コンテンツ制作の時に私が気をつけている13のコト

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コンテンツ制作の時に 私が気をつけている13のコト さくらインターネット 広報宣伝室 鈴木健介 2回オウンドメディア勉強会 @シックス・アパート

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第2回オウンドメディア勉強会@シックス・アパート

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Page 1: コンテンツ制作の時に私が気をつけている13のコト

コンテンツ制作の時に 私が気をつけている13のコト

さくらインターネット 広報宣伝室 鈴木健介

第2回オウンドメディア勉強会 @シックス・アパート

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自己紹介

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<略歴> ◆2001年:ペタビット入社 - 企画・営業・制作部 - WEBディレクター - 実制作(デザイン、コーディング)も経験 ◆2006年:オールアバウト入社 - メディア事業部 クリエイティブグループ配属 - タイアップ広告を制作・編集 - クライアント数…たぶん100社くらい ◆2010年:さくらインターネット入社 - 広報宣伝室配属 - 自社サイトの運営 & リニューアル担当 - 2012年 コンテンツマーケティング施策を企画 - 2013年4月よりさくらのナレッジ初代編集長就任

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当社のオウンドメディアについて

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さくらのナレッジ(http://knowledge.sakura.ad.jp)は、 データセンターサービスを提供するさくらインターネット(株) が運営する、ITエンジニアの方むけ情報サイトです。

ITエンジニアに役立つ情報&おもしろネタを ホスティング・データセンター業界の 最前線から 全力でシェア! …をモットーに、 筆者陣が日常の業務を通じて得たナレッジ(知識やノウハウ)を、 広く世間に共有し、インターネットのさらなる発展に貢献することを目的としています。

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INDEX

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本日のテーマ:「コンテンツ制作の時に私が気をつけてるコト」

1.文章の主体を明確にする 2.無難な敬称は? 3.安心の信頼の「です・ます調」 4.手書き構成案をつくってみよう 5.「態度変容」を意識しよう 6.話の流れは、ひっくり返してみよう 7.タイトルもひっくり返してみよう 8.タイトル10本ノックは必要か? 9.画像とテキストのバランス 10.時間のルール 11.インタビューの心得 12.景品表示法と薬事法は一度読むべし 13.表記ゆれ対策はWordに頼る

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1.文章の主体を明確にする

企業視点

メディア視点

友人・知人視点

読者

当社の考えは…

今回の テーマは…

私のオススメは…

「メディア(自社)」、「ガイド(その道のプロ)」、「広告主(クライアント)」、そして「読者」というふうに、色んな視点が文章内に混じりがちになるので、「この記事は誰目線で書いているの?」ということを意識しましょう。記事制作の際にはいろんな要素や事情が絡みますが、最終的に「読者」視点で読んで、しっくりくるかをもっとも大切にし、文脈に合わないものは変えていく必要があります。とくにPRがからむ記事の場合、広告主と筆者との意見に板挟みになってしまいがち。そういう時こそ、読者を最も大切にしつつ、あくまでメディア視点をブラさない・・・という心がけを忘れてはいけません。

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2.無難な敬称は?

「さん」or「様」or「氏」or「役職」

文章中に登場する方々の敬称として、「さん」「様」「役職」「氏」が考えられますが、なんやかんやで「氏」がもっとも無難です。理由は、「さん」ではプロフェッショナル感に欠けますし、「様」は堅苦しいし、そもそも読者目線ではありません。「役職」は悪くはないですが、時間の経過とともに役職が変わることがあるのが難点。

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敬語を含まない文体を「常体(です・ます)」と言い、敬語を含む文体を「敬体(だ・である)」と言いますが、「です・ます調」を優先した方がベター。とくに、過剰に敬語を使いすぎるのは、やはり読者目線ではないので気をつけましょう。

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3.安心の信頼の「です・ます調」

「です・ます」調 vs

「だ・である」調 敬体…やさしい感じ、柔らかい感じ、丁寧、親しい などなど 常体…かたい感じ、公文書、箇条書き などなど

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アイデアが浮かんでも、いきなりパワーポイントは立ちあげない方がよいです。まずポストイットやメモ用紙にカンタンな構成案を書いてみましょう。起承転結等のブロックに分け、各ブロックに何を書くか考えて手書きでメモをして思考を整理するのがおすすめです。パワポ資料を作ることが仕事になってはいけなくって、大事なのはあくまで中身。

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4.手書き構成案をつくってみよう

ふせんでOK

シャーペン とケシゴム

1枚あたり所要時間:3分 × 何パターンかつくってみる

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5.「態度変容」を意識しよう

「認知度」「関心度」「利用検討度」

↑知っていた ・聞いたことはある ↓知らなかった

↑非常に興味を持った ・興味を持った ・どちらでもない ↓興味無し

↑利用する ・利用を検討 ・わからない ↓利用しない

All Aboutでは記事の終わりにアンケートフォームを用意して、「認知度(知っていたか?)」「関心度(興味をもったか?)」「利用検討度(使ってみたいか?)」で計測していました。ここの数値をいかに上げるか、読者の意識にどれだけ影響を与えることができたか、を意識していました。アンケートの仕組みがなくても、この意識をもってコンテンツ制作にとりくむと、盛り込むべき内容、そぎ落とすべき内容が見えてきます。

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6.話の流れは、ひっくり返してみよう

起→承→転→結 起:あのさ… 承:そして… 転:ところが… 結:そこで…

起(あのね)→承(そしてね)→転(ところがね)→結(そこでね)という「起承転結」が王道な構成ではあります。 しかし、「結転承起」とか「結起承転結」という風に、いちど組み立てたストーリーを別の視点に並べ替えてみると、より面白い記事ができることがあります。とくにネット記事は読者がせっかちで、結論を先に求めがちです。それに答えようとすると、起承転結では悠長すぎる場合もあるのです。

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7.タイトルもひっくり返してみよう

フレーバーウォーターはダイエットに効く ↓

ダイエットに効く!フレーバーウォーター

どっちがよりクリックしたくなるかは人それぞれです。

ただ、「ダイエットに~」というメリット(ゴール)から始めることで、ずらっと並んだネット記事の中で目立つことができます。「できた!」と思ったタイトル案も、前後をひっくり返してみると、さらによくなるケースがありますよ。

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All Aboutで新人時代によくやったのは、タイトルを見ずに記事だけ読み、「自分ならどんなタイトルを付けるか」と考えるトレーニング。1日3-5記事を1ヶ月ほど続けてみました。所要時間は30分-1時間で、必ず上司や同僚などからフィードバックをもらうようにしました。アイデアを交換しあうと刺激にもなるし、勉強になります。

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8.タイトル10本ノックは必要か?

最初はトレーニングとして ゲーム感覚でやってみると いいですよ!

→記事だけを読んで、タイトルをつける練習 →1日3~5記事×1ヶ月 →所要時間は30分~1時間 →必ずフィードバックを

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9.画像とテキストのバランス

- 人は「画像」に目がいく

-「画像」は目の休ませドコロ -「画像」はイメージ写真でもいい - 風景→人物→モノ→グラフ→商品など流れをつくる - 左右に散らすのも効果的

人は画像に自然と目がいくので、バランスよく画像を挿入すると良いです。風景→人物→モノ→グラフ→商品など流れを作り、画像の種類にもバラエティを持たせましょう。基本的なことですが、写真の人物の目線に合わせて、テキストを置くと安定感がでます。(たとえば目線が右向きの写真なら左に写真、右にテキスト。対談ならお互いの目線が逆向きにならないように配置するなど)あと、画像を左右に散らして配置するのも何気に効果的です。仮に関連する画像が何もない場合、ただのイメージ画像でもよいのでテンポ感を出すために載せることをオススメします。 ※上記の画像は読者の目線をマウス位置で計測するヒートマップ例

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10.時間のルール

- 3秒ルール…ミスはなおせる - 15秒ルール…インパクトで興味をひく - 1分ルール…読まれるのは冒頭と末尾だけ - 半日前ルール…Wチェは予約せよ

WEBメディアならではの独自ルールを勝手につくってみました。

【3秒ルール】ウェブのミス(誤字脱字)は、すぐに気付いて直せたらOKなことにする。 【15秒ルール】インパクトで興味を引く。つかみが大事。【1分ルール】読まれるのは冒頭と末尾だけと心得る。ナナメ読みされたとしても1分前後で読めて、おおよそを理解してもらえるボリュームにする【半日前ルール】内容のダブルチェックは(人を)公開直前では遅い。最低でも半日前には予約する。

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11.インタビューの心得

聴いたことを書くのではなく 「書きたいもの」を聴きだす

インタビューは聞いたことを書くのではなく、「書きたいもの」を聴き出すようにしましょう。聞き出すべきことをインタビュアー側がはっきりイメージしておくことが重要です。レジュメにまとめておくと良いですし、できれば事前に取材先にもそれを送っておきましょう。さらに、取材先から「これは必ず伝えたい」「聞いてほしい」ということも伺っておければ百戦危しからずです。

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12.景品表示法と薬事法は一度読むべし

景品表示法・・・消費者庁 商品やサービスの品質、内容、価格等を偽って表示を行うことを厳しく規制するとともに、過大な景品類の提供を防ぐために景品類の最高額を制限することにより、消費者のみなさんがより良い商品やサービスを自主的かつ合理的に選べる環境を守ります。 http://www.caa.go.jp/representation/

(例) ・食肉のブランド表示の偽装 ・アクセサリーの原材料の虚偽表示 ・パソコンの性能表示(競合比較) ・予備校の合格実績表示 ・有利誤認(外貨投資等) ・不当な二重価格表示 ・おとり広告

薬事法・・・厚生労働省 医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器の品質・有効性・安全性の確保等を目的とする法律で、製造・販売・流通に関する規定 はもちろん、表示・広告、薬局の開設に関する内容等についても定める法律 http://www.caa.go.jp/representation/

(例) ・誇大広告等の禁止 ・特定疾病用の医薬品の広告の制限 ・承認前の医薬品等の広告の禁止

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13.表記ゆれ対策はWordに頼る

所要時間:3分(テキストをコピペしてチェックかけるだけ!)

表記ゆれ・誤字脱字対策はWordがおすすめ。書き上がったテキストをコピペして、Wordに放り込んでチェックかけるだけ。機械任せではあるものの、超長文の場合は人間チェックよりも頼りになることも。一瞬で終わるし、意外とミスがみつかりますよ。もちろん最後は人力チェックを入れましょう。

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ご清聴ありがとうございました

おわり

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