アクセス制御(MOAC)

の設定をサポートします。

Oracle Applications インタフェースの動的な参照とアダプタ・メタデータの構成に、JDeveloper ベース

の設計時ツールを使用します。設計時のタスクはウィザード方式になっており、直感的でわかりやす

く、ユーザーに優れた操作性を提供します。

Web サービス

サービス Bean

PL/SQL

Java クラス

XML ゲートウェイ

EDI メッセージ

オープン・インタ

フェース

ビジネス・イベント

統合リポジトリ

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

基礎となる JCA 標準に準拠したフレームワークを利用し、2 フェーズ・コミットを実装したグローバ

ル・トランザクション制御サポートを提供します。

設計時に同じアダプタ・インスタンスからの複数バージョンの Oracle Applications をサポートします。

オプション 2. 事前定義済みの E-Business Suite 12 BPEL ビジネス・プロセスを使用

E-Business Suite リリース 12 の 6 つの製品チームがそれぞれ独自の事前定義済み BPEL ビジネス・プロセ

スを開発しました。

1. Oracle Price Protection(DPP)

2. Complex Maintenance, Repair & Overhaul(CMRO/AHL)

3. Oracle Transportation Management(WMS、WSH、PO)

4. Supply Chain Trading Connector(CLN)

5. Advanced Supply Chain Planning(MSC)

6. Product Information Management(PIM/EGO)

これらの事前定義済み BPEL プロセスは、Oracle BPEL Process Manager 10g バージョン 10.1.3.5(Oracle

SOA Suite 10.1.3.5 に含まれる)と Oracle E-Business Suite リリース 12.1.1 以上に対して動作保証されてい

ます。

オプション 3. Applications Integration Architecture を使用

Oracle Application Integration Architecture (AIA) Foundation Pack では、標準に基づいた事前定義済みの統合

ソリューションを使用して、アプリケーションをまたがった Oracle E-Business Suite とのビジネス・プロ

セス統合を簡素化することができます。ビジネス・プロセスの迅速なデプロイを促進し、再利用と構成

JDeveloper

アダプタ・

ウィザード

ファイル/FTP

データベース

J2EE アプリケー

ション

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

のしやすさを高めるよう設計された AIA Foundation Pack は、Oracle E-Business Suite との SOA 統合を構築

する際の時間、労力、コストを大幅に削減します。

AIA Foundation Pack は、オラクル自身の SOA 導入経験によって実証済みの、次のコンポーネントで構成

されています。

リファレンス・プロセス・モデル - アプリケーションに依存しないプロセス・モデルを文書化した

もので、ロール、タスク、アクティビティのレベルからシステム・レベルまでのビジネス・プロセ

ス・マッピングを推進するうえで設計図の役割を果します。

エンタープライズ・ビジネス・オブジェクトとエンタープライズ・ビジネス・サービス - アプリ

ケーション全体の共通言語の基盤となる、標準ベースの再利用可能な構成要素です。

SOA ガバナンスおよびライフサイクル管理ツール - 設計時から実行時までの統合の管理、維持、最

適化に役立つ、ビジネス・プロセスの変更管理ツールです。

事前定義済みのリファレンス・アーキテクチャと手法 - 実績あるサービス指向アーキテクチャ

(SOA)を実装するためのオラクルの手法を文書化したものです。

リファレンス・プロセス・モデル

AIA Foundation Pack には、ビジネス・アナリストの視点とテクニカル・アナリストの視点を組み合わせ

て、ビジネスとシステム両面のプロセスへの視点を提供する、一連のリファレンス・プロセス・モデル

が用意されています。これらの概念的プロセス・モデルは、ベスト・プラクティスの定義に基づいてお

り、Oracle E-Business Suite、PeopleSoft、JD Edwards、Siebel CRM などの Oracle アプリケーションに対応

するだけでなく、理解しやすく不備のないものとするために信頼できる外部の指針にも準拠しています。

AIA のリファレンス・プロセス・モデルは、Oracle AIA Foundation Pack のプロジェクト・ライフサイク

ル・ワークベンチと Oracle Enterprise Repository(OER)内のアーティファクトに最も低い分解レベルで

リンクされています。そのため、プロセスのさまざまなレベルにドリルダウンして、統合レイヤーで

BSR アーティファクトを関連付けることができます。

エンタープライズ・ビジネス・オブジェクトとエンタープライズ・ビジネス・サービス

アプリケーションの相互運用性における最も一般的な課題の 1 つは、各種アプリケーション間のビジネ

ス・セマンティクスに一貫性がないことです。AIA はこの課題を解決するために、Oracle アプリケー

ションかどうかを問わずあらゆるアプリケーションの共通言語の基盤となる、標準ベースのエンタープ

ライズ・ビジネス・オブジェクト(EBO)とエンタープライズ・ビジネス・サービス(EBS)を提供し

ます。

EBO は、Oracle E-Business Suite とオラクルのアプリケーション・ポートフォリオ全体に加えて、業界標

準にも対応した、受注、発注、品目、請求などのビジネス・データの定義です。

SOA ガバナンスおよびライフサイクル管理ツール

AIA Foundation Pack には、Oracle E-Business Suite の統合ライフサイクルを管理、統制するためのツー

ル・セットが用意されています。AIA Foundation Pack 付属のツール・セットに含まれるのは、SOA ガバ

ナンスのためのプロジェクト・ライフサイクル・ワークベンチと Oracle Enterprise Repository(OER)、

テストのためのコンポジット・アプリケーション検証システム(CAVS)、問題解決の時間を短縮する共

通エラー処理フレームワークです。これらのツールが開発サイクルを迅速化します。

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

AIA Foundation Pack のエラー処理フレームワークは、統合レイヤー全体のエラーを管理するための事前

定義済みソリューションを提供します。エラー処理フレームワークを使用すると、正しいアプリケー

ションと適切なアプリケーション・ユーザーにエラーを戻すことができます。その結果、例外を迅速に

解決してシステム停止時間を短縮するとともに、グローバル市場での企業競争に必要な、より厳しい

サービス・レベル契約にも対応できるようになります。

リファレンス・アーキテクチャ

Oracle Application Integration Architecture Foundation Pack は、文書化されたベスト・プラクティスと設計パ

ターン、テンプレートからなるリファレンス・アーキテクチャを備え、サービス指向アーキテクチャに

よる Oracle E-Business Suite の統合の構築を支援します。

AIA Foundation Pack のリファレンス・アーキテクチャは、Concepts and Technologies Guide、Business

Process Guide、Enterprise Object Library Guide、Integration Developer’s Guide で構成されています。これら

のガイドでは、Application Integration Architecture の手法の概略を示すとともに、企業のビジネス・プロ

セス、エンタープライズ・ビジネス・オブジェクト、エンタープライズ・ビジネス・サービスを Oracle

E-Business Suite との統合で拡張する方法について説明します。

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

Oracle JDeveloperによるE-Business Suiteの拡張

Oracle JDeveloper は、Java ベースの SOA アプリケーションとユーザー・インタフェースの開発を簡素化

する、無償の統合開発環境です。Oracle E-Business Suite の開発者が Oracle E-Business Suite の拡張機能の

開発に使用するのと同じ JDeveloper ツールを、お客様、パートナー、システム・インテグレータも使用

できます。E-Business Suite の拡張機能は以前から、E-Business Suite の基盤テクノロジー・スタックであ

る Oracle Forms または Oracle Applications Framework(OAF)を利用しています。そのため、インストー

ルされている他の E-Business Suite 製品と完全に互換性があります。

開発した拡張機能を E-Business Suite と緊密に統合したい場合は、E-Business Suite Oracle Applications

Framework(OAF)リリース 12 のテクノロジー・スタックを使用してください。これには、JDeveloper

10g と ADF BC の使用も含まれます。

E-Business Suite R12 の OAF テクノロジー・スタック

Oracle JDeveloper は、OA Extension(Oracle Applications 設計時拡張)とともに OA Framework の統合開発

環境を構成しています。OA Extension には、使いやすいウィザード、階層形式のナビゲータ、プロパ

ティ・シートなどの機能が用意されています。これらの機能を使用すれば、開発者は E-Business Suite の

メタデータをアプリケーションの宣言型ビジネス・ロジックやユーザー・インタフェースに埋め込むこ

とができます。JDeveloper は、UML モデラー、コード・コーチ、統合デバッガ、ローカル・テスト環境、

ドキュメンテーション・ジェネレータなど、さまざまな生産性ツールを提供します。

OA Extension ソフトウェアには、開発者ガイド、Javadoc、オンライン・ヘルプ、サンプル・ライブラリ、

豊富なチュートリアルなど、ドキュメントや学習支援ツールが数多く付属しています。JDeveloper OA

Extension の設計時ツールには次のものがあります。

ビジネス・ロジックのモデリングと生成に使用する UML ツール

クライアントのユーザー・インタフェースを設計するためのガイド付きユーザー・インタフェース

(将来のリリースでビジュアル・エディタも提供予定)

コントローラ・クラスのコード生成

OAF ビュー

UIX

ポートレット

WSRP、JSR-168

OAF コントローラ

OAF モデル

BC4J

Web

サービス

AOL と

SSO

サービス

ビュー

コントローラ

モデルと

ビジネス・

サービス

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

E-Business Suite のセキュリティ・モデルを利用して、E-Business Suite との統合が可能な ADF アプリケー

ションを開発することができます。このような拡張機能の場合、開発者は E-Business Suite との SOA

ベースの統合とともに Oracle ADF 11g を使用できます。

ADF は、汎用アプリケーション開発を目指す包括的な model-view-controller テクノロジー・スタックです。

ADF スタックを使用すると、UI やビジネス・サービスのテクノロジーを複数の選択肢の中から選ぶこと

ができます。ADF スタックは主に、ADF Faces(業界標準の JSF テクノロジーに基づく)、ADFm(m は

モデルを表す - JSR-227 を実装したデータ・コントロール・レイヤー)、ADFbc(bc はビジネス・コン

ポーネントを表す - 旧 BC4J)で構成されています。ADF デザイン・タイムも Oracle JDeveloper に統合

されています。

Oracle ADF と Oracle JDeveloper 11g は、新規アプリケーション開発のための生産性に優れた開発環境を

提供します。これらのツールは、Fusion 世代のアプリケーションに使用される開発フレームワークを構

成しています。

ビュー

コント

ローラ

モデル

(JSR 227)

ビジネス・

サービス

ADF

バインディング モバイル・

バインディング

ポートレット・

バインディング

ADF データ・コントロール

Java

クラス

ADF

ビジネス・

コンポーネント

Web

サービス

ポートレット

JSR 168 -

WSRP

ユーザー・ インタフェース

ADF Faces コンポーネント

モバイル UI

ビジネス・サービス

ADF ビジネス・コンポーネント

Web サービス

Java クラス

リレーショナル・データ

レガシー・データ

データ・バインディング

XML データ

XML、CSV

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

広く普及したビジネス・インテリジェンスと戦略的意志決定支援

オラクルの BI ソリューションは、Fusion Middleware スタックに対してホットプラガブルな、スケーラビ

リティの高い BI 基盤を構成しています。この統合プラットフォームとパッケージ化された Oracle

Business Intelligence Applications を使用すれば、すべてのユーザーがビジネスを完全に把握できます。こ

れらのツールでは、個々のロールに応じて運用実績、プロセス、顧客に関する洞察が得られます。

パッケージ化された BI Applications には、Oracle E-Business Suite や他の Applications Unlimited 製品の中で

基礎となるトランザクション情報にドリルダウンしたり、横断的にアクセスしたりできるダッシュボー

ドとレポートが用意されています。こうした組込みの BI 機能により、Oracle E-Business Suite を含む複数

のデータソースにまたがったビジネス分析の質と精度が向上するとともに、情報を必要とする人々への

情報配信も迅速化されます。事前構成済みのビジネス・インテリジェンス・アプリケーションは、経営

トップから製造、営業、人事といった個々の業務部門にいたるまで、ビジネス上の意志決定の質と適時

性を高めます。

Oracle Business Intelligence スイート

Oracle Business Intelligence 製品スイートは、リレーショナル分析、R-OLAP 分析、M-OLAP 分析のための

単一ソリューションを提供する業界唯一の製品です。分析ニーズを解決するために複数のベンダーから

テクノロジーのライセンスを取得する必要がないため、購買を一本化してコストを抑えることができま

す。

Oracle Business Intelligence テクノロジー・スイートは、セルフサービス方式の強力な分析機能とレポート

作成機能を備えているため、レポート作成担当者やアナリストの削減、あるいはそうした職務の撤廃が

可能になります。このスイートは、本稼働中のレポート作成と公開のニーズを満たし、きわめて精度の

高いレポートを提供します。Web に完全に対応したユーザー・インタフェースを介して、強力な非定型

分析を実行できます。直感的なダッシュボードとガイド付きの分析機能が、洞察の獲得からアクション

の実行まで経営陣を導きます。

レポート作成と公開

非定型分析 対話型 ダッシュ ボード

Essbase デスク トップ・

ガジェット

事前対応型の検出と

アラート

オフライン および

モバイル分析

MS Office および Outlook

の統合

共通エンタープライズ情報モデル

統合されたセキュリティ、ユーザー管理、パーソナライゼーション

多次元計算と統合エンジン

インテリジェントなリクエスト生成と最適化されたデータ・アクセス・サービス

OLTP およびODS システム

データウェアハウス データマート

SAP、Oracle PeopleSoft、Siebel、JDE、カスタム・

アプリケーション

ファイル Excel XML

ビジネス・プロセス

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

Oracle Business Intelligence テクノロジー・スイートでは、共通エンタープライズ情報モデルにより、すべ

てのソースとターゲットで分析のセマンティック定義の一貫性を確保できます。Oracle Business

Intelligence テクノロジー・スイートは競合製品よりスケーラビリティに優れているため、サーバーの

ハードウェア要件の点でも勝っています。

E-Business Suite の新しいリッチ UI コンテナ・オブジェクトを使用すると、開発者は分析用のコンテンツ

を OBIEE から直接 E-Business Suite 画面に埋め込んで、既存の OA Framework ページの機能を拡張するこ

とができます。

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

Oracle Business Intelligence Applications

Oracle Business Intelligence Applications は、組織全体の活動に関して事実に基づいたタイムリーな洞察を

提供する、事前定義済みの完全な BI ソリューションです。関連データを収集し、ビジネス・ユーザーに

最も適したメトリックやフォーマットに集約します。データは複数のシステムから引き出されるため、

視野が狭められず、部門を横断した分析が可能になります。経営陣から最前線の従業員にいたるまで、

誰もが状況に応じた総合的な洞察の中から自分に関係のある実用的な情報をパーソナライズされた形で

得ることができます。Oracle Business Intelligence Applications は、柔軟性と拡張性を高め、標準化を可能

にすると同時に、リスクと総保有コストを軽減します。

Oracle BI Applications は、既存のバージョンの Oracle E-Business Suite に対して動作するため、コスト削減

にも貢献します。昨今の厳しい経済情勢のもとでは、新しい E-Business Suite への大がかりなアップグ

レードを正当化するのが困難であることをオラクルは認識しています。そのため、BI Applications は、あ

らゆる主要パッケージ・ソリューションの全現行バージョンに対して動作するよう設計しました。

Oracle Business Intelligence Applications は、データウェアハウスの構築が不要なパッケージ型の分析ソ

リューション、ソースからの ETL ロジック、ベスト・プラクティス・ダッシュボードを提供します。従

来の分析ソリューションは、1 つのアプリケーション・ソースに対して動作するだけで、難解な固有の

テクノロジーを基盤としており、独自の情報ソースを追加したくてもカスタマイズや拡張はきわめて困

難でした。Oracle BI Applications はこれとは異なり、拡張やカスタマイズを自由に行えるため、実装とメ

ンテナンスのコストが抑えられます。

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

アプリケーション中心のアイデンティティ管理

セキュリティと管理の間接費を大幅に削減し、機密性の高いビジネス情報を保護する Oracle Identity

Management ソリューションは、ユーザーのプロビジョニングとプロビジョニング解除を自動化するとと

もに、情報のセキュリティとユーザーの生産性を高めるシングル・サインオン機能を提供します。アプ

リケーションを中心に据えた独自の手法により、コンプライアンスや e-Discovery の活動のスピード、従

業員の生産性、ビジネス・リスク軽減の点で著しい向上が実現します。Oracle Identity Management 11g は、

オラクルのサービス指向セキュリティ戦略の基盤となる、完全に統合されたスイートです。

Oracle Identity Management を使用すると、ユーザーの自動アクセスが必要とされる多種多様なエンタープ

ライズ・アプリケーションと物理システムでのユーザー・アカウントのプロビジョニングに伴う運用コ

ストを削減できます。その結果、いくつかの面でコスト削減が可能になります。

新しいアプリケーションやシステムが追加されるたびに、ユーザーのプロビジョニングを手動で行う

コストが不要になります。

従業員のロールの変更や別の組織への異動のたびに、ユーザーのプロビジョニングを手動で解除して

やり直すコストが不要になります。

単一のアイデンティティ管理システムを参照するだけで、どのユーザーにどのシステムへのアクセス

権があるかを簡単に確認できるため、セキュリティ監査のコストが大幅に低減します。

Oracle Identity Management には、Oracle E-Business Suite との統合がパッケージ化されて付属しており、

Oracle E-Business Suite との統合をデプロイするためのコストと、アプリケーションのパッチ・セット適

用やアップグレードの後も統合を維持するためのコストを低減します。

アイデンティティ管理 アクセス管理 ディレクトリ・サービス

アイデンティティおよびアクセス・ガバナンス

運用面の管理しやすさ

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

Oracle Access Management を使用すると、ユーザーのシングル・サインオンが可能になり、パスワー

ド管理を行うヘルプ・デスク担当者の配置に伴うコスト(ユーザー名とパスワードの再設定コストを含

む)を削減できます。

Oracle Access Manager は、シングル・サインオン認証のサポート、Oracle Identity Federation や Oracle

Adaptive Access Manager といった他のアイデンティティ管理製品との統合など、包括的な認証機能および

認可機能を提供します。

これまで、Oracle E-Business Suite は Oracle Application Server Single Sign-On を通じてシングル・サインオ

ン機能をサポートしていただけでした。Oracle Access Manager との統合は可能でしたが、仲介役として

Oracle Single Sign-On Server が必要であり、Oracle Access Manager の全機能を利用することはできません

でした。

Oracle E-Business Suite AccessGate を使用すれば、このようなことはなくなります。E-Business Suite

AccessGate は、独立したアプリケーション・サーバーに常駐する Java EE アプリケーションであり、E-

Business Suite と Oracle Access Manager との直接統合を実現します。

この直接統合により、Oracle Access Manager の認証機能をすべて利用することも可能になります。

Oracle Identity Manager は、エンタープライズ IT リソース内でのユーザーのアクセス権限を自動的

に管理する、エンタープライズ・アイデンティティ管理システムです。Oracle Identity Manager を使用

すれば、セキュリティ管理者は企業の全リソースでユーザーのアクセス権限を管理できます。このア

クセス権限の管理は、アクセス権限の最初の作成からビジネス要件の変化への動的な適応まで、アイ

デンティティ管理のライフサイクル全体を通して可能です。

AccessGate を

使用するよう構成

E-Business Suite

インスタンス

AccessGate を

OAM で保護

Oracle E-Business

Suite

Web Server+ WebGate

Oracle E-Business Suite

AccessGate

Oracle Access

Manager

Oracle Internet

Directory

Oracle Database

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

Oracle Identity Manager には、Oracle E-Business Suite との直接統合のための Connector Pack が用意されてい

ます。EBS の統合は、2 つのコネクタの形式で提供されます。

Oracle Identity Manager Connector for EBS Employee Reconciliation

Oracle Identity Manager Connector for E-Business Suite User Management

Oracle Identity Manager Connector for EBS Employee Reconciliation は、アイデンティティ(トラステッ

ド・ソース)・リコンシリエーションと呼ばれるプロセスを使用して、E-Business Suite Human

Resources ストアから従業員レコードを取り出し、OIM 内にアイデンティティを作成します。

EBS Employee Reconciliation Connector は 、 E-Business Suite Human Resources ス ト ア

(PER_ALL_PEOPLE_F HR 表で表される)を Oracle Identity Manager ユーザー・アイデンティティ・

データの信頼できるソースとして機能させることができます。これは、コネクタのアイデンティティ

(トラステッド・ソース)・リコンシリエーション機能によって実現されます。コネクタの主な機能

は次のとおりです。

プラガブルな問合せ手法を用いて EBS HR の追加カスタム属性や標準属性をリコンサイルできます。

これらの属性は、OIM プロビジョニング、アテステーション、レポート作成、委任管理などの機

能を実行する際に使用されます。

入社、職務の変更、異動、退職など、個人の主要なライフサイクル・イベントをすべて検出しま

す。

個人や職務に関する変更を将来の日付で指定できます。この機能を使用した場合、その時点で有

効な変更はただちにリコンサイルされるのに対し、将来の日付が指定された変更は後日(変更が

有効になったときに)リコンサイルされます。

Oracle Identity Manager Connector for E-Business Suite User Management は、E-Business Suite

の FND_USER アカウント、およびその UMX ロールと職責の割当てのプロビジョニングとリコンシ

リエーションを実行します。加えて、HR Foundation の個人と TCA Foundation の個人のパーティ・レ

コードを管理する機能もあります。これにより、OIM は、これらの個人レコードを FND_USER のセ

キュリティ・アカウントとともに管理することが求められる EBS デプロイメントへのプロビジョニ

ングを行うことができます。プロビジョニングとリコンシリエーションの処理は、コネクタの LDAP

リソース・ プロ

ファイル

OIM ユーザー

アカウント・リコンシリエーション

アカウント・ プロビジョニング

アイデンティティ・ リコンシリエーション

FND_USERアカウント・ レコード

個人の HR レコード

アカウント・レコードを 個人のレコードにリンク

OIM リソース

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

GUID プロビジョニング機能によって、Oracle Single Sign-On に対応している E-Business Suite 環境に対

して実行することもできます。このコネクタは、Oracle Application Access Controls Governor

(OAACG)でロールや職責の権限を予防的にシミュレーションすることで、職務分掌(SoD)違反の

有無を検証するよう、あらかじめ構成されています。OAACG は、E-Business Suite の SoD ポリシー管

理機能を標準で備えた、オラクルの GRC 製品です。

Oracle Internet Directory(OID)は、メタディレクトリ機能を備えた、LDAP v3 準拠のディレクト

リです。業界をリードする Oracle Database を基盤とし、Oracle Fusion Middleware および Oracle

Applications と完全に統合されています。Oracle Internet Directory は、汎用ディレクトリとして今日の

エンタープライズ・ディレクトリ・ストレージ要件に応える機能を提供する、唯一のディレクトリ・

サービスです。

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

エンタープライズ・ポータルとチーム・コラボレーション

Oracle Fusion Middleware の Enterprise 2.0 ポータル・ソリューションとコンテンツ管理ソリューションは、

人、プロセス、情報、アプリケーションを豊富な機能で相互に結びつけ、生産性向上とコスト削減を実

現します。オラクルでは、お客様の目的がポータルの統合であれ、ソーシャル・ネットワーキング・テ

クノロジーの導入による生産性向上であれ、紙ベースのプロセスの「グリーン化」であれ、選択と革新、

そして優れた情報に基づく包括的な戦略を用意しています。Oracle WebCenter Suite 11g は、エンタープラ

イズ・ポータルやソーシャル・アプリケーション、コンポジット・アプリケーション、インターネット

およびエクストラネットの Web サイトを構築するための完全かつオープンなエンタープライズ・ポータ

ル・プラットフォームです。

Oracle WebCenter Suite には、Oracle E-Business Suite との統合がパッケージ化されて付属しており、

Oracle E-Business Suite システムから情報を取得してエンタープライズ・ポータルに公開するためのコス

トを大幅に低減します。

Oracle WebCenter Suite を使用すると、中央でホスティングされた共有サービス型のポータル・インフラ

を提供できます。このポータル・インフラを多くのさまざまな部門が共有して、独自の部門別プライ

ベート・ポータルを構築、維持、カスタマイズできるので、ハードウェアやネットワーク・アドレス、

ドキュメント・リポジトリ、ファイル・サーバーなどが増えることもなくなり、コスト削減が実現しま

す。

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

Oracle WebCenter Suite は、通常必要なあらゆるパターンおよび方式のポータルに対応したポータル・ソ

リューションを提供する業界唯一の製品スイートであるため、組織のコスト削減に貢献します。

情報システムやアプリケーションへの単一アクセス・ポイントとなるイントラネット・ポータル

顧客や仕入先との B2B および B2C インタラクションを目的とするコミュニティ指向のポータル

企業サイト用のエクストラネット・ポータル

限られた標準機能だけを提供し、製品スイート自体のコンポーネント間の統合も制限されている他のピ

ンポイントの製品ソリューションとは異なり、Oracle WebCenter Suite は豊富な標準機能とあらかじめ統

合されたソフトウェアを備えています。そのため、実装とメンテナンスのコストが大幅に低減します。

Oracle WebCenter の Oracle Composer を使用すると、ユーザーやサイト管理者はポータルの動作やルッ

ク・アンド・フィールをユーザー要件に合わせてパーソナライズすると同時に、将来のアップグレード

の影響を回避することができます。Oracle WebCenter は、カスタマイズ、パーソナライズが可能なソー

シャル・コンピューティング・サービスを配信できるようにすることで、エンタープライズ・アプリ

ケーションにおける SOA の実績を踏襲した適応性の高いサービス・モデルを提供します。Oracle

WebCenter はオラクルの Enterprise Business Dictionary との直接統合の機能を備え、アプリケーション、コ

ンテンツおよびリッチ・メディア、ビジネス・プロセス、ビジネス・インテリジェンスとのパッケージ

化された統合をロール別に提供して、ユーザーがこれらの重要なリソースをスピーディーに認識できる

ようにします。Oracle WebCenter のツールとサービスをこのように統合することで、エンドユーザーや

IT 部門は次世代のコラボレーション型アプリケーションやポータルを構築できるようになります。

エンタープライズ・ポータルに Oracle E-Business Suite の機能へのリンクやブックマークを組み込めば、

開発と維持にコストがかかるだけでなく情報がなかなか見つからない原因でもある何百ものプライベー

ト Web サイトやドメイン名、部門別システムの維持管理が不要になり、大幅なコスト削減につながりま

す。Oracle E-Business Suite リリース 12 には、JSR-168 と WSRP 1.0 に準拠した次のポートレットが用意

されています。これらは、Oracle WebCenter で構築したエンタープライズ・ポータルへの組込みが可能で

す。

Applications Navigator

Applications Favorites

Applications Worklist

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

エンタープライズ・コンテンツ管理

Oracle E-Business Suite Financials

財務プロセスは、その性質上、分散していることがほとんどで、多くの承認を必要とします。また、大

量のドキュメントが発生しますが、それを効率的に管理するのは容易ではありません。コストの削減と

効率性の向上を図る場合、買掛管理(AP)や経費精算管理(T&E)といった紙ベースの処理の多いプロ

セスから始めるのが一番です。Oracle Fusion Middleware のコンテンツ管理ソリューションには、Oracle

E-Business Suite Adapter 製品が含まれています。これは、Oracle Imaging and Process Management(I/PM)

を E-Business Suite Financials と統合するもので、ドキュメント・キャプチャおよびイメージング・テクノ

ロジーを Oracle Fusion Middleware の BPEL ワークフローおよび BAM プロセス監視と組み合わせて、プ

ロセス自動化を最適化します。その結果、財務部門はコストとサイクルタイムを劇的に削減しながら、

プロセスの可視性とコンプライアンス対応を向上させることができます。

Oracle E-Business Suite Financials をすでに導入している組織なら、調達から支払までの業務における主な

問題点(未払負債や予想されるキャッシュフロー要件を早期に把握する、早期支払割引を確実に受ける

など)を自動化することで実現可能なメリットを理解しているでしょう。しかし、紙の処理がプロセス

の中心を占めるかぎり、プロセスの完全な最適化は達成できません。また、Oracle E-Business Suite

Financials のようなシステムでは、電子イメージが業務の中で効率的に統合されていません。紙への依存

を続ければ、Oracle E-Business Suite Financials を利用するお客様の収益に次のような悪影響が及ぶ可能性

があります。

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

保管および輸送のコスト:多くのファイル・キャビネットや部屋が、保管している紙の請求書、発注

書、経費精算書で一杯になり、生産的な目的で利用できたはずの不動産を占有してしまいます。紙の

請求書や領収書を地方のオフィスから中央の 1 箇所へ送付したり、同じ建物や敷地にいる人々の間で

やり取りするために、時間とコストが無駄になります。

部門の生産性:紙の請求書や経費精算書の処理中、書類が承認チェーンを進む途中でかなりの時間が

失われます。データを財務管理システムに入力できない、発注書番号が抜けているなどの処理例外が

発生すると、書類をしかるべき担当者に届けて処理例外に正しく対処してもらうまでに何日も経って

しまい、仕入先から最大限の割引を受けられない恐れが出てきます。

コンプライアンスと監査:保管している紙の請求書や経費精算書は、一度ファイリングしてしまうと、

担当部門が企業監査の対象となった場合に、探し出すのに非常に時間がかかることが多いものです。

財務書類に対して必要な統制が行えず、破棄が可能になるまでの所定の期間でさえ保存しておくこと

ができないのは珍しいことではありません。

Oracle Content Management は、これらの問題を解決するために、ドキュメント・プロセスを自動化し、

ドキュメントの電子的キャプチャによってプロセス全体から紙を排除することで、Oracle E-Business Suite

Financials を補完します。キャプチャされたドキュメントはイメージに変換され、BPEL ベースのワーク

フローに添付されて、ライフサイクルを通して効率的に管理されます。財務部門は、ドキュメント・

キャプチャ、イメージング、ワークフローを使用して、調達から支払までの業務の中で最も時間のかか

る単調な作業を自動化することにより、業務処理を迅速化できます。

買掛管理処理のエンド・ツー・エンドの自動化 - 受領から支払まで:

E-Business Suite のお客様にエンド・ツー・エンドのプロセス自動化を提供し、財務、コンテンツ管理、

ワークフローの各システムをシングル・ベンダーのソリューションとしてすべて統合できるのはオラク

ルだけです。つまり、すべての要素が連携して機能するよう設計されたソリューションからお客様がメ

リットを得られるだけでなく、このソリューションは柔軟性に優れており、お客様それぞれのニーズに

合わせて簡単に構成することもできます。これは、調達から支払までのプロセスが組織によって異なる

ためです。

統合された柔軟なドキュメント・キャプチャであらゆるレベルの自動化に対応:

Oracle E-Business Suite のお客様は、Oracle Document Capture、I/PM、BPEL のワークフローを使用して、

調達から支払までの業務の中で最も時間のかかる単調な作業を自動化することにより、業務処理を迅速

化できます。財務業務全体を通して管理する必要のあるドキュメントのスキャンや索引付けについては、

組織の規模や地理的範囲、処理量がさまざまであることを考えると、画一的な方法ではうまくいきませ

ん。そこでオラクルは、幅広いキャプチャ・ソリューションを提供し、どのレベルの自動化を達成した

いかをお客様が選択できるようにしています。すべてのドキュメントを中央の 1 箇所で Oracle Document

Capture を使用してスキャンしてから、買掛管理担当者に転送し、地域や優先順位の分類に従って処理す

ることができます。補完的なソリューションである Oracle Distributed Document Capture を使用すれば、企

キャプチャ 格納 アクセス ワークフローと

監視

承認

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

業や組織への入り口となる遠隔地のオフィスでドキュメントをスキャンし、オフィス間での書類の送付

に伴う時間とコストを削減することも可能です。

最高レベルの自動化を実現するなら、Oracle Forms Recognition 製品付属の光学式文字認識(OCR)と高

付加価値ドキュメント認識(IDR)のテクノロジーを利用して、イメージから必要なデータをすべて抽

出し索引付けすることができます。これにより、後でイメージを参照しながら手作業で入力する必要が

なくなります。Oracle Fusion Middleware ファミリーの Oracle Document Capture、Oracle Forms Recognition、

Oracle I/PM を組み合わせて Oracle E-Business Suite Financials と併用することで、買掛管理プロセスの最高

レベルの自動化が可能になります。

完全なドキュメント・ライフサイクル管理 - キャプチャから破棄まで:

請求書、発注書、経費領収書、その他のドキュメントをキャプチャし、I/PM にアーカイブした後は、イ

メージ処理されたコンテンツがライフサイクルを通してシステムで管理されます。エンタープライズク

ラスのコンテンツ・リポジトリである Oracle Content Management には、何十億ものイメージ処理された

ドキュメントを格納することが可能です。したがって、お客様の処理量やイメージ対応の Oracle E-

Business Suite モジュールの数に関係なく、Oracle Content Management を必要に応じて拡張できます。ま

た、イメージ処理されたコンテンツにポリシーを添付して、コンテンツが破棄可能になるまでどれだけ

の期間保存するのか、誰が閲覧する権限をもつのかなどを規定することができ、社内の保存およびセ

キュリティの要件を満たすのにも役立ちます。Oracle Universal Records Management 製品は、Oracle E-

Business Suite Financials 関連のドキュメントに関して、法規制上のコンプライアンス要件を満たさなけれ

ばならない企業を支援します。

Oracle E-Business Suite からドキュメントに直接アクセスし、データの入力と検索を高速化:

Oracle E-Business Suite のお客様は、データ入

力や検索などの作業に費やす時間を大幅に短

縮して、部門のリソースを有効に活用し、収

益の増加につなげることができます。Oracle

Content Management は、イメージ処理されたド

キュメントを E-Business Suite インタフェース

から直接閲覧できるようにすることで、ユー

ザーが使い慣れた操作環境を維持します。そ

れと同時に、イメージ処理されたドキュメン

トをすばやく呼び出す機能で操作環境を強化

し、イメージを参照しながらの請求書入力な

ど、労力を要する作業を迅速化します。I/PM

ビューアはイメージ注釈とマークアップの機

能を備えており、セキュリティ設定とロール

によって、改訂などの項目を適切な関係者し

か閲覧できないようにすることができます。データ入力はすべて Oracle E-Business Suite Financials の画面

で行うため、ユーザーは ERP システムのビジネス・ルールや検証を利用できます。

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

例外処理ワークフローとリアルタイムのプロセス可視性で買掛管理のサイクルタイムを短縮:

Oracle Content Management には、E-Business Suite のネイティブ機能を補完する(ただし重複はしない)強

力なサンプル BPEL ワークフローが用意されています。たとえば、請求書イメージを買掛管理担当者が

閲覧できるように自動的に転送する処理や、データ入力、例外処理などです。Oracle Content Management

の例外処理用サンプル BPEL ワークフローでは、請求書の処理例外を管理する必要がある場合などに貴

重なサイクルタイムを削減できます。このようなサンプル BPEL ワークフローは、自由にカスタマイズ

して組織の個々のプロセスに対応させることが可能です。リアルタイムのビジネス監視機能は、カスタ

マイズ可能な BAM ダッシュボード表示から利用できます。この機能を使用すると実行中のプロセスが

可視化されるので、ワークロードの監視やプロセスのボトルネックの特定が可能になり、継続的なプロ

セス改善が促進されます。

Oracle E-Business Suite Financials 内外からの承認が容易:

請求書や経費精算書を承認する準備ができたら、E-Business Suite ユーザーもその他の非 ERP ユーザーも、

確認が必要なイメージ処理されたドキュメントに Oracle Content Management を介してすばやく簡単にア

クセスすることができます。Oracle Fusion Middleware の BPEL プロセス管理システムから、URL の埋め

込まれた承認通知 E メールが送信されます。ユーザーは、この URL から対応するドキュメント・タスク

表示にすばやくアクセスし、イメージの確認や注釈の追加のほか、タスクの承認、却下、詳細情報のリ

クエストといった作業(すべて構成可能)を行うことができます。こうして承認チェーンに関与するす

べてのユーザーにシームレスなアクセスを提供することで、Oracle Content Management は請求書や経費

精算書、その他の買掛管理項目の支払準備が整うまでの時間を短縮します。

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

Oracle E-Business Suite Human Resources

人事(HR)管理の成功は、適切なプログラムと手順を導入して従業員の効率性を最大化できるかどうか

にかかっています。しかし、HR の取組みが紙中心であり続けるかぎり、人ではなく紙の管理に多大な時

間とコストがかかることは避けられません。Oracle Fusion Middleware のコンテンツ管理ソリューション

には、Oracle E-Business Suite Adapter 製品が含まれています。Oracle Content Management を使用すると、

個人レコードに関連付けられたドキュメントをキャプチャして、一元化された安全なドキュメント・リ

ポジトリに格納できるほか、適切な担当者へ自動的に転送して E-Business Suite システム内外からドキュ

メントを取り出すことも可能です。その結果、HR 部門ではドキュメント中心のプロセスにおける遅延や

非効率性を解消して時間とコストを削減するとともに、コンプライアンスと統制を強化することができ

ます。

キャプチャ、イメージングおよびドキュメント管理とワークフローによる HR プロセスの合理化:

多くの HR プロセスは紙が原因でスピードを欠いています。新入社員の採用や入社手続きから人事考課、

給付金の処理にいたるまで、紙の書類の管理に時間と労力が費やされるため、部門の生産性が低下する

と同時にコストが上昇します。E-Business Suite HR を使用すれば、たとえばファイル・キャビネットをあ

さることなく応募者の履歴書の電子コピーを簡単に見つけてアクセスすることができます。また、従業

員の E-Business Suite HR 個人レコードに添付されたすべてのドキュメントにオンラインでアクセスでき

るので、各種システムにアクセスして関連ドキュメントを探す必要がなくなります。

HR 従業員レコードの添付:Office ドキュメントや PDF、スキャンしたイメージなどの非構造化コンテ

ンツは、さまざまな HR プロセスをサポートするうえで不可欠です。Oracle E-Business Suite Adapter for

Oracle Content Management は、従業員が Oracle E-Business Suite HR レコードに関連付けられたコンテンツ

のアクセスや提供を行える、柔軟でスケーラビリティに優れたセキュアなソリューションを提供します。

このアダプタは、Oracle Content Management を Oracle E-Business Suite と統合して、エンタープライズク

ラスのコンテンツ管理インフラを実現します。これにより、あらゆる従業員関連ドキュメントの管理が

一元化されるとともに、ワークフローへのドキュメントの挿入が可能になり、プロセスの効率性が向上

します。Oracle Content Management 製品には、検索、セキュリティ、ワークフロー、メタデータ、リビ

ジョン管理、コンテンツ変換、ドキュメント・キャプチャなど、ありとあらゆるコンテンツ機能が用意

されています。これらを使用すれば、もともと紙ベースだった電子 HR ドキュメントのアップロード、

スキャン、処理、共有、配布を、Oracle E-Business Suite、ポータル、その他のアプリケーションを介して

効果的かつ効率的に行うことができます。

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

Oracle E-Business Suite Adapter を使用すると、E-Business Suite エンティティに添付されたコンテンツや関

連のコンテンツ管理サービスに、使い慣れた E-Business Suite 画面から直接アクセスできます。任意の

HR 関連ドキュメントを Oracle E-Business Suite 経由で Oracle Content Management にチェックインすること

が可能です。そのとき、ドキュメントは Web アクセス可能な形式(PDF や HTML など)に自動的に変

換されるため、オンラインでの閲覧や印刷の際にはドキュメントの作成に使用したアプリケーションは

必要ありません。また、さまざまなアプリケーション・インタフェースから簡単にアクセス、共有でき

るよう、ドキュメントには一意の URL が割り当てられます。

ロールベースの権限により、コンテンツの閲覧と変更ができるのは所定の関係者のみとなります。コン

テンツを変更する必要がある場合は、整合性を維持するために元のドキュメントをチェックアウトして

ロックし、編集が終わったら新しいリビジョンをチェックインすることができます。自動チェックアウ

ト、オープン、編集の操作を E-Business Suite インタフェースを介して元のアプリケーション機能の中で

行えるため、エンドユーザーはこのプロセスをさらに簡単に実行できるようになります。フル・リビ

ジョン・トラッキングの機能が用意されており、旧バージョンのコンテンツ項目のすべてにアクセス可

能です。組込みのコンテンツ中心型ワークフローにより、コメントや関連リビジョンの追跡も含めて、

ドキュメントの確認と承認のプロセスが管理されます。高度なコンテンツ検索機能では、リポジトリに

格納されたコンテンツを取り出せるように、メタデータと全文索引の両方が使用されます。

Oracle E-Business Suite エンティティに添付された機密性の高いドキュメントは、ドキュメント・タイプ、

その他のメタデータに基づき、Oracle Information Rights Management(IRM)ソリューションを介して、

特定のセキュリティ・コンテキストに自動的にシールすることができます。これにより、E-Business

Suite ユーザーがこうしたドキュメントをダウンロードして E メール、その他の手段で配布した場合でも、

セキュリティを確保できます。このようなシールされた機密ドキュメントの場合、E-Business Suite の

ユーザーは、あらかじめ IRM サーバーに対する認証を行わないと、ドキュメントの閲覧、編集、印刷な

どの権限を得ることができません。IRM のセキュリティを確保するため、シールされたドキュメントの

Web アクセス可能な表現は、変換プロセスの一環として自動的にシールされます。

幅広いドキュメント・キャプチャ機能:

Oracle Content Management には柔軟なキャプ

チャ・サービスが用意されており、E-Business

Suite のお客様は幅広いオプションの中から自社

の HR プロセスに最適なものを選択できます。

Oracle Document Capture を使用すると、履歴書や

給付金の申請書などの紙または Fax 送信された

書類を中央の 1 箇所でスキャンしてインポート

し、HR スタッフに転送して処理することがで

きます。

紙の書類をデジタル形式に変換して HR レコー

ドに添付ファイルとして直接リンクする作業を Oracle E-Business Suite HR のエンドユーザーに任せたい

場合のために、Oracle E-Business Suite Adapter for Oracle Content Management は Web ベースの Oracle

Distributed Document Capture と統合されており、ユーザーがどこにいようとその場で紙の書類をスキャン

して索引付けすることが可能です。スキャンしたコンテンツは、Oracle Content Management の一元的リ

ポジトリに格納され管理されている間、ユーザーの現行 E-Business Suite レコードに添付されます。これ

により、遠隔地のオフィスで実施された人事考課の書類を添付する場合のように、E-Business Suite の

ユーザーがその場でスキャンしたいというニーズを満たすことができます。この統合されたスキャン機

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

能は Oracle E-Business Suite HR インタフェース内から直接呼び出せるので、オフィス間での紙の書類の

送付に伴う時間とコストが削減されます。

Oracle Forms Recognition を使用すると、スキャンした伝票や書類からの情報の抽出を自動化して、高度

な自動化が求められる HR プロセスを推進することができます。

高い投資対効果を今すぐ実現 - 将来のコンテンツ管理ニーズに対応

Oracle E-Business Suite Adapter を Oracle Content

Management とともに使用すると、複数の部門のドキュメ

ント管理要件に合わせて拡張でき、何百万ものコンテン

ツ項目の格納が可能な、全社規模のインフラが実現しま

す。このインフラは、E-Business Suite のお客様による

Oracle Fusion Middleware プラットフォームの実装および

統合戦略の一部となります。

オラクルは、E-Business Suite のお客様にエンド・ツー・

エンドのビジネス・プロセス自動化ソリューションを提

供できる特異な立場にあります。このソリューションに

含まれる Oracle Content Management は、主要コンポーネントとしてキャプチャ、イメージングおよびド

キュメント管理とワークフローを備え、Oracle E-Business Suite ですでに提供されているネイティブ自動

化機能を強化します。お客様は、Oracle Forms Recognition などのテクノロジーで自社のシステムをさら

に自動化して、ビジネス・プロセスの完全な最適化を実現できる柔軟性を手に入れることになります。

こうしたメリットはすべて、オラクルによるシングル・ベンダー・ソリューションの価値とともに、1

つの統一プラットフォーム上で得ることができます。

Oracle Content Management は、Oracle Fusion Applications と Oracle Applications Unlimited の両方に含まれる、

非構造化情報を管理するための戦略的プラットフォームです。この Oracle Fusion Middleware コンテンツ

管理ソリューションを利用すれば、社内のインフラを将来にわたって Oracle Applications と同期させるこ

とができます。さらに、Oracle テクノロジー・スタックの幅が広がり、アプリケーションをさらに強化

できる柔軟性が得られます。たとえば、Oracle Identity Management を利用してアプリケーション間でユー

ザーの認証および認可ロールを統合したり、Oracle Database Secure Files 機能を利用してデータベースレ

ベルでのコンテンツの重複排除を自動化することが可能です。これにより、コンテンツが爆発的に増加

する環境のストレージ・コスト削減を実現できます。

Oracle Content Management と Oracle E-Business Suite の融合は、E-Business Suite 側のフットプリントを最

小限に抑えたモジュール型のアーキテクチャを通じて実現されます。これにより、継続的なメンテナン

スや将来のシステム・アップグレードの際の、多額のサービス・コストとカスタム統合のアップデート

が不要になります。また、一方のシステムを他方に影響を与えずにアップグレードする能力は損なわれ

ません。この統合を Oracle Fusion Middleware プラットフォームをベースに製品化されたサポート対象ソ

リューションとして提供することで、1 回かぎり、あるいはその場しのぎの統合はなくなり、アプリ

ケーションのメンテナンス・コスト、サポート・コストが最小化されます。

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

エンタープライズ管理

Oracle Enterprise Manager を使用すると、アプ

リケーションからディスクまでを網羅した独

自のシステム管理手法を通じて、アプリケー

ション環境における複雑さを軽減し、効率性

を高めることができます。Oracle Enterprise

Manager は、複数のアプリケーションを対象

とするさまざまな管理機能を兼ね備え、物理、

仮想、プライベートそれぞれのクラウド・コ

ンピューティング環境のインフラをサポート

する、市場でただ 1 つのソリューションです。

Oracle Enterprise Manager は、高いレベルのパ

フォーマンスと可用性の実現、そしてアプリ

ケーションとその基盤となるインフラの管理

コスト削減を支援する、包括的な統合管理ソ

リューションを提供します。また、企業に求

められるアプリケーションのパフォーマンス

と可用性を実現し、管理業務の生産性を向上させ、リソースをより効果的に利用し、運用コストを低減

するのに役立つツールを備えています。

Application Management Pack(AMP)と and Application Change Management Pack(ACMP)は、Oracle E-

Business Suite コンポーネントとシステムに加えられた変更の監視および管理ができるように Oracle

Enterprise Manager Grid Control 10g を拡張します。

Oracle Application Management Pack for Oracle E-Business Suite は、システム管理者が E-

Business Suite サーバーのデプロイ、構成、監視、メンテナンスをすべて Web ベースの単一コンソー

ルから実行できるようにする管理ユーティリティ・セットです。E-Business Suite サーバーの管理に必

要な労力を劇的に軽減すると同時に、総保有コスト全体を削減します。

Application Change Management Pack for Oracle E-Business Suite は、Oracle E-Business Suite に

加えられた変更を監視、管理するための機能を備えています。複数の Oracle E-Business Suite システム

にわたって変更(機能面、技術面の両方)を監視し調整するための一元的なビューを提供します。

Oracle E-Business

Suite の各種パック

検出 監視 クロー

ニング

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

Application Management Pack for Oracle E-Business Suite の機能

高度な検出:Real Application Clusters(RAC)などの高度なトポロジを実行している E-Business Suite

システムの監視と管理が可能です。

EBS の管理:E-Business Suite のコンポーネントを個別に、あるいは E-Business Suite 全体を起動また

は停止できるユーザー・インタフェースが用意されています。

Oracle E-Business Suite リリース 12 のホット・クローニング:Oracle E-Business Suite リリース 12

システムのホット・モードでのクローニングが自動化されるので、データベースの停止が不要になり

ます。

Oracle E-Business Suite Release 12 の RAC クローニング:Real Application Clusters を実行してい

る Oracle E-Business Suite リリース 12 データベースを別の RAC 環境またはシングルノード(非

RAC)環境にクローニングできます。

Smart Clone:Enterprise Manager Grid Control を基盤とする次世代のホット・クローニング・テクノロ

ジーです。管理者が独自のカスタム・データベース・クローニング手法を AMP のクローニング・

ルーチンに組み込むことのできる柔軟性を提供します。Smart Clone は、Real Application Clusters

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

(RAC)と共有 APPL_TOP にデプロイされたシングルノードまたはマルチノードの Oracle E-Business

Suite 11.5.10 CU2 システムのクローニングをサポートしています。サポートされる主なクローニン

グ・シナリオには、RAC から RAC へ、RAC から非 RAC へ、スケール・ダウン(マルチノードから

シングルノードへ)などがあります。

コンカレント処理ダッシュボード:管理者は、Application Management Pack リリース 3.1 を使用して

コンカレント・マネージャとコンカレント・プログラムの監視と管理ができるようになりました。こ

の新しいダッシュボードには、コンカレント・マネージャによるコンカレント要求の処理効率が表示

されます。特定のコンカレント・マネージャやコンカレント・プログラムの監視リストの作成が可能

です。

エンド・ツー・エンドのトレース:管理者は、Oracle E-Business Suite のデータベース負荷を

Application Management Pack 3.1 から分析できます。アプリケーションの Web ユーザー・セッション

をデータベース・セッションまでトレースすることが可能です。上位のデータベース・セッションを

個々のアプリケーション・ユーザーまでさかのぼってトレースすることもできます。

Application Change Management Pack for Oracle E-Business Suite の機能

Application Change Management Pack は、複数の E-Business Suite インスタンスへの更新を自動化する新し

いツールを備えている点で、注目に値します。

カスタマイズ・マネージャ:カスタマイズ内容を、複数の E-Business Suite インスタンスにデプロイ可

能な AD 準拠パッケージの形にパッケージ化する処理を自動化します。パッケージ化の前に、カスタ

マイズ内容をオラクルのソフトウェア・コーディングに関するベスト・プラクティスと照らし合わせ

て検証します。

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

パッチ・マネージャ:My Oracle Support と統合されており、複数の(シングルノードまたはマルチ

ノードの)E-Business Suite インスタンスに対して各種パッチを自動的にダウンロードし、デプロイし

ます。

設定マネージャ:複数の E-Business Suite インスタンスに対して繰り返し行う必要のある機能設定を

管理できます。

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

変更承認フレームワーク:Application Change Management Pack を通じて調整される変更を、リリース

3.1 の新しい変更承認フレームワークで制御できるようになりました。カスタマイズ・マネージャ、

パッチ・マネージャ、設定マネージャのいずれかを使用して、Oracle E-Business Suite システムおよび

モジュール間でユーザーを承認者として分離することができます。組込みの通知機能を使用すれば、

関連する変更リクエストのステータスを承認者と依頼者に通知することが可能です。暗黙的な監査証

跡メカニズムも用意されています。

統合カスタム・アプリケーション管理:統合カスタム・アプリケーション管理機能を使用すると、

新しいカスタム・アプリケーションを複数の Oracle E-Business Suite システムに簡単に登録できます。

管理者は、共通のフレームワークを使用して既存のカスタム・アプリケーションを追跡、検証するこ

とができます。

必須パッチ分析:ターゲット・システムへのデプロイの前に、必須パッチについて Oracle E-Business

Suite のパッチを分析できるようになりました。この分析では必須パッチがすでに提供されているかど

うかを確認します。まだ提供されていない場合は、自動パッチ・ジョブに追加することができます。

オフライン変換:Oracle E-Business Suite の設定データを Microsoft Excel にダウンロードする機能が新

たに加わりました。設定データを編集したり、Excel ワークシートを介して新しいデータを入力した

りできます。データは Microsoft Excel でも設定マネージャでも検証されます。

組込みのインテリジェンス:リリース 3.1 では次のような強化機能が追加されています。

新しいファイルと$Header を処理するためのファイル・ドライバ・メタデータの自動生成

カスタマイズ・パッケージの影響分析レポート

設定の移行のための高度なフィルタリング・オプション

操作性の向上:リリース 3.1 では、ソース管理システムのようなサードパーティ・システムとスムー

ズに統合できるよう、操作性とレポート作成機能が強化されています。

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

結論

Oracle E-Business Suite リリース 12 の基盤となる Oracle Application Server は、ハードウェアとソフトウェ

アの最新アーキテクチャを利用し、規模を問わず最高のパフォーマンス、信頼性、俊敏性を実現します。

E-Business Suite のユーザーは、Fusion Middleware へのテクノロジー投資の価値を次のような方法で最大

化することもできます。

サービス指向アーキテクチャを使用して他のアプリケーションと統合

E-Business Suite を Oracle JDeveloper で拡張

Oracle Business Intelligence でビジネス洞察力を獲得

Oracle Identity Management でセキュリティを強化

Oracle WebCenter でエンタープライズ・ポータルとコンポジット・アプリケーションを構築

Oracle Content Management でエンタープライズ情報を管理

Oracle Enterprise Management で使用環境を管理

オラクルは、Oracle E-Business Suite と Oracle Fusion Middleware を組み合わせることで、シングル・ベン

ダーによるエンタープライズクラスのビジネス・アプリケーション、ミドルウェア、データベース管理

システムを提供します。その一方で、お客様は自社の要件に最適なハードウェアやオペレーティング・

システムを選択することができます。

オラクルがエンタープライズ・ソフトウェア市場でのポートフォリオと主導的立場を引き続き強化して

いくなかで、Oracle E-Business Suite は Oracle Fusion Middleware 戦略と歩調を合わせ、オラクルのクラス

最高のテクノロジー・スタックがもつメリットを受け継いでいく準備ができています。

Oracle E-Business SuiteとOracle Fusion Middleware

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

E-Business SuiteとFusion Middlewareの動作保証

Oracle E-Business Suite については、新しい動作保証状況が毎月発表されています。Oracle E-Business Suite

テクノロジー・スタックの公式ブログ(http://blogs.oracle.com/stevenChan)をこまめにチェックするか、E

メールまたは RSS で購読し、動作保証についての最新の発表をフォローすることを強くお薦めします。

2010 年 3 月 24 日現在の Oracle Fusion Middleware に対する Oracle E-Business Suite の動作保証状況は次の

とおりです。

Oracle E-Business Suiteリリース12の動作が保証されている製品

Oracle Forms:Oracle Application Server 10g 10.1.2.3

Oracle OC4J:Oracle Application Server 10g 10.1.3.4、10.1.3.5

Oracle Access Manager:10.1.4.3

Oracle Application Server (SOA) Adapter for Oracle Applications 10.1.3.4、10.1.3.5、11.1.1.1.0、11.1.1.2

Oracle Application Testing Suite 9.0

Oracle Business Intelligence Enterprise Edition 10.1.3.4、11.1.1.1、11.1.1.2

Oracle Business Intelligence Applications 7.9.5、7.9.6

Oracle Discoverer 10.1.2.3 and Cumulative Patchsets, 11.1.1.2

Oracle Enterprise Single Sign-On(Oracle Access Manager 経由):11.1.1.2

Oracle Identity Federation(Oracle Access Manager 経由):11.1.1.2

Oracle Identity Manager Connector Pack(Oracle Access Manager 経由)9.0.4、9.1.0、11.1.1.2

Oracle Internet Directory 10.1.4.3、11.1.1.2

Oracle Portal 10.1.4.1、11.1.1.2

Oracle Secure Enterprise Search (SES) 10.1.8.4

Oracle Single Sign-On 10.1.4.3

Oracle SOA Suite 10.1.3.4、10.1.3.5、11.1.1.1.0、11.1.1.2

Oracle Virtual Directory(Oracle Access Manager 経由):11.1.1.2

Oracle Web Cache 10.1.2.3

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Oracle E-Business Suiteリリース11iの動作が保証されている製品

Oracle9i Application Server 1.0.2.2.2

Oracle Forms Patchset 19

Oracle Access Manager:10.1.4.3

Oracle Application Server (SOA) Adapter for Oracle Applications 10.1.3.4、10.1.3.5、11.1.1.1.0、11.1.1.2

Oracle Application Testing Suite 9.0

Oracle Business Intelligence Enterprise Edition 10.1.3.4、11.1.1.1、11.1.1.2

Oracle Business Intelligence Applications 7.9.5、7.9.6

Oracle Discoverer 10.1.2.3 and Cumulative Patchsets, 11.1.1.2

Oracle Enterprise Single Sign-On(Oracle Access Manager 経由):11.1.1.2

Oracle Identity Federation(Oracle Access Manager 経由):11.1.1.2

Oracle Identity Manager Connector Pack(Oracle Access Manager 経由)9.0.4、9.1.0、11.1.1.2

Oracle Internet Directory 10.1.4.3、11.1.1.2

Oracle Portal 10.1.4.1、11.1.1.2

Oracle Secure Enterprise Search (SES) 10.1.8.4

Oracle Single Sign-On 10.1.4.3

Oracle SOA Suite 10.1.3.4、10.1.3.5、11.1.1.1.0、11.1.1.2

Oracle Virtual Directory(Oracle Access Manager 経由):11.1.1.2

Oracle Web Cache 10.1.2.3

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Oracle Corporation 発行「Oracle E-Business Suite and Oracle Fusion Middleware」の翻訳版です。

リファレンス

Getting Started with Oracle Application Management Pack for Oracle E-Business Suite, Release 3.1(My Oracle

Support Knowledge Document 982302.1)

Using Oracle BPEL 10g with E-Business Suite Release 12.1.1 or higher(My Oracle Support Knowledge

Document 755067.1)

Oracle Fusion Middleware Adapter for Oracle Applications User's Guide 11g (11.1.1.1.0)

Using Discoverer 11.1.1 with Oracle E-Business Suite Release 12(My Oracle Support Knowledge Document

1074326.1)

Using Discoverer 11.1.1 with Oracle E-Business Suite Release 11i(My Oracle Support Knowledge Document

1073963.1)

Using Oracle Internet Directory 11gR1 Patchset 1 (11.1.1.2.0) and Oracle Single Sign-on with Oracle E-Business

Suite(My Oracle Support Knowledge Document 876539.1)

Installing Oracle Application Server 10g with Oracle E-Business Suite Release 11i(My Oracle Support

Knowledge Document 233436.1)

Integrating Oracle E-Business Suite Release 12 with 10gAS Oracle Internet Directory and Oracle Single Sign-On

(My Oracle Support Knowledge Document 376811.1)

Using WebCenter 11.1.1 with Oracle E-Business Suite Release 12(My Oracle Support Knowledge Document

1074345.1)

E-Business Suite Application Development Using Oracle Application Framework (OAF) and Application

Development Framework (ADF)(My Oracle Support Knowledge Document 563047.1)

Oracle Application Framework Documentation Resources, Release 12(My Oracle Support Knowledge

Document 391554.1)

Oracle E-Business Suite と Oracle

Fusion Middleware

2010 年 3 月

著者:E-Business Suite Development

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