富 士 株 式 会 社

包 装 用 シ リ カ ゲ ル 乾 燥 剤

S I L I C A G E LS i l i cage l Des i ccan t s f o r Packag i ng

シリカゲルは吸湿性能・安全性の高い乾燥剤です。

主成分は、二酸化ケイ素(S iO 2）であり、非晶質状の多孔性物質です。

シリカゲルは化学的構造・物理的特性から大別します

と、A形とB形に分けられます。分子模型に見られる

如く、シリカゲルA形はシリカの一次粒子径が小さく

密に連なっていますが、シリカゲルB形では粗に連な

っています。シリカの一次粒子径の密と粗では粒子間

の容積が異なるので、シリカゲルA形は内部表面積が

大きく、細孔容積は小さくなり、シリカゲルB形では

内部表面積が小さく、細孔容積は大きくなります。

内部表面積・細孔容積等の大小により、吸着カ・吸着

容量の違いがでてきます。シリカゲルの構造模型

シリカゲルB形シリカゲルA形

シリカゲルの吸着の仕方には、表面吸着(化学吸着)と毛管凝縮(物理吸着)の2通りが

あり、いずれも吸脱着の可逆性があります。

表面吸着は、吸着質(例えば水)がシリカゲルの表面で、水素結合により吸着される

現象です。

シリカゲルの表面には、多数の表面水酸基(一OH基)があり、この水酸基が吸着に

大きな役割を果たします。毛管凝縮は毛細管が水を吸い上げる現象(毛細管現象)で

水分を吸着する現象です。

シリカゲルの吸着は相対湿度の非常に低い時(相対湿度10%以下)は表面吸着で

行われ、温度が高くなるにつれて毛管凝縮で吸着されます。一次粒子の結合モデル

OH

OHOH OH

OH

OH

OH

OH

OH

OH

OH

OH

OH

OH

OH

OH

OH

OH

S iーOーS i

S iーOーSi

S iーOーS i

SiーOーSi

S iーOーSi

S iーOーS iS iーOーS i

1広大な表面積を有し、その吸着性能は化学的・物理的な作用によります。2化学的に極めて安定で、フッ化物及び強アルカリを除いては侵されません。3水溶性、腐食性、潮解性はありません。4無味、無臭で人体には非常に安全性の高い物質です。5吸湿性が大きく、吸湿後も何等の変化もなく、濡れた感じはありません。6

シリカゲルの特徴

シリカゲルとは

吸着特性

シリカゲルの2タイプがあらゆるニーズに対応します。

シリカゲルA形は、シリカの化学的構造（シリカの一次粒子が密に

連結している結果、大きな表面積と非常に小さな細孔を持っている）

により、低湿度での吸着力が優れていますので、一般的な乾燥に適

しています。

シリカゲルA形には、色の変色で相対湿度の変化を示すインジケー

タゲルがあります。

シリカゲルB形はA形と異なり大きな細孔容積があるので、吸着は

主として高湿度下での物理的吸着によります。即ち毛細管現象に

より多量の水分を吸着します。この為、高湿度で多量に吸着した水

分を相対湿度が下がることによって徐々に放出し、吸着と脱着を繰

り返す性質があります。

【A形】 【B形】

0

10

20 40 60 80 100

20

30

40

50

60

70

80（a t 25℃）

相対湿度（%）

吸湿率

0

10

20 40 60 80 100

20

30

40

50

60

70

80（a t 25℃）

相対湿度（%）

脱着 吸着

恒湿範囲

シリカゲルA形の吸着等温線シリカゲルA形の吸着等温線 シリカゲルB形の吸着等温線シリカゲルB形の吸着等温線

11

25

35

2.0以下

4.0～6.0

3,000以上

0.75

5

11

70

2.0以下

5.0～8.0

3,000以上

0.50

物　性A形 B形

種　類

相対湿度20%

相対湿度50%

相対湿度90%

含水率（%）

pH値

比抵抗（Ω・cm）

充填密度（g/㎖）

吸湿率

（%）

（%）

吸湿率（%）

特 徴

代表的物性値

JIS Z 0301『防湿包装方法』より

（1）防湿包装材料による包装の場合

参考：各種包装用フィルムの各種温度におけるK1の値（JISより抜粋）

参考：ポリエチレンフィルムの厚さと透湿度の関係

（2）R=0、D=0のときの乾燥剤の使用量

この規格は、吸湿性のない製品又は吸湿許容量が少ない製品を包装するときに、包装内容物を湿気の災害から保護するために、防湿包装材料及び包装用乾燥剤を用いて乾燥状態に保つ防湿包装方法です。

WR

Ath1h2K1

C1C2

K2D

：乾燥剤の使用量（g）：JIS Z 0208『防湿包装材料の透湿度試験方法』の　条件Bによる防湿包装材料の透湿度（g/m2・24h）：防湿包装の表面積（m2）：包装期間（日）：包装期間中の外気の平均湿度（%）：包装期間中の包装内部の平均湿度（%）：防湿包装材料の種類と、包装期間中の平均温度θ℃によって　定まる係数：使用開始時の乾燥剤の吸湿率（%）：包装内部に許容される最高限度の相対湿度における乾燥剤の　平衡吸湿率（%）：包装内部の吸湿性のある包装材料の吸湿率によって定まる係数：包装内部の吸湿性のある包装材料の質量（g）

WVHC1C2

：乾燥剤の使用量（g）：包装内容物の容積を除いた包装容器の空間容積（m3）：包装時の温湿度における絶対湿度（g/m2）：使用開始時の乾燥剤の吸湿率（%）：包装内部に許容される最高限度の相対湿度における乾燥剤の　平衡吸湿率（%）

CPP:未延伸ポリプロピレン　　KOP:Kコートニ軸延伸ポリプロピレン　　AL：アルミニウム　　（上記は参考値です。）

W=R・A・t・（h1ーh2）・K1（C2ーC1）×10ー2

＋K2・D

K2は次の式によって算出する。

C1C2

C3

C4

：使用開始時の乾燥剤の吸湿率（%）：包装内部に許容される最高限度の相対湿度における　乾燥剤の平衡吸湿率（%）：包装内に許容される最高限度の湿度における吸湿性のある　包装材料の平衡吸湿率（%）：包装内に入れるときの吸湿性のある包装材料の吸湿率（%）

K2=C4ーC3C2ーC1

W=V・H

（C2ーC1）×10ー2

11.1×10ー3

11.1×10ー3

11.1×10ー3

11.1×10ー3

11.1×10ー3

7.3×10ー3

7.0×10ー3

6.9×10ー3

6.9×10ー3

6.5×10ー3

4.9×10ー3

4.5×10ー3

4.4×10ー3

4.3×10ー3

3.9×10ー3

3.1×10ー3

2.8×10ー3

2.7×10ー3

2.5×10ー3

2.2×10ー3

2.0×10ー3

1.8×10ー3

1.7×10ー3

1.6×10ー3

1.3×10ー3

1.27×10ー3

1.05×10ー3

1.0×10ー3

0.92×10ー3

0.74×10ー3

0.81×10ー3

0.63×10ー3

0.59×10ー3

0.53×10ー3

0.40×10ー3

0.48×10ー3

0.36×10ー3

0.33×10ー3

0.29×10ー3

0.21×10ー3

フィルム \ θ 40 35 30 25 20 15 10 5

ポリエステル

低密度ポリエチレン

高密度ポリエチレン

ポリプロピレン

ポリ塩化ビニリデン

参考:各種包装材料の透湿度（g/m2・24h）

PE（LD）

〃

OPP

〃

OPP/PE

OPP/CPP

KOP/PE

PET/AL蒸着/PEクロス/PE

PET/AL/PEクロス/PE

70

100

30

50

20/40

20/20

20/40

12/600Å/クロス/40

12/7/クロス/40

7～8

5～6

4～5

3～4

4～6

4～6

3～4

0.2～0.4

O～O.1

輸出、国内軽梱包用

〃

菓子類、干物、乾物

〃

〃

〃

〃

輸出重梱包用

〃

種　　類 構　　成 厚み（μm） 透湿度 用　　途

低密度ポリエチレン

複合フィルム

二紬延伸ポリプロピレン

防湿バリヤー

0.04 0.08 0.12 0.16 0.2

フィルムの厚さ（mm）

透湿度

（g/m2/24h）

024681012141618

シリカゲルの使用量計算

PP

PP

PP

PP

PPS

PP

PP

PP

PP

PP

SH

SH

SH

SH

SH

SH

SH

SH

SH

SH

SH

コンテナ

FPD

FPD

RPD

RPD

FPD・RPDタイプの連包シート品。仕様、寸法等はお問い合せ下さい。

フィルムに有穴処理した

一般汎用タイプ

◎食料品（菓子、飴、海苔、乾物）

◎医薬品・化学薬品

◎電子機械・精密機械及び部品

透湿性、強度に優れた包材を

使用した速乾タイプ

◎医薬品・化学薬品

◎電子機械・精密機械及び部品

◎輸出梱包

海上コンテナー・航空輸送コンテナー用

PP・SHの特長を備えた複合タイプ

◎電子機械・精密機械及び部品

防塵不織布を使用し発塵を

抑えたクリーンタイプ

◎電子製品（半導体製品）

　及び部品・医薬品

40×38

52×48

55×45

67×50

75×52

88×65

80×80

100×80

11O×80

120×80

75×52

88×65

90×80

110×80

120×80

125×80

140×110

180×110

200×150

220×150

270×175

290×200

75×52

88×65

75×52

88×65

PPフィルム・

A形球状混合品 ※①

不織布・

A形球状混合品 ※①

不織布・AB形球状品

表:特殊フィルム

裏:不織布・

A形球状混合品 ※①

表:特殊フィルム

裏:防塵不織布・

A形球状混合品 ※①

1g

2g

3g

5g

5g

10g

20g

30g

40g

5Og

5g

10g

20g

30g

40g

50g

1OOg

200g

300g

500g

1kg

1kg

5g

1Og

5g

10g

8,000

4,600

3,500

2,500

2,500

1,500

600

400

300

250

250

120

60

40

25

12

10

1,200

700

400

280

250

180

1,200

700

400

280

200

180

80

50

30

20

10

1,200

700

1,000

600

タイプ 品名 寸法（縦mm×横mm）個/ケース 個/缶

荷姿 包材材質・使用シリカゲル

特長・用途

PP

on 6（白，青，混合）

5～1O（白，青，混合）

◎防湿包装用

　食料品・医薬品・化学薬品・

　電子機器・精密機械及び部品

◎輸出梱包

◎脱湿装置・ドライフラワー等

◎湿度調整用・結露防止用

◎輸出梱包

12.5kg入（缶）

20kg入（クロス袋）

9kg入（缶）

8kg入（缶）

5～1O（白，青，混合）

10～40（白，青，混合）

thru 40（白，青，混合）

on 40（白）on40（白）

thru40（白）

グレード球状 破砕状

粒度（Mesh）荷姿 用途

A形

B形

SH

FPD

RPD

シートタイプ

※①インジケータシリカゲルはノンコバルトタイプもございます。

シリカゲルの種類

シリカゲル包装品の種類

富士株式会社本社

配送センター

〒460-0002　名古屋市中区丸の内3丁目20-22TEL（052）961-7351　FAX（052）951-6467〒486-0904　愛知県春日井市宮町中島3-4TEL（0568）31-7898　FAX（0568）33-6443