木の花ファミリー通信 vol.35

[1]木の花ファミリー通信 Vol.35 2010 年 7 月号 Vol.35 2010 年 7 月号 木の花ファミリー/特定非営利活動法人 青草の会 418-0114 静岡県富士宮市下条 923-1 電話:0544(58)7568 ファクシミリ:0544(58)8015 ホームページ:http://www.konohana-family.org メールアドレス:[email protected] T O P I C S 7 17 18 宿ファミリーの「宮の下広場」でキャンプファイアー 「木の花庵」前に全員集合! おごそかに行われた「平和祈願祭」。神式の礼拝 木の花楽団の「いのちの泉」とおごそかなフラダンスの奉納 1 2 40 2 4 3 2 調

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木の花ファミリー通信 Vol.35

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Page 1: 木の花ファミリー通信 Vol.35

 

梅雨が明けて、いよいよ夏本

番。早いもので「変革の年」も

中盤を迎え、ファミリーはみん

なの予想を超えた進化を続けて

います。さまざまな出来事を通

じて語り合い、互いに通じ合う

中で、皆がひとつになっていく

ことを感じる日々。そのあたた

かさに癒されたい方は、ファミ

リーに遊びに来ませんか?あな

たの中で、きっと何かが目覚め

ますよ!

[1]木の花ファミリー通信 Vol.35 2010 年 7 月号

Vol.35 2010 年 7 月号木の花ファミリー/特定非営利活動法人 青草の会418-0114 静岡県富士宮市下条 923-1電話:0544(58)7568 ファクシミリ:0544(58)8015ホームページ:http://www.konohana-family.orgメールアドレス:[email protected]

トピックス

TO

PI

CS

「大本夏季学級」が

開催されました!

 

7月17日から18日にかけて、

ファミリーを会場に「大お

おもと本

岡主会」の「夏季学級」が開

催されましたので、皆様にご

報告させていただきます。

 「大本」は京都府綾部市と

亀岡市に本部を置く宗教法人

で、「静岡主会」はその静岡県

支部に当たります。主会では

例年この時期に小中学生を対

象とした合宿を企画しており、

今年はその舞台として木の花

ファミリーの「宮の下広場」でキャンプファイアー

「木の花庵」前に全員集合!

おごそかに行われた「平和祈願祭」。神式の礼拝

木の花楽団の「いのちの泉」とおごそかなフラダンスの奉納

ファミリーを選んでいただき

ました。

 

今回、このような機会をい

ただいたのは、ファミリーで

毎年旧正月に開催する行事「新

春祭」がきっかけでした。僕

が神式の神主を勤められるこ

とから、今年の祭典の依頼を

受け、地元の静岡主会の方に

連絡して神具をお借りしたの

が最初のご縁でした。その後、

主会で毎月開催される感謝祭

に出席して交流を深めていま

したが、その中で主会の方々

が夏季学級の開催場所を探し

ていることを聞き、ファミリー

での開催を提案させていただ

いて今回の実現に至ったので

した。

 

1泊2日の夏季学級には、

大人と子どもの総勢40名を超

える方々が参加。雨天も心配

されていましたが、折良く梅

雨も明け、日中には時折日差

しも感じられるお天気となり

ました。

 

2日間の内容は施設の案内

や農作業体験、クッキー・パ

ンづくりや「私達が住む世界」

と題した環境講座、そしてファ

ミリーのメンバーも交えての

キャンプファイアーなど盛り

だくさん。ファミリーからも

幼児4人と小学生3人が参加

して、大本の子どもたちと行

動を共にしました。例年、大

人の皆さんは子どものサポー

ト役に徹するそうですが、今

回はファミリーの全面的な

バックアップのもとで大人向

けの見学や講座も体験してい

ただくことができました。

 

2日間を終わってみれば、

子どもからも大人からも大好

評。今回、企画の段階から深

く関わらせていただいて、大

本の方々とファミリーとのご

縁を取り持たせていただいた

僕としては、共に力を合わせ

てよい時間と場を創りあげる

ことができたことに感謝の気

持ちで一杯です。

 

大本とファミリーは、愛と

調和が織りなす世界を創り上

Page 2: 木の花ファミリー通信 Vol.35

木の花ファミリー通信 Vol.35 2010 年 7 月号 [2]

      

E V E N T I N F O R M A T I O N

[ イ ベ ン ト 情 報 ]

木の花楽団の新曲

「いのちの泉」

 

7月9日の大人会議で、み

かちゃんから「新曲が出まし

た!」という発表がありまし

た。

 「ファミリーの心のステージ

が変わると、新しい歌が生ま

* 木の花ファミリー生活体験ツアー *木の花ファミリーでは、施設や圃場の見学、有機農業体験、プレゼンテーション、コミュニティ・ミーティングへの参加などを 1泊 2 日にまとめた「生活体験ツアー」を毎月 1 回開催しています。自然と調和し、人と人とが助け合って暮らす実践のヒントが満載のファミリーの暮らしに、あなたも触れてみませんか?なお、9 月のツアーは連休を利用した 2 泊 3 日のスペシャル・バージョン。より深い体験をお楽しみいただけます!

*第 39 回・2010 年 8 月 28 日(土)~ 29 日(日)1 泊 2 日*第 40 回・2010 年 9 月18 日(土)~ 20 日(祝)2 泊 3 日*定員:10 名*料金:7,500 円(1 泊 2 日)/12,000 円(2 泊 3 日)

【主催・お申し込み】木の花ファミリー(連絡先は 1 ページ)※ ツアー以外でのご訪問も随時受け付けております。詳しくはお問い合わせください。

げていく志を共有していると

思っています。その両者の出

会いは、目に見える世界では

小さな出来事なのかもしれま

せんが、次元を超えた世界で

は、非常に大きな出会いなの

ではないかと思うのです。

 

とりわけ、2日間の締めく

くりとして行われた「世界平

和祈願祭」は、素晴らしい場

となりました。祭壇にはファ

ミリーで採れた穀物や新鮮な

野菜が彩り豊かなお供えと

なって捧げられ、神式で行わ

れる大本の礼拝とファミリー

の歌と踊りが絶妙に調和し、

会場となった「おひさまハウ

スひまわり」の大ホールを神

聖な空間に仕立て上げていま

した。カラーも個性も違うふ

たつの祈りが居合わせた人々

に新鮮な感動を与え、僕自身、

木の花楽団が歌い上げた「光

に向かって」と「いのちの泉」

を舞台の袖で聞きながら、神

様がお喜びになっていること

を感じて言葉に言い表せない

ような感情を覚え、自然に涙

がこぼれました。

 

ひょんなことからいただい

たご縁が今回のような大きな

交流の場に発展し、最後の平

和祈願祭の場に至って、本当

に魂のレベルで融合したこと

を感じました。

 

こうして夏季学級は無事に

幕を閉じましたが、大本と

ファミリーの交流はこれから

が始まりです。共に清らかな

世の中を創りあげていくパー

トナーとして、お互いを高め

合う関係になっていくことを

願っています。神様の御心の

ままに目の前に開けていく流

れをいただきながら、先の展

開を楽しんでいこうと思って

います。

(ひろっち)

れる。最近の流れから、そろ

そろ歌が生まれる予感はして

いました」と語るみかちゃん。

ギターを弾きながら新曲を披

露すると、その場があたたか

く優しい一体感に包まれまし

た。

 「今まではそれぞれが一生懸

命心を磨きながら進んできた

けれど、これからはみんなが

みんなを見守りながら、共に

手と手を取り合って進んでい

くのだと思っています。個人

の枠を超えた全体という新た

なステージにこの場が進んで

いく。そんなときに、今まで

にないあたたかい歌が生まれ

ました」

 

インターネットにアクセス

できる方は、「木の花ファミ

リーブログ」の2010年7

月13日付けの記事にアクセス

して、このときの録音を聴い

てみてください。みかちゃん

が曲の仕上げのために繰り返

し歌いながら涙が止まらな

かったというこの曲のやわら

かい優しさが、どうかみなさ

んにも届きますように!

*木の花ファミリーブログ

 

http://blog.konohana-family.org

(ようこ)

「いのちの泉」

作詞・作曲 

嵯峨美雅子

いのちの泉は

何のためにあるの

いのちの泉は

みんなのためにある

このいのちの泉を

あなたは誰と飲みますか

ひとりで飲みますか

みんなで飲みますか

尽きることのない

この豊かな泉を

みんなで分かち合い

喜び讃え合おう

神がいのちを吹き返す

私たちの中で

いのちの道が開かれる

私たちの中で

私を包み込む 

穏やかな光

私を貫いていく 

力強い愛

みんながみんなを

見守りながら

みんなで愛し合う世界が始まる

集い語り合え 

想い愛し合え

みんなでひとつになれ

それこそが神の歓び 

神の姿

Page 3: 木の花ファミリー通信 Vol.35

[3]木の花ファミリー通信 Vol.35 2010 年 7 月号

ファミリーでは、材料を自家栽培した健康食品を手作りしています。今回は、その中から「ガジュツパウダー」をご紹介します!ガジュツ(我朮、別名紫ウコン)はショウガ科の植物で、古くから健胃剤や血行促進剤として使用されています。ガジュツを主成分とした生薬は薬局でも販売され、食欲不振、消化不良、胃弱、食べ過ぎ、飲み過ぎ、胸焼け、胃もたれ等に効能があるそうです。ファミリーではガジュツを無農薬、無化学肥料で自家栽培、手軽に飲めるパウダーにして販売しています。新しい健康習慣として、あなたもファミリーの「ガジュツパウダー」を日常に取り入れてみませんか?

ガジュツパウダー1,260 円(100g)

精油成分が効果の決め手!

「メビウスの輪」と

木の花ファミリー

 

7月3、4日に「メビウス

人材育成グラジュエートス

クール」の学長であり、ハワ

イ大学名誉教授の吉川宗男先

ル(W

hole

)が語源で、『全体

に向かっていくプロセス』と

いう意味があります。そうし

た観点から、病や痛みも「全

体」、すなわちワンネスに向か

うプロセスに過ぎないという

考え方ができるのです。

 

吉川先生が説かれている『メ

ビウス理論』では、光と闇の

ように相反するものを統合し、

違いをもたらすことで生き生

きする宇宙を表しています。

メビウスの輪(∞)の中心に

ある活力やそれを取り囲む「場

の力」なしには、人々が生き

る力をつけることはできない

といいます。そして、その場は、

木の花ファミリーであったり、

組織であったり、地球であっ

たりするのです。吉川先生は

メンターの育成を通して、様々

な分野で地球と社会を良く

していくために世直しをする

人々を育てていらっしゃいま

す。

 

先生は最後に「もし、創造

主がいるとしたら、木の花ファ

ミリーを一つのモデルとして

実験していると思う。ここは、

教える場ではなく学ぶ場。今

回ここに来たことも全て必然

と感じている」とコメントさ

れました。それに対していさ

どんは、「キリストや仏陀のよ

うな救世主ではなく、ひとり

ひとりがこの世界を任されて

いることに気付く時代が来て

いる。創造主の意識を持ちな

がら、この世界を生きて行く

ことが大事である。木の花だ

けが特別な世界ではない」と

応じました。

 

理論と実践をそれぞれに究

めながら、同じ価値観を持つ

出会いに感謝しました。

 (みちよ)

この無限の愛の姿が輪となって

この星の上に広がりますように

この無限の愛の姿が輪となって

この星の上に広がりますように

あなたは私 

私はあなた

あなたは私たち

私たちはあなた

近注目されている『ナラティ

ブ・ベースド・メディスン』

に近いものがあるということ

でした。それは、医師が患者

から病気の症状を聞くだけで

はなく、「あなたの物語を聞か

せてください」と語りかける

ことで、症状の背後にある全

体の流れを見て、そこから患

者の気づきを促していくとい

うものです。この問いかけに

より、既にヒーリング(癒し)

が始まるといいます。ちなみ

にヒーリング(H

ealing

)とい

う言葉は「全体」を表すホー

生ご夫妻と学生さん、そして

関係者の方々がファミリーを

訪問されました。

 

吉川先生ご夫妻とは13年前

にカナダでご縁をいただき、

以後、時々連絡を取らせてい

ただいていました。私が3年

半前にファミリーに移住して

以来、先生にファミリーをご

紹介できる機会をずっと心待

ちにしていましたが、今回、

その希望が叶いました。

 

吉川先生によると、ファミ

リーが提供している自然療法

プログラムは、アメリカで最

「木の花庵」の前で記念撮影!

Page 4: 木の花ファミリー通信 Vol.35

木の花ファミリー通信

2010年7月号

編集・制作/木の花ファミリー

©2010

木の花ファミリー

★木の花ファミリーとは?

94年創立、富士山の麓で有機農

業による自給自足を生活の基盤

に66人が血縁を超えた家族とし

て生活を営む共同体です。

★NPO法人青草の会とは?

01年に木の花ファミリーを母体

として有志で設立されたNPO

法人です。「いのちがつながる

社会」の実現に向けて、環境や

福祉への取り組み、有機農業の

普及・啓蒙、エコビレッジへの

取り組みなど、さまざまな活動

を行っています。

 

このニューズレターはク

リエイティブ・コモンズに

もとづき、原著作者のクレ

ジットを表示し、改変せず、

非営利目的で使用する限り

において、自由に複製、頒布、

展示することができます。

木の花ファミリー通信 Vol.35 2010 年 7 月号 [4]

畑だより

FR

OM

O

UR

F

IE

LD

S

青草の会より

FR

OM

A

OK

US

AN

OK

AI

次回定例会のお知らせ

日時:2010年9月13日(月)

   

14時10分~

場所:まことの家

 

ファミリーの住居である「本

宅」の目の前にある畑では、

この春から初めて土中の微生

物に着目した無肥料栽培「炭

素循環農法」でナスやキュウ

リを育てています。今回は、

その様子について畑隊のリー

ダー、こうちゃんにインタ

ビューしました。

植えた当初は、苦戦していた

んだよね。

 

うん、最初はキュウリや

ナスの葉が真っ黄色になっ

ちゃって、どうなるかと思っ

たんだけどね。

 

それで、炭素率の高いチッ

プとか木くずとか落ち葉とか、

刈った草とかを入れたんだけ

ど。そしたら、すごく回復し

たんだよね。その姿っていう

のが、今までボカシ肥料と

か、鶏糞や堆肥とかを入れて

いたときに見た姿と全然違う

の。葉っぱの色も濃すぎるわ

けでも薄すぎるわけでもなく、

すごく美しくて。本来ナスっ

てこんな姿をしてたんだなあ、

キュウリってこんな葉色だっ

たんだなあ、って思うような。

 

それで、害虫もあんまり発

生していないんだよね。今ま

でやっぱり虫は捕まえて潰し

たり、木酢液をかけて来ない

ようにしたりしてたんだよね。

でも今回、ウリハムシってい

うキュウリにつく害虫がとっ

てもきれいに見えてね。オレ

ンジ色の虫なんだけど、本当

に美しい生きものなんだな

あ、って思ったの。

本来は害虫とされる虫だよね。

 

うん、普通の農業だったら

完全に殺虫剤で殺してるし、

有機農家でも手で潰したりす

るね。でも、これからは虫を

敵としなくていいんだってい

う方向性を垣間見ることがで

きた。

 

ただ、炭素循環農法に転換

して最初の作だから、まだ手

で潰してるのね。そういう意

味では、過渡期だよね。でも、

これから本当に虫を敵としな

くていい、そんな場所に向かっ

ていくんだろうな、って思っ

てる。益虫も害虫もなく、た

だそこに虫たちが飛んできて、

だけど彼らが葉っぱを食べす

ぎてダメになることもなくて、

野菜たちが出来て、人間が収

穫物をもらって、みんなが活

き活きと生きてる、そんな場

所だよね。

 

この間、「癒される畑」って

いうイメージをみんなでシェ

アしたけど、それに対してい

さどんが「今は60点くらいか

な」って言っていたよね。僕

もそう思ってる。

「癒される畑」って、どういう

ことなのかな。

 

それはね、「たくさん取って

やろう」っていうのはやっぱ

り欲でしょ。それで肥料を入

れるんだけど、そうすると葉っ

ぱの色が濃くなったり、黒く

なったり、まあ、今まではそ

の姿が当たり前だと思ってた

んだけど。でも、今回は欲を

持たずに、ただ森林のような

状態を作っただけなんだよね。

そういうところで、欲で作っ

た姿をしていない野菜たちが

そこにいるってこと自体が癒

しなんだな、って。山や森に

入ると、人は癒されるでしょ。

それに近い感覚なのかな、っ

て思うんだよね。

夢のある話だね。

 

そうだね。やっぱり僕らが

それをしっかり確立して、み

んなのモデルにしてもらえた

らいいな、って思ってる。

+ 

+ 

 

インタビューの続きはファ

ミリーのブログで公開してい

ますので、ぜひお読みくださ

い!

*木の花ファミリーブログ

http://blog.konohana-family.org

(いさお)

お詫び 

今月号は編集の都合

により発行が遅れました。皆

様に深くお詫び申し上げます。

7 月初旬のきゅうりの様子