nttグループ openstack summit 2015 vancouver 報告会 - openstackのアップグレード -
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OpenStack Summit 2015 Vancouver 参加報告
OpenStackのアップグレード
2015年6月10日(水) NTT ソフトウェアイノベーションセンタ
夏目 貴史 [email protected]
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• OpenStackのリリース
• 6ヶ月ごとのリリース
•メンテナンス/サポート
• コミュニティでのメンテナンス(Bug Fix、セキュリティパッチ)は2世代まで
• ただし、ベンダのパッケージについてはある程度(数年間)のサポート期間あり
•ライブ・アップグレードの 必要性
• ユーザへの影響をできる 限りなくす
• ハードウェアの有効活用
アップグレード背景
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• 1バージョンのアップグレードのサポート • コミュニティでのコンセンサス
• ローリング・アップグレード • システムを稼働させたまま、順次新しいバージョンにアップグレードする (=最小限のダウンタイムでのアップグレード)
• Novaの取り組みが進んでいた • コントローラをアップグレードし、その後、Compute Nodeをアップグレード
• Kiloに向けてCinder等においても取り組みが開始された • Versioned Object
• オブジェクト • DBスキーマとデータ構造を分離する仕組み
• バージョン付けすることによりローリング・アップグレードに対応 • Novaで取り組みがされていた(Nova Object)、Ironicも同様 • 共通ライブラリとしてoslo.versionedobjectsができた
• オンラインのDBスキーマ変更 • OpenStackコンポーネントのプロセスが稼働している状態でのDBテーブルのスキーマ変更(=最小限のダウンタイムでのアップグレード)
• NovaでKiloリリース向けに取り組みが開始されたが、Kiloリリースまでに完了しなかった
• 事例(前回のParis Summit) • ライブ・アップグレード事例があったが、API実行への影響あり • NTT ソフトウェアイノベーションセンタ(夏目)もフィージビリティ・スタディの結果を発表
Kiloリリース(2015年4月)までの動向
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• ゼネラルセッション • Backport or Upgrade? OpenStack Releases Unchained(Symantec)
• 10 Minutes OpenStack Upgrades? Done! (Symantec)
• The Road to rolling upgrade of Intel IT private cloud(Intel)
• Lessons learned on upgrades: the importance of HA and automation(Red Hat & eNovance)
• Real World Experiences with Upgrading OpenStack at Time Warner Cable(Time Warner Cable )
• Hold my beer and watch this! Upgrading from Havana to Juno in one fell swoop with live customers.(Blue Box)
• デザインサミットセッション • OpenStack Upgrades(Ops)
• Cinder Rolling Upgrade(Cinder)
• Better support for lifecycle operations on (tripleo) heat stacks (upgrades etc)(Heat)
• Future of Versioned objects in heat(Heat)
• Get to know your objects and learn how to version them (an introduction to oslo.versionedobjects)!(Oslo)
• Deep dive on oslo.versionedobjects, bring your wet suits.(Oslo)
• versioned objects(Ceilometer)
• Versioned objects and APIs(Manila)
• Database (part 1)(Nova)
• Nova Contributor Meetup(Nova)
今回のSummitでの関連セッション一覧
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•プライベート・クラウドの事例
•対象コンポーネント
• Nova, Keystone, Glance, Swift, Neutron, Cinder, Horizonの組合せ
• コンポーネントによってはアップグレードしないことも
•アップグレードしたバージョン
• HavanaからIcehouseの事例が多い(IcehouseからJunoも)
•ライブ・アップグレードかどうか
• ユーザのAPI実行のダウンタイムをゼロとした事例はなかった
•アップグレードの戦略の重要性
•ツールによる自動化
• Ansible/Puppetの事例が多い
•段階的なアップグレード検証(ステージング環境)
アップグレードの事例(ゼネラルセッション)のまとめ
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アップグレードに関する今後の開発の方向性
• Versioned Objectの導入が拡大傾向 • Heat/Ceilometer/Manila/Oslo/Cinderでのセッション開催 • Nova/Cinderでは引き続きVersioned Objectの適用拡大に取り組む
• Ceilometer/ManilaでVersioned Objectの適用に取り組む • (Glance/Keystone/NeutronでもVersioned Objectの適用が取り組まれている)
• (Heatのようにconductorのプロセスを持たないコンポーネントでの対応の仕組みも提案されている)
• オンラインのDBスキーマ変更は対応継続 • NovaのLiberty Priorityに入った (優先度高)
• 実装方法については議論あり
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•プライベート・クラウドでの適用事例が多く、 パブリック・クラウドへの適用はこれから
•ライブ・アップグレードの実現
• ユーザのAPI実行も含めてダウンタイムをゼロにした事例の発表はなく、数分程度のAPIダウンタイムは止むを得ないのではないか
•長期的な戦略が重要
• コンポーネントによってはアップグレードしない選択肢も検討
• 長期的な取り組みであれば繰り返しアップグレードを行なうこととなるのでツールによる自動化や段階的な検証環境が必要
•開発の方向性
• コミュニティとしてはローリング・アップグレードやオンラインのDBスキーマ変更をサポートする方向であるが、ある程度時間がかかると考えられる
所感